【リーガエスパニョーラ・シーズンプレビュー】2連覇王者バルサ優位も3強による熾烈な覇権争い復活か

2019.08.16 19:00 Fri
Getty Images
2019-20シーズンのリーガエスパニョーラが8月16日(金)に開幕を迎える。昨シーズンはマドリードの2強の自滅によって独走したバルセロナの連覇に終わったが、今シーズンは再び3強による熾烈な覇権争いが期待される。
PR
◆ネイマール復帰は? 的確補強で優勝の最右翼~バルセロナ~
Getty Images
今シーズンも優勝候補の筆頭は2連覇中の王者バルセロナだ。昨季は一時調子を崩した時期こそあったものの、絶好調だったエースFWメッシに加え、DFピケの復活で安定感を取り戻した守備陣の好パフォーマンスもあり、シーズンを通して順調に勝ち点を積み重ねて王者に相応しい1年を過ごした。ラ・リーガ3連覇に加えチャンピオンズリーグ(CL)、コパ・デル・レイのシーズン3冠を目指すブラウグラナは、今夏の移籍市場で積極的な補強を敢行。昨夏にも獲得寸前に迫ったアトレティコのエースFWグリーズマンに加え、新司令塔候補にアヤックスの新鋭MFフレンキー・デ・ヨング、勤続疲労が指摘されるDFジョルディ・アルバのバックアップにベティスDFジュニオール・フィルポを確保。DFデ・リフトの獲得撤退とDFムサ・ワゲのトップ昇格に留まった最終ラインにやや不安を残すが、ほぼ戦力ダウンなしでの戦力増強に成功。さらに、移籍市場閉幕までにFWネイマールの復帰、MFコウチーニョの放出という“大きな動き”も噂される。
その中で注目を集めるのが、バルベルデ監督が選択する今シーズンのメインシステムだ。プレシーズンマッチではメッシの不在もあってグリーズマンを最前線、左ウイングに配した[4-3-3]を採用していたが、スアレスを含めた3選手の連係が深まれば、メッシを中央でフリーマンとする[4-3-1-2]や、メッシとグリーズマンの2トップによる中盤フラットの[4-4-2]など、様々なオプションも想定される。さらに、ネイマール復帰となれば、守備度外視で世界最高峰のアタッカー4人を並べるテレビゲームのような布陣も実現するはずだ。

◆積極補強も不穏な船出か?~レアル・マドリー
Getty Images
ロペテギ、ソラーリ、ジダンと3人の監督の下で昨季を戦ったレアル・マドリーは、公式戦の敗戦数や失点数など近年のクラブワーストをことごとく更新する屈辱のシーズンを過ごした。そして、ジダン第2次体制の実質1年目となる今シーズンはその屈辱を払拭することが求められる。
ジダン監督再任要請の際に今夏の大型補強を約束したペレス会長の下、意中のチェルシーMFアザール、手薄な最終ラインにポルトDFミリトン、リヨンDFメンディ、エースFWベンゼマのバックアップにフランクフルトFWヨビッチ。近未来の主力候補としてサントスFWロドリゴ、日本代表FW久保建英と移籍市場序盤に積極補強を敢行。その一方で、MFベイルやMFハメス・ロドリゲス、GKケイロル・ナバスなど余剰人員の売却交渉に手間取った影響もあって、その後の補強が停滞。ジダン監督がアザールと共に獲得を望むマンチェスター・ユナイテッドMFポグバやそのプランBであるトッテナムMFエリクセン、アヤックスMFファン・デ・ベーク、ポグバ失敗時の保険と目されるFWネイマールの交渉を開幕までに完了させることができず、ジダン監督とペレス会長の関係悪化も指摘されている。

また、今夏のプレシーズンマッチではジダン監督時代の主力が多く残留しているにも関わらず、90分間での勝利がわずかに2勝と思うような結果を残せず。とりわけ、アメリカで行われたアトレティコとのダービーでは3-7という屈辱的な敗戦を喫しており、ピリッとしない守備陣やオーバーウエイトでキレを欠く新エース候補アザールを含め厳しい船出が予想される。なお、リザーブチームにあたるレアル・マドリー・カスティージャをひとまず主戦場とする久保に関してはトップチーム登録やバジャドリー移籍の可能性も伝えられるが、果たして…。

◆近年稀に見る大刷新! 超新星フェリックスに注目!~アトレティコ・マドリー~
Getty Images
今夏、前述の2チーム以上に大幅なスカッド刷新に動いたアトレティコは、大きな期待と不安の双方を抱えて新シーズンに挑む、今季最注目のチームだ。昨季はグリーズマンを含め主力の残留と、クラブ史上最高額での加入となったMFレマルなど積極補強を敢行し、大きな期待を集めたものの、最終的には首位のバルセロナと勝ち点11差の2位で無冠に終わる厳しい1年となった。

新シーズンに向けては新契約を締結したシメオネ監督の続投こそ決まったものの、近年の成功に大きく貢献したDFゴディン、DFフィリペ・ルイス、DFフアンフラン、グリーズマンの重鎮、今後の中心選手を担うMFロドリ、DFリュカが一気に退団。代わって今夏ここまでの移籍市場最高額でベンフィカの超新星FWフェリックス、MFマルコス・ジョレンテ、DFエルモソ、MFエクトル・エレーラ、DFトリッピアー、DFフェリペなど、若手と即戦力を組み合わせた8人を獲得した。

プレシーズンマッチではグリーズマンの後釜を担うフェリックスが評判以上の輝きを放つなど、PK戦での勝利を含め6連勝という最高の形でシーズン開幕を迎えることになった。ただ、シーズンを通しては百戦錬磨の重鎮たちの不在によって、メンタル面やロッカールームの一体感という部分が懸念材料となりそうだ。新主将のMFコケや生え抜きのMFサウール、新ディフェンスリーダーのDFヒメネスら新たなリーダーたちの役割が重要になる。

◆オトラ・リーガの主役は?~セビージャ、バレンシア、ベティス~
Getty Images
飛び抜けた戦力、実績を持つ3強による別次元の優勝争いが行われる一方、オトラ・リーガの戦いにも注目が集まる。そのオトラ・リーガの覇権争いを牽引することが期待されるのが、セビージャ、バレンシア、ベティスの3チームだ。

昨季、マチン、カパロスという2人監督の下でヨーロッパリーグ(EL)出場圏内ギリギリの6位フィニッシュとなったセビージャは、ローマを退団した敏腕SDモンチ氏の復帰に伴い、今夏大幅なチーム刷新に動いた。前レアル・マドリー指揮官のロペテギ新監督を招へいし、開幕時点で11人の新戦力を獲得。昨季、主力のMFサラビア、FWベン・イェデルらの流出は痛手となったが、モンチ氏の慧眼を生かしてボルドーDFクンデやPSVのFWルーク・デ・ヨング、モナコMFロニー・ロペス、マルセイユFWオカンポスなど実力者を確保。また、指揮官の戦術を知るポルトMFオリベル・トーレスやレアル・マドリーDFレギロンらも獲得しており、新シーズンの躍進を期待させる夏を過ごしている。

昨季、序盤戦の大不振から見事に立ち直り、4位フィニッシュとコパ・デル・レイ制覇と近年で最高の戦績を手にしたバレンシアだが、今シーズンに関しては難しいシーズンになる可能性が指摘される。現時点で公式なアナウンスはないものの、エースFWロドリゴにアトレティコ行き濃厚との報道が出ており、仮にマルセリーノ体制でエースに君臨した同選手の流出となれば、昨季同様に序盤戦で苦しむことになるかもしれない。ここまでの補強に関してはGKネト、FWサンティ・ミナとのトレードという形でバルセロナGKシレッセン、セルタFWマキシ・ゴメスの獲得に始まり、ビジャレアルDFジャウメ・コスタ、レバンテMFジェイソンと国内の中堅クラブの主力、DFマンガラの復帰など最小限の補強に留まっている印象だ。そのため、昨季と同等の成果を得るには逸材MFフェラン・トーレスやMFソレール、FWゴンサロ・ゲデスら若手の覚醒が必要となるはずだ。

宿敵セビージャと同様に今夏監督交代に踏み切った昨季10位のベティスは“ポジショナルプレーの権化”セティエン前監督から、よりダイナミックな縦への推進力を求める前エスパニョール指揮官のルビ新監督を招へい。今夏の移籍市場では守護神パウ・ロペス、MFロ・セルソ、フィルポと3人の主力を引き抜かれた一方、ルビ監督の下で昨季17ゴールを記録したエスパニョールFWボルハ・イグレシアス、ビッグクラブの関心を集めたリヨンFWフェキル、ソシエダFWフアンミ、フィルポ後釜にビジャレアルMFペドラサを確保するなど、主力流出を補って余りある補強に成功。極端なチームスタイルの転換によって序盤戦の苦戦は予想されるが、ヨーロッパ出場権に絡む躍進が期待される。

その他では昨季7位のエスパニョールやELとの二足の草鞋を履く5位のヘタフェ、アスレティック・ビルバオ、ソシエダあたりがヨーロッパ出場権に絡むことになりそうだ。また、いずれも久々のプリメーラ復帰となるオサスナやグラナダ、マジョルカの昇格組3チームの戦いにも注目したい。

◆乾がエイバル帰還~日本人選手~
Getty Images
久保の去就次第ではあるが、現時点で今シーズンのプリメーラでプレーする日本人選手はベティスから古巣エイバルに復帰したMF乾貴士のみに。セグンダA(スペイン2部)にMF香川真司(サラゴサ)、MF柴崎岳(デポルティボ)、FW岡崎慎司(マラガ)が加入し盛り上がりを見せていることを考えれば、やや寂しいところだが、日本を背負う乾の活躍に期待したいところだ。

昨夏、ステップアップを図って加入したベティスでは、親しみの薄い“ポジショナルプレー”への順応に加え、セティエン監督が採用したシステムに適正ポジションを見いだせず、リーグ戦8試合の出場にとどまった。それでも、今年1月にレンタル移籍したアラベスでは12試合で2ゴールを挙げるなど、本調子を取り戻している。

1年ぶりの復帰となるエイバルでは恩師メンディリバル監督の存在もあって主力としての起用が濃厚だ。起用法に関しては昨季左サイドハーフでブレイクを果たし、バルセロナ経由でヘタフェに旅立ったDFククレジャの後釜としての役割が求められる。縦への推進力では劣るものの、ドリブル精度やプレーの引き出しの多さでは乾が勝っており、昨季とは異なる形でエイバルのサイドアタックを活性化させたい。

PR

バルセロナの関連記事

スーペル・コパ・デ・エスパーニャ参戦組を除くチームにとって前半戦最終戦となった第19節は、アトレティコ・マドリーが勝利を収めて首位浮上。前半戦の王者に輝いた。 ミッドウィークにコパ・デル・レイのラウンド16が開催され、週明けにはUEFAコンペティションのリーグフェーズが再開される超過密日程のなかでの開催となる後半 2025.01.17 19:00 Fri
バルセロナのハンジ・フリック監督が、2戦連続マニータ達成のレアル・ベティス戦でのチームパフォーマンスを誇った。 バルセロナは15日、ホームで行われたコパ・デル・レイのラウンド16でベティスと対戦し、5-1で圧勝した。 ベティスにレンタルで貸し出しているFWヴィトール・ロッキにPKから1点を決められたものの、 2025.01.16 10:10 Thu
コパ・デル・レイのラウンド16、バルセロナvsレアル・ベティスが15日にエスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニスで行われ、5-1で勝利したバルセロナがベスト8進出を決めた。 スーペル・コパ・デ・エスパーニャで宿敵レアル・マドリーに5-2の大勝を収め、ハンジ・フリック体制で初タイトルを獲得したバルセロナ。トロ 2025.01.16 07:06 Thu
その去就が注目を集めていたウルグアイ代表DFロナルド・アラウホ(25)だが、バルセロナに残留することが濃厚となったようだ。スペイン『ムンド・デポルティボ』が伝えた。 アラウホは、バルセロナとの契約が2026年夏で満了を迎える中、1月の移籍市場でチームを退団することを決意したと報じられ、ユベントスからは買取オプショ 2025.01.15 22:00 Wed
名手グティがスペイン『El Chiringuito』で古巣レアル・マドリーの現状について語った。 今季当初から停滞感が漂う欧州王者マドリー。 FWキリアン・ムバッペは一定のペースでネットを揺らすようになってきたが、トニ・クロース氏の後釜不在、対バルサ2連敗で計9失点、MFオーレリアン・チュアメニのセンターバ 2025.01.15 21:17 Wed

ラ・リーガの関連記事

レアル・マドリーは17日、フランス代表MFエドゥアルド・カマヴィンガ(22)の負傷を報告した。 マドリーのメディカルサービスが17日に検査を行った結果、左ハムストリングの筋肉損傷と診断されている。 スペイン『マルカ』によると、16日に行われたコパ・デル・レイ、ラウンド16のセルタ戦で負傷。70分から途中出場 2025.01.17 21:31 Fri
RBライプツィヒは17日、アトレティコ・マドリーからレンタル移籍加入しているベルギー代表MFアーサー・フェルメーレン(19)の完全移籍加入を発表した。 なお、今回は特定の条件を満たしたことにより、レンタル加入時に定められていた買い取り義務オプションが発動。契約期間は2029年6月までとなる。 また、移籍市場 2025.01.17 20:48 Fri
スーペル・コパ・デ・エスパーニャ参戦組を除くチームにとって前半戦最終戦となった第19節は、アトレティコ・マドリーが勝利を収めて首位浮上。前半戦の王者に輝いた。 ミッドウィークにコパ・デル・レイのラウンド16が開催され、週明けにはUEFAコンペティションのリーグフェーズが再開される超過密日程のなかでの開催となる後半 2025.01.17 19:00 Fri
元ポルトガル代表DFのファビオ・コエントラン氏が違法な海産物取引の疑いがかけられているようだ。 かつてレアル・マドリー、そしてポルトガル代表で左サイドバックとしてプロ選手のキャリアを紡いだコエントラン氏。一度の現役復帰を挟み、2021年に再び引退した後、父親の足跡を辿る形で漁業への転身を遂げている。 それか 2025.01.17 18:10 Fri
レアル・マドリーを勝利に導いたブラジル代表FWエンドリッキがチームメイトに感謝した。クラブ公式サイトが伝えた。 16日、コパ・デル・レイのラウンド16でセルタをホームに迎えたマドリー。フランス代表FWキリアン・ムバッペ、ブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールのゴールで2点をリードしながらも、終盤の2失点で追い 2025.01.17 14:43 Fri

バルセロナの人気記事ランキング

1

圧巻バルセロナが衝撃マニータで2戦連続クラシコ大勝! フリック新体制で初タイトル【スーペル・コパ】

スーペル・コパ・デ・エスパーニャ決勝、レアル・マドリーvsバルセロナが12日にサウジアラビアのキング・アブドゥッラー・スポーツ・シティで行われ、2-5で圧勝したバルセロナが2シーズンぶり最多15度目の優勝を果たした。 マジョルカとの準決勝を後半の3ゴールによって快勝し、大会連覇に王手をかけたマドリー。今季のラ・リーガ前回対戦で大敗を喫した宿敵にリベンジを期して臨んだファイナルでは準決勝と全く同じスタメンを採用した。 一方、アスレティック・ビルバオを2-0で退けたバルセロナは2025年を連勝でスタート。昨年末のリーグ戦での不振をひとまず払しょくした。その勢いに乗ってエル・ブランコ相手の連勝を狙った大一番ではこちらもアスレティック戦と同じメンバーで臨み、シュチェスニーが引き続き起用された。 タイトルを懸けたエル・クラシコということもあり、様子見の入りも予想されたが、立ち上がりからオープンな攻防が繰り広げられていく。 キックオフ直後から押し込んだバルセロナはヤマルのカットインシュート、ゴール前でのハフィーニャの叩きつけるヘディングシュートでいきなり決定機を創出。だが、ここはGKクルトワの見事な連続セーブに阻まれた。 すると、直後の5分にはマドリーの高速カウンターが発動。相手CKを撥ね返した流れでヴィニシウスがカサドからボール奪取。すかさず右で浮いたムバッペに縦パスを通すと、そのまま快足を飛ばしてボックス付近まで運ぶ。ヴィニシウスのクロスのランニングと重なりながらも、うまく外側へ運んで右足のシュートをゴール左へ突き刺した。 0-4で惨敗したラ・リーガのクラシコで戦犯と批判を浴びたフランス代表FWの圧巻の個人技によってエル・ブランコが早々に先制した今回の伝統の一戦。しかし、失点後もハフィーニャが右ポストを掠めるシュートで反撃姿勢を示すと、こちらも圧倒的な個人技でスコアをタイに戻す。 22分、右サイドで浮いたクンデからの縦パスをレヴァンドフスキがうまく右のスペースへ流すと、これに抜け出したヤマルが絶妙なコース取りでボックス中央まで切り込んでニア下へ左足の丁寧なグラウンダーシュートを流し込んだ。 1-1のイーブンに戻った直後には筋肉系のトラブルか、イニゴ・マルティネスがピッチに座り込んでしまい、アラウホがスクランブル投入される。少し嫌な流れが漂うが、畳みかける攻めでこれを払拭してみせた。 36分、ボックス内でルーズボールに頭から飛び込んだガビに対して、足を出してクリアを試みたカマヴィンガの足裏が太もも付近に直撃。オンフィールド・レビューの末にPKが与えられる。これをキッカーのレヴァンドフスキがゴール右へ突き刺した。 前半のうちに試合を引っくり返したバルセロナは39分、再びハーフウェイライン付近の右サイドで浮いたクンデがゴール前のスペースへ絶妙なロングクロスを入れると、これに反応したハフィーニャがフリーで走り込んでゴール左隅へヘディングシュートを流し込んだ。 その後もバルセロナペースで進んだ前半アディショナルタイムのラストプレーではエル・ブランコのお株を奪う圧巻の高速カウンターが発動。 マドリーの左CKの場面でショートコーナーからロドリゴが不用意にバックパスしたところをヤマルがカット。ボールを引き取ったハフィーニャがボックス付近まで運んだ後、後方からサポートに入ったバルデに短く繋ぐと、ブラウグラナの背番号3がゴール右隅へ左足のシュートを流し込んだ。 前半だけで前回対戦と同じ4ゴールを奪ったバルセロナのワンサイドゲームとなったクラシコ。3点を追うマドリーはカードトラブルの可能性があったカマヴィンガを下げてセバージョスをハーフタイム明けに投入した。 後半もオープンな立ち上がりの中、両者の明暗が分かれる。47分、ボックス左のライン際でヴィニシウスが上げたクロスをファーでフリーのロドリゴが右足で合わすが、これは左ポストを掠めて痛恨の決定機逸に。 すると、直後の48分には再びバルセロナがロングカウンターを発動すると、カサドのスルーパスで完全に背後へ抜け出したハフィーニャが巧みな切り返しでチュアメニを外してボックス内に持ち込んで左足シュートをゴール右隅に流し込み、自身のドブレーテとともにチームとしてマニータを達成した。 出ばなをくじかれたマドリーだが、腹をくくって前に出ると、思わぬ展開に。うまくハイラインの背後を取ったムバッペがエリア外に飛び出したGKシュチェスニーに足をかけられて倒されると、オンフィールド・レビューの末に決定機阻止でのレッドカードが掲示される。 数的不利を背負ったバルセロナがガビ、ヤマルを削ってGKペーニャとともにダニ・オルモを投入するも、マドリーはこのファウルで得たFKをキッカーのロドリゴがゴール右隅へ突き刺し、反撃の狼煙を上げる1点を挙げた。 数的優位を得て残り30分で3点差を追いつくべくアンチェロッティ監督は64分のモドリッチ投入を皮切りに、フラン・ガルシア、ブラヒム・ディアスの同時投入で前がかっていく。 ただ、2失点目以降は集中した守備を取り戻したバルセロナに対して、交代選手がなかなか良さを出せず、徐々に攻撃がトーンダウンしていくマドリー。後半終盤はブロックの前でボールを動かすにとどまるフラストレーションの溜まる状況が続いた。後半アディショナルタイムにはムバッペが見事な個人技でゴールに迫るも、ここはGKペーニャのビッグセーブに阻まれて万事休す。 この結果、前回対戦に続く2試合連続のクラシコ大勝となったバルセロナがフリック新体制での初タイトルを獲得。敗れたマドリーは今季7冠の夢が潰えることに。 レアル・マドリー 2-5 バルセロナ 【レアル・マドリー】 キリアン・ムバッペ(前5) ロドリゴ・ゴエス(後15) 【バルセロナ】 ラミン・ヤマル(前22) ロベルト・レヴァンドフスキ(前36[PK]) ハフィーニャ(前39、後3) アレハンドロ・バルデ(前55) <span class="paragraph-title">【動画】スーペル・コパでゴラッソの応酬</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">圧巻のカウンター炸裂<br>キレキレのエンバペが<br>ジッダを沸かす<br><br>スーペルコパ決勝<a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%AC%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%BC?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#レアル・マドリー</a> v <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%90%E3%83%AB%E3%82%BB%E3%83%AD%E3%83%8A?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#バルセロナ</a><br><br><a href="https://t.co/QVaHndy0Tg">https://t.co/QVaHndy0Tg</a> <a href="https://t.co/fNUNNMMUyx">pic.twitter.com/fNUNNMMUyx</a></p>&mdash; U-NEXTフットボール (@UNEXT_football) <a href="https://twitter.com/UNEXT_football/status/1878520283726057894?ref_src=twsrc%5Etfw">January 12, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">FINALの舞台でも<br>違いを見せる17歳<br>ヤマルの鮮やかなゴールで<br>バルサが追いつく<br><br>スーペルコパ決勝<a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%AC%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%BC?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#レアル・マドリー</a> v <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%90%E3%83%AB%E3%82%BB%E3%83%AD%E3%83%8A?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#バルセロナ</a><br><br><a href="https://t.co/QVaHndy0Tg">https://t.co/QVaHndy0Tg</a> <a href="https://t.co/I4MPlX4scy">pic.twitter.com/I4MPlX4scy</a></p>&mdash; U-NEXTフットボール (@UNEXT_football) <a href="https://twitter.com/UNEXT_football/status/1878524494169657370?ref_src=twsrc%5Etfw">January 12, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">クンデの正確無比なクロスに<br>ラフィーニャが頭で合わせる<br>バルサの前線3人がスコアラーに<br><br>スーペルコパ決勝<a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%AC%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%BC?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#レアル・マドリー</a> v <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%90%E3%83%AB%E3%82%BB%E3%83%AD%E3%83%8A?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#バルセロナ</a><br><br><a href="https://t.co/QVaHndy0Tg">https://t.co/QVaHndy0Tg</a> <a href="https://t.co/dDjz3PiqIx">pic.twitter.com/dDjz3PiqIx</a></p>&mdash; U-NEXTフットボール (@UNEXT_football) <a href="https://twitter.com/UNEXT_football/status/1878528528754618798?ref_src=twsrc%5Etfw">January 12, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">シュチェスニ退場直後に<br>ロドリゴのFKが炸裂<br>数的優位となった<br>マドリーが反撃開始<br><br>スーペルコパ決勝<a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%AC%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%BC?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#レアル・マドリー</a> v <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%90%E3%83%AB%E3%82%BB%E3%83%AD%E3%83%8A?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#バルセロナ</a><br><br><a href="https://t.co/QVaHndy0Tg">https://t.co/QVaHndy0Tg</a> <a href="https://t.co/ffyhXcDark">pic.twitter.com/ffyhXcDark</a></p>&mdash; U-NEXTフットボール (@UNEXT_football) <a href="https://twitter.com/UNEXT_football/status/1878540693188341957?ref_src=twsrc%5Etfw">January 12, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.01.13 06:08 Mon
2

「今はプレーするんだ」去就揺れるアラウホをレヴァンドフスキが説得、今季残留を要請「夏に望むなら出て行けば良い」

バルセロナのウルグアイ代表DFロナルド・アラウホ(25)が、チームメイトから残留を望まれている。スペイン『ムンド・デポルティボ』が伝えた。 長期離脱から復帰したものの、1月の移籍の可能性が浮上しているアラウホ。センターバック補強が急務のユベントスから買い取りオプション付きレンタルオファーが届いたが、バルセロナが拒否したという報道もあった。 去就に揺れるなか、13日に行われたスーペル・コパ・デ・エスパーニャ決勝のレアル・マドリー戦では、負傷した元スペイン代表DFイニゴ・マルティネスに代わって28分から出場。5-2の圧勝とタイトル獲得に貢献した。 表彰式を終え、ピッチを周回するなか、ポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキがアラウホに笑顔で声かけ。肩を組み「ロナルド、君は残らなければならない」と伝えた模様だ。 さらに、「その後、夏に望むなら出て行けば良い。今はプレーするんだ」と説得。負傷したマルティネスはハムストリングの筋損傷で5週間程度の離脱が見込まれており、アラウホ残留の必要性が増している。 <span class="paragraph-title">【動画】途中から真剣な表情に…レヴァンドフスキがアラウホを説得</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="es" dir="ltr">&quot;Ronald... Te tienes que quedar&quot; <br><br>Lewandowski y Araujo. <a href="https://twitter.com/hashtag/ElD%C3%ADaDespu%C3%A9s?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#ElDíaDespués</a> <a href="https://t.co/lgIaj28QSY">pic.twitter.com/lgIaj28QSY</a></p>&mdash; El Día Después en Movistar Plus+ (@ElDiaDespues) <a href="https://twitter.com/ElDiaDespues/status/1878908117699690944?ref_src=twsrc%5Etfw">January 13, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.01.14 18:45 Tue
3

“バルサに5失点”は違和感なし…名手グティが古巣マドリーに言及「アンチェロッティから明確なアイデアがなくなっているね」

名手グティがスペイン『El Chiringuito』で古巣レアル・マドリーの現状について語った。 今季当初から停滞感が漂う欧州王者マドリー。 FWキリアン・ムバッペは一定のペースでネットを揺らすようになってきたが、トニ・クロース氏の後釜不在、対バルサ2連敗で計9失点、MFオーレリアン・チュアメニのセンターバック起用継続…など、どこかモヤモヤが続く。 長いエル・ブランコ史でも比類なきスタープレーヤー、元スペイン代表MFのグティ氏は、直近のバルセロナ戦5失点惨敗でさえ、今さら驚くべきことではない事象だと語る。 「(昨秋)バルセロナに0-4で敗れた試合があったろう。あれはマドリーに発された“警告”だ。物事がうまく進んでいないことの証明、今後もうまくいかないことの前兆だったわけだ。ジッダ(今回)で起きたことに違和感はない」 「バルセロナだけではない。ミランやリバプールにも敗れている。今季のマドリーは有力なライバルとの試合で勝てないマドリーだ。スキーム、攻撃、守備…カルロ・アンチェロッティから明確なアイデアがなくなっているね」 「マドリーともなれば、ほとんどの試合が格下との対戦であり、問題を抱えていても、90分の中でさほど大きな懸念とはならない。結果的に大半の試合で勝ち点を積み上げる」 「しかし、リーグタイトルを獲るだとか、チャンピオンズリーグ(CL)で優勝するだとか、そういった目標が明確なら、予めビッグマッチを想定した準備が必要となる。ただでさえ、そこで勝つのは困難なのだから」 現マドリーに厳しい見解を寄せたグティ氏。その一方、すでにスペインサッカー界を牽引する存在となったバルセロナのFWラミン・ヤマル(17)については「リオネル・メッシのように時代を画す選手になる」とベタ褒めした。 2025.01.15 21:17 Wed
4

アトレティコがダニ・オルモ登録問題に声明「非常に危険な前例になる」

アトレティコ・マドリーは9日、国立スポーツ評議会(CSD)がバルセロナのスペイン代表MFダニ・オルモ(26)とスペイン人FWパウ・ビクトル(23)の選手登録を暫定的に認めたことに対して声明を発表した。 スペイン政府介入による特別措置を受けたバルセロナ。アトレティコは今後のスペインサッカー界に強い懸念を示した。 「アトレティコ・マドリーはCSDが8日に下した裁定により、スペインサッカー界に深い懸念が生じたことを訴えたい。我々はこの決定が現行システムを危機に晒し、ルール自体に疑問を投げかける状況になったと考えている」 「我々を始め、ラ・リーガに加盟するクラブはファイナンシャルフェアプレーの規則を遵守しており、今後も尊重していくつもりだ。近年の競争力を維持するには多大な労力を要するが、努力している」 「しかし、今回の政府介入は今後、ルール違反や重大な間違いへの扉を開くものになるような非常に危険な前例になる。アトレティコは厳格かつ責任ある経営を貫く。全ての人にとって明確で平等なルールがなければ公正な競争は不可能となる」 2025.01.10 09:45 Fri

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly