オランダ2部で人種差別被害…当該選手は怒りのゴールで反応

2019.11.19 14:45 Tue
Getty Images
オランダ2部のエールステ・ディビジでサポーターによる人種差別行為が判明した。イギリス『BBC』が伝えている。

今回、人種差別行為が発覚したのは17日に行われたデン・ボスvsエクセルシオールの一戦。そして、被害に遭ったのはエクセルシオールに所属するオランダ人FWアフマド・メンデス・モレイラ(24)だった。

ギニアビサウ人の父親、ギニア人の母親の下、オランダで生まれ育ったメンデス・モレイラは、今回のデン・ボス戦で試合序盤からホームサポーターから人種差別的な野次を浴びていたという。
そして、前半の25分過ぎに同選手は主審に対してその事実を申告し、試合は一時中断されることに。

その後、短い中断を経て試合が再開されると、メンデス・モレイラは前半終了間際の44分に一時勝ち越しとなるゴールを奪取。
さらに、ゴールセレブレーションの際には、自身に人種差別的な野次を飛ばしていたスタンドに向けて両耳に手をかざすジェスチャーで愚行に対して断固として立ち向かう姿勢を見せると共に、中継カメラを意識する形で口の前に指を立てる「黙れ」のジェスチャーも行った。
3-3のドローに終わった試合後、今回の一件に関する取材を受けたメンデス・モレイラは、デン・ボスサポーターから“ニグロ”、“コットンピッカー(綿を摘む労働者)”という人種差別的な野次を浴びていたことを告白。

さらに、「僕はこういった愚行が未だに起きていることにとても怒っているし、とても悲しい気持ちだ」と、人種差別に対する怒りを露わにした。

なお、当初人種差別的な野次を単なる騒音と誤解し、適切な対応ができなかった運営責任者にあたるデン・ボスは、今回の一件をメンデス・モレイラ本人、エクセルシオール側に公に謝罪。また、監視カメラ映像の提供など、当該行為者の特定に向けて地元警察に全面協力することを約束している。

◆卑劣な輩にゴールの鉄槌

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