宿敵に2連敗とはいただけない…/原ゆみこのマドリッド
2019.03.05 11:40 Tue
「ようやく違うチームが見られる」そんな風に私がホッとしていたのは月曜日、お昼のニュースでアヤックスがバラハス空港に着く映像が流れた時のことでした。いやあ、先週はサンティアゴ・ベルナベウで2度もクラシコ(伝統の一戦)があり、不幸なことにどちらもロッカールームで勝利を祝うバルサの選手たちの姿をSNSで拝まされることになったんですけどね(https://bit.ly/2GZFTA3、https://bit.ly/2VzTyAR)。しかもご丁寧に土曜のインスタ投稿には「Deja vu. Os aseguramos que no es el mismo video del miercoles/デジャ・ブ。オス・アセグラモス・ケ・ノー・エス・エル・ミスモ・ビデオ・デル・ミエルコレス(デジャブ。水曜と同じビデオでないことは保証するよ)」という嫌味なコメントまで添えられていたとなれば、悔しく感じないマドリーファンなどいない?
え、おかげでコパ・デル・レイは準決勝敗退、リーガ逆転優勝も絶望的になったとはいえ、まだCLがあるだけマシなんじゃないかって? まあ、確かにマドリーがここ3連覇しているヨーロッパ最高峰の大会はまだ16強対決。同国勢のカードはこの段階では排除されているため、バルサと当たることはないですし、オランダのチームには2月中旬の1stレグで1-2と勝ち越し、アウェイゴールの優位も保って、この火曜午後9時(日本時間翌午前5時)からの2ndレグに挑めるのはいいんですよ。とはいえ、無事に勝ち抜けても、来週水曜に1stレグで0-0だったオリンピック・リヨンをバルサがカンプ・ノウで倒したら、準々決勝で再びクラシコという可能性もありますからね。
その際、今季はリーガとコパ合わせて4回の対戦で合計2-10と圧倒的にゴール数で負け、しかもその10点中、皮肉にもメッシが決めたものが1つもないという相手にマドリーがリベンジできるかは甚だ、心もとないものがある訳で…いえ、このアヤックス戦には1stレグで累積警告になるよう、わざとイエローカードをもらったとUEFAに判断され、2試合の出場停止を課されたセルヒオ・ラモスが出られませんし、クラシコ2連戦で溜まった選手たちの疲れもあるため、まずは準々決勝進出をしっかり決めることが最優先。それより今は先週末のリーガの様子をお話することにすると。
金曜にトップバッターを飾ったのはマドリッド勢5チーム中、唯一降格圏で残留を争っているラージョだったんですが、どうやら非常にまずい状況に突入してしまったよう。というのも、リーガ平日開催試合に反対する多くのファンがエスタディオ・バジェカスでもキックオフから5分経つまでスタンドに姿を現さず。その後はほぼ、座席が埋まったため、選手たちが心細さを感じたということはなかったと思いますが、ここ4試合黒星が続いているせいですかね。攻撃を組み立てるということがほとんどできなくなっていたから、ビックリしたの何のって。
その傾向には前半29分、CKからのボールをクリアできず、ストゥアーニがゴール前からシュートを決めてジローナが先制するとますます拍車がかかり、更に後半14分にはウルグアイ人エースの突進をファールで止めたCBアブドゥラエ・バがレッドカードで一発退場となったのも痛かったんですけどね。おかげでミチェル監督が「un equipo mucho mas vertical y tener la iniciativa en el juego/ウン・エキポ・ムーチョ・マス・ベルティカル・イ・テネール・ラ・インイシアティバ・エン・エル・フエゴ(縦方向にもっと動いてゲームの主導権を握れるチーム)」を目指して5人DF制から、その日はDFを4人に代えるリフレッシュ策も無に帰すことに。
そして土曜の夜にはサンティアゴ・ベルナベウに足を運んだ私でしたが、やはり3日前のコパで0-3と叩きのめされたせいでしょうか。この日はfondo sur/フォンド・スール(ゴール裏南側席)のクラブ公認応援団も大掛かりな垂れ幕を用意することはなく、選手入場時の盛り上がり方も抑え気味で始まったクラシコでしたが、まあそれで正解だったかと。だって、マドリーは前半26分にセルジ・ロベルトのパスに反応したラキティッチにラモスが裏を取られ、そこから決まった1点を最後まで返せなかったんですよ。
いえ、もちろんソラーリ監督もコパ2ndレグの後、「決定力は練習、そして試合で磨いていくもの」という言葉通り、昨日の今日でいきなり18才のヴィニシウスがゴールを入れまくる選手になれないのは当然なんですけどね。それどころか、先日は前半沢山、相手にチャンスを作られたバルベルデ監督の戦術が見事に当たり、左SBをセメドではなく、セルジ・ロベルトに変更。ラキティッチやピケ、ラングレにカバーを徹底させ、ドリブル突破さえ、ほとんどさせてもらえず、GKテア・シュテーゲンの手を煩わせたのも1回程度となれば、他に輝く選手のいない今、マドリーに成す術はありませんって。
それでも前半はメッシのvaselina(バセリーナ/ループシュート)が外れたり、ルイス・スアレスとメッシのダブルチャンスをGKクルトワが懸命に弾いたりしてくれたおかげでそれ以上の失点はなかったんですが、ハーフタイム間際、ラモスが空中戦でメッシの顔を腕で払った際には先日のジローナ戦、イエローカード2枚で退場になり、次節出場停止処分になった上、累積警告リーチのままの二の舞を恐れたファンも多かったのでは? 幸いここはマジェンコ主審とマテウ・ラオスVAR(ビデオ審判)担当がスルーしてくれましたが、後々、ミックスゾーンでレッドカードに相当しないかと訊かれたピケに「マドリーには25メートルの距離があっても敵を蹴った音が聞こえる選手がいるみたいだけど(カルバハルがレバンテ戦でドゥクレの足がカゼミロをかすってペナルティを取られたプレーについてコメント)、自分は50メートル離れたところにいたから、見ることはできなかった」と揚げ足を取る機会を与えてしまったのは如何かと。
まあ、どちらにしろ、ラモスは後半にイエローカードをもらい、CL戦に続き、日曜のバジャドリー戦も出場停止になったんですが、それより困ったのはマドリーにはゴールを入れてくれる選手がいないことの方。ええ、この日はルーカス・バスケスが控えとなり、スタメンに抜擢されたベイルも後半にはスタンドのpito(ピト/ブーイング)を浴びてアセンシオと交代する始末ですし、かといって、そのアセンシオにも冴えがまったく見られず。
ベンゼマも以前のゴールと縁のない状態に戻ってしまったみたいですしね。クリスティアーノ・ロナウド退団後の得点不足を少しでも補うべく獲ったマリアーノなどスタンド観戦、最後にソラーリ監督が意外性に期待して、投入してみたイスコもやっぱりの出来では…「Hemos sido superiores y no fue nuestro mejor partido/エモス・シードー・スペリオーレス・イ・ノー・フエ・ヌエストロ・メホール・パルティードー(ウチの最高の試合ではなかったけど、ボクらの方が上だった)」(ブスケッツ)バルサにそのまま0-1で負けてしまったのも仕方なかったかと。
うーん、試合後には「Para ganar los partidos hay que marcar gol/パラ・ガナール・ロス・パルティードス・アイ・ケ・マルカル・ゴル(試合に勝つにはゴールを入れないといけないんだよ)」(クルトワ)、「Tuvimos ocasiones, pero cuando careces de gol se te van las cosas/トゥビモス・オカシオネス、ペロ・クアンドー・カレセス・デ・ゴル・セ・テ・バン・ラス・コーサス(ウチにはチャンスがあったけど、ゴールが足りないとコトを逃してしまう)」(ラモス)と、マドリー勢からは点が取れない嘆きが次々と聞こえてきたんですが、そういう悲哀をアトレティコではなく、あの伝統的にgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)体質のお隣さんが味わう日が来るとはまったく、時代も変わったもの。
そこへわざわざ、「Practicamente renunciamos a la Liga, hay que ser realistas/プラクティカメンテ・レヌンシアモス・ア・ラ・リーガ、アイ・ケ・セル・レアリスタス(実質的にリーガ優勝は諦めた。リアリストにならないとね)」(カルバハル)という言葉で白旗宣言をされては、いえ、残り12試合で直接対決なしの勝ち点差12となれば、確かに正論ですけどね。一応、ソラーリ監督のように「ウチは最後まで戦う」と決まり文句を言うのが”世界一のクラブ”としての矜持かと思いますが、これじゃ本当に今季の残りが思いやられますって。
もうこうなると、火曜のアヤックス戦にはマドリー伝統のCL魔力が働いてくれることを祈るしかありませんが、何せFW陣だけでなく、元マドリー監督のシュスター氏に「ディーゼル自動車のようだ」と言われたクロースやカゼミロも調子が悪いですからね。気楽な格下相手の16強対決から、いきなり今季唯一、タイトル獲得の可能性が残った大会の絶対に落とせない試合にシフトした大一番を前にチームも珍しく前日夜から、バルデベバス(バラハス空港の近く)の練習場併設の施設で合宿に入りましたが、さて。1stレグではアヤックスもシュート精度が悪いだけでよく攻めていたため、何かちょっと怖い気がしますよね。
そして日曜にはまず、ヘタフェがベニト・ビジャマリンでベティスを圧倒。前半にCKからポルティージョが繋いでカブレラのヘッドで先制すると、ハーフタイム間際にもホルヘ・モリーナからマタという黄金コンビの連携で2点目を挙げ、後半はホアキンに1点を許したものの、1-2で勝利を掴むことに。速攻で前日、乾貴士選手の移籍後初ゴールでビジャレアル戦に勝利したアラベスから、見事4位の座を奪い返していたから、彼らの勢いには感心するばかりだったかと。
ただ、ちょっと怖いのはこれで勝ち点42と残留確定の目標をほぼ達成したヘタフェがこの先も気を抜かないでいられるかどうか。ええ、7、8年前、ルイス・ガルシア監督(アラブ首長国連邦や中国でクラブ監督を務めた後、この冬、9試合ビジャレアルを率いた)の頃には”ユーロヘタ”ともてはやされながら、シーズン終盤にグダグダになってしまった悪い前例がありますからね。ボルダラス監督がその辺、どう手綱を取っていくのか気になりますが、とりあえずは今週土曜のウエスカ戦から、お手並み拝見といきますか。
一方、首位バルサと勝ち点差10となったアトレティコはアノエタでレアル・ソシエダ戦だったんですが、いやあ、助かりました。ジエゴ・コスタとカリニッチがケガで遠征に参加していなかったものの、この日はモラタがとうとう本領を発揮。前半15分過ぎに続けて絶好機に失敗した時にはどうなるかと思ったんですけどねえ。27分にはレマルのCKをゴディンが繋いだ後、ヘッドで先制点を決めると、その5分後にもコケのFKを頭で叩き込み、さくさくと2点差にしてくれたとなれば、もう大船に乗った気でいていい?
実際、後半もGKオブラクがメリノのヘッドをparadon(パラドン/スーパーセーブ)したぐらいで、ウィリアム・ホセの序盤負傷交代が響いた相手はサンドロが狙いの定まらないシュートで脅かしてきたぐらい。そのまま0-2で勝利したんですが、1つだけ、文句があったとすれば、コケが後半17分、すでにテオへのファールでイエローカードをもらいながら、またしてもタイミングの遅れたタックルでサルドゥアを倒し、2枚目をもらって退場してしまったことだったかと。いえ、土曜にワンダ・メトロポリターノでレガネスとのミニダービーを終えた後、アトレティコには来週火曜にCLユベントス戦2ndレグが控えているため、その前に休みが取れて良かったと思えばいいのかもしれませんけどね。
今やリーガで唯一、勝ち点差7で首位バルサに追いつく望みをかすかにでも持っているのが彼らだけとなった今の状況では、軽率のそしりは免れないかと。ちなみに後半頭から、アリアスと代わったフィリペ・ルイスは左ふくらはぎの負傷で、何せこちらはちょっと前までも右ハムストリングのケガで長く休んでいましたしね。リュカもヒザのリハビリに時間がかかっているため、ユベントス戦に向けてちょっと不安ですが、それでも一時期に比べたら、負傷者は激減。ファンフランも左SBにだんだん慣れてきたため、何とかなってくれるといいのですが。
そして月曜にブタルケにレバンテを迎えた弟分レガネスは前半14分にカウンターから、オスカルが決めたゴールを最後まで守り切り、1-0で勝利。このところ、成長著しいエン・ネシリが出場停止でありながら、同じ勝ち点だったレバンテに3差をつけて、11位まで上がってくれとなれば、次は兄貴分のアトレティコに歯が立たなくてもそれ程、傷つかない? まあそれは冗談ですが、これでいよいよレガネスも勝ち点33と、あと3勝もすれば残留確定ゾーン入りとなれば、やっぱりラージョだけが足並みを揃えられないが悩みの種ですよね。
え、おかげでコパ・デル・レイは準決勝敗退、リーガ逆転優勝も絶望的になったとはいえ、まだCLがあるだけマシなんじゃないかって? まあ、確かにマドリーがここ3連覇しているヨーロッパ最高峰の大会はまだ16強対決。同国勢のカードはこの段階では排除されているため、バルサと当たることはないですし、オランダのチームには2月中旬の1stレグで1-2と勝ち越し、アウェイゴールの優位も保って、この火曜午後9時(日本時間翌午前5時)からの2ndレグに挑めるのはいいんですよ。とはいえ、無事に勝ち抜けても、来週水曜に1stレグで0-0だったオリンピック・リヨンをバルサがカンプ・ノウで倒したら、準々決勝で再びクラシコという可能性もありますからね。
その際、今季はリーガとコパ合わせて4回の対戦で合計2-10と圧倒的にゴール数で負け、しかもその10点中、皮肉にもメッシが決めたものが1つもないという相手にマドリーがリベンジできるかは甚だ、心もとないものがある訳で…いえ、このアヤックス戦には1stレグで累積警告になるよう、わざとイエローカードをもらったとUEFAに判断され、2試合の出場停止を課されたセルヒオ・ラモスが出られませんし、クラシコ2連戦で溜まった選手たちの疲れもあるため、まずは準々決勝進出をしっかり決めることが最優先。それより今は先週末のリーガの様子をお話することにすると。
その傾向には前半29分、CKからのボールをクリアできず、ストゥアーニがゴール前からシュートを決めてジローナが先制するとますます拍車がかかり、更に後半14分にはウルグアイ人エースの突進をファールで止めたCBアブドゥラエ・バがレッドカードで一発退場となったのも痛かったんですけどね。おかげでミチェル監督が「un equipo mucho mas vertical y tener la iniciativa en el juego/ウン・エキポ・ムーチョ・マス・ベルティカル・イ・テネール・ラ・インイシアティバ・エン・エル・フエゴ(縦方向にもっと動いてゲームの主導権を握れるチーム)」を目指して5人DF制から、その日はDFを4人に代えるリフレッシュ策も無に帰すことに。
以降、パスルートが見つからず、CBまでがボールを持つとドリブル突破を試みて自滅という繰り返しだったラージョは残り5分、今度はポロのクロスをストゥアーニにヘッドで決められ、止めを刺されてしまったから、もうどうしたらいいものやら。結局、0-2で負けて5連敗となってしまった彼らでしたが、救いは17位の残留ラインを決める位置にいるセルタも翌日エイバルに負け、差が勝ち点2のままだったこと。うーん、土曜の次節ではカンプ・ノウにバルサを訪ねないといけませんしね。同じく降格圏にいるビジャレアルと戦う17日の試合からでもいいので、とにかくこの悪い流れを断ち切れるといいのですが。
そして土曜の夜にはサンティアゴ・ベルナベウに足を運んだ私でしたが、やはり3日前のコパで0-3と叩きのめされたせいでしょうか。この日はfondo sur/フォンド・スール(ゴール裏南側席)のクラブ公認応援団も大掛かりな垂れ幕を用意することはなく、選手入場時の盛り上がり方も抑え気味で始まったクラシコでしたが、まあそれで正解だったかと。だって、マドリーは前半26分にセルジ・ロベルトのパスに反応したラキティッチにラモスが裏を取られ、そこから決まった1点を最後まで返せなかったんですよ。
いえ、もちろんソラーリ監督もコパ2ndレグの後、「決定力は練習、そして試合で磨いていくもの」という言葉通り、昨日の今日でいきなり18才のヴィニシウスがゴールを入れまくる選手になれないのは当然なんですけどね。それどころか、先日は前半沢山、相手にチャンスを作られたバルベルデ監督の戦術が見事に当たり、左SBをセメドではなく、セルジ・ロベルトに変更。ラキティッチやピケ、ラングレにカバーを徹底させ、ドリブル突破さえ、ほとんどさせてもらえず、GKテア・シュテーゲンの手を煩わせたのも1回程度となれば、他に輝く選手のいない今、マドリーに成す術はありませんって。
それでも前半はメッシのvaselina(バセリーナ/ループシュート)が外れたり、ルイス・スアレスとメッシのダブルチャンスをGKクルトワが懸命に弾いたりしてくれたおかげでそれ以上の失点はなかったんですが、ハーフタイム間際、ラモスが空中戦でメッシの顔を腕で払った際には先日のジローナ戦、イエローカード2枚で退場になり、次節出場停止処分になった上、累積警告リーチのままの二の舞を恐れたファンも多かったのでは? 幸いここはマジェンコ主審とマテウ・ラオスVAR(ビデオ審判)担当がスルーしてくれましたが、後々、ミックスゾーンでレッドカードに相当しないかと訊かれたピケに「マドリーには25メートルの距離があっても敵を蹴った音が聞こえる選手がいるみたいだけど(カルバハルがレバンテ戦でドゥクレの足がカゼミロをかすってペナルティを取られたプレーについてコメント)、自分は50メートル離れたところにいたから、見ることはできなかった」と揚げ足を取る機会を与えてしまったのは如何かと。
まあ、どちらにしろ、ラモスは後半にイエローカードをもらい、CL戦に続き、日曜のバジャドリー戦も出場停止になったんですが、それより困ったのはマドリーにはゴールを入れてくれる選手がいないことの方。ええ、この日はルーカス・バスケスが控えとなり、スタメンに抜擢されたベイルも後半にはスタンドのpito(ピト/ブーイング)を浴びてアセンシオと交代する始末ですし、かといって、そのアセンシオにも冴えがまったく見られず。
ベンゼマも以前のゴールと縁のない状態に戻ってしまったみたいですしね。クリスティアーノ・ロナウド退団後の得点不足を少しでも補うべく獲ったマリアーノなどスタンド観戦、最後にソラーリ監督が意外性に期待して、投入してみたイスコもやっぱりの出来では…「Hemos sido superiores y no fue nuestro mejor partido/エモス・シードー・スペリオーレス・イ・ノー・フエ・ヌエストロ・メホール・パルティードー(ウチの最高の試合ではなかったけど、ボクらの方が上だった)」(ブスケッツ)バルサにそのまま0-1で負けてしまったのも仕方なかったかと。
うーん、試合後には「Para ganar los partidos hay que marcar gol/パラ・ガナール・ロス・パルティードス・アイ・ケ・マルカル・ゴル(試合に勝つにはゴールを入れないといけないんだよ)」(クルトワ)、「Tuvimos ocasiones, pero cuando careces de gol se te van las cosas/トゥビモス・オカシオネス、ペロ・クアンドー・カレセス・デ・ゴル・セ・テ・バン・ラス・コーサス(ウチにはチャンスがあったけど、ゴールが足りないとコトを逃してしまう)」(ラモス)と、マドリー勢からは点が取れない嘆きが次々と聞こえてきたんですが、そういう悲哀をアトレティコではなく、あの伝統的にgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)体質のお隣さんが味わう日が来るとはまったく、時代も変わったもの。
そこへわざわざ、「Practicamente renunciamos a la Liga, hay que ser realistas/プラクティカメンテ・レヌンシアモス・ア・ラ・リーガ、アイ・ケ・セル・レアリスタス(実質的にリーガ優勝は諦めた。リアリストにならないとね)」(カルバハル)という言葉で白旗宣言をされては、いえ、残り12試合で直接対決なしの勝ち点差12となれば、確かに正論ですけどね。一応、ソラーリ監督のように「ウチは最後まで戦う」と決まり文句を言うのが”世界一のクラブ”としての矜持かと思いますが、これじゃ本当に今季の残りが思いやられますって。
もうこうなると、火曜のアヤックス戦にはマドリー伝統のCL魔力が働いてくれることを祈るしかありませんが、何せFW陣だけでなく、元マドリー監督のシュスター氏に「ディーゼル自動車のようだ」と言われたクロースやカゼミロも調子が悪いですからね。気楽な格下相手の16強対決から、いきなり今季唯一、タイトル獲得の可能性が残った大会の絶対に落とせない試合にシフトした大一番を前にチームも珍しく前日夜から、バルデベバス(バラハス空港の近く)の練習場併設の施設で合宿に入りましたが、さて。1stレグではアヤックスもシュート精度が悪いだけでよく攻めていたため、何かちょっと怖い気がしますよね。
そして日曜にはまず、ヘタフェがベニト・ビジャマリンでベティスを圧倒。前半にCKからポルティージョが繋いでカブレラのヘッドで先制すると、ハーフタイム間際にもホルヘ・モリーナからマタという黄金コンビの連携で2点目を挙げ、後半はホアキンに1点を許したものの、1-2で勝利を掴むことに。速攻で前日、乾貴士選手の移籍後初ゴールでビジャレアル戦に勝利したアラベスから、見事4位の座を奪い返していたから、彼らの勢いには感心するばかりだったかと。
ただ、ちょっと怖いのはこれで勝ち点42と残留確定の目標をほぼ達成したヘタフェがこの先も気を抜かないでいられるかどうか。ええ、7、8年前、ルイス・ガルシア監督(アラブ首長国連邦や中国でクラブ監督を務めた後、この冬、9試合ビジャレアルを率いた)の頃には”ユーロヘタ”ともてはやされながら、シーズン終盤にグダグダになってしまった悪い前例がありますからね。ボルダラス監督がその辺、どう手綱を取っていくのか気になりますが、とりあえずは今週土曜のウエスカ戦から、お手並み拝見といきますか。
一方、首位バルサと勝ち点差10となったアトレティコはアノエタでレアル・ソシエダ戦だったんですが、いやあ、助かりました。ジエゴ・コスタとカリニッチがケガで遠征に参加していなかったものの、この日はモラタがとうとう本領を発揮。前半15分過ぎに続けて絶好機に失敗した時にはどうなるかと思ったんですけどねえ。27分にはレマルのCKをゴディンが繋いだ後、ヘッドで先制点を決めると、その5分後にもコケのFKを頭で叩き込み、さくさくと2点差にしてくれたとなれば、もう大船に乗った気でいていい?
実際、後半もGKオブラクがメリノのヘッドをparadon(パラドン/スーパーセーブ)したぐらいで、ウィリアム・ホセの序盤負傷交代が響いた相手はサンドロが狙いの定まらないシュートで脅かしてきたぐらい。そのまま0-2で勝利したんですが、1つだけ、文句があったとすれば、コケが後半17分、すでにテオへのファールでイエローカードをもらいながら、またしてもタイミングの遅れたタックルでサルドゥアを倒し、2枚目をもらって退場してしまったことだったかと。いえ、土曜にワンダ・メトロポリターノでレガネスとのミニダービーを終えた後、アトレティコには来週火曜にCLユベントス戦2ndレグが控えているため、その前に休みが取れて良かったと思えばいいのかもしれませんけどね。
今やリーガで唯一、勝ち点差7で首位バルサに追いつく望みをかすかにでも持っているのが彼らだけとなった今の状況では、軽率のそしりは免れないかと。ちなみに後半頭から、アリアスと代わったフィリペ・ルイスは左ふくらはぎの負傷で、何せこちらはちょっと前までも右ハムストリングのケガで長く休んでいましたしね。リュカもヒザのリハビリに時間がかかっているため、ユベントス戦に向けてちょっと不安ですが、それでも一時期に比べたら、負傷者は激減。ファンフランも左SBにだんだん慣れてきたため、何とかなってくれるといいのですが。
そして月曜にブタルケにレバンテを迎えた弟分レガネスは前半14分にカウンターから、オスカルが決めたゴールを最後まで守り切り、1-0で勝利。このところ、成長著しいエン・ネシリが出場停止でありながら、同じ勝ち点だったレバンテに3差をつけて、11位まで上がってくれとなれば、次は兄貴分のアトレティコに歯が立たなくてもそれ程、傷つかない? まあそれは冗談ですが、これでいよいよレガネスも勝ち点33と、あと3勝もすれば残留確定ゾーン入りとなれば、やっぱりラージョだけが足並みを揃えられないが悩みの種ですよね。
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【2024-25 ラ・リーガ前半戦ベストイレブン】3つ巴の争いも3位のバルサから最多4選手を選出
2024-25シーズンのラ・リーガは第19節を消化。そこで本稿では前半戦のベストイレブンを超ワールドサッカー編集部が独自に選定した。 ◆ラ・リーガ前半戦ベストイレブン GK:レミロ DF:ミンゲサ、ビビアン、リュディガー、ミゲル・グティエレス MF:ヤマル、バルベルデ、ペドリ、ハフィーニャ FW:レヴァンドフスキ、グリーズマン GK アレックス・レミロ(29歳/レアル・ソシエダ) 出場試合数:19(先発:19)/失点数:13 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 安定感際立つラ・レアル最後の砦。サモラ賞レースでは12失点のオブラクが首位に立っているが、アトレティコとソシエダの守備力を考慮してレミロを選出。比較的メンバーが入れ替わるディフェンスラインで新加入アゲルドとともに攻守に安定したパフォーマンスを披露。ここまでチーム総得点が17点と常にロースコアの戦いを強いられるなか、高い集中力を維持し、12度のクリーンシートを達成。試合の流れを変えるパラドンの数々も印象的だ。 DF オスカル・ミンゲサ(25歳/セルタ) 出場試合数:18(先発:18)/得点数:2 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> バルサ育ちがガリシアの地で完全覚醒。バルセロナDFクンデやソシエダDFアランブル、ラージョDFラティウ、エスパニョールDFエル・ヒラリと今季前半戦は右ラテラルの活躍が光ったが、セルタで攻守に躍動したミンゲサを選出。バルセロナ時代にはディフェンスラインの便利屋という印象にとどまったが、今季のセルタでは左右のサイドバックとウイングバックを主戦場に2ゴール5アシストを記録。ビルドアップへの貢献度を含め、攻撃面において完全に殻を破った。すでに国内外の強豪クラブが関心を示しており、その去就にも注目が集まる。 DF ダニ・ビビアン(25歳/アスレティック・ビルバオ) 出場試合数:16(先発:14)/得点数:2 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 今季も抜群の安定感誇るディフェンスリーダー。昨季に完全に一本立ちした25歳は、屈強なフィジカルを武器に対人守備で無類の強さ。加えて、昨季の経験によって攻守両面で判断の質、ポジショニング、プレーの安定感が増しており、味方へのコーチングを含めてますますリーダーらしい存在感を放った。マドリー戦ではムバッペを完璧に封じ込んだのも印象的だった。 DF アントニオ・リュディガー(31歳/レアル・マドリー) 出場試合数:19(先発:18)/得点数:0 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> エル・ブランコの屋台骨支える。ディフェンスラインのマルチロールだったナチョの退団に加え、今季もミリトン、カルバハルが長期離脱となったマドリーのディフェンスラインでフル稼働。チュアメニやルーカス・バスケスとビッグマッチにおいて脆さを見せる相棒たちを見事にカバー。ムバッペの加入でより攻撃偏重なチームにおいて1試合平均1失点でとどまっている最大の要因は地対空で無類の強さをみせ、要所での気の利いたカバーリングを見せるドイツ代表の存在が非常に大きい。 DF ミゲル・グティエレス(23歳/ジローナ) 出場試合数:18(先発:18)/得点数:1 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> チーム苦戦の中で個人としては充実の前半戦。今季もミチェル監督仕込みの攻撃的なポジショナルプレーにおいて偽SB以上にフレキシブルな役割を担い、ピボーテやインテリオールとしてもプレー。昨季に比べて前線の質がやや低下し、1ゴール4アシストの数字にとどまったが、高精度のクロスやキーパスでその数字以上のチャンスを演出し続けている。 MF ラミン・ヤマル(17歳/バルセロナ) 出場試合数:16(先発:14)/得点数:5 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 17歳の怪物がトップ・オブ・トップの領域に。今季の前半戦では過密日程の疲労や細かいケガがありながらも、5ゴール10アシストを記録。レヴァンドフスキ、ハフィーニャとの最強ユニットでリーグダントツの51ゴールを挙げた攻撃陣を牽引。クンデの絶妙な後方からの支援を受けつつ、攻撃面では異次元の輝きを放っており、複数人にマークされながらも局面を打開。ときおり若さゆえのセルフィッシュな姿を見せる場面もあるが、視野や判断、オフ・ザ・ボールの向上によってコンプリートアタッカーに成長している。 MF フェデリコ・バルベルデ(26歳/レアル・マドリー) 出場試合数:19(先発:19)/得点数:5 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw7.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 躍動続けるエル・ブランコの新8番。クロースの背番号を継承し、気持ち新たに臨んだシーズンでより責任感を増したウルグアイ代表はピボーテにインテリオール、ときに右のラテラルでも起用され、チームのために献身。ベリンガムとともに前がかりなチームを守備で支えつつ、5ゴール2アシストを記録。“バルベルデ砲”と称される強烈なミドルシュートは、チームの窮地や勝負所で決まる場面が多く、勝負強さを含めてマドリーの前半戦ベストプレーヤーと言える活躍だった。 MF ペドリ(22歳/バルセロナ) 出場試合数:19(先発:17)/得点数:4 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw8.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 多くのケガを乗り越えて天才が完全復活。近年はピッチに出れば活躍を見せるものの、度重なるケガで稼働率の問題を抱えてきたが、今季は前半戦全試合に出場。試行錯誤のコンディション調整がようやく実を結び、離脱期間に集中して取り組んだウエイトトレーニングは主に守備面で力強さをもたらし、チーム事情で主戦場はインテリオールやトップ下からピボーテに変化。そのぶんボールに絡む機会が増えてゲームメイカー、リンクマンとして質の高い仕事を見せつつ、前半戦だけで4ゴールを記録。キャリアハイの6ゴール更新は確実か。 MF ハフィーニャ(28歳/バルセロナ) 出場試合数:19(先発:18)/得点数:11 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw9.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 新生バルサの象徴の一人に。昨季終了時点では換金対象の一人と目されたが、フリック監督の信頼を得て開幕から絶対的な主力に加え、テア・シュテーゲンら不在のなかで多くの試合でゲームキャプテンも務めた。左ウイングを主戦場に11ゴール8アシストとゴール関与数では前半戦リーグトップに輝くなど、圧巻の輝きを放った。さらに、元々定評がある運動量を武器に、守備面でもハイプレスに献身的なプレスバックとチームのために身を粉にして働く姿は、多くのクレから称賛を浴びている。 FW ロベルト・レヴァンドフスキ(36歳/バルセロナ) 出場試合数:18(先発:18)/得点数:16 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw10.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 恩師との再タッグで完全復活。加入2年目となった昨季は19ゴールを挙げるも、シーズンを通して安定感を欠いたが、今季はバイエルン時代に指導を受けたドイツ人指揮官の下で完全復活。ヤマル、ハフィーニャの両翼に加えて、配球力に優れるセンターバックコンビなどチーム全体でビルドアップ、チャンスメークの質が上がったなかで、よりボックス付近での仕事に集中できる環境が整えられて本領を発揮。ここまで16ゴールと2位以下に5点以上の差を付けてピチーチレースを独走。ケガさえなければ、1年目の23ゴールを更新し、自身初のピチーチ獲得は濃厚だ。 FW アントワーヌ・グリーズマン(33歳/アトレティコ・マドリー) 出場試合数:19(先発:17)/得点数:7 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw11.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 前半戦のMVP。11ゴール3アシストを記録した昨季に比べて7ゴール4アシストと数字は劣るものの、前線と中盤で多くの役割をこなすなど、その数字以上のインパクトを残した。フランス代表引退によってコンディションも維持できており、セルロートやアルバレスとの連携も深まりつつある後半戦ではさらなる躍動で、アトレティコを優勝へ導けるか。 2025.01.18 18:31 Sat5