スコットランドで12歳未満のヘディングを禁止に…認知症へのリスク防止へ
2020.01.17 14:07 Fri
スコットランドサッカー協会(SFA)が、12歳未満の子供のヘディングを禁止にする方針を固めたようだ。イギリス『BBC』などが報じている。
昨年10月、グラスゴー大学の研究により、元プロサッカー選手が認知症や深刻な神経疾患に罹る可能性が一般人より3倍も高いことが認められた。とりわけ、頭を使うことの多いストライカーの脳は、ボクサーと同じ状態という研究結果も出ており、脳に関するルール改定はサッカー界全体で考慮されている事項である。
そこでSFAは、グラスゴー大学や協会医療機関などの研究に基づき、最も脳に影響が出やすいとされる12歳未満の子供らのヘディングを禁止するルールを提案。医師であるジョン・マクリーン氏は、元サッカー選手が認知症が原因で死に至る可能性が3.5倍も高いことを強調している。
しかし、今のところヘディングが脳に影響する十分な確証は見つかっていないという。マクリーン氏は「我々はヘディングが脳に影響をもたらすという確固たる証拠を得られないでいる。現時点では、賢明で実用的なステップを踏む必要がある。それは若い選手たちの頭への負担を軽減するということだ」とコメント。確証はなくとも、可能性のあるリスクを無くすことが重要であるという考えのようだ。
一方、イングランドサッカー協会(FA)は十分な証拠がないことから、SFAのようにヘディングを制限するルールを規定する予定はないとのこと。また、12歳未満では1人当たりの1試合のヘディングが平均1.5回ほどのため、脳への影響はほとんどないとされているようだ。
昨年10月、グラスゴー大学の研究により、元プロサッカー選手が認知症や深刻な神経疾患に罹る可能性が一般人より3倍も高いことが認められた。とりわけ、頭を使うことの多いストライカーの脳は、ボクサーと同じ状態という研究結果も出ており、脳に関するルール改定はサッカー界全体で考慮されている事項である。
しかし、今のところヘディングが脳に影響する十分な確証は見つかっていないという。マクリーン氏は「我々はヘディングが脳に影響をもたらすという確固たる証拠を得られないでいる。現時点では、賢明で実用的なステップを踏む必要がある。それは若い選手たちの頭への負担を軽減するということだ」とコメント。確証はなくとも、可能性のあるリスクを無くすことが重要であるという考えのようだ。
一方、イングランドサッカー協会(FA)は十分な証拠がないことから、SFAのようにヘディングを制限するルールを規定する予定はないとのこと。また、12歳未満では1人当たりの1試合のヘディングが平均1.5回ほどのため、脳への影響はほとんどないとされているようだ。
なお、アメリカでは2015年からすでに同様のルールを制定しているが、ヨーロッパではSFAが初めてになる模様だ。
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