【CLプレビュー】8年前の決勝以来の再戦! バルサは鬼門ベスト8攻略に挑む《マンチェスター・ユナイテッドvsバルセロナ》

2019.04.10 18:00 Wed
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チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝1stレグ、マンチェスター・ユナイテッドvsバルセロナが日本時間10日28:00にオールド・トラフォードでキックオフされる。ラウンド16で共にフランス勢を撃破した世界屈指の名門同士による、2010-11シーズン決勝以来、通算12度目の対戦だ。

ラウンド16では優勝候補のパリ・サンジェルマン(PSG)相手にホームでの初戦を0-2で落とした上、MFポグバを出場停止で失う絶体絶命の状況に陥ったユナイテッドだったが、敵地での第2戦をFWラッシュフォードの劇的PK弾で土壇場で引っくり返して2戦合計3-3もアウェイゴール数で上回る見事な逆転突破を果たした。この功績が認められてスールシャール監督の正指揮官就任も決定した。しかし、以降の公式戦では多数のケガ人の影響もあり、ウォルバーハンプトン相手にFAカップ、リーグ戦で連敗を喫するなど、直近1勝3敗と急失速。熾烈なトップ4争いでは4位トッテナムと勝ち点3差の6位に甘んじている。そのため、来季のCL出場権獲得に向けてはリーグ戦と共に、より困難なCL制覇も視野に入れざるを得ない状況だ。

一方、リヨンとの敵地での初戦をゴールレスドローで終えるもホームでの第2戦をFWメッシの2ゴール2アシストの圧巻の輝きによって5-1で制したバルセロナは、12年連続でのベスト8進出を決定した。さらに、公式戦16戦無敗を継続するチームは直近のリーグ戦で2位のアトレティコ・マドリーを2-0で下し、残り7試合で勝ち点差を「11」に広げて2連覇に向けて大前進。2014-15シーズンの優勝以降、3年連続で敗退を強いられている準々決勝は鬼門となっているが、現状CL一本に集中できる状況であり4年ぶりの突破が大いに期待される。
なお、両チームの通算対戦成績はバルセロナの4勝3敗4分けとなっている。ただ、直近の2010-11シーズン、2008-09シーズンのCL決勝ではバルセロナがいずれも3-1、2-0のスコアで勝利している。その2試合では現エースのメッシが1ゴールずつを挙げている。

◆マンチェスター・ユナイテッド◆
【4-2-3-1】

▽マンチェスター・ユナイテッド予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:デ・ヘア
DF:ヤング、スモーリング、リンデロフ、ショー
MF:マクトミネイ、ポグバ
MF:ジオゴ・ダロト、リンガード、マルシャル
FW:ルカク
負傷者:DFバイリー、バレンシア、MFマティッチ、エレーラ、FWサンチェス、ラッシュフォード
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関してはバイリー、バレンシア、エレーラ、サンチェスの欠場が決定的。その一方で、マティッチ、ラッシュフォードに関しては起用可能な見込みだが、今後の過密日程を考えればスタートからは起用し辛いところだ。

ケガ人の状態も含めてシステム、スタメンの予想は困難なところだが、相手との力量差を考えてより守備的な[4-2-3-1]の採用が濃厚だ。また、中央の枚数を増やす場合、ジオゴ・ダロトに代えてマティッチ(フレッジ)を入れた[4-3-1-2]の形も想定される。

◆バルセロナ◆
【4-3-3】

▽バルセロナ予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:テア・シュテーゲン
DF:セルジ・ロベルト、ピケ、ラングレ、ジョルディ・アルバ
MF:ラキティッチ、ブスケッツ、ビダル
FW:メッシ、スアレス、コウチーニョ
負傷者:MFラフィーニャ、デンベレ
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関してはシレッセン、デンベレが遠征メンバーに入っており、ラフィーニャを除く主力全選手が起用可能だ。

直近のアトレティコ戦から中3日での戦いということもあり、幾つかのポジションでメンバー変更が見込まれる。具体的には右サイドバックにネウソン・セメド、中盤にビダル、前線にマウコムあるいはデンベレが起用される可能性があるはずだ。

★注目選手
◆マンチェスター・ユナイテッド:DFビクトル・リンデロフ
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マンチェスター・ユナイテッドの注目プレーヤーはディフェンスリーダーのリンデロフだ。ベンフィカから加入2年目となった今季は序盤こそチームの不調に引きずられて精彩を欠いたものの、スールシャール新監督の就任以降は毎試合のように相棒が入れ替わる中、的確な判断、カバーリング、持ち味のスピードを武器に新たなディフェンスリーダーとして守護神デ・ヘアと共に最終ラインを支える。また、元々定評があった足下の技術に関しても判断力の向上によってイージーミスが減り、チームの攻撃の出発点としても機能している。

今回のホームゲームに向けてユナイテッド最大のテーマは世界最高のアタッカーであるメッシをいかにストップするかだ。アジリティに難のある相棒スモーリング、身体能力は圧倒的もポジショニングに拙さがあるショーをスウェーデン代表DFがいかにカバーできるかが、クリーンシートを達成できるかどうかの命運を握る。

◆バルセロナ:FWルイス・スアレス
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バルセロナの注目プレーヤーは3年半ぶりのCLアウェイゴールが待たれるスアレスだ。今季のリーガエスパニョーラでは20ゴール中、9ゴールをアウェイで奪うなど勝負強さが光るスアレスだが、今季のCLでは4アシストを記録する一方で6戦ノーゴールとヨーロッパの舞台で苦戦を強いられている。とりわけ、CLのアウェイゲームでは2015年9月16日のローマ戦以降、1508分間に渡ってノーゴールが続いている。バルセロナが4年ぶりのCL制覇を成し遂げるためにはメッシ以外の得点力が重要となるだけに、何とか今回のユナイテッド戦でゴールをこじ開けたいところだ。

なお、かつてリバプールのエースストライカーとして対峙したユナイテッド戦では通算7試合に出場し2ゴールを記録。その2ゴールはいずれも今回の舞台オールド・トラフォードで奪ったものだ。

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