格下相手に敵地で苦戦もチェルシーが大きなアドバンテージを手にホームへ帰還!《EL》

ヨーロッパリーグ(EL)準々決勝1stレグのスラビア・プラハvsチェルシーが11日にシノー・ティップ・アレナで行われ、0-1でチェルシーが勝利した。ラウンド16でセビージャ戦を延長戦の末に2戦合計6-5で下したスラビア・プラハは、その試合から先発を3人変更。シュコダ、スーチェク、クデラに代えてオラインカ、セフチク、コウファルを先発で起用した。一方、6シーズンぶりのEL制覇を目指すチェルシーは、ラウンド16でディナモ・キエフに2戦合計8-0と圧勝。直近のウェストハム戦から中3日で行われる一戦に向け、サッリ監督は先発メンバーを大幅7人変更。アザールやイグアイン、カンテ、D・ルイスらに代えてジルーやペドロ、バークリー、A・クリステンセンらを先発で起用した。
試合はスラビア・プラハが開始早々の2分にセットプレーからチャンスを迎える。左サイドで獲得したFKからストフが高速クロスを上げるとゴールエリア右手前に走り込んだのシモン・デリが頭合わせたが、これはゴール右に逸れた。

さらにスラビア・プラハは、21分にもクラルの縦パスをボックス左手前で受けたセフチクが反転から強烈なミドルシュートでゴールを狙ったが、これはGKケパが正面でキャッチした。対するチェルシーは24分、ボックス左でパスを受けたウィリアンが素早いカットインからシュート。しかし、鋭いシュートはクロスバーを叩いてゴールとならない。

その後は攻守が激しく入れ替わる展開が続いたが、どちらもアタッキングサードでの精度を欠き、ゴールを脅かすことのないまま前半はゴールレスで終了した。

迎えた後半は立ち上がりからチェルシーが高いボールポゼッションで試合をコントロール。すると51分、ショートコーナーの返しを受けたウィリアンがグラウンダーのクロスを供給するとニアに走り込んだジルーが合わせたが、シュートは枠の左に外れた。

ゴールの遠いチェルシーは、59分にペドロを下げてアザールを投入。すると60分、左CKのセカンドボールをファーサイドのリュディガーが右足ボレーで合わせたが、これはGKコラージュのファインセーブに阻まれた。

一方のスラビア・プラハは69分、相手FKを自陣ボックスでカットするとクリアボールからのロングカウンター。マソプストのロングパスを受けたトラオレがボックス手前まで持ち上がりミドルシュート。さらに80分には、右クロスをGKケパがパンチングしたセカンドボールをファーサイドのボリルがジャンピングボレーで狙ったが、共にシュートはGKケパの好セーブに阻まれた。

試合はゴールレスのまま終盤に突入。このまま試合終了かと思われたが、86分に均衡が破れる。チェルシーは途中出場のロフタス=チークがダイアゴナルなドリブルから右サイドに展開すると、これ受けたウィリアンが早いタイミングでクロスを供給。これをゴール前に抜け出したマルコス・アロンソがヘディングでゴール左に叩き込んだ。

結局、これが決勝点となりチェルシーが1-0で勝利。苦しみながらもアウェイゴール奪取に成功したチェルシーが、来週ホームで行われる2ndレグに向けて大きなアドバンテージを得ている。