奈良クラブ、JFL参入の2015年から観客水増しを継続、直近3年間で2万人超
2019.12.07 15:46 Sat
JFLの奈良クラブは7日、「ホームゲーム入場者数のカウントに関する調査報告」として声明を発表した。
2017年は両ステージ合わせて公式入場者数20675人に対し、実数は13710人と6965人を水増し、2018年は20895人の公式入場者数に対し、15565人と5330人の水増し、2019年は30308人の公式入場者数に対して、21800人と8508人の水増しとなり、3年で20803人の虚偽報告をしていたこととなる。
また、水増しの方法としては「入場者として認められていない人をカウントし、さらに最終的に集計された数字を割増しし、公式入場者数として発表しておりました」と公表。
防止策として「入場口でのカウンター計測人員を増員し、正しい計測ができるよう努める」、「JFL と相談の上、入場者数の集計用紙に対するチェック機能を強化する」、「試合当日の集計用紙は1年間保管する」と3点を挙げ、処分としては代表取締役社長である中川政七氏の1年間の報酬を全額返上、2015~2018年当時クラブの代表者であった矢部次郎は1年間の報酬の30%減を発表した。
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奈良クラブは、11月29日にSNSの投稿で観客席の写真とともに入場者を水増ししていると指摘され、調査を開始したとのこと。その結果、2015年度より継続的に行われていたと発表した。2015年から2019年にかけてのJFLの試合で観客水増しが行われていたとのこと。2015年、2016年に関しては資料がないため正確な人数を把握できないとしているものの、2017年からの3シーズンにかけては公式入場者数と実数との差異を明かした。また、水増しの方法としては「入場者として認められていない人をカウントし、さらに最終的に集計された数字を割増しし、公式入場者数として発表しておりました」と公表。
なお、水増しを行った理由として「2015年度にJFL参入後、J3昇格基準である年間入場者数3万人を達成するため、なるべく多く見せたいとの気持ちが働き、徐々に水増しすることが常態化していきました」とし、「本年は水増しを止めようと開幕戦に臨みましたが、開幕戦・2試合目と入場者数が伸びず、このままではシーズン早々に年間3万人を達成できないことが確定してしまうとの危機感から、2 試合目から水増しが再開され、その後常態化し、シーズン終了まで続きました」と明かし、JFL参入時から始まり、実行されていることがわかりながらも継続したという悪質さを露呈した。
防止策として「入場口でのカウンター計測人員を増員し、正しい計測ができるよう努める」、「JFL と相談の上、入場者数の集計用紙に対するチェック機能を強化する」、「試合当日の集計用紙は1年間保管する」と3点を挙げ、処分としては代表取締役社長である中川政七氏の1年間の報酬を全額返上、2015~2018年当時クラブの代表者であった矢部次郎は1年間の報酬の30%減を発表した。
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