【プレミア注目プレビュー】トップ4を懸けた今季プレミア最後のビッグマッチ《マンチェスター・ユナイテッドvsチェルシー》
2019.04.28 12:00 Sun
プレミアリーグ第36節、マンチェスター・ユナイテッドvsチェルシーが日本時間28日24:30にオールド・トラフォードでキックオフされる。リーグ2連敗中の6位ユナイテッド(勝ち点64)と、リーグ2戦未勝利の4位チェルシー(勝ち点67)による、トップ4フィニッシュを懸けた今季プレミア最後のビッグマッチだ。
前節、マンチェスター・シティとのダービーを0-2で落としたユナイテッドはチャンピオンズリーグ(CL)のバルセロナ戦(0-3)、エバートン戦(0-4)と3試合連続複数失点、無得点とシーズン最終盤を迎えて泥沼の苦境を強いられている。それでも、チェルシー戦を除く残り2試合は上位にとってボーナスゲームとも揶揄される降格決定済みのハダースフィールド戦と、18位カーディフとのホームゲームだ。さらに、ライバル3チームがいずれもヨーロッパの戦いを残しており、過密日程によって取りこぼす可能性は十分にありそうだ。ただ、得失点差でライバルと10点近く離されていることは大きなディスアドバンテージとなっており、今節ではチェルシー相手に複数得点差での勝利を目指したい。
一方、前々節リバプールに0-2の完敗を喫して前節はホームでバーンリー相手に痛恨の2-2のドローとなったチェルシーは、ライバルの取りこぼしによって4位をキープしているが、残り3試合は今回のユナイテッド戦、タフなワトフォードとのホームゲーム、レスター・シティとのアウェイゲームと4チーム中最も厳しい日程だ。もちろん、ユナイテッドと異なりヨーロッパリーグ(EL)で準決勝に進出しており、フランクフルトを破って決勝に進み優勝を飾れば、来季のCL出場権獲得は可能な状況だ。とはいえ、不確定要素の多い一発勝負ではなくリーグ3連勝で自力でのトップ4フィニッシュを決めたいところだ。
なお、昨年10月に行われたチェルシーホームでのリーグ戦の前回対戦ではDFリュディガーのゴールでホームチームが先制も、アウェイのユナイテッドがFWマルシャルの2ゴールで逆転に成功。しかし、ホームで意地を見せたチェルシーが後半ラストプレーでMFバークリーが劇的同点ゴールを奪い、2-2のドロー決着となっている。ただ、今年2月のFAカップ5回戦ではアウェイのユナイテッドがMFエレーラ、MFポグバの2ゴールで2-0の勝利を収めている。
▽マンチェスター・ユナイテッド予想スタメン

DF:ヤング、スモーリング、リンデロフ、ショー
MF:エレーラ、フレッジ、ポグバ
MF:リンガード
FW:ルカク、ラッシュフォード
負傷者:DFバイリー、フィル・ジョーンズ、MFバレンシア、マクトミネイ
出場停止者:なし
シティ戦では[5-3-2]の守備的な布陣を採用したが、今回の一戦ではより攻撃的な[4-3-1-2]への変更が予想される。中3日での連戦となるため、古巣対戦のマティッチ、ルカクの2選手に加え、負傷明けのエレーラが先発に復帰する可能性がありそうだ。
▽チェルシー予想スタメン
DF:アスピリクエタ、リュディガー、ダビド・ルイス、エメルソン・パルミエリ
MF:カンテ、ジョルジーニョ、ロフタス=チーク
FW:ペドロ、イグアイン、アザール
負傷者:DFマルコス・アロンソ、MFアンパドゥ、カンテ、ハドソン=オドイ
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関しては前節アキレス腱断裂の重傷を負ったハドソン=オドイに加えて、アンパドゥが引き続き欠場となる。いずれも軽傷を抱えるマルコス・アロンソ、カンテの3選手に関してはギリギリまで状態を観察して起用の可否を決めることになりそうだ。
スタメンに関してはカンテの状態次第でコバチッチかバークリーが代役を担う。また、前線に関しては前述の並びを予想したが、イグアインに代えてウィリアンを起用し、アザールを偽CFで起用するプランも想定される。
★注目選手
◆マンチェスター・ユナイテッド:FWマーカス・ラッシュフォード
ここ最近の試合に関してはカウンターアタックで幾つか決定機を外すなど、仕上げの場面で冷静さを欠いているところが目立つが、今季の13ゴールのうち11ゴールが右足でのシュートとフィニッシュの形に大きな偏りがある。ここ最近の試合では相手守備もそれを意識した対応が行われており、得点減の一因となっている。今回のチェルシー戦ではフィニッシュの局面での落ち着きと共に異なる形でのゴールパターンをみせ、チーム公式戦4試合ぶりのゴールを決めたい。
◆チェルシー:FWゴンサロ・イグアイン
幸い、直近のバーンリー戦では見事なフィニッシュワークでリーグ戦6試合ぶりとなるゴールを記録しており、ストライカーとしてのゴール感覚を取り戻している。また、対戦相手のユナイテッドは直近大量失点が続いており、DFスモーリングや両サイドバックはゴール前の細かい駆け引きを苦手とするタイプが多くボックス付近で良い形でボールを受けられれば、自身の得意な形に持ち込める可能性は高そうだ。一部ではアザールの偽CF採用でベンチスタートの可能性も指摘されるが、出番が与えられることは間違いない。
前節、マンチェスター・シティとのダービーを0-2で落としたユナイテッドはチャンピオンズリーグ(CL)のバルセロナ戦(0-3)、エバートン戦(0-4)と3試合連続複数失点、無得点とシーズン最終盤を迎えて泥沼の苦境を強いられている。それでも、チェルシー戦を除く残り2試合は上位にとってボーナスゲームとも揶揄される降格決定済みのハダースフィールド戦と、18位カーディフとのホームゲームだ。さらに、ライバル3チームがいずれもヨーロッパの戦いを残しており、過密日程によって取りこぼす可能性は十分にありそうだ。ただ、得失点差でライバルと10点近く離されていることは大きなディスアドバンテージとなっており、今節ではチェルシー相手に複数得点差での勝利を目指したい。
一方、前々節リバプールに0-2の完敗を喫して前節はホームでバーンリー相手に痛恨の2-2のドローとなったチェルシーは、ライバルの取りこぼしによって4位をキープしているが、残り3試合は今回のユナイテッド戦、タフなワトフォードとのホームゲーム、レスター・シティとのアウェイゲームと4チーム中最も厳しい日程だ。もちろん、ユナイテッドと異なりヨーロッパリーグ(EL)で準決勝に進出しており、フランクフルトを破って決勝に進み優勝を飾れば、来季のCL出場権獲得は可能な状況だ。とはいえ、不確定要素の多い一発勝負ではなくリーグ3連勝で自力でのトップ4フィニッシュを決めたいところだ。
◆マンチェスター・ユナイテッド◆
【4-3-1-2】
【4-3-1-2】
▽マンチェスター・ユナイテッド予想スタメン

(C)CWS Brains,LTD.
GK:デ・ヘアDF:ヤング、スモーリング、リンデロフ、ショー
MF:エレーラ、フレッジ、ポグバ
MF:リンガード
FW:ルカク、ラッシュフォード
負傷者:DFバイリー、フィル・ジョーンズ、MFバレンシア、マクトミネイ
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関してはバイリー、フィル・ジョーンズ、バレンシアの3選手に加えて、直近のダービーを回避したマクトミネイの欠場が濃厚だ。その一方で、エレーラに先発復帰の可能性が伝えられている。
シティ戦では[5-3-2]の守備的な布陣を採用したが、今回の一戦ではより攻撃的な[4-3-1-2]への変更が予想される。中3日での連戦となるため、古巣対戦のマティッチ、ルカクの2選手に加え、負傷明けのエレーラが先発に復帰する可能性がありそうだ。
◆チェルシー◆
【4-3-3】
【4-3-3】
▽チェルシー予想スタメン

(C)CWS Brains,LTD.
GK:ケパDF:アスピリクエタ、リュディガー、ダビド・ルイス、エメルソン・パルミエリ
MF:カンテ、ジョルジーニョ、ロフタス=チーク
FW:ペドロ、イグアイン、アザール
負傷者:DFマルコス・アロンソ、MFアンパドゥ、カンテ、ハドソン=オドイ
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関しては前節アキレス腱断裂の重傷を負ったハドソン=オドイに加えて、アンパドゥが引き続き欠場となる。いずれも軽傷を抱えるマルコス・アロンソ、カンテの3選手に関してはギリギリまで状態を観察して起用の可否を決めることになりそうだ。
スタメンに関してはカンテの状態次第でコバチッチかバークリーが代役を担う。また、前線に関しては前述の並びを予想したが、イグアインに代えてウィリアンを起用し、アザールを偽CFで起用するプランも想定される。
★注目選手
◆マンチェスター・ユナイテッド:FWマーカス・ラッシュフォード

Getty Images
ユナイテッドの注目プレーヤーは得点力不足改善を託された若きエースストライカーのラッシュフォードだ。今季序盤戦はモウリーニョ監督の守備的な戦術の犠牲となって攻撃面で思うようにいかなかった21歳だが、スールシャール体制移行直後はリーグ戦8試合で6ゴールを挙げるなど大爆発を見せた。しかし、直近のリーグ戦8試合ではケガをおしてのプレーという影響もあってわずかに1ゴールと不振が続く。ここ最近の低迷に関してはMFヤング、GKデ・ヘア、MFポグバらがやり玉に挙がっているが、公式戦5戦連続無得点のラッシュフォードの責任も大きい。ここ最近の試合に関してはカウンターアタックで幾つか決定機を外すなど、仕上げの場面で冷静さを欠いているところが目立つが、今季の13ゴールのうち11ゴールが右足でのシュートとフィニッシュの形に大きな偏りがある。ここ最近の試合では相手守備もそれを意識した対応が行われており、得点減の一因となっている。今回のチェルシー戦ではフィニッシュの局面での落ち着きと共に異なる形でのゴールパターンをみせ、チーム公式戦4試合ぶりのゴールを決めたい。
◆チェルシー:FWゴンサロ・イグアイン

Getty Images
チェルシーの注目プレーヤーはリーグ2戦連発が期待されるイグアインだ。今冬の移籍市場で得点力不足解消を託されて加入した元アルゼンチン代表FWだが、ここまで公式戦14試合で4ゴールと思うような数字を残せていない。そればかりか、試合中に消える時間の多さ、ゴール以外の貢献の少なさから批判を浴びる場面が目立つ。また、去就に関してはチェルシーが買い取りを見送り、所属元のユベントスも構想外としているとの報道も出ており、来季に向けて猛アピールが必要な状況だ。幸い、直近のバーンリー戦では見事なフィニッシュワークでリーグ戦6試合ぶりとなるゴールを記録しており、ストライカーとしてのゴール感覚を取り戻している。また、対戦相手のユナイテッドは直近大量失点が続いており、DFスモーリングや両サイドバックはゴール前の細かい駆け引きを苦手とするタイプが多くボックス付近で良い形でボールを受けられれば、自身の得意な形に持ち込める可能性は高そうだ。一部ではアザールの偽CF採用でベンチスタートの可能性も指摘されるが、出番が与えられることは間違いない。
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