宿敵に2連敗とはいただけない…/原ゆみこのマドリッド
2019.03.05 11:40 Tue
「ようやく違うチームが見られる」そんな風に私がホッとしていたのは月曜日、お昼のニュースでアヤックスがバラハス空港に着く映像が流れた時のことでした。いやあ、先週はサンティアゴ・ベルナベウで2度もクラシコ(伝統の一戦)があり、不幸なことにどちらもロッカールームで勝利を祝うバルサの選手たちの姿をSNSで拝まされることになったんですけどね(https://bit.ly/2GZFTA3、https://bit.ly/2VzTyAR)。しかもご丁寧に土曜のインスタ投稿には「Deja vu. Os aseguramos que no es el mismo video del miercoles/デジャ・ブ。オス・アセグラモス・ケ・ノー・エス・エル・ミスモ・ビデオ・デル・ミエルコレス(デジャブ。水曜と同じビデオでないことは保証するよ)」という嫌味なコメントまで添えられていたとなれば、悔しく感じないマドリーファンなどいない?
え、おかげでコパ・デル・レイは準決勝敗退、リーガ逆転優勝も絶望的になったとはいえ、まだCLがあるだけマシなんじゃないかって? まあ、確かにマドリーがここ3連覇しているヨーロッパ最高峰の大会はまだ16強対決。同国勢のカードはこの段階では排除されているため、バルサと当たることはないですし、オランダのチームには2月中旬の1stレグで1-2と勝ち越し、アウェイゴールの優位も保って、この火曜午後9時(日本時間翌午前5時)からの2ndレグに挑めるのはいいんですよ。とはいえ、無事に勝ち抜けても、来週水曜に1stレグで0-0だったオリンピック・リヨンをバルサがカンプ・ノウで倒したら、準々決勝で再びクラシコという可能性もありますからね。
その際、今季はリーガとコパ合わせて4回の対戦で合計2-10と圧倒的にゴール数で負け、しかもその10点中、皮肉にもメッシが決めたものが1つもないという相手にマドリーがリベンジできるかは甚だ、心もとないものがある訳で…いえ、このアヤックス戦には1stレグで累積警告になるよう、わざとイエローカードをもらったとUEFAに判断され、2試合の出場停止を課されたセルヒオ・ラモスが出られませんし、クラシコ2連戦で溜まった選手たちの疲れもあるため、まずは準々決勝進出をしっかり決めることが最優先。それより今は先週末のリーガの様子をお話することにすると。
金曜にトップバッターを飾ったのはマドリッド勢5チーム中、唯一降格圏で残留を争っているラージョだったんですが、どうやら非常にまずい状況に突入してしまったよう。というのも、リーガ平日開催試合に反対する多くのファンがエスタディオ・バジェカスでもキックオフから5分経つまでスタンドに姿を現さず。その後はほぼ、座席が埋まったため、選手たちが心細さを感じたということはなかったと思いますが、ここ4試合黒星が続いているせいですかね。攻撃を組み立てるということがほとんどできなくなっていたから、ビックリしたの何のって。
その傾向には前半29分、CKからのボールをクリアできず、ストゥアーニがゴール前からシュートを決めてジローナが先制するとますます拍車がかかり、更に後半14分にはウルグアイ人エースの突進をファールで止めたCBアブドゥラエ・バがレッドカードで一発退場となったのも痛かったんですけどね。おかげでミチェル監督が「un equipo mucho mas vertical y tener la iniciativa en el juego/ウン・エキポ・ムーチョ・マス・ベルティカル・イ・テネール・ラ・インイシアティバ・エン・エル・フエゴ(縦方向にもっと動いてゲームの主導権を握れるチーム)」を目指して5人DF制から、その日はDFを4人に代えるリフレッシュ策も無に帰すことに。
そして土曜の夜にはサンティアゴ・ベルナベウに足を運んだ私でしたが、やはり3日前のコパで0-3と叩きのめされたせいでしょうか。この日はfondo sur/フォンド・スール(ゴール裏南側席)のクラブ公認応援団も大掛かりな垂れ幕を用意することはなく、選手入場時の盛り上がり方も抑え気味で始まったクラシコでしたが、まあそれで正解だったかと。だって、マドリーは前半26分にセルジ・ロベルトのパスに反応したラキティッチにラモスが裏を取られ、そこから決まった1点を最後まで返せなかったんですよ。
いえ、もちろんソラーリ監督もコパ2ndレグの後、「決定力は練習、そして試合で磨いていくもの」という言葉通り、昨日の今日でいきなり18才のヴィニシウスがゴールを入れまくる選手になれないのは当然なんですけどね。それどころか、先日は前半沢山、相手にチャンスを作られたバルベルデ監督の戦術が見事に当たり、左SBをセメドではなく、セルジ・ロベルトに変更。ラキティッチやピケ、ラングレにカバーを徹底させ、ドリブル突破さえ、ほとんどさせてもらえず、GKテア・シュテーゲンの手を煩わせたのも1回程度となれば、他に輝く選手のいない今、マドリーに成す術はありませんって。
それでも前半はメッシのvaselina(バセリーナ/ループシュート)が外れたり、ルイス・スアレスとメッシのダブルチャンスをGKクルトワが懸命に弾いたりしてくれたおかげでそれ以上の失点はなかったんですが、ハーフタイム間際、ラモスが空中戦でメッシの顔を腕で払った際には先日のジローナ戦、イエローカード2枚で退場になり、次節出場停止処分になった上、累積警告リーチのままの二の舞を恐れたファンも多かったのでは? 幸いここはマジェンコ主審とマテウ・ラオスVAR(ビデオ審判)担当がスルーしてくれましたが、後々、ミックスゾーンでレッドカードに相当しないかと訊かれたピケに「マドリーには25メートルの距離があっても敵を蹴った音が聞こえる選手がいるみたいだけど(カルバハルがレバンテ戦でドゥクレの足がカゼミロをかすってペナルティを取られたプレーについてコメント)、自分は50メートル離れたところにいたから、見ることはできなかった」と揚げ足を取る機会を与えてしまったのは如何かと。
まあ、どちらにしろ、ラモスは後半にイエローカードをもらい、CL戦に続き、日曜のバジャドリー戦も出場停止になったんですが、それより困ったのはマドリーにはゴールを入れてくれる選手がいないことの方。ええ、この日はルーカス・バスケスが控えとなり、スタメンに抜擢されたベイルも後半にはスタンドのpito(ピト/ブーイング)を浴びてアセンシオと交代する始末ですし、かといって、そのアセンシオにも冴えがまったく見られず。
ベンゼマも以前のゴールと縁のない状態に戻ってしまったみたいですしね。クリスティアーノ・ロナウド退団後の得点不足を少しでも補うべく獲ったマリアーノなどスタンド観戦、最後にソラーリ監督が意外性に期待して、投入してみたイスコもやっぱりの出来では…「Hemos sido superiores y no fue nuestro mejor partido/エモス・シードー・スペリオーレス・イ・ノー・フエ・ヌエストロ・メホール・パルティードー(ウチの最高の試合ではなかったけど、ボクらの方が上だった)」(ブスケッツ)バルサにそのまま0-1で負けてしまったのも仕方なかったかと。
うーん、試合後には「Para ganar los partidos hay que marcar gol/パラ・ガナール・ロス・パルティードス・アイ・ケ・マルカル・ゴル(試合に勝つにはゴールを入れないといけないんだよ)」(クルトワ)、「Tuvimos ocasiones, pero cuando careces de gol se te van las cosas/トゥビモス・オカシオネス、ペロ・クアンドー・カレセス・デ・ゴル・セ・テ・バン・ラス・コーサス(ウチにはチャンスがあったけど、ゴールが足りないとコトを逃してしまう)」(ラモス)と、マドリー勢からは点が取れない嘆きが次々と聞こえてきたんですが、そういう悲哀をアトレティコではなく、あの伝統的にgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)体質のお隣さんが味わう日が来るとはまったく、時代も変わったもの。
そこへわざわざ、「Practicamente renunciamos a la Liga, hay que ser realistas/プラクティカメンテ・レヌンシアモス・ア・ラ・リーガ、アイ・ケ・セル・レアリスタス(実質的にリーガ優勝は諦めた。リアリストにならないとね)」(カルバハル)という言葉で白旗宣言をされては、いえ、残り12試合で直接対決なしの勝ち点差12となれば、確かに正論ですけどね。一応、ソラーリ監督のように「ウチは最後まで戦う」と決まり文句を言うのが”世界一のクラブ”としての矜持かと思いますが、これじゃ本当に今季の残りが思いやられますって。
もうこうなると、火曜のアヤックス戦にはマドリー伝統のCL魔力が働いてくれることを祈るしかありませんが、何せFW陣だけでなく、元マドリー監督のシュスター氏に「ディーゼル自動車のようだ」と言われたクロースやカゼミロも調子が悪いですからね。気楽な格下相手の16強対決から、いきなり今季唯一、タイトル獲得の可能性が残った大会の絶対に落とせない試合にシフトした大一番を前にチームも珍しく前日夜から、バルデベバス(バラハス空港の近く)の練習場併設の施設で合宿に入りましたが、さて。1stレグではアヤックスもシュート精度が悪いだけでよく攻めていたため、何かちょっと怖い気がしますよね。
そして日曜にはまず、ヘタフェがベニト・ビジャマリンでベティスを圧倒。前半にCKからポルティージョが繋いでカブレラのヘッドで先制すると、ハーフタイム間際にもホルヘ・モリーナからマタという黄金コンビの連携で2点目を挙げ、後半はホアキンに1点を許したものの、1-2で勝利を掴むことに。速攻で前日、乾貴士選手の移籍後初ゴールでビジャレアル戦に勝利したアラベスから、見事4位の座を奪い返していたから、彼らの勢いには感心するばかりだったかと。
ただ、ちょっと怖いのはこれで勝ち点42と残留確定の目標をほぼ達成したヘタフェがこの先も気を抜かないでいられるかどうか。ええ、7、8年前、ルイス・ガルシア監督(アラブ首長国連邦や中国でクラブ監督を務めた後、この冬、9試合ビジャレアルを率いた)の頃には”ユーロヘタ”ともてはやされながら、シーズン終盤にグダグダになってしまった悪い前例がありますからね。ボルダラス監督がその辺、どう手綱を取っていくのか気になりますが、とりあえずは今週土曜のウエスカ戦から、お手並み拝見といきますか。
一方、首位バルサと勝ち点差10となったアトレティコはアノエタでレアル・ソシエダ戦だったんですが、いやあ、助かりました。ジエゴ・コスタとカリニッチがケガで遠征に参加していなかったものの、この日はモラタがとうとう本領を発揮。前半15分過ぎに続けて絶好機に失敗した時にはどうなるかと思ったんですけどねえ。27分にはレマルのCKをゴディンが繋いだ後、ヘッドで先制点を決めると、その5分後にもコケのFKを頭で叩き込み、さくさくと2点差にしてくれたとなれば、もう大船に乗った気でいていい?
実際、後半もGKオブラクがメリノのヘッドをparadon(パラドン/スーパーセーブ)したぐらいで、ウィリアム・ホセの序盤負傷交代が響いた相手はサンドロが狙いの定まらないシュートで脅かしてきたぐらい。そのまま0-2で勝利したんですが、1つだけ、文句があったとすれば、コケが後半17分、すでにテオへのファールでイエローカードをもらいながら、またしてもタイミングの遅れたタックルでサルドゥアを倒し、2枚目をもらって退場してしまったことだったかと。いえ、土曜にワンダ・メトロポリターノでレガネスとのミニダービーを終えた後、アトレティコには来週火曜にCLユベントス戦2ndレグが控えているため、その前に休みが取れて良かったと思えばいいのかもしれませんけどね。
今やリーガで唯一、勝ち点差7で首位バルサに追いつく望みをかすかにでも持っているのが彼らだけとなった今の状況では、軽率のそしりは免れないかと。ちなみに後半頭から、アリアスと代わったフィリペ・ルイスは左ふくらはぎの負傷で、何せこちらはちょっと前までも右ハムストリングのケガで長く休んでいましたしね。リュカもヒザのリハビリに時間がかかっているため、ユベントス戦に向けてちょっと不安ですが、それでも一時期に比べたら、負傷者は激減。ファンフランも左SBにだんだん慣れてきたため、何とかなってくれるといいのですが。
そして月曜にブタルケにレバンテを迎えた弟分レガネスは前半14分にカウンターから、オスカルが決めたゴールを最後まで守り切り、1-0で勝利。このところ、成長著しいエン・ネシリが出場停止でありながら、同じ勝ち点だったレバンテに3差をつけて、11位まで上がってくれとなれば、次は兄貴分のアトレティコに歯が立たなくてもそれ程、傷つかない? まあそれは冗談ですが、これでいよいよレガネスも勝ち点33と、あと3勝もすれば残留確定ゾーン入りとなれば、やっぱりラージョだけが足並みを揃えられないが悩みの種ですよね。
え、おかげでコパ・デル・レイは準決勝敗退、リーガ逆転優勝も絶望的になったとはいえ、まだCLがあるだけマシなんじゃないかって? まあ、確かにマドリーがここ3連覇しているヨーロッパ最高峰の大会はまだ16強対決。同国勢のカードはこの段階では排除されているため、バルサと当たることはないですし、オランダのチームには2月中旬の1stレグで1-2と勝ち越し、アウェイゴールの優位も保って、この火曜午後9時(日本時間翌午前5時)からの2ndレグに挑めるのはいいんですよ。とはいえ、無事に勝ち抜けても、来週水曜に1stレグで0-0だったオリンピック・リヨンをバルサがカンプ・ノウで倒したら、準々決勝で再びクラシコという可能性もありますからね。
その際、今季はリーガとコパ合わせて4回の対戦で合計2-10と圧倒的にゴール数で負け、しかもその10点中、皮肉にもメッシが決めたものが1つもないという相手にマドリーがリベンジできるかは甚だ、心もとないものがある訳で…いえ、このアヤックス戦には1stレグで累積警告になるよう、わざとイエローカードをもらったとUEFAに判断され、2試合の出場停止を課されたセルヒオ・ラモスが出られませんし、クラシコ2連戦で溜まった選手たちの疲れもあるため、まずは準々決勝進出をしっかり決めることが最優先。それより今は先週末のリーガの様子をお話することにすると。
その傾向には前半29分、CKからのボールをクリアできず、ストゥアーニがゴール前からシュートを決めてジローナが先制するとますます拍車がかかり、更に後半14分にはウルグアイ人エースの突進をファールで止めたCBアブドゥラエ・バがレッドカードで一発退場となったのも痛かったんですけどね。おかげでミチェル監督が「un equipo mucho mas vertical y tener la iniciativa en el juego/ウン・エキポ・ムーチョ・マス・ベルティカル・イ・テネール・ラ・インイシアティバ・エン・エル・フエゴ(縦方向にもっと動いてゲームの主導権を握れるチーム)」を目指して5人DF制から、その日はDFを4人に代えるリフレッシュ策も無に帰すことに。
以降、パスルートが見つからず、CBまでがボールを持つとドリブル突破を試みて自滅という繰り返しだったラージョは残り5分、今度はポロのクロスをストゥアーニにヘッドで決められ、止めを刺されてしまったから、もうどうしたらいいものやら。結局、0-2で負けて5連敗となってしまった彼らでしたが、救いは17位の残留ラインを決める位置にいるセルタも翌日エイバルに負け、差が勝ち点2のままだったこと。うーん、土曜の次節ではカンプ・ノウにバルサを訪ねないといけませんしね。同じく降格圏にいるビジャレアルと戦う17日の試合からでもいいので、とにかくこの悪い流れを断ち切れるといいのですが。
そして土曜の夜にはサンティアゴ・ベルナベウに足を運んだ私でしたが、やはり3日前のコパで0-3と叩きのめされたせいでしょうか。この日はfondo sur/フォンド・スール(ゴール裏南側席)のクラブ公認応援団も大掛かりな垂れ幕を用意することはなく、選手入場時の盛り上がり方も抑え気味で始まったクラシコでしたが、まあそれで正解だったかと。だって、マドリーは前半26分にセルジ・ロベルトのパスに反応したラキティッチにラモスが裏を取られ、そこから決まった1点を最後まで返せなかったんですよ。
いえ、もちろんソラーリ監督もコパ2ndレグの後、「決定力は練習、そして試合で磨いていくもの」という言葉通り、昨日の今日でいきなり18才のヴィニシウスがゴールを入れまくる選手になれないのは当然なんですけどね。それどころか、先日は前半沢山、相手にチャンスを作られたバルベルデ監督の戦術が見事に当たり、左SBをセメドではなく、セルジ・ロベルトに変更。ラキティッチやピケ、ラングレにカバーを徹底させ、ドリブル突破さえ、ほとんどさせてもらえず、GKテア・シュテーゲンの手を煩わせたのも1回程度となれば、他に輝く選手のいない今、マドリーに成す術はありませんって。
それでも前半はメッシのvaselina(バセリーナ/ループシュート)が外れたり、ルイス・スアレスとメッシのダブルチャンスをGKクルトワが懸命に弾いたりしてくれたおかげでそれ以上の失点はなかったんですが、ハーフタイム間際、ラモスが空中戦でメッシの顔を腕で払った際には先日のジローナ戦、イエローカード2枚で退場になり、次節出場停止処分になった上、累積警告リーチのままの二の舞を恐れたファンも多かったのでは? 幸いここはマジェンコ主審とマテウ・ラオスVAR(ビデオ審判)担当がスルーしてくれましたが、後々、ミックスゾーンでレッドカードに相当しないかと訊かれたピケに「マドリーには25メートルの距離があっても敵を蹴った音が聞こえる選手がいるみたいだけど(カルバハルがレバンテ戦でドゥクレの足がカゼミロをかすってペナルティを取られたプレーについてコメント)、自分は50メートル離れたところにいたから、見ることはできなかった」と揚げ足を取る機会を与えてしまったのは如何かと。
まあ、どちらにしろ、ラモスは後半にイエローカードをもらい、CL戦に続き、日曜のバジャドリー戦も出場停止になったんですが、それより困ったのはマドリーにはゴールを入れてくれる選手がいないことの方。ええ、この日はルーカス・バスケスが控えとなり、スタメンに抜擢されたベイルも後半にはスタンドのpito(ピト/ブーイング)を浴びてアセンシオと交代する始末ですし、かといって、そのアセンシオにも冴えがまったく見られず。
ベンゼマも以前のゴールと縁のない状態に戻ってしまったみたいですしね。クリスティアーノ・ロナウド退団後の得点不足を少しでも補うべく獲ったマリアーノなどスタンド観戦、最後にソラーリ監督が意外性に期待して、投入してみたイスコもやっぱりの出来では…「Hemos sido superiores y no fue nuestro mejor partido/エモス・シードー・スペリオーレス・イ・ノー・フエ・ヌエストロ・メホール・パルティードー(ウチの最高の試合ではなかったけど、ボクらの方が上だった)」(ブスケッツ)バルサにそのまま0-1で負けてしまったのも仕方なかったかと。
うーん、試合後には「Para ganar los partidos hay que marcar gol/パラ・ガナール・ロス・パルティードス・アイ・ケ・マルカル・ゴル(試合に勝つにはゴールを入れないといけないんだよ)」(クルトワ)、「Tuvimos ocasiones, pero cuando careces de gol se te van las cosas/トゥビモス・オカシオネス、ペロ・クアンドー・カレセス・デ・ゴル・セ・テ・バン・ラス・コーサス(ウチにはチャンスがあったけど、ゴールが足りないとコトを逃してしまう)」(ラモス)と、マドリー勢からは点が取れない嘆きが次々と聞こえてきたんですが、そういう悲哀をアトレティコではなく、あの伝統的にgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)体質のお隣さんが味わう日が来るとはまったく、時代も変わったもの。
そこへわざわざ、「Practicamente renunciamos a la Liga, hay que ser realistas/プラクティカメンテ・レヌンシアモス・ア・ラ・リーガ、アイ・ケ・セル・レアリスタス(実質的にリーガ優勝は諦めた。リアリストにならないとね)」(カルバハル)という言葉で白旗宣言をされては、いえ、残り12試合で直接対決なしの勝ち点差12となれば、確かに正論ですけどね。一応、ソラーリ監督のように「ウチは最後まで戦う」と決まり文句を言うのが”世界一のクラブ”としての矜持かと思いますが、これじゃ本当に今季の残りが思いやられますって。
もうこうなると、火曜のアヤックス戦にはマドリー伝統のCL魔力が働いてくれることを祈るしかありませんが、何せFW陣だけでなく、元マドリー監督のシュスター氏に「ディーゼル自動車のようだ」と言われたクロースやカゼミロも調子が悪いですからね。気楽な格下相手の16強対決から、いきなり今季唯一、タイトル獲得の可能性が残った大会の絶対に落とせない試合にシフトした大一番を前にチームも珍しく前日夜から、バルデベバス(バラハス空港の近く)の練習場併設の施設で合宿に入りましたが、さて。1stレグではアヤックスもシュート精度が悪いだけでよく攻めていたため、何かちょっと怖い気がしますよね。
そして日曜にはまず、ヘタフェがベニト・ビジャマリンでベティスを圧倒。前半にCKからポルティージョが繋いでカブレラのヘッドで先制すると、ハーフタイム間際にもホルヘ・モリーナからマタという黄金コンビの連携で2点目を挙げ、後半はホアキンに1点を許したものの、1-2で勝利を掴むことに。速攻で前日、乾貴士選手の移籍後初ゴールでビジャレアル戦に勝利したアラベスから、見事4位の座を奪い返していたから、彼らの勢いには感心するばかりだったかと。
ただ、ちょっと怖いのはこれで勝ち点42と残留確定の目標をほぼ達成したヘタフェがこの先も気を抜かないでいられるかどうか。ええ、7、8年前、ルイス・ガルシア監督(アラブ首長国連邦や中国でクラブ監督を務めた後、この冬、9試合ビジャレアルを率いた)の頃には”ユーロヘタ”ともてはやされながら、シーズン終盤にグダグダになってしまった悪い前例がありますからね。ボルダラス監督がその辺、どう手綱を取っていくのか気になりますが、とりあえずは今週土曜のウエスカ戦から、お手並み拝見といきますか。
一方、首位バルサと勝ち点差10となったアトレティコはアノエタでレアル・ソシエダ戦だったんですが、いやあ、助かりました。ジエゴ・コスタとカリニッチがケガで遠征に参加していなかったものの、この日はモラタがとうとう本領を発揮。前半15分過ぎに続けて絶好機に失敗した時にはどうなるかと思ったんですけどねえ。27分にはレマルのCKをゴディンが繋いだ後、ヘッドで先制点を決めると、その5分後にもコケのFKを頭で叩き込み、さくさくと2点差にしてくれたとなれば、もう大船に乗った気でいていい?
実際、後半もGKオブラクがメリノのヘッドをparadon(パラドン/スーパーセーブ)したぐらいで、ウィリアム・ホセの序盤負傷交代が響いた相手はサンドロが狙いの定まらないシュートで脅かしてきたぐらい。そのまま0-2で勝利したんですが、1つだけ、文句があったとすれば、コケが後半17分、すでにテオへのファールでイエローカードをもらいながら、またしてもタイミングの遅れたタックルでサルドゥアを倒し、2枚目をもらって退場してしまったことだったかと。いえ、土曜にワンダ・メトロポリターノでレガネスとのミニダービーを終えた後、アトレティコには来週火曜にCLユベントス戦2ndレグが控えているため、その前に休みが取れて良かったと思えばいいのかもしれませんけどね。
今やリーガで唯一、勝ち点差7で首位バルサに追いつく望みをかすかにでも持っているのが彼らだけとなった今の状況では、軽率のそしりは免れないかと。ちなみに後半頭から、アリアスと代わったフィリペ・ルイスは左ふくらはぎの負傷で、何せこちらはちょっと前までも右ハムストリングのケガで長く休んでいましたしね。リュカもヒザのリハビリに時間がかかっているため、ユベントス戦に向けてちょっと不安ですが、それでも一時期に比べたら、負傷者は激減。ファンフランも左SBにだんだん慣れてきたため、何とかなってくれるといいのですが。
そして月曜にブタルケにレバンテを迎えた弟分レガネスは前半14分にカウンターから、オスカルが決めたゴールを最後まで守り切り、1-0で勝利。このところ、成長著しいエン・ネシリが出場停止でありながら、同じ勝ち点だったレバンテに3差をつけて、11位まで上がってくれとなれば、次は兄貴分のアトレティコに歯が立たなくてもそれ程、傷つかない? まあそれは冗談ですが、これでいよいよレガネスも勝ち点33と、あと3勝もすれば残留確定ゾーン入りとなれば、やっぱりラージョだけが足並みを揃えられないが悩みの種ですよね。
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音声データ流出のペレス会長、C・ロナウドとモウリーニョを酷評「2人とも異常者」
レアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長の過去の発言を収めたとされる音声データ流出に関して、新たな音声データの流出が確認された。スペイン『El Confidencial』が報じている。 『El Confidencial』は13日、2006年にペレス会長が辞任した直後の発言を収めたと見られる音声データの内容を掲載。その音声データには当時選手としてチームに在籍していた元スペイン代表GKイケル・カシージャス、同FWラウール・ゴンザレスに対して、「マドリーの2大詐欺師はまずラウール、そしてカシージャスだ」など、辛辣な言葉が使われていた。 その後、マドリーは前述の報道を受け、ペレス会長の言葉でこの一件に関する釈明を行った。音声データが本物であることを認めた一方、「長い会話の中で一部を切り取られた」、「私がスーパーリーグのプロモーターの一人だというところに起因している」と、自身を貶めるために婉曲されたものであるとの主張を行った。 しかし、『El Confidencial』はそのマドリーの声明発表の翌日には、2012年にペレス会長の発言を収めたとする新たな音声データを公表。 その音声データにはポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(現ユベントス)と、ジョゼ・モウリーニョ監督(現ローマ)、2人の代理人を務めるジョルジュ・メンデス氏らへの批判的なコメントが残されていた。 同会長はクラブ歴代最多ゴール記録(451ゴール)を保持し多くのタイトルをもたらすも、2018年には喧嘩別れでクラブを去ったC・ロナウドに対しては、「アイツは狂っている。アイツは間抜けで病気だ」と過激な言葉で批判している。 「アイツが普通だと思うか? 普通でないからこそ、あんなことができる。アイツが最後に行った愚かな行為は、世界中の誰もが目にしている」 また、2010年から2013年までチームを率い、ラ・リーガ、コパ・デル・レイ、スーペルコパ・デ・エスパーニャのタイトルをもたらしたポルトガル人指揮官と、世界屈指の代理人に対してもその辛辣さは変わらない。 「メンデスは彼(ロナウド)に命令しないし、モウリーニョも何も命令しない」 「(指示は)ゼロだ。インタビューのときでさえもね。彼らは巨大なエゴを持っていて、二人とも甘やかされている」 「彼(ロナウド)も(モウリーニョ)監督は現実を見ていない。もし2人が違っていれば、もっと多くの金を稼ぐことができるはずだ。我々は大金を得られる肖像権について話しているが、2人とも異常者だ」 「さらに、あの顔は挑発的で、反抗的な態度だし、誰からも嫌われている。広告のときは全く逆だがね」 現在、クラブで直接顔を合わせる立場にあるカシージャス、ラウールとは異なり、ペレス会長にとってC・ロナウドとモウリーニョはいずれも過去の人間と言えるが、今回の音声データ流出によって更なるイメージダウンは避けられない。 2021.07.16 17:25 Fri4
「男だ」 モウリーニョ、引退シャビ・アロンソとアルベロアに熱いメッセージ
▽マンチェスター・ユナイテッドを率いるジョゼ・モウリーニョ監督が、2016-17シーズン限りで現役を引退した元スペイン代表MFシャビ・アロンソと同MFアルバロ・アルベロアに労いのメッセージを伝えた。 ▽ソシエダやバイエルン、レアル・マドリーでプレーしたシャビ・アロンソは、2014-15シーズンから所属していたバイエルンで引退。一方、レアル・マドリーやリバプール、でプレーしたアルベロアは、2016-17シーズンに所属していたウェストハムで引退した。 ▽レアル・マドリー時代、シャビ・アロンソとアルベロアを指導したモウリーニョ監督は、2人に対して自身の『インスタグラム』で以下のメッセージを送った。 「1つのキャリアが終わり、新たなキャリアがスタートする」 「同じ成功と誇りを共に。フットボールは男たちを必要としている」 ▽おそらく、モウリーニョ監督は、自身の指示を忠実に遂行し、ピッチ上で“闘える”選手だったとして、2選手を称賛している。シャビ・アロンソとアルベロアのセカンドキャリアも楽しみにしたいところだ。 2017.06.26 17:06 Mon5
