ほんの1週間の違いだった…/原ゆみこのマドリッド
2019.03.19 12:45 Tue
「代表も気晴らしになっていいわよね」そんな風に私が安堵感を覚えていたのは月曜日、いよいよ始まる2020年ユーロ予選に備え、ラス・ロサス(マドリッド近郊)にあるサッカー協会本部の宿泊施設に到着するスペイン代表選手たちをキャプテンのセルヒオ・ラモスが迎えているビデオを見た時のことでした(https://bit.ly/2JkM4AD)。いえ、今回の予選もグループ1位と2位が直接本大会に出場。この土曜のノルウェー戦を皮切りに来週火曜にはマルタ戦、その後もフェロー諸島、スウェーデン、ルーマニアとそれ程、スペインにとって茨の道が待ち構えている訳ではないのも、お気楽でいられる理由の1つではあるんですけどね。
むしろ、おかげでこの2週間はリーガのことを考えずに済むためで、え、それって、CLどころか、リーガでも何も考えることがなくなってしまった悲惨な今季の現状を憂えに済むからという意味なんじゃないのかって?まあ、その通りで何せ、まだ3月ですからねえ。今となってはスペイン勢で唯一、CL準々決勝に進んだバルサのファンが4月のマンチェスター・ユナイテッド戦に向けて、じっくりオールドトラフォード遠征を計画するのを羨ましく思うぐらいしかできなくなってしまったというのはそれこそ、ツイてしないとしか言いようがないんですが…。
まあ、ずっと愚痴っていても仕方ないので、先週末のマドリッド勢がリーガでどうだったかをお話していくことにすると。今回、先陣を切ったのはレアル・マドリーで彼らはコパ・デル・レイ準決勝、リーガのクラシコ連敗に続き、CL16強対決でもアヤックスに逆転敗退。お隣さんより1週間早くシーズンが終わりましたからね。そこでソラリ監督を解任、ジダン監督の再招聘とスッパリ気分を来季に向けて切り替えたのが幸いしたか、土曜のサンティアゴ・ベルナベウには久々に陽光がさんさんと降り注ぐことに。
もちろんそれにはキックオフが午後4時15分で丁度、正面スタンドに西日が直射する時間帯だったこともあるんですが、用心のため、帽子は持参していたものの、まさかこの時期から腕に日焼け止めを塗っておかなかったことを激しく後悔する破目になろうとは。気温も25度近くになっていたため、暑くてかなわなかったんですが、眼下のプレーに熱がこもるには少々、時間がかかったかと。ええ、マドリーはジダン監督がGKにケイロル・ナバス、そしてイスコ、ベイル、マルセロを先発に起用し、前任者の時代に不遇を囲っていた選手たちの奮起に賭けたようでしたけどね。
やはり首位と勝ち点差が12となり、リーガ優勝を諦めたチームではモチベーションを保つのも難しかったか、いえ、前半には先日、このところ女性関係の噂でマスコミを賑わせすぎ、サッカーにもっと専念するようにとクラブから注意を受けたクルトワに代わり、この日の先発に抜擢されたナバスがマキシ・ゴメスの強烈ヘッドをparadaon(パラドン/スーパーセーブ)。「Es un entrenador que dice la verdad siempre/エス・ウン・エントレナドール・ケ・ディセ・ラ・ベルダッド・シエンプレ(常に真実を喋る監督だ)」と本人も尊敬する上司の期待に応える一幕も。
大丈夫ですよ。待望のゴールが入ったのは後半17分、アセンシオがエリア前で敵DFを数人かわし、ベンゼマにスルーパスを送ったところ、最後はゴール前に突っ込んできたイスコが沈めて先制点をゲット。久々に喝采を浴びると、33分にはマルセロのアシストでベイルが2点目を決めてくれたため、2-0でホーム4連敗に終止符を打つことに。いやあ、試合後には「シーズン後のチーム改革はあるが、残り10試合、自分は誰が残って誰が出ていくかを話すためにいるんじゃない」とジダン監督は言っていたとはいえ、タイトル獲得の可能性がなくなった今、正直、もうマドリーについての話題はそれしかありませんからね。
jugadon(フガドン/スーパープレー)で1点目を演出したアセンシオや、途中出場して「El cambio de entrenador parece que ha funcionado, hemos recuperado sensaciones/エル・カンビオ・デ・エントレナドール・パレセ・ケ・ア・フンシオナードー、エモス・レクペラードー・センサシオネス(監督交代は上手くいったようだ。ボクらはフィーリングを取り戻した)」と話していたセバージョスなどはそのまま、そのいい感触をスペイン代表で発揮してもらえばいいんですが、ベンチ要員やスタンド観戦が続いたイスコなどは今回の非招集休暇でしっかりコンディションを整えないと。ビニシウスはまだ全然ムリですが、ルーカス・バスケスやカルバハル、ジョレンテら、リハビリ中の選手たちもparon(パロン/リーガの休止期間)明けの復帰を目指していますしね。各国代表に行く13人も含め、3月末のウエスカ戦ではまた、どの選手も来季を見据えて、熾烈なチーム内競争を繰り広げてくれるんじゃないでしょうか。
そしてベルナベウを急いで後にした私はサン・マメスでの前半が0-0だったことに感謝しながら、後半15分過ぎに自宅近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)に飛び込んだですが、まさか再び、アトレティコが負ける場面に立ち会うことになろうとは!うーん、アスレティックにクリスチアーノ・ロナウドはいないため、そうそう失点はしないだろうと思っていたんですけどね。まさか27分、ヒメネスがファールを受けたとアピールすることにかまけているうちにプレーが進行。さっさとエリア内奥に移動したコルドバにラウール・ガルシアからボールが届き、本職でないサウールがSBを務める左サイドから侵入したウィリアムスにゴールを決められているんですから、困ったもんじゃないですか。
おまけにヒメネスの不運はこれに終わらず、39分、今度はコドロのシュートを防ごうと体を投げだしたところ、ボールの軌道が変わって再びGKオブラクが破られてしまったとなれば、もうお手上げです。だってえ、この日はユベントス・スタジアムで枠内シュートを1本も撃てなかったことを反省、シメオネ監督がジエゴ・コスタ、モラタ、グリーズマンのtridente(トリデンテ/3FWのこと)を先発に並べながら、まったく効果が見えず。おまけに前半にはグリーズマンがジェライに、後半にはモラタがサン・ホセにエリア内で倒されながら、主審にもVAR(ビデオ審判)にもスルーされるという有様で、そのまま2-0で終わってしまったんですよ。
いえ、シメオネ監督によると、「トリノでの悪い試合の後、今日の後半のようにプレーするのは難しい」そうで、選手たちは頑張っていたようなんですけどね。とはいえ、ゴディンなどまだ、「Nos sentimos mas dolidos porque no fuimos el Atletico de Madrid/ノス・センティモス・マス・ドリードー・ポルケ・ノー・フイモス・エル・アトレティコ・デ・マドリッド(自分たちがアトレティコでなかったから、より痛みを感じている)。敗退することはあっても負け方というものがある」と、CL16強対決2ndレグでユベントスに完敗したのを大きく引きづっているようで、それも当然。ええ、いくらコケが「このチームは2度、CL決勝に負けて立ち上がった。Lo va a hacer ahora mismo/ロ・バ・アセール・アオラ・ミスモ(それを今すぐにやる)」と言い張ったって、あの時は夏のバケーションを挟んでいたのに対し、今回はたった4日前の話となれば、さすがにムリがあるかと。
よって、簡単にいかないのは仕方ないんですが、翌日、バルサがベティスにメッシのハットトリックなどで1-4とあっさり勝ってしまったため、2位のアトレティコとの差が10に拡大。つまり残り10試合中、向こうが3、4試合躓かないと、彼らが全勝しても追いつけなくなったため、こちらもお隣さん同様、CL出場権を確定して、早めに来季の構想を練ることになりましたが、まったくねえ。翌日には女子のクラブレベルの試合では世界記録となる6万739人の観客を集め、ワンダ・メトロポリターノでアトレティコvsバルサ戦があったんですが、こちらも後半にゴールを奪われて、0-2で負け。それでも勝ち点差3で首位にいるだけ、立派な妹分たちですが、敗戦後でもファンに感謝して場内一周をしている辺りはやっぱり、似ているようですよ。
え、先週末の悪いニュースはそれだけじゃないだろうって?そうですね、実は土曜の最後の時間帯にブタルケにジローナを迎えた弟分のレガネスも、いえ、今回の各国代表戦で招集された選手がGKルニン(ウクライナ)、シオバス(ギリシャ)、オメルオ(ナイジェリア)、ディエゴ・レジェス(メキシコ)、エン・ネシリ(モロッコ)、ブライトワイテ(デンマーク)と6人もいるのは喜ばしいことなんですけどね。ペジェグリーニ監督も「代表戦がある時はそのことも考えるし、旅支度なんかもあるが、falto intensidad y concentracion/ファルトー・インテンシダッド・イ・コンセントラシオン(激しさと集中力が欠けた)」と言っていたように、前半のうちにポルトゥに2ゴールを挙げられ、こちらも0-2で負けてしまうことに。
更には翌日曜、ビジャレアルとのアウェイ戦に挑んだラージョがマリオ・スアレスのヘッドで先制しながら、またしても逆転され、3-1の負けで7連敗。月曜にはとうとう、ミチェル監督が解任されてしまいましたが、先週末の結果でいよいよ、セーフラインとの差が勝ち点6に開いてしまいましたからね。まだ後任監督は決まっていないんですが、このリーガ戦のない2週間に何とか風向きを変えることができるといいのですが。
一方、同じ時間にメスタジャでバレンシアにコパ・デル・レイ準々決勝のリベンジを試みた、優秀な弟分のヘタフェはスコアレスドローで勝ち点1をゲット。前日、ウエスカに勝った5位のアラベスとはまだ勝ち点2差ありますし、ヨーロッパリーグ出場圏外の7位ながら、彼らの占める輝かしい4位の座を狙っているそのバレンシアとの差も6あるため、これはこれで良かったかと。いえ、その試合では現在、得点数13でサラ(リーガで得点の最も多いスペイン人選手に与えられる賞)レースのトップにつけているマタが、翌日には初めて招集されたスペイン代表でご一緒するガヤにエリア内で突き飛ばされながら、ペナルティを取ってもらえないなんてこともあったんですけどね。
同様にルイス・エンリケ監督のチームで前線のポジションを争うことになるロドリゴのヘッドがゴール枠に当たって入らなかったなんてこともあったため、引き分けは妥当な結果だったのでは?ちなみにボルダラス監督は「No podemos caer en el error de desilusionarnos si no entramos en Europa/ノー・ポデモス・カエール・エン・エル・エロール・デ・デスイルシオナールノス・シー・ノー・エントラモス・エン・エウロッパ(もしウチがヨーロッパの大会に行けなくても失望するというミスを犯してはいけない)。ヘタフェの目標は1部残留なんだから」と予防線を張っていましたが、まあ確かにコパ優勝がバルサだったため、リーガ7位に回ってきたEL出場権を勝ち点差3でセビージャに譲った昨季は、7月から始まる予選に出ないとグループリーグに進めないこともありますし、余分な体力を使わずに済んで、却って良かったと思ったファンも結構いたはず。
とはいえ、CLなら4位でもグループリーグから出られるため、ここで逃す手はないと思いますが、さて。ちなみに先週金曜のEL準々決勝抽選ではスペイン勢生き残りの2チーム、ビジャレアルとバレンシアが対戦することが決定。リーガで前者はラージョの、後者はヘタフェのライバルとなるため、ELダービーで双方、疲れてくれると助かるんですが、まずは自分たちが勝つことが一番かと。ちなみにこの代表戦週間、各国代表に出向するヘタフェの選手は5人いて、今季リーガ1部でデビューしたばかりながら、30歳の苦労人であるマタを始め、ジェネ(トーゴ)、マキシモビッチ(セルビア)、フルキエル(グアルダルーペ)、そして柴崎岳選手となりますが、とにかく全員ケガをしないで帰ってきてもらいたいものです。
そして月曜の夕方には私もラス・ロサスでたった1回しかない、スペイン代表の公開練習を見学に行ったんですが、セルタ戦で受けた打撲の治療をしていたアセンシオと共に、今回のリストではマタやカナレス(ベティス)と一緒に初招集されたファビアン・ルイス(ナポリ)の姿がグラウンドに見当たらず。どうやら先週末から発熱で具合が悪く、病院に行った後、自宅で静養することになったそうで、その代わりに追加招集されたのが、最初のリストで先輩のコケと共に落選し、マハダオンダ(マドリッド近郊)のアトレティコ練習場でみっちり鍛え直す予定になっていたサウールというのもちょっと以前、デル・ボスケ監督が近場にいるという理由でナチョ(マドリー)を呼び、CB不足を補った逸話を思い出しますが、まあ元々、彼はルイス・エンリケ監督の固定メンバーでしたしね。
ロドリとモラタは招集したものの、元バルサの監督がアトレティコのプレースタイルが好きじゃないから、2人を落としたという説が覆されたのはありがたかったものの、これでシメオネ監督が代表戦週間に失う選手は11人に増加。フィリペ・ルイス、リュカ、サビッチ、ビトロはまだリハビリ中とあって、アトレティコの練習はまた少数精鋭になってしまいますが、この金曜にマドリッドを訪れているサッカーファンにはいいお知らせも。ええ、午後9時からアルゼンチンvsベネズエラの親善試合がワンダ・メトロポリターノで開かれるからで、チケットはアトレティコのホームページ(https://bit.ly/2JjF2fq)でまだ購入できるよう。コレアも早速、月曜にはW杯後、アルゼンチン代表に初めて戻ったメッシと共にバルデベバス(バラハス空港の近く)のマドリー練習場で汗を流していましたしね。時間があったら、覗いてみるのも一興かもしれませんよ。
むしろ、おかげでこの2週間はリーガのことを考えずに済むためで、え、それって、CLどころか、リーガでも何も考えることがなくなってしまった悲惨な今季の現状を憂えに済むからという意味なんじゃないのかって?まあ、その通りで何せ、まだ3月ですからねえ。今となってはスペイン勢で唯一、CL準々決勝に進んだバルサのファンが4月のマンチェスター・ユナイテッド戦に向けて、じっくりオールドトラフォード遠征を計画するのを羨ましく思うぐらいしかできなくなってしまったというのはそれこそ、ツイてしないとしか言いようがないんですが…。
まあ、ずっと愚痴っていても仕方ないので、先週末のマドリッド勢がリーガでどうだったかをお話していくことにすると。今回、先陣を切ったのはレアル・マドリーで彼らはコパ・デル・レイ準決勝、リーガのクラシコ連敗に続き、CL16強対決でもアヤックスに逆転敗退。お隣さんより1週間早くシーズンが終わりましたからね。そこでソラリ監督を解任、ジダン監督の再招聘とスッパリ気分を来季に向けて切り替えたのが幸いしたか、土曜のサンティアゴ・ベルナベウには久々に陽光がさんさんと降り注ぐことに。
やはり首位と勝ち点差が12となり、リーガ優勝を諦めたチームではモチベーションを保つのも難しかったか、いえ、前半には先日、このところ女性関係の噂でマスコミを賑わせすぎ、サッカーにもっと専念するようにとクラブから注意を受けたクルトワに代わり、この日の先発に抜擢されたナバスがマキシ・ゴメスの強烈ヘッドをparadaon(パラドン/スーパーセーブ)。「Es un entrenador que dice la verdad siempre/エス・ウン・エントレナドール・ケ・ディセ・ラ・ベルダッド・シエンプレ(常に真実を喋る監督だ)」と本人も尊敬する上司の期待に応える一幕も。
それ以外、降格圏で1節前、エスクリバ監督が今季3人目の指揮官として就任したセルタはイアゴ・アスパスの長期不在のせいもあり、とても点が取れそうな感じがありませんでしたが、マドリーもベイルのシュートがゴール枠を直撃したぐらいと、試合は0-0のままハーフタイムに。このままスコアレスドローで終わってはせっかく、キックオフ前は「Entrenador Zinedine Zidane!/エントレナドール・ジネディーヌ・ジダン」というスピーカーのコールに大喝采したスタンドのファンも盛り下がってしまうんじゃないかと心配したところ…。
大丈夫ですよ。待望のゴールが入ったのは後半17分、アセンシオがエリア前で敵DFを数人かわし、ベンゼマにスルーパスを送ったところ、最後はゴール前に突っ込んできたイスコが沈めて先制点をゲット。久々に喝采を浴びると、33分にはマルセロのアシストでベイルが2点目を決めてくれたため、2-0でホーム4連敗に終止符を打つことに。いやあ、試合後には「シーズン後のチーム改革はあるが、残り10試合、自分は誰が残って誰が出ていくかを話すためにいるんじゃない」とジダン監督は言っていたとはいえ、タイトル獲得の可能性がなくなった今、正直、もうマドリーについての話題はそれしかありませんからね。
jugadon(フガドン/スーパープレー)で1点目を演出したアセンシオや、途中出場して「El cambio de entrenador parece que ha funcionado, hemos recuperado sensaciones/エル・カンビオ・デ・エントレナドール・パレセ・ケ・ア・フンシオナードー、エモス・レクペラードー・センサシオネス(監督交代は上手くいったようだ。ボクらはフィーリングを取り戻した)」と話していたセバージョスなどはそのまま、そのいい感触をスペイン代表で発揮してもらえばいいんですが、ベンチ要員やスタンド観戦が続いたイスコなどは今回の非招集休暇でしっかりコンディションを整えないと。ビニシウスはまだ全然ムリですが、ルーカス・バスケスやカルバハル、ジョレンテら、リハビリ中の選手たちもparon(パロン/リーガの休止期間)明けの復帰を目指していますしね。各国代表に行く13人も含め、3月末のウエスカ戦ではまた、どの選手も来季を見据えて、熾烈なチーム内競争を繰り広げてくれるんじゃないでしょうか。
そしてベルナベウを急いで後にした私はサン・マメスでの前半が0-0だったことに感謝しながら、後半15分過ぎに自宅近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)に飛び込んだですが、まさか再び、アトレティコが負ける場面に立ち会うことになろうとは!うーん、アスレティックにクリスチアーノ・ロナウドはいないため、そうそう失点はしないだろうと思っていたんですけどね。まさか27分、ヒメネスがファールを受けたとアピールすることにかまけているうちにプレーが進行。さっさとエリア内奥に移動したコルドバにラウール・ガルシアからボールが届き、本職でないサウールがSBを務める左サイドから侵入したウィリアムスにゴールを決められているんですから、困ったもんじゃないですか。
おまけにヒメネスの不運はこれに終わらず、39分、今度はコドロのシュートを防ごうと体を投げだしたところ、ボールの軌道が変わって再びGKオブラクが破られてしまったとなれば、もうお手上げです。だってえ、この日はユベントス・スタジアムで枠内シュートを1本も撃てなかったことを反省、シメオネ監督がジエゴ・コスタ、モラタ、グリーズマンのtridente(トリデンテ/3FWのこと)を先発に並べながら、まったく効果が見えず。おまけに前半にはグリーズマンがジェライに、後半にはモラタがサン・ホセにエリア内で倒されながら、主審にもVAR(ビデオ審判)にもスルーされるという有様で、そのまま2-0で終わってしまったんですよ。
いえ、シメオネ監督によると、「トリノでの悪い試合の後、今日の後半のようにプレーするのは難しい」そうで、選手たちは頑張っていたようなんですけどね。とはいえ、ゴディンなどまだ、「Nos sentimos mas dolidos porque no fuimos el Atletico de Madrid/ノス・センティモス・マス・ドリードー・ポルケ・ノー・フイモス・エル・アトレティコ・デ・マドリッド(自分たちがアトレティコでなかったから、より痛みを感じている)。敗退することはあっても負け方というものがある」と、CL16強対決2ndレグでユベントスに完敗したのを大きく引きづっているようで、それも当然。ええ、いくらコケが「このチームは2度、CL決勝に負けて立ち上がった。Lo va a hacer ahora mismo/ロ・バ・アセール・アオラ・ミスモ(それを今すぐにやる)」と言い張ったって、あの時は夏のバケーションを挟んでいたのに対し、今回はたった4日前の話となれば、さすがにムリがあるかと。
よって、簡単にいかないのは仕方ないんですが、翌日、バルサがベティスにメッシのハットトリックなどで1-4とあっさり勝ってしまったため、2位のアトレティコとの差が10に拡大。つまり残り10試合中、向こうが3、4試合躓かないと、彼らが全勝しても追いつけなくなったため、こちらもお隣さん同様、CL出場権を確定して、早めに来季の構想を練ることになりましたが、まったくねえ。翌日には女子のクラブレベルの試合では世界記録となる6万739人の観客を集め、ワンダ・メトロポリターノでアトレティコvsバルサ戦があったんですが、こちらも後半にゴールを奪われて、0-2で負け。それでも勝ち点差3で首位にいるだけ、立派な妹分たちですが、敗戦後でもファンに感謝して場内一周をしている辺りはやっぱり、似ているようですよ。
え、先週末の悪いニュースはそれだけじゃないだろうって?そうですね、実は土曜の最後の時間帯にブタルケにジローナを迎えた弟分のレガネスも、いえ、今回の各国代表戦で招集された選手がGKルニン(ウクライナ)、シオバス(ギリシャ)、オメルオ(ナイジェリア)、ディエゴ・レジェス(メキシコ)、エン・ネシリ(モロッコ)、ブライトワイテ(デンマーク)と6人もいるのは喜ばしいことなんですけどね。ペジェグリーニ監督も「代表戦がある時はそのことも考えるし、旅支度なんかもあるが、falto intensidad y concentracion/ファルトー・インテンシダッド・イ・コンセントラシオン(激しさと集中力が欠けた)」と言っていたように、前半のうちにポルトゥに2ゴールを挙げられ、こちらも0-2で負けてしまうことに。
更には翌日曜、ビジャレアルとのアウェイ戦に挑んだラージョがマリオ・スアレスのヘッドで先制しながら、またしても逆転され、3-1の負けで7連敗。月曜にはとうとう、ミチェル監督が解任されてしまいましたが、先週末の結果でいよいよ、セーフラインとの差が勝ち点6に開いてしまいましたからね。まだ後任監督は決まっていないんですが、このリーガ戦のない2週間に何とか風向きを変えることができるといいのですが。
一方、同じ時間にメスタジャでバレンシアにコパ・デル・レイ準々決勝のリベンジを試みた、優秀な弟分のヘタフェはスコアレスドローで勝ち点1をゲット。前日、ウエスカに勝った5位のアラベスとはまだ勝ち点2差ありますし、ヨーロッパリーグ出場圏外の7位ながら、彼らの占める輝かしい4位の座を狙っているそのバレンシアとの差も6あるため、これはこれで良かったかと。いえ、その試合では現在、得点数13でサラ(リーガで得点の最も多いスペイン人選手に与えられる賞)レースのトップにつけているマタが、翌日には初めて招集されたスペイン代表でご一緒するガヤにエリア内で突き飛ばされながら、ペナルティを取ってもらえないなんてこともあったんですけどね。
同様にルイス・エンリケ監督のチームで前線のポジションを争うことになるロドリゴのヘッドがゴール枠に当たって入らなかったなんてこともあったため、引き分けは妥当な結果だったのでは?ちなみにボルダラス監督は「No podemos caer en el error de desilusionarnos si no entramos en Europa/ノー・ポデモス・カエール・エン・エル・エロール・デ・デスイルシオナールノス・シー・ノー・エントラモス・エン・エウロッパ(もしウチがヨーロッパの大会に行けなくても失望するというミスを犯してはいけない)。ヘタフェの目標は1部残留なんだから」と予防線を張っていましたが、まあ確かにコパ優勝がバルサだったため、リーガ7位に回ってきたEL出場権を勝ち点差3でセビージャに譲った昨季は、7月から始まる予選に出ないとグループリーグに進めないこともありますし、余分な体力を使わずに済んで、却って良かったと思ったファンも結構いたはず。
とはいえ、CLなら4位でもグループリーグから出られるため、ここで逃す手はないと思いますが、さて。ちなみに先週金曜のEL準々決勝抽選ではスペイン勢生き残りの2チーム、ビジャレアルとバレンシアが対戦することが決定。リーガで前者はラージョの、後者はヘタフェのライバルとなるため、ELダービーで双方、疲れてくれると助かるんですが、まずは自分たちが勝つことが一番かと。ちなみにこの代表戦週間、各国代表に出向するヘタフェの選手は5人いて、今季リーガ1部でデビューしたばかりながら、30歳の苦労人であるマタを始め、ジェネ(トーゴ)、マキシモビッチ(セルビア)、フルキエル(グアルダルーペ)、そして柴崎岳選手となりますが、とにかく全員ケガをしないで帰ってきてもらいたいものです。
そして月曜の夕方には私もラス・ロサスでたった1回しかない、スペイン代表の公開練習を見学に行ったんですが、セルタ戦で受けた打撲の治療をしていたアセンシオと共に、今回のリストではマタやカナレス(ベティス)と一緒に初招集されたファビアン・ルイス(ナポリ)の姿がグラウンドに見当たらず。どうやら先週末から発熱で具合が悪く、病院に行った後、自宅で静養することになったそうで、その代わりに追加招集されたのが、最初のリストで先輩のコケと共に落選し、マハダオンダ(マドリッド近郊)のアトレティコ練習場でみっちり鍛え直す予定になっていたサウールというのもちょっと以前、デル・ボスケ監督が近場にいるという理由でナチョ(マドリー)を呼び、CB不足を補った逸話を思い出しますが、まあ元々、彼はルイス・エンリケ監督の固定メンバーでしたしね。
ロドリとモラタは招集したものの、元バルサの監督がアトレティコのプレースタイルが好きじゃないから、2人を落としたという説が覆されたのはありがたかったものの、これでシメオネ監督が代表戦週間に失う選手は11人に増加。フィリペ・ルイス、リュカ、サビッチ、ビトロはまだリハビリ中とあって、アトレティコの練習はまた少数精鋭になってしまいますが、この金曜にマドリッドを訪れているサッカーファンにはいいお知らせも。ええ、午後9時からアルゼンチンvsベネズエラの親善試合がワンダ・メトロポリターノで開かれるからで、チケットはアトレティコのホームページ(https://bit.ly/2JjF2fq)でまだ購入できるよう。コレアも早速、月曜にはW杯後、アルゼンチン代表に初めて戻ったメッシと共にバルデベバス(バラハス空港の近く)のマドリー練習場で汗を流していましたしね。時間があったら、覗いてみるのも一興かもしれませんよ。
アトレティコ・マドリーの関連記事
|
|
アトレティコ・マドリーの人気記事ランキング
1
セビージャ、アトレティコで構想外のサウールをレンタル移籍で獲得!今夏4人目の補強に
セビージャは15日、アトレティコ・マドリーから元スペイン代表MFサウール・ニゲス(29)を1年間のレンタル移籍で獲得した。なお、2024-25シーズン終了後にレンタル期間を1年延長することにも合意している。 アトレティコのカンテラからファーストチームデビューを飾り、ラージョ・バジェカーノ、チェルシーへのレンタル移籍を除き、コルチョネロス一筋のキャリアを歩んできたサウール。 クラブ通算427試合出場を誇る実力者だが、近年は不安定なパフォーマンスによってディエゴ・シメオネ監督の信頼を完全に失っており、そのユーティリティ性によって各ポジションのバックアップを担う“便利屋”の印象は拭えない。 現行契約は2026年まで残っているが、世代交代を見据えるクラブはすでに構想外を言い渡した模様で、今夏のアトレティコ退団が報じられていた。 なお、サウールはベルギー代表MFアルベール・サンビ・ロコンガ(24)、ナイジェリア代表FWチデラ・エジュケ(26)、スペイン人FWペケ・フェルナンデス(21)に次ぐ今夏の補強となる。 2024.07.16 06:30 Tue2
【2024-25 ラ・リーガ前半戦ベストイレブン】3つ巴の争いも3位のバルサから最多4選手を選出
2024-25シーズンのラ・リーガは第19節を消化。そこで本稿では前半戦のベストイレブンを超ワールドサッカー編集部が独自に選定した。 ◆ラ・リーガ前半戦ベストイレブン GK:レミロ DF:ミンゲサ、ビビアン、リュディガー、ミゲル・グティエレス MF:ヤマル、バルベルデ、ペドリ、ハフィーニャ FW:レヴァンドフスキ、グリーズマン GK アレックス・レミロ(29歳/レアル・ソシエダ) 出場試合数:19(先発:19)/失点数:13 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 安定感際立つラ・レアル最後の砦。サモラ賞レースでは12失点のオブラクが首位に立っているが、アトレティコとソシエダの守備力を考慮してレミロを選出。比較的メンバーが入れ替わるディフェンスラインで新加入アゲルドとともに攻守に安定したパフォーマンスを披露。ここまでチーム総得点が17点と常にロースコアの戦いを強いられるなか、高い集中力を維持し、12度のクリーンシートを達成。試合の流れを変えるパラドンの数々も印象的だ。 DF オスカル・ミンゲサ(25歳/セルタ) 出場試合数:18(先発:18)/得点数:2 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> バルサ育ちがガリシアの地で完全覚醒。バルセロナDFクンデやソシエダDFアランブル、ラージョDFラティウ、エスパニョールDFエル・ヒラリと今季前半戦は右ラテラルの活躍が光ったが、セルタで攻守に躍動したミンゲサを選出。バルセロナ時代にはディフェンスラインの便利屋という印象にとどまったが、今季のセルタでは左右のサイドバックとウイングバックを主戦場に2ゴール5アシストを記録。ビルドアップへの貢献度を含め、攻撃面において完全に殻を破った。すでに国内外の強豪クラブが関心を示しており、その去就にも注目が集まる。 DF ダニ・ビビアン(25歳/アスレティック・ビルバオ) 出場試合数:16(先発:14)/得点数:2 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 今季も抜群の安定感誇るディフェンスリーダー。昨季に完全に一本立ちした25歳は、屈強なフィジカルを武器に対人守備で無類の強さ。加えて、昨季の経験によって攻守両面で判断の質、ポジショニング、プレーの安定感が増しており、味方へのコーチングを含めてますますリーダーらしい存在感を放った。マドリー戦ではムバッペを完璧に封じ込んだのも印象的だった。 DF アントニオ・リュディガー(31歳/レアル・マドリー) 出場試合数:19(先発:18)/得点数:0 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> エル・ブランコの屋台骨支える。ディフェンスラインのマルチロールだったナチョの退団に加え、今季もミリトン、カルバハルが長期離脱となったマドリーのディフェンスラインでフル稼働。チュアメニやルーカス・バスケスとビッグマッチにおいて脆さを見せる相棒たちを見事にカバー。ムバッペの加入でより攻撃偏重なチームにおいて1試合平均1失点でとどまっている最大の要因は地対空で無類の強さをみせ、要所での気の利いたカバーリングを見せるドイツ代表の存在が非常に大きい。 DF ミゲル・グティエレス(23歳/ジローナ) 出場試合数:18(先発:18)/得点数:1 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> チーム苦戦の中で個人としては充実の前半戦。今季もミチェル監督仕込みの攻撃的なポジショナルプレーにおいて偽SB以上にフレキシブルな役割を担い、ピボーテやインテリオールとしてもプレー。昨季に比べて前線の質がやや低下し、1ゴール4アシストの数字にとどまったが、高精度のクロスやキーパスでその数字以上のチャンスを演出し続けている。 MF ラミン・ヤマル(17歳/バルセロナ) 出場試合数:16(先発:14)/得点数:5 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 17歳の怪物がトップ・オブ・トップの領域に。今季の前半戦では過密日程の疲労や細かいケガがありながらも、5ゴール10アシストを記録。レヴァンドフスキ、ハフィーニャとの最強ユニットでリーグダントツの51ゴールを挙げた攻撃陣を牽引。クンデの絶妙な後方からの支援を受けつつ、攻撃面では異次元の輝きを放っており、複数人にマークされながらも局面を打開。ときおり若さゆえのセルフィッシュな姿を見せる場面もあるが、視野や判断、オフ・ザ・ボールの向上によってコンプリートアタッカーに成長している。 MF フェデリコ・バルベルデ(26歳/レアル・マドリー) 出場試合数:19(先発:19)/得点数:5 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw7.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 躍動続けるエル・ブランコの新8番。クロースの背番号を継承し、気持ち新たに臨んだシーズンでより責任感を増したウルグアイ代表はピボーテにインテリオール、ときに右のラテラルでも起用され、チームのために献身。ベリンガムとともに前がかりなチームを守備で支えつつ、5ゴール2アシストを記録。“バルベルデ砲”と称される強烈なミドルシュートは、チームの窮地や勝負所で決まる場面が多く、勝負強さを含めてマドリーの前半戦ベストプレーヤーと言える活躍だった。 MF ペドリ(22歳/バルセロナ) 出場試合数:19(先発:17)/得点数:4 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw8.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 多くのケガを乗り越えて天才が完全復活。近年はピッチに出れば活躍を見せるものの、度重なるケガで稼働率の問題を抱えてきたが、今季は前半戦全試合に出場。試行錯誤のコンディション調整がようやく実を結び、離脱期間に集中して取り組んだウエイトトレーニングは主に守備面で力強さをもたらし、チーム事情で主戦場はインテリオールやトップ下からピボーテに変化。そのぶんボールに絡む機会が増えてゲームメイカー、リンクマンとして質の高い仕事を見せつつ、前半戦だけで4ゴールを記録。キャリアハイの6ゴール更新は確実か。 MF ハフィーニャ(28歳/バルセロナ) 出場試合数:19(先発:18)/得点数:11 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw9.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 新生バルサの象徴の一人に。昨季終了時点では換金対象の一人と目されたが、フリック監督の信頼を得て開幕から絶対的な主力に加え、テア・シュテーゲンら不在のなかで多くの試合でゲームキャプテンも務めた。左ウイングを主戦場に11ゴール8アシストとゴール関与数では前半戦リーグトップに輝くなど、圧巻の輝きを放った。さらに、元々定評がある運動量を武器に、守備面でもハイプレスに献身的なプレスバックとチームのために身を粉にして働く姿は、多くのクレから称賛を浴びている。 FW ロベルト・レヴァンドフスキ(36歳/バルセロナ) 出場試合数:18(先発:18)/得点数:16 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw10.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 恩師との再タッグで完全復活。加入2年目となった昨季は19ゴールを挙げるも、シーズンを通して安定感を欠いたが、今季はバイエルン時代に指導を受けたドイツ人指揮官の下で完全復活。ヤマル、ハフィーニャの両翼に加えて、配球力に優れるセンターバックコンビなどチーム全体でビルドアップ、チャンスメークの質が上がったなかで、よりボックス付近での仕事に集中できる環境が整えられて本領を発揮。ここまで16ゴールと2位以下に5点以上の差を付けてピチーチレースを独走。ケガさえなければ、1年目の23ゴールを更新し、自身初のピチーチ獲得は濃厚だ。 FW アントワーヌ・グリーズマン(33歳/アトレティコ・マドリー) 出場試合数:19(先発:17)/得点数:7 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw11.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 前半戦のMVP。11ゴール3アシストを記録した昨季に比べて7ゴール4アシストと数字は劣るものの、前線と中盤で多くの役割をこなすなど、その数字以上のインパクトを残した。フランス代表引退によってコンディションも維持できており、セルロートやアルバレスとの連携も深まりつつある後半戦ではさらなる躍動で、アトレティコを優勝へ導けるか。 2025.01.18 18:31 Sat3
【2022-23 ラ・リーガベストイレブン】4季ぶり優勝のバルセロナから最多5名を選出
2022-23シーズンのラ・リーガが全日程を消化しました。そこで本稿では今シーズンのベストイレブンを超ワールドサッカー編集部が独自に選定してみました。 ◆ラ・リーガベストイレブン GK:テア・シュテーゲン DF:アルナウ・マルティネス、アラウホ、クリステンセン、フラン・ガルシア MF:スビメンディ、F・デ・ヨング MF:久保建英、グリーズマン、ヴィニシウス FW:レヴァンドフスキ GK マルク=アンドレ・テア・シュテーゲン(31歳/バルセロナ) 出場試合数:38(先発:38)/失点数:18 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 今シーズンのMVP。シーズンを通して抜群の安定感と、驚異的なセービングで幾度もピンチを救い、自身初のサモラ賞を受賞。消化試合となった残り4試合でのチームの緩んだパフォーマンスがなければ、シーズン最多クリーンシート記録、最少失点記録樹立も可能だった。 DF アルナウ・マルティネス(20歳/ジローナ) 出場試合数:33(先発:32)/得点数:3 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 総合力高いバルセロナ育ちの俊英。マシア育ちでジローナでトップチームデビューを飾った20歳は、センターバックと右サイドバックを主戦場にレギュラーに定着。昨季のプリメーラ昇格に貢献。今季は右サイドバックで高い身体能力を生かした対人守備、縦への推進力を発揮。さらに、ヤン・コウトが右サイドハーフに定着後は攻撃時にドブレピボーテの右に入るファルソ・ラテラルの役割を担い、バルセロナ育ちらしい戦術理解度の高さやパスセンスを発揮した。 DF ロナルド・アラウホ(24歳/バルセロナ) 出場試合数:22(先発:21)/得点数:0 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ワールドクラスの域に到達。シーズンを通してフル稼働が求められるセンターバックで22試合という出場数は物足りないが、出場試合で披露した圧倒的なパフォーマンス、優勝への貢献度を考えると、やはり外すことはできない。以前から卓越した身体能力と守備センスはすでに世界屈指と言えたが、チャビ監督の薫陶によってパスやポジショニング、判断に磨きをかけた攻撃面でも著しい成長をみせ、より弱点が少ない総合力の高いDFに成長。クラシコではすでにお馴染みとなったヴィニシウス対策の右サイドバック起用では世界最高峰のマッチアップも見せてくれた。 DF アンドレアス・クリステンセン(27歳/バルセロナ) 出場試合数:23(先発:22)/得点数:1 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> バルセロナの今季ベスト補強に。アラウホ同様に出場数は物足りず、ミリトンやダビド・ガルシア、ル・ノルマンを選出する選択肢もあったが、フリー加入のデンマーク代表DFの期待以上のパフォーマンスをより評価した。チェルシーでの立ち位置を考えると、センターバックのバックアッパー的な起用が予想されていたが、負傷者や右サイドバック不在の歪なチーム事情もあってセンターバックの主軸に定着。アラウホとはかつてのプジョールとピケのような補完性をみせ、安定した守備に持ち味の配球能力を遺憾なく発揮。最少失点の堅守構築に大きな貢献を見せた。 DF フラン・ガルシア(23歳/ラージョ) 出場試合数:38(先発:38)/得点数:2 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 充実のシーズンを過ごして古巣帰還。レアル・マドリーのカンテラ出身でレンタル移籍の翌シーズンにラージョに完全移籍した左サイドバックは、インテンシティの高さに定評があるラージョで今季の全38試合に出場。爆発的なスピードを生かした攻撃参加で、阿吽の呼吸を見せるアルバロ・ガルシアと左サイドの攻撃を活性化。さらに、169cmとサイズには恵まれていないものの、球際の競り合いを苦にしておらず、安定したテクニックと共に総合力の高いサイドバックという評価を確立。来季は買い戻しオプションを行使した古巣への復帰が決定したほか、追加招集ながらスペイン代表初招集と更なる躍進が期待される。 MF 久保建英(22歳/レアル・ソシエダ) 出場試合数:35(先発:29)/得点数:9 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 躍進ラ・レアルのベストプレーヤー。マジョルカ、ビジャレアル、ヘタフェとレアル・マドリーからの武者修行先ではチームスタイルや指揮官との相性に加え、フィジカル面の未熟さもあって完全な主力にはなり切れず。それでも、昨夏完全移籍したソシエダでは個人としてのパフォーマンス向上はさることながら、ようやく自身の特長を生かせる指揮官、チームメイトと巡り合えた。2トップの一角や右ウイングを主戦場に35試合出場でキャリアハイの9ゴールを記録し、巧い選手から怖い選手に変貌。アシスト数は「4」にとどまったものの、味方が着実に決定機を決めていれば、その数字は少なくとも倍にはなっていたはずだ。卓越したテクニックに加え、スピードとパワーの向上で個での局面打開の場面が増え、シルバを中心に周囲とのコンビプレーも強力で対峙する守備者にとっては抑え込むのが難しい一線級のアタッカーに成長。また、右ウイングが主戦場となったシーズン終盤戦では守備面の貢献度の高さも際立っていた。 MF マルティン・スビメンディ(24歳/レアル・ソシエダ) 出場試合数:36(先発:35)/得点数:1 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw7.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 躍進ラ・レアルの要。一昨季の主力定着以降、安定したパフォーマンスを継続し、国内屈指のピボーテに成長した。バルセロナがブスケッツの後継者、クラブOBでもあるアルテタ率いるアーセナルも関心を示す逸材は、シーズンを通して躍動。守備では強度の高い対人守備、カバー範囲の広さを生かしてフィルター役を完遂。攻撃では巧みなポジショニングと視野の広さを武器にボールの循環の基準点として機能した。メリーノやブライス・メンデスが一時パフォーマンスを落としていた中、久保と共に安定したパフォーマンスで4位チームを支え続けた。来季も愛するクラブに残り、イジャラメンディの背番号4を継承する見込みだ。 MF アントワーヌ・グリーズマン(32歳/アトレティコ・マドリー) 出場試合数:38(先発:31)/得点数:15 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw8.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 今季の最優秀フィールドプレーヤー。得点ランキング4位タイの15ゴールに、最多アシストとなる16アシストを記録し、今季のラ・リーガで最も多くのゴールに関与した。シーズン序盤戦では保有元のバルセロナの契約条項の影響で30分以内限定の起用を強いられたが、クラブ間の交渉がまとまってフル稼働が可能となって以降は不振のチームを攻守に牽引。とりわけ、後半戦ではフランス代表での役割に近いトップ下でフリーロールを与えられると、卓越した戦術眼とテクニック、献身性を遺憾なく発揮し、驚異的なパフォーマンスを披露し続けた。 MF フレンキー・デ・ヨング(26歳/バルセロナ) 出場試合数:33(先発:29)/得点数:2 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw9.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 開幕前の不当な扱いを乗り越えて優勝の立役者に。自身に何ら非はなかったものの、深刻な財政問題を抱えるクラブ事情でマンチェスター・ユナイテッドへの移籍を迫られる難しい状況でシーズンをスタート。しかし、開幕からガビやペドリと共にチャビ監督が求めるアグレッシブなスタイルをピッチ上で体現する担い手となり、攻守に八面六臂の活躍を披露。出場試合での存在感ではペドリをより評価する声もあるが、前述のクラブでの扱いや守備時のブスケッツのサポートなど多くのタスクをこなした点を評価した。 FW ヴィニシウス・ジュニオール(22歳/レアル・マドリー) 出場試合数:33(先発:32)/得点数:10 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw10.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 更なる進化を遂げたエル・ブランコの若きエース。今季記録した10ゴール9アシストは、昨季の17ゴール13アシストをいずれも下回るものになったが、ドリブル成功率や被ファウル、チャンスクリエイトといったスタッツはやはり驚異的だった。今季はベンゼマの不調に加え、常にダブルチームに近い形での徹底マークに遭っており、その中で残した前述の数字は価値があるものだ。背番号7への変更が発表された来季は頼れる相棒ベンゼマの退団によって、正真正銘のマドリーのエースとしての更なる活躍が求められる。 FW ロベルト・レヴァンドフスキ(34歳/バルセロナ) 出場試合数:34(先発:33)/得点数:23 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw11.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 初挑戦のラ・リーガでいきなりのピチーチ獲得。昨夏、新生バルセロナの目玉補強としてバイエルンから鳴り物入りでの加入となったポーランド代表FW。これまで多くの超一流ストライカーが適応に苦しんだバルセロナだけに一抹の不安もあったが、第2節のソシエダ戦でドブレーテを達成すると、そこからは6試合連続を含めゴールを量産。さすがの存在感でブラウグラナの攻撃をけん引した。中断前後はW杯の疲労や3試合のサスペンションの影響でパフォーマンスを落としたが、終盤戦で再びギアを上げ直した。守備の貢献度や運動量に関してはチームメイトから冗談交じりで注文も付けられたが、さすがの決定力に加えて7アシストと確度の高いポストワークでも存在感を示した。 2023.06.14 18:01 Wed4
ラシンの17歳アルゼンチン人MFを巡って、レアルやPSGなどによる争奪戦が激化?
ラシン・クラブのアルゼンチン人MFゴンサロ・ソサ(17)に、欧州の複数のメガクラブが関心を寄せているようだ。 ソサはラシンのU-20チームでプレーする2005年生まれのティーン世代。南米の選手らしい優れた足元の技術や、意表を突いたトリッキーなパスに加え、縦への推進力も魅力の攻撃的ミッドフィールダーだ。 ラシンのファーストチームでのプレー経験はないものの、その類まれなる才能を巡って、早くも欧州から触手が伸びている模様。スペイン『Fichajes』によると、レアル・マドリー、アトレティコ・マドリー、パリ・サンジェルマン(PSG)などが、将来の契約を睨んで動向を注視しているとのことだ。 FIFAが規定する未成年選手の国際移籍禁止ルールに基づき、現時点では欧州のどのクラブもソサを確保することはできない。だが、前途有望なファンタジスタが18歳となる2023年3月に向けて、これから争奪戦が激化していくとみられている。 なお、ラシンはアルゼンチン屈指の育成の名門として知られているクラブ。これまでに、インテルにチャンピオンズリーグ(CL)制覇をもたらした元アルゼンチン代表のディエゴ・ミリート氏や、現インテル所属のFWラウタロ・マルティネス、現アトレティコのMFロドリゴ・デ・パウルなど、数多のアルゼンチン代表選手を下部組織から輩出している。 <span class="paragraph-title">【写真】“アルゼンチンの至宝”ゴンサロ・ソサ</span> <span data-other-div="movie"></span><blockquote class="twitter-tweet"><p lang="es" dir="ltr"><a href="https://twitter.com/hashtag/Racingman%C3%ADacosRadio?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#RacingmaníacosRadio</a><br><br>.<a href="https://twitter.com/Gonzalezmar_?ref_src=twsrc%5Etfw">@GonzalezMar_</a>: "Representantes del Paris Saint-Germain se encuentran en Argentina con la idea de adquirir el 50% de los derechos Gonzalo Sosa y dejarlo en Racing hasta que cumpla los 18 años, actualmente tiene 15". <a href="https://t.co/IijUyb0Rno">pic.twitter.com/IijUyb0Rno</a></p>— Racingmaníacos (@RacingManiacos) <a href="https://twitter.com/RacingManiacos/status/1365083622831759362?ref_src=twsrc%5Etfw">February 25, 2021</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2022.07.09 15:50 Sat5
