UEFA会長「死ぬ可能性もあった」…脳震とうに関するルール変更を検討
2019.06.10 11:20 Mon
欧州サッカー連盟(UEFA)のアレクサンデル・チェフェリン会長が、2021年から脳震とうに関するルール変更が計画されていると語った。イギリス『スカイ・スポーツ』が報じた。
ここ数年、試合中の脳震とうに関しては様々な議論がなされてきた。脳震とうになった選手の強制的な試合欠場などがルール化されてきたリーグもある中、UEFAは脳震とうを起こした選手に関して、追加の交代を許可するルールを導入したいと考えているようだ。
最近では、トッテナムのベルギー代表DFヤン・ヴェルトンゲンの行動が問題視されていた。5月に行われたチャンピオンズリーグ準決勝1stレグのアヤックス戦で、ヴェルトンゲンは味方のトビー・アルデルヴァイレルトと競り合いで激突。鼻から流血しピッチに倒れ込んでいた。
あまりの衝撃に交代するかと思われたが、7分間の治療を経てヴェルトンゲンがピッチに復帰。明らかにおかしな状態が見て取れたなか、直後に自ら交代を申し出てピッチを去ると、ピッチサイドではふらつく姿も映し出されていた。
チェフェリン会長はこのシーンに関して、「ヴェルトンゲンのシーンの後、私は何かが起こるのではないかと恐れていた」と恐怖を感じていたと明かし、「彼が戻ってきたとき、体調が悪かったことは明確だった。彼はそこで死ぬ可能性もあった」と最悪の事態も考えていたと語った。
「我々は試合のルールを変更するため、FIFAと話し合う予定だ。診断は10分あるのでより簡単になった。今では、それはクレイジーだと思う。そのために死ぬことだってあるんだ」
「私は問題だと考えていない。FIFAはこの問題を解決することに興味を持っている。何かが起きたら、我々は永遠に後悔すると思う」
「何かをしなければならない。もしそれが、100万人の選手のうちの1人を助けるのなら、できる可能性があることの全てをする」
「ルールの変更は試合に影響を与えたり、試合を変えてしまったり、あるいは面白くなくするということはないだろう。今、状況は変わっている。FIFAはとても興味を持っている」
脳震とうの治療に関しては、FIFPro(国際プロサッカー選手会)もヴェルトンゲンの件を引き合いに出し、ルール変更を重視。FIFAだけでなく、IFAB(国際サッカー評議会)にもルール変更を打診しているようだ。
ここ数年、試合中の脳震とうに関しては様々な議論がなされてきた。脳震とうになった選手の強制的な試合欠場などがルール化されてきたリーグもある中、UEFAは脳震とうを起こした選手に関して、追加の交代を許可するルールを導入したいと考えているようだ。
最近では、トッテナムのベルギー代表DFヤン・ヴェルトンゲンの行動が問題視されていた。5月に行われたチャンピオンズリーグ準決勝1stレグのアヤックス戦で、ヴェルトンゲンは味方のトビー・アルデルヴァイレルトと競り合いで激突。鼻から流血しピッチに倒れ込んでいた。
チェフェリン会長はこのシーンに関して、「ヴェルトンゲンのシーンの後、私は何かが起こるのではないかと恐れていた」と恐怖を感じていたと明かし、「彼が戻ってきたとき、体調が悪かったことは明確だった。彼はそこで死ぬ可能性もあった」と最悪の事態も考えていたと語った。
現在のルールでは、脳震とうの判断をしっかりと行うため、試合を止めるだけでなく、ピッチに戻る際にはメディカルスタッフと主審が判断して決定することとなっている。しかし、交代枠を使うことには変わらないため、場合によっては無理をしてプレーを続行する可能性も残されており、メディカルスタッフへのプレッシャーを与えることにもなると考えているようだ。
「我々は試合のルールを変更するため、FIFAと話し合う予定だ。診断は10分あるのでより簡単になった。今では、それはクレイジーだと思う。そのために死ぬことだってあるんだ」
「私は問題だと考えていない。FIFAはこの問題を解決することに興味を持っている。何かが起きたら、我々は永遠に後悔すると思う」
「何かをしなければならない。もしそれが、100万人の選手のうちの1人を助けるのなら、できる可能性があることの全てをする」
「ルールの変更は試合に影響を与えたり、試合を変えてしまったり、あるいは面白くなくするということはないだろう。今、状況は変わっている。FIFAはとても興味を持っている」
脳震とうの治療に関しては、FIFPro(国際プロサッカー選手会)もヴェルトンゲンの件を引き合いに出し、ルール変更を重視。FIFAだけでなく、IFAB(国際サッカー評議会)にもルール変更を打診しているようだ。
アレクサンデル・チェフェリンの関連記事
UEFAチャンピオンズリーグの関連記事
|
|
アレクサンデル・チェフェリンの人気記事ランキング
1
UEFAのチェフェリン会長が任期満了での退任を表明、2027年の会長選に立候補しないことを明言「半年前に決断した」
欧州サッカー連盟(UEFA)は8日に総会を開催。アレクサンデル・チェフェリン会長が、次期選挙に立候補しないことを表明した。 8日にパリで開催された総会。チェフェリン会長は、構想が立てられているスーパーリーグについて改めて反対の姿勢を示した中、自身が会長から退くことを表明した。 チェフェリン氏は2027年に行われる会長選に立候補しないことを表明。「私は半年前に決断した。組織には新鮮な血、変化が必要だ」とコメント。「家族や友人と話し合った。そして決断した。2027年以降は続けない」と、現在の任期が満了すると共に退任することを明言した。 チェフェリン氏は、スロベニア出身で弁護士という肩書きもある。2005年に地元のフットサルクラブの理事として関わり始めると、アマチュアクラブの理事も務め、2006年から2011年までオリンピア・リュブリャナでも仕事を果たした。 2011年にスロベニアサッカー協会の会長に就任。さらに国際サッカー連盟(FIFA)の規律委員会のメンバーにも入った。 2016年9月、第12回UEFA臨時総会にて第7代の会長に選出。10年を越えて退任することを決断した。 2024.02.08 21:50 Thu2
新フォーマットのCLは大成功? UEFA会長は「完璧な成功」と自信…シティvsレアルはイギリスで400万人超が視聴する記録も
2024-25シーズンからチャンピオンズリーグ(CL)を含めて新フォーマットに変更となった欧州サッカー連盟(UEFA)の大会。アレクサンデル・チェフェリン会長は、多くの人々が満足感を持っていると語った。 CLやヨーロッパリーグ(EL)、UEFAカンファレンスリーグ(ECL)は、これまで4チームが1つのグループとなり、8つのグループで戦うグループステージと、ラウンド16以降のノックアウトステージという形式で行われてきた。 しかし、2024-25シーズンから大会方式を一新。出場チームが4チーム増えて36チームとなり、1つのリーグに変更。CLとELは各チームが8つの異なるチームとホームとアウェイで4試合ずつ戦い、ECLは6つの異なるチームと対戦。上位8チームがラウンド16に進出し、9位から24位までのチームがラウンド16に向けたプレーオフを戦う方式となった。 すでにラウンド16の進出チームが決まり、各大会のラウンド16以降の組み合わせも決定した中、チェフェリン会長は母国スロベニアの新聞『DELO』にCLの手応えを語った。 「私は肯定的な反応しか聞いていない。当初は、変更があるたびに登場する待機していた批評家に注目が集まっていた」 「今では99%の人々が、リニューアルされたチャンピオンズリーグに満足していると私は推測している」 「この大会は以前よりもさらに予測不可能で、最後の瞬間まで出場権を獲得できるかどうかは誰にもわからなかった。これは完璧な成功であり、チャンピオンズリーグの視聴率は素晴らしいものとなっている」 実際に今シーズンは、これまでの方式であれば確実にラウンド16に進んでいたと言っても良いレアル・マドリーやマンチェスター・シティ、パリ・サンジェルマン(PSG)、バイエルンなどがプレーオフに回る事態に。さらに、そのプレーオフでは、マドリーvsシティのビッグマッチも誕生するなど、大会全体を見れば山場がいくつもでき続ける状況となり、消化試合が生まれなくなったと言って良いだろう。 実際にイギリス国内におけるマドリーvsシティの視聴は、1stレグで400万人を超え、イギリスにおける『Amazon Prime』のライブスポーツイベントのストリーミング記録を更新していた。 一方で、選手の福祉やエリート層とその他のサッカー界の貧富の格差拡大を巡っては批判されることも。試合数が増えることで、国内リーグにも影響が出るのではないかと、サポーターも危惧している部分はあった。 2025.02.25 12:30 Tue3
