【ELプレビュー】アーセナルvsナポリの好カードに、長谷部がポルトガルの雄に挑む! 4強懸けた注目の初戦
2019.04.11 11:30 Thu
ヨーロッパリーグ(EL)準々決勝1stレグが11日に開催される。優勝候補同士の直接対決となるアーセナルvsナポリを含め白熱の4試合の展望を紹介していく。
▽4/11(木)
《28:00》
アーセナル vs ナポリ
ベンフィカ vs フランクフルト
スラビア・プラハ vs チェルシー
ビジャレアル vs バレンシア
★優勝候補同士の直接対決~アーセナルvsナポリ~
今回の初戦をホームで戦うアーセナルはグループステージを無敗で首位通過を決めると、決勝トーナメントの2試合ではBATEボリソフ、スタッド・レンヌといずれも格下相手に敵地での初戦を落としながらも無類の強さを誇るホームでいずれも大勝し逆転突破を決めてきた。
今季ここまでホームでは20勝3敗3分けと圧倒的な戦績を残しており、直近は公式戦7連勝中だ。今回は初戦をホームで戦うこともあり、ここできっちり先勝を収めたい。7日に行われたエバートン戦では乏しい内容で0-1の敗戦を喫しているが、コンディション不良から回復したMFラムジー、FWオーバメヤンの先発復帰が見込まれる。ここにMFエジル、FWラカゼットが加わることでより攻撃的な戦いが可能となるはずだ。その一方で、ナポリの質の高いパスワークへの対応には不安を残しており、昨季までサンプドリアでプレーしたMFトレイラのパフォーマンスが重要になりそうだ。
★長谷部がポルトガルの雄に挑む~ベンフィカvsフランクフルト~
ラウンド16では強豪インテルを相手に2戦合計1-0の僅差で競り勝ったフランクフルトは、国内リーグでも6連勝中の4位と好調を継続している。前線にやや負傷者が目立つものの、長谷部を中心とする堅固な守備陣と勝負強い攻撃陣がうまく噛み合っている。ホームで圧倒的な強さを誇るベンフィカとの敵地での初戦に向けてはその粘り強い試合巧者の戦いぶりをみせ、最低限勝ち点1は持ち帰りたいところだ。
対するベンフィカはラウンド16で延長戦までもつれ込んだディナモ・ザグレブとの激戦を2戦合計3-1で制し、ベスト8進出を決定。国内リーグでは同勝ち点で並ぶポルトと熾烈なタイトル争いが続くが、直近3連勝と好調を維持している。中でもFWセフェロビッチは得点ランキングトップの18ゴールを奪う爆発ぶりを見せており、FWジョナスを出場停止で欠く中で古巣初対戦のスイス代表がキーマンとなりそうだ。
なお、ここまでEL14戦無敗を継続しているフランクフルトはこの初戦で敗戦を免れた場合、アトレティコ・マドリーが2011年から2012年にかけて記録したEL記録の15戦無敗に並ぶことになる。
★優勢チェルシー、主力温存で初戦飾れるか~スラビア・プラハvsチェルシー~
グループステージに続き決勝トーナメントに入ってもマルメ、ディナモ・キエフと組み合わせに恵まれたチェルシーは、今ラウンドでもセビージャを破ったとはいえ、最も実績に劣るラクな相手を引き当てた。
国内リーグでは暫定3位にいるものの、今週末にリバプール戦、今月末にマンチェスター・ユナイテッドとの直接対決を控えていることもあり、リーグ戦でのCL出場権獲得は非常に困難なタスクだ。そのため、保険としてEL制覇を成し遂げたいところだ。
その中でサッリ監督の用兵に注目が集まる。今週末のリバプール戦のために今回の一戦で大幅なターンオーバーを行うのか、あるいはある程度主力を使って2ndレグを前に決着を付けるのか、イタリア人指揮官の選択はいかに。
★好対照の両雄による自治州ダービー~ビジャレアルvsバレンシア~
グループステージを無敗で首位通過したビジャレアルは、決勝トーナメントに入ってもスポルティング・リスボン、ゼニトという難敵を続けて撃破して無敗継続でのベスト8進出を決めた。しかし、国内リーグでは降格圏の18位に低迷。直近のベティス戦では同点に追いつくチャンスがあった中、MFカソルラの試合終盤のPK失敗が響いて降格圏脱出のチャンスを逃していた。
一方、CL3位敗退組のバレンシアはラウンド32でセルティックを破ると、前ラウンドではFCクラスノダール相手に2ndレグの試合終了間際のFWゴンサロ・ゲデスでの劇的ゴールによって競り勝つ勝負強さを発揮。国内リーグでは直近のラージョ戦で0-2の敗戦を喫したものの、それまで公式戦17戦無敗を継続するなど後半戦に入って本来の出来を取り戻し、4位ヘタフェと勝ち点4差の6位と猛追を見せている。
今回のダービーではビジャレアルがEL無敗を継続するのか、はたまた直近のフォームで勝るバレンシアが押し切るか。
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◆準々決勝1stレグ◆▽4/11(木)
《28:00》
アーセナル vs ナポリ
ベンフィカ vs フランクフルト
スラビア・プラハ vs チェルシー
ビジャレアル vs バレンシア
Getty Images
ここまで比較的実力者同士の対戦が少なかった中、今回の準々決勝ではプレミアリーグ5位のアーセナルと、セリエA2位のナポリという優勝候補同士の直接対決が実現した。今回の初戦をホームで戦うアーセナルはグループステージを無敗で首位通過を決めると、決勝トーナメントの2試合ではBATEボリソフ、スタッド・レンヌといずれも格下相手に敵地での初戦を落としながらも無類の強さを誇るホームでいずれも大勝し逆転突破を決めてきた。
今季ここまでホームでは20勝3敗3分けと圧倒的な戦績を残しており、直近は公式戦7連勝中だ。今回は初戦をホームで戦うこともあり、ここできっちり先勝を収めたい。7日に行われたエバートン戦では乏しい内容で0-1の敗戦を喫しているが、コンディション不良から回復したMFラムジー、FWオーバメヤンの先発復帰が見込まれる。ここにMFエジル、FWラカゼットが加わることでより攻撃的な戦いが可能となるはずだ。その一方で、ナポリの質の高いパスワークへの対応には不安を残しており、昨季までサンプドリアでプレーしたMFトレイラのパフォーマンスが重要になりそうだ。
一方、チャンピオンズリーグ(CL)3位敗退組としてラウンド32から参戦となったナポリはチューリッヒ、RBザルツブルクを相手に危なげない勝ち上がりを見せベスト8進出を決めた。国内リーグでは直近1敗1分けと調子を落としているが、今季の2位がほぼ確定しており、ELに全力を注げるはずだ。また、直近のジェノア戦ではエースのFWインシーニェが戦列復帰を果たしており、本来の戦いができるはずだ。
★長谷部がポルトガルの雄に挑む~ベンフィカvsフランクフルト~
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ザルツブルクMF南野拓実の敗退に伴い、日本勢最後の砦となったMF長谷部誠を擁するフランクフルトはポルトガルの雄、ベンフィカと今回のラウンドで対戦する。ラウンド16では強豪インテルを相手に2戦合計1-0の僅差で競り勝ったフランクフルトは、国内リーグでも6連勝中の4位と好調を継続している。前線にやや負傷者が目立つものの、長谷部を中心とする堅固な守備陣と勝負強い攻撃陣がうまく噛み合っている。ホームで圧倒的な強さを誇るベンフィカとの敵地での初戦に向けてはその粘り強い試合巧者の戦いぶりをみせ、最低限勝ち点1は持ち帰りたいところだ。
対するベンフィカはラウンド16で延長戦までもつれ込んだディナモ・ザグレブとの激戦を2戦合計3-1で制し、ベスト8進出を決定。国内リーグでは同勝ち点で並ぶポルトと熾烈なタイトル争いが続くが、直近3連勝と好調を維持している。中でもFWセフェロビッチは得点ランキングトップの18ゴールを奪う爆発ぶりを見せており、FWジョナスを出場停止で欠く中で古巣初対戦のスイス代表がキーマンとなりそうだ。
なお、ここまでEL14戦無敗を継続しているフランクフルトはこの初戦で敗戦を免れた場合、アトレティコ・マドリーが2011年から2012年にかけて記録したEL記録の15戦無敗に並ぶことになる。
★優勢チェルシー、主力温存で初戦飾れるか~スラビア・プラハvsチェルシー~
Getty Images
ナポリとアーセナルと並んで優勝候補の筆頭に挙がるチェルシーは、史上初の準々決勝進出を果たしたチェコの強豪スラビア・プラハと対戦する。グループステージに続き決勝トーナメントに入ってもマルメ、ディナモ・キエフと組み合わせに恵まれたチェルシーは、今ラウンドでもセビージャを破ったとはいえ、最も実績に劣るラクな相手を引き当てた。
国内リーグでは暫定3位にいるものの、今週末にリバプール戦、今月末にマンチェスター・ユナイテッドとの直接対決を控えていることもあり、リーグ戦でのCL出場権獲得は非常に困難なタスクだ。そのため、保険としてEL制覇を成し遂げたいところだ。
その中でサッリ監督の用兵に注目が集まる。今週末のリバプール戦のために今回の一戦で大幅なターンオーバーを行うのか、あるいはある程度主力を使って2ndレグを前に決着を付けるのか、イタリア人指揮官の選択はいかに。
★好対照の両雄による自治州ダービー~ビジャレアルvsバレンシア~
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今大会初の同国対決は奇しくも同じバレンシア自治州に属するビジャレアルとバレンシアの自治州ダービーとなった。グループステージを無敗で首位通過したビジャレアルは、決勝トーナメントに入ってもスポルティング・リスボン、ゼニトという難敵を続けて撃破して無敗継続でのベスト8進出を決めた。しかし、国内リーグでは降格圏の18位に低迷。直近のベティス戦では同点に追いつくチャンスがあった中、MFカソルラの試合終盤のPK失敗が響いて降格圏脱出のチャンスを逃していた。
一方、CL3位敗退組のバレンシアはラウンド32でセルティックを破ると、前ラウンドではFCクラスノダール相手に2ndレグの試合終了間際のFWゴンサロ・ゲデスでの劇的ゴールによって競り勝つ勝負強さを発揮。国内リーグでは直近のラージョ戦で0-2の敗戦を喫したものの、それまで公式戦17戦無敗を継続するなど後半戦に入って本来の出来を取り戻し、4位ヘタフェと勝ち点4差の6位と猛追を見せている。
今回のダービーではビジャレアルがEL無敗を継続するのか、はたまた直近のフォームで勝るバレンシアが押し切るか。
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