泣くか笑うか、ラストワン… 9試合が自動昇格、参入PO、残留争いに絡む魔境J2最終節!

2019.11.24 06:30 Sun
©︎J.LEAGUE
長いシーズンも残り1試合。明治安田生命J2リーグのレギュラーシーズンが最終節を迎える。

今シーズンからJ2を戦うこととなった柏レイソルが前節で優勝&J1昇格を決めた一方で、FC岐阜の最下位も決定し初のJ3降格も決定した。
最終節を前に順位表の最上位と最下位は決まったが、残り1枠の自動昇格チーム、そしてプレーオフ進出の3チームは決定していない。

11試合が同時に行われる最終節。何にも影響を与えない試合は東京ヴェルディvsFC岐阜、アルビレックス新潟vsV・ファーレン長崎のたった2試合。最後に笑うチームは、そして涙するチームは…。

◆ラスト1つの自動昇格枠
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【順位表】
1.柏レイソル/81pt/72/32/+40※優勝決定
2.横浜FC/76pt/64/40/+24
──自動昇格ライン──
3.大宮アルディージャ/74pt/61/39/+22
《最終節カード》
横浜FC vs 愛媛FC
ツエーゲン金沢 vs 大宮アルディージャ

来シーズンのJ1を戦う権利は残り2チームに与えられる可能性がある。その中でも、厳しいJ1参入プレーオフを戦わなくて済む、自動昇格枠は1つ。これを横浜FC、大宮アルディージャの2チームが争うこととなる。

前節は勝ち点73で並び、得失点差で横浜FCが2ポイントリードしていた状況だったが、横浜FCがアウェイでファジアーノ岡山に勝利したのに対し、大宮はホームでアルビレックス新潟に1-1のドロー。痛恨の勝ち点2を落とすこととなった。

現在自動昇格圏にいる横浜FCは、ホームに17位の愛媛FCを迎える。後半戦の20試合で負けたのはたったの1試合。14勝5分け1敗と圧倒的な成績を残して2位に位置している。

さらに現在4連勝、3試合連続クリーンシートとチームも勢いに乗っている状況だ。

開幕からつまづいたチームとは思えない後半の巻き返し。愛媛にはアウェイでも勝利しているだけに、ここで5連勝を達成し2007年以来のJ1昇格を掴みたい。

対する大宮は、最もJ2で負けていないチームでありながら、大事な試合で勝ちきれないというシーズンを続けてしまった。そのツケが、最終節を3位で迎えることに繋がってしまったと言える。

シーズン中にはケガ人が相次ぐなど苦しい台所事情もあった中、就任1年目の高木琢也監督に率いられたチームは粘り強く戦い、最後まで自動昇格のチャンスを残している状況だ。

とはいえ、大宮が自動昇格するためには横浜FCが引き分け以下の結果にならなくてはならず、自力で決めることは不可能。それでも、しっかりと最後は勝利し、人事を尽くして天命を待ちたいところだ。

大宮は昨シーズンは最終節のファジアーノ岡山戦で、1人少ない中で土壇場の勝利。この結果、難しいと思われたプレーオフに駒を進めた。その奇跡を信じ、最後まで戦うことしかできないだろう。

横浜FCは勝利すれば無条件で自動昇格。引き分けた場合でも、大宮が金沢相手に3点差をつけて勝たなければ自動昇格となる。一方で、愛媛に敗れた場合は、大宮が金沢に勝利した場合に3位へと転落する。

【横浜FC】
○→自動昇格
△→大宮が3点差以上勝利で×
×→大宮勝利で×

【大宮】
○→横浜FCが× or 横浜FCが引き分け以下で3点差以上勝利
△、×→3位で参入POへ

◆残された3枠を6チームで争う
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【順位表】
2.横浜FC/76pt/64/40/+24
──自動昇格ライン──
3.大宮アルディージャ/74pt/61/39/+22
4.モンテディオ山形/70pt/58/38/+20
5.徳島ヴォルティス/70pt/64/45/+19
6.ヴァンフォーレ甲府/68pt/62/40/+22
──昇格POライン──
7.京都サンガF.C./68pt/58/43/+15
8.水戸ホーリーホック/67pt/55/37/+18
9.ファジアーノ岡山/65pt/49/46/+3

《最終節カード》
モンテディオ山形 vs FC町田ゼルビア
徳島ヴォルティス vs レノファ山口FC
ヴァンフォーレ甲府 vs FC琉球
柏レイソル vs 京都サンガF.C.
水戸ホーリーホック vs ファジアーノ岡山

プレーオフ圏の4チームのうち、3位は横浜FCか大宮で確定している。つまり、残りは3枠。これを6チームで争う。

前節までは4位で勝ち点も得点も失点も並んでいたモンテディオ山形と水戸ホーリーホックだったが、山形がレノファ山口FCに逆転勝利、一方の水戸が鹿児島ユナイテッドFCに敗れたため差が開くことに。さらに、水戸は他会場の結果8位にまで転落してしまった。

また、岡山も横浜FCに敗れたために勝ち点を伸ばせず。ほとんどゼロに近いものの、勝ち点の上では可能性を残しているが、厳しい状況だ。

その他、山形、徳島、甲府、京都はしっかりと勝利しており勝ち点を伸ばした状況。それでも、この6チームが最後まで争うこととなる。

このチーム間の対戦は水戸vs岡山のカードのみ。つまり、両者が揃ってプレーオフに進出する可能性はゼロだ。

最も優位な山形は勝てば文句なし。引き分けの場合は、京都との得失点差勝負となる。山形は+20だが、京都は+15と離れている状況。京都が6点差以上つけて勝利し、徳島、甲府も勝利した場合は山形がプレーオフ進出圏を逃す。敗れた場合も徳島が引き分け以上、甲府と京都が勝利すればプレーオフ進出を逃す可能性がある。

徳島は山形と同じ勝ち点70のため、条件は一緒だ。引き分けた場合は京都との得失点差。負けた場合は甲府、京都、水戸のうちの2チームが勝利した場合にプレーオフ進出を逃す。

甲府は最もシビアな状況だ。しかし、勝利を収めれば京都との得失点差勝負となるが、現時点で「7」離れているために有利と言える。引き分けた場合は、京都、水戸のいずれかが勝利した場合にプレーオフ進出を逃す。敗れた場合は京都が引き分け以上、または水戸の勝利でプレーオフを逃す。

京都に関しては最低でも引き分け以上の結果、水戸も引き分け以上の結果が求められる。ただし、水戸の場合は甲府が大敗することが条件に加わるため、まずは勝利したいところだろう。

そして数字上は可能性を残す岡山だが、甲府、京都が敗れ、水戸に勝利した場合のみ可能性がある。しかし、甲府との得失点差が19もあり、全くもって現実的ではない数字だ。

【山形】
○→参入PO
△→徳島&甲府勝利&京都が6点差勝利で×
×→徳島引き分け以上&甲府&京都勝利 or 水戸3点差勝利で×

【徳島】
○→参入PO
△→山形△以上&甲府勝利&京都5点差勝利で×、
×→徳島引き分け以上、甲府、京都勝利、水戸3点差勝利で×

【甲府】
○→京都が○の場合の得失点差勝負
△→京都 or 水戸勝利で×
×→京都△以上 or 水戸勝利で×

【京都】
○→山形 or 徳島 or 甲府が×で○
△→甲府×&水戸△以下
×→J2残留

【水戸】
○→甲府&京都が△以下で○
△→甲府が5点差敗戦&京都×
×→J2残留

【岡山】
○→甲府、京都との得失点差勝負
△、×→J2残留

◆残留争いも混沌…自動降格圏に落ちるのは
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【順位表】
19.FC町田ゼルビア/40pt/34/58/-24
20.鹿児島ユナイテッドFC/40pt/40/71/-31
──自動降格ライン──
21.栃木SC/37pt/32/53/-21

《最終節カード》
モンテディオ山形 vs FC町田ゼルビア
アビスパ福岡 vs 鹿児島ユナイテッドFC
ジェフユナイテッド千葉 vs 栃木SC

残留争いも3チームが絡む戦いとなる。残留ラインの町田と鹿児島は勝ち点40、降格圏の栃木は37と勝ち点差は「3」。栃木は最低でも勝利が必要となる状況だ。それ以外は、降格圏でシーズンを終えることとなる。

条件としては町田と鹿児島は引き分け以上の結果で残留が確定する。敗れた場合は、栃木の結果次第だが、栃木が千葉に勝利した場合は21位に転落する。

鹿児島は得失点差が-10となっているため、敗れた場合は21位に転落する可能性が高い。町田も栃木より得失点差が下回っているため、鹿児島が引き分け以上、栃木が勝利となれば21位に転落する。

プレーオフ進出を争う山形との対戦を残す町田だけに、鹿児島と栃木は残留を確定するチャンスが残されている。

しかし、21位になってもJ3リーグの結果次第では残留が確定する。J3リーグは残り3節となるが、藤枝MYFCが2位以内に入れば、J2ライセンスを持っていないために、J3降格チームは1チームに減るのだ。

藤枝は23日の試合でブラウブリッツ秋田に勝利し、勝ち点を60に伸ばしている。まだこの先どうなるかわからないが、21位になったチームにもJ2残留の可能性は残されているのだ。

【町田】
○、△→J2残留
×→栃木勝利

【鹿児島】
○、△→J2残留
×→栃木勝利

【栃木】
○→町田or鹿児島が×でJ2残留
△、×→J3の最終結果待ち

◆明治安田生命J2リーグ第42節
▽11月24日(日)
《14:00》
モンテディオ山形 vs FC町田ゼルビア
水戸ホーリーホック vs ファジアーノ岡山
ジェフユナイテッド千葉 vs栃木SC
柏レイソル vs 京都サンガF.C.
東京ヴェルディ vs FC岐阜
横浜FC vs 愛媛FC
ヴァンフォーレ甲府 vs FC琉球
アルビレックス新潟 vs V・ファーレン長崎
ツエーゲン金沢 vs 大宮アルディージャ
徳島ヴォルティス vs レノファ山口FC
アビスパ福岡 vs 鹿児島ユナイテッドFC
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