久保建英、待望のリーガ初ゴール! ビジャレアル撃破でマジョルカが4試合ぶり白星《ラ・リーガ》

日本代表MF久保建英が所属するマジョルカは10日、ラ・リーガ第13節でビジャレアルと対戦し、3-1で勝利した。久保は66分までプレーし、移籍後初ゴールを記録している。

前節のバジャドリー戦を0-3で敗れ、3試合未勝利中の17位・マジョルカ(勝ち点11)。9位・ビジャレアル(勝ち点18)とのホーム戦に向けて、前節から先発メンバーを3人変更した。出場停止のセビージャに加え、GKファブリ、ペドラサに代えて、フェバス、GKマノロ・レイナ、イドリス・ババを起用。久保は右サイドハーフで先発した。

互いにシュートまで持ち込めない立ち上がりを過ごすと、久保が先制点のきっかけとなる。11分、久保の左CKは相手にクリアされたものの、左サイド深い位置にこぼれたボールを拾い、細かなタッチでボックス内に侵攻。最後は足を伸ばして中央につなごうとしたところをイボーラに倒されてPKを獲得する。これをラゴ・ジュニオールがしっかりと決めてマジョルカが先制した。
マジョルカはさらに21分、自陣でのビルドアップから右サイドのダニ・ロドリゲスが久保とのワンツーパスで一気に相手の守備網を突破。ボックス右に侵攻し、中央へラストパスを送り、並走していたフェバスが走り込むと、飛び出したGKアセンホに倒されて再びPKを奪取する。これを今度はダニ・ロドリゲスが決めて、2つのPKでマジョルカが試合を2-0とする。

順調な試合運びを見せるマジョルカに対して、ビジャレアルが牙をむく。35分、左サイドでの素早いパスワークからモイ・ゴメスの横パスをジェーラル・モレノがヒールで落とし、最後はカソルラにボックス手前からミドルシュートを打たれる。しかし、これはわずかにゴール左外に外れた。ビジャレアルの反撃は終わらず。40分、ボックス左手前のモイ・ゴメスに浮き球のパスをゴール前に供給される。ここに走り込んだザンボ・アンギッサが収められ、シュートを打たれたが、ここはGKマノロ・レイナが体を張ってセーブする。

なんとか2点のリードを保ち、試合を折り返したマジョルカ。だが、48分、相手の右CKの場面でボールに飛び込んだジェラール・モレノに対して、ラージョがファウルを犯し、PKを献上してしまう。これをカソルラにゴール右に決められて、1点差に詰め寄られてしまう。

突き放したいマジョルカは51分、ボックス左外からルモルがファーサイドにクロスを送る。ここに久保が走り込むも合わせられず。この場面で相手に倒されたようにも見えたが、ファウルは取られなかった。

それでも53分、待望の瞬間が訪れる。右サイドのハーフウェイラインを越えたあたりでボールを持った久保が中央に持ち込んで左に展開。そのまま久保はボックス手前にポジションをとると、フェバスから横パスを受ける。これを右足でコントロールし、左足で蹴りやすい位置に置くと、そのまま左足を一閃。強烈なシュートがゴール右に突き刺さった。

ビジャレアルのペースに傾きつつあった中、移籍後初ゴールで再びリードを広げた久保は66分に途中交代した。

その後もリードを保ち続けるマジョルカ。86分にはカソルラに自陣でボールをカットされ、こぼれ球に反応したエカンビにボックス左手前からミドルシュートを放たれるも、GKマノロ・レイナが冷静に対応した。

結局、試合はそのまま3-1でマジョルカが勝利。久保の移籍後初ゴールやPK奪取などの活躍もあり、4試合ぶり白星を飾った。