法政大の快進撃は甲府の前に潰える…神戸や大分がベスト8へ《天皇杯》

2019.09.18 22:20 Wed
©超ワールドサッカー
第99回天皇杯ラウンド16が18日に行われた。

ヴィッセル神戸vs川崎フロンターレは3-2で神戸が勝利した。

拮抗した試合が続く中、着実にゴールに迫ったのは神戸。5分に小川がボックス手前左からシュートを放ちGKチョン・ソンリョンを強襲すると、34分には相手のバックパスを奪った田中がボックス左から左足を振り抜く。
その中で川崎Fは、長谷川が頭にボールが直撃するアクシデントに見舞われる。担架で運び出された長谷川の代わりに小林が投入された。

それから6分後の38分に試合が動く。動かしたのは神戸だった。右サイドの西が相手を躱してボックス中央にグラウンダーのパスを送ると、これを山口が丁寧に合わせて先制。さらに前半アディショナルタイムの48分には、S・サンペールの見事なスルーパスでボックス右に抜け出した小川の折り返しを古橋が押し込んで追加点を挙げた。
後半に入っても攻勢を続ける神戸は63分、カウンターで持ち上がった小川がボックス左に侵入し右足でシュート。これがDFのGKの股を抜けてネットを揺らした。

決定的な3点目を奪われた川崎Fだが、70分にL・ダミアンが左サイドを侵攻し中に折り返すと、中村がワンタッチでさらにゴール前へ。ラストを任された小林はボックス中央から冷静に決めて1点を返した。さらに85分には、相手に当たってコースが変わった小林のクロスを車屋が決めて1点差に。

しかし川崎Fの反撃はここまで。3-2で勝利した神戸が準々決勝に駒を進めた。

3試合連続のジャイアントキリングを目指す法政大学はヴァンフォーレ甲府と対戦し1-2で敗れた。

序盤はJ2の甲府と互角に競り合っていたものの、段々球際での勝率が下がってくると、27分に後方からのロングボールを頭で繋げられ、最後は曽根田に決められ失点してしまう。

それでも41分に決定的なシーンを迎えた法政大は78分に、来季のFC東京加入が内定している紺野が右サイドから上げたクロスを森が頭で合わせると、相手の背中に当たってゴールイン。終盤に同点に追いつき延長戦に持ち込む。

再びの金星が期待される中迎えた延長戦。勝負強さを見せたのは甲府だった。敵陣左サイドからのFKの場面、ゴール前へのクロスではなくボックス左へボールを供給。佐藤洸の折り返しを受けた宮崎は狭いスペースでコンパクトに右足を振り抜いてゴール左下に沈めた。

結局、このゴールが決勝点となり甲府が死闘を制する結果に。法政大のシンデレラストーリーはラウンド16で終幕した。

その他、ジュビロ磐田vs清水エスパルスの静岡ダービーは、後半アディショナルタイムに同点ゴールを決めた清水がPK戦を制しベスト8へ。同様にPK戦に突入したサンフレッチェ広島vs大分トリニータは、10人目までもつれ込む展開となったが、先攻の広島は柴崎が痛恨の失敗。大分はキャプテンの鈴木が落ち着いて決めて軍配が上がった。

上記の試合を含むその他の試合結果は以下の通り。なお、AFCチャンピオンズリーグ出場の影響で、鹿島アントラーズvs横浜F・マリノス及び浦和レッズvsHonda FCは、25日の19時キックオフとなっている。

◆天皇杯ラウンド16
▽9月18日(水)
ヴィッセル神戸 3-2 川崎フロンターレ
サンフレッチェ広島 1-1(PK:9-10) 大分トリニータ
サガン鳥栖 4-2 セレッソ大阪
ジュビロ磐田 1-1(PK:3-4) 清水エスパルス
V・ファーレン長崎 2-1 ベガルタ仙台
ヴァンフォーレ甲府 2-1 法政大学

▽9月25日(水)
鹿島アントラーズ vs 横浜F・マリノス-【77】
浦和レッズ vs Honda FC -【78】

【準々決勝】
▽10月23日(水)
ヴィッセル神戸 vs 大分トリニータ -【81】
サガン鳥栖 vs 清水エスパルス -【82】
【77】の勝者 vs 【78】の勝者 -【83】
V・ファーレン長崎 vs ヴァンフォーレ甲府 -【84】

【準決勝】
▽12月21日(土)
【81】の勝者 vs 【82】の勝者 -【85】
【83】の勝者 vs 【84】の勝者 -【86】

【決勝】
▽2020年1月1日(水・祝)
【85】の勝者 vs 【86】の勝者 -【87】

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