バイエルン、チェルシー戦で評価急上昇のアルフォンソ・デイビスと新契約交渉

2020.02.27 20:25 Thu
Getty Images
バイエルンがチェルシー戦で評価急上昇のカナダ代表FWアルフォンソ・デイビス(19)の新契約交渉に動いているようだ。ドイツ『シュポルト1』が報じている。

バイエルンは25日、チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16・1stレグでチェルシーと対戦し、3-0で先勝した。
同試合では慣れ親しんだロンドンの地で2ゴールを記録したFWセルジュ・ニャブリ、1ゴール2アシストとエースの仕事を果たしたFWロベルト・レヴァンドフスキの活躍が光った。

だが、普段ブンデスリーガに親しみがないフットボールファンに最も衝撃を与えたのは、攻守両面で爆発的なスピードとテクニック、ボール奪取能力を披露した19歳の左サイドバックだった。

その逸材に関してハンジ・フリック監督が「ピッチで強みをもたらした。本来はウインガーだが左サイドバックでも素晴らしい仕事をしてくれる」と語れば、MFトーマス・ミュラーも「攻守両面でスピードをうまく扱っている。加えて、重要な局面での正確性、効率性が際立っている」と、賛辞を送っていた。
さらに、チェルシー戦での圧巻のパフォーマンスに加え、リベリア出身の両親の下、ガーナの難民キャンプで生まれ、幼少期に難民としてカナダに渡ったという生い立ち。その移住先のカナダで若くして台頭し、世界屈指の名門バイエルンにステップアップを果たしたサクセスストーリーによってバイエルンファンだけでなく、多くのフットボールファンのハートを掴んでいる。

多くのフットボールファンの支持を得たことは嬉しい反面、バイエルンにとっては希少価値が高い左利きの逸材サイドバックの慰留という困難な問題に取り組む必要性が出てきている。

バイエルン加入以前にマンチェスター・ユナイテッドからの関心が伝えられたデイビスに関して現時点では目立った動きはないが、今後スペインの2強や資金力があるプレミア勢からの関心は必須だ。

当然、バイエルンは左サイドバックコンバート後の活躍を受けて、現行契約が2023年までとなっている同選手との新契約交渉をすでに開始しているようだ。

元々、バイエルンはトップチーム内でサラリーが低いデイビスの昇給に向けて同選手の代理人サイドと話し合いを行っており、大幅にサラリー面を改善した2025年までの新契約締結を目指しているという。

ただ、ここ最近の活躍によってその市場価値を4000万ユーロ(約48億2000万円)以上に高めていることを受け、前述の交渉で掲示した条件をさらに引き上げた内容で再オファーを掲示する可能性が高そうだ。
関連ニュース

バイエルン名誉会長が現指揮官を公に批判…トゥヘル監督は内容とタイミングに難色示す「あまりにも現実離れ」

バイエルンの名誉会長ウリ・ヘーネス氏とトーマス・トゥヘル監督の間にいざこざが生まれている。ドイツ『ビルト』が伝えた。 トゥヘル監督の今シーズン限りでの退任が決定済みで、後任探しに動いているバイエルン。レバークーゼンのシャビ・アロンソ監督、ドイツ代表のユリアン・ナーゲルスマン監督の招へいは断念し、現在はオーストリア代表のラルフ・ラングニック監督に接触している。 そんな中、ヘーネス氏は26日のドイツ『Frankfurter Allgemeine Zeitung』のイベントで、トゥヘル監督について言及。「個々の選手を向上させられる監督を望んでいる。これは批判だ!」、「彼は(アレクサンダル・)パブロビッチや(アルフォンソ・)デイビスを改善できるというわけではなく、これ以上ダメなら新しい選手を獲る! というスタンスなんだ」とコメントしていた。 続く27日、ブンデスリーガ第31節のフランクフルト戦に臨んだトゥヘル監督は、試合前にこのコメントについての想いを告白。若手を成長させられないという意見に反論している。 「あまりにも現実離れしていて、どう答えればいいかさえわからない!」 「私は監督としての名誉を傷つけられている。過去15年間にわたり我々のコーチングチームが証明してきたことがあるとすれば、それは若い選手たち、特にアカデミー出身の選手たちと常に一緒にトレーニングし、パフォーマンス次第でピッチに立たせるということだ」 「実際、我々は今それを証明している! 私はそれ(ヘーネス氏の意見)に同意できない。根拠のない意見だ!」 また、試合後にもこの件に関する質問を受け、改めて言及。レアル・マドリーとのチャンピオンズリーグ(CL)準決勝2試合、さらにはブンデスリーガ2位を争うシュツットガルトとの直接対決直前というタイミングが引っかかっているようだ。 「これから10日間、我々全員にとって信じられないほど重要な日々が待っている。どんな余興だとしてもこれ以上悪いタイミングはない。今はレアル・マドリー戦、シュツットガルト戦、そして(2ndレグの)レアル・マドリー戦が全てだ」 2024.04.28 22:39 Sun

ケインのドッペルパックでバイエルンがフランクフルトに競り勝つ、CLマドリー戦に弾み【ブンデスリーガ】

バイエルンは27日、ブンデスリーガ第31節でフランクフルトをホームに迎え、2-1で競り勝った。フランクフルトのMF長谷部誠はベンチ入りも出場しなかった。 前節ウニオン・ベルリン戦を5発圧勝として公式戦3連勝の2位バイエルン(勝ち点66)は、3日後にチャンピオンズリーグ準決勝レアル・マドリー戦を控える中、ムシアラが欠場となった以外は現状のベストメンバーを送り出した。 今季の1stマッチで5失点大敗を喫した6位フランクフルト(勝ち点45)に対し、最前線にケイン、2列目に右からミュラー、チュポ=モティング、ラファエル・ゲレイロと並べる[4-2-3-1]で臨んだバイエルンが立ち上がりから押し込むと9分に先制する。ライマーが中盤でボールを奪って力強く持ち上がりボックス内へ。ラストパスをケインが難なく決めた。 しかし23分、個人技で同点とされる。バイタルエリア左でパスを受けたエキティケにボックス手前から見事なコントロールシュートを蹴り込まれた。 その後、ライマーが負傷してパブロビッチとの交代を強いられたバイエルンは、30分にチュポ=モティングのコントロールシュートでゴールに迫るもGKトラップのセーブに阻まれる。 さらに45分、ミュラーの右クロスに合わせたラファエル・ゲレイロのシュートはGKトラップにセーブされてバーに直撃し、1-1で前半を終えた。 迎えた後半もバイエルンが押し込む流れで推移すると、59分にPKを獲得する。ミュラーがボックス内でコッホにエルボーを食らうと、VARの末にPK判定となった。 これをケインが決めて勝ち越したバイエルンは終盤にかけて試合をコントロール。CLマドリー戦に向けて温存しつつ時間を消化し、2-1で勝利。4位以上を確定させ、来季のCL出場権を獲得している。 2024.04.28 00:30 Sun

バイエルン一部サポーターはラングニック招へい反対も…名誉会長が進捗報告「1週間以内に」

バイエルンの名誉会長を務めるウリ・ヘーネス氏が監督人事に言及した。ドイツ『Frankfurter Allgemeine Zeitung』が伝えた。 トーマス・トゥヘル監督が今シーズン限りで退任するため、新指揮官探しに動くバイエルン。レバークーゼンのシャビ・アロンソ監督、ドイツ代表のユリアン・ナーゲルスマン監督らが候補に挙がったが、この2名はそれぞれ現職を継続することとなり、新たにオーストリア代表のラルフ・ラングニック監督への接触が報じられていた。 これを受け、ラングニック監督自身がバイエルンからの接触を認めた一方、バイエルンの一部サポーターは「ラングニックではなく、トゥヘル(の続投を)を望む」という署名キャンペーンをオンライン上で実施。1万2000以上の署名が集まったというが、トゥヘル監督は改めて留任を否定していた。 サポーターからの反発もある中、ヘーネス氏はラングニック監督に接触するに至った経緯を説明。アロンソ監督やナーゲルスマン監督の招へいを断念してからラングニック監督へ向かったと明かし、答えがまもなく出るはずだとも述べている。 「我々は3人の監督と同時に話しをしたことは一度もなかった」 「誰かと交渉するのであれば、その人物に自分がその男(バイエルンの監督になる男)だと感じさせなければならない。彼がイエスと言ったら完璧だ。ノーと言われれば、それは続いていく」 「イエスかノーかは1週間以内に出ると思う」 また、ヘーネス氏はバイエルンがジネディーヌ・ジダン氏に接触したという噂にも言及。「誰も彼と話していないと確信している」とこの噂を否定した。 2024.04.27 16:25 Sat

今季限りで退任表明のトゥヘル監督、1万2000人以上のファンが残留を望む声も「最優先事項ではない」と聞き入れず

バイエルンのトーマス・トゥヘル監督は、ファンの嘆願にも耳を傾けることはないようだ。 2023年3月にバイエルンの監督に就任したトゥヘル監督。しかし、2月に今シーズン限りで退任することを早期発表。驚きを与えた。 今シーズンは12連覇を目指したブンデスリーガだったが、パフォーマンスが上がらず、レバークーゼンに無敗優勝を許すことに。それでも、チームは2位を確保しに動いている。 一方で、後任監督としてはオーストリア代表のラルフ・ラングニック監督が浮上している中、バイエルンのファンはこの動きに反対。1万2000人以上の署名が届き、トゥヘル監督の留任を望む声が寄せられていた。 トゥヘル監督はフランクフルト戦に向けた記者会見に出席。この事実を問われ、喜んだ一方で、それを受け入れるつもりがないことを改めて口にした。 「おそらく何人かのファンは、私に残って欲しいと持っているようだが、それは優先事項ではないし、そうすべきでもない」 「今後11日間は、フットボールのことだけを考える。他のことは何もない」 「我々はブンデスリーガで勝ち点を積み上げ、チャンピオンズリーグの決勝に進みたいと考えている。完全に集中しており、毎日が重要だ」 リーグ優勝は無くなったが、チャンピオンズリーグ(CL)ではベスト4入り。欧州制覇を目指して残りシーズンを戦う。 2024.04.26 23:40 Fri

ナチョ退団濃厚のレアル、デイビスよりCB獲得を優先か

レアル・マドリーの補強戦略に変化があったようだ。スペイン『Relevo』が報じた。 シーズンが最終盤に突入する中、ラ・リーガ制覇とチャンピオンズリーグ(CL)制覇を目指して戦いを続けているマドリー。一方、来シーズンに向けてはパリ・サンジェルマン(PSG)のフランス代表FWキリアン・ムバッペ(25)や、バイエルンのカナダ代表DFアルフォンソ・デイビス(23)の獲得が取り沙汰されている。 それぞれ個人間では合意済みと見られる中、フロレンティーノ・ペレス会長を始めとするマドリー首脳陣の補強の優先順位は少し変化している模様。当初はムバッペと左サイドバックの獲得が最優先だったが、現在は左SBよりセンターバックの獲得を優先しているという。 この背景には、スペイン代表DFナチョ・フェルナンデス(34)の今夏退団が有力となったことや、長期離脱中のオーストリア代表DFダビド・アラバの完全復帰が10月以降と予想されていることがある。また、売却が検討されていたフランス代表DFフェルラン・メンディ(28)は、ここ数週間の好パフォーマンスにより契約更新の可能性が浮上している。 獲得優先度の上がったCBでは、依然としてリールのU-23フランス代表DFレニー・ヨロ(18)の名前がリストの最上位に。2025年か2026年の獲得が理想的という向きもあったが、状況が変わり、この18歳をすぐに戦力として数える可能性が高くなっている。 しかし、マドリーはデイビス獲得の可能性を完全に排除したわけではないとのこと。好条件での獲得か、メンディの退団を受けての獲得、もしくは1年待ってからのフリーでの獲得が視野に入るようだ。 2024.04.26 22:29 Fri
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly