乾の移籍後初ゴールが決勝点に! ビジャレアル撃破のアラベスが3戦ぶり白星!《リーガエスパニョーラ》

2019.03.03 02:18 Sun
Getty Images
リーガエスパニョーラ第26節、ビジャレアルvsアラベスが2日に行われ、アウェイのアラベスが2-1で勝利した。なお、アラベスのMF乾貴士は85分までプレーし、77分に移籍後初となる今季初ゴールを記録した。

18位で降格圏に沈むビジャレアル(勝ち点23)と、6位のアラベス(勝ち点37)による一戦。ヨーロッパリーグ(EL)でラウンド16に進出した一方、リーガでは直近の試合でアトレティコ・マドリーに完敗したビジャレアルは公式戦6戦ぶりの敗戦からのバウンスバックを期す。対するアラベスは直近2試合連続ドローと勝ち切れない状況が続いており、前節のセルタ戦で良い攻撃への絡みを見せていた乾の初ゴール&アシストが期待された。

立ち上がりから行ったり来たりのやや落ち着かない展開が続く。その中で先に流れを掴んだホームのビジャレアルはカソルラを起点にカウンターを仕掛けながらバッカが要所でフィニッシュに絡んでいく。23分にはバッカが強烈なミドルシュートを狙うが、これは枠を捉え切れない。さらに36分にはボックス右でカットインしたカソルラが左足でシュートを放つが、これはGK正面を突いた。
一方、ウイングの乾が低い位置まで下りて守備をこなすなど押し込まれる状況が続くアラベスもサイドを起点にクロスから攻め手を窺う。ジョニーや乾が良い形で仕掛ける場面もあったが、中の枚数が少なく攻め切れない。

ゴールレスで折り返した試合は後半も拮抗した状況が続くが、互いにセットプレーでゴールをこじ開ける。まずは54分、アラベスの右CKの場面でキッカーのジョニーが速いクロスを入れると、DFを振り切ったマリパンが頭で叩き込んだ。
一方、先制点を奪われたビジャレアルは61分、右クロスの流れからボックス内で相手MFマヌ・ガルシアがクリアを試みた際に腕を使ってボールをブロック。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の検証の結果、PKが与えられてこれをキッカーのカソルラが冷静に決め切った。

1-1のイーブンに戻ったことで試合は再びこう着状態に陥り、互いに交代カードを切っていくが、決定機を作るまでには至らず。しかし、この均衡をアラベス加入4戦目の乾が破る。77分、カウンターから左サイドを個人技で突破したジョニーがボックス左からマイナスに折り返すと、相手DFの股間を抜けてもう1人のDFにディフレクトしたボールが乾の足元へ。後ろ重心も乾が何とか左足で合わせると、これがふわりとした軌道でニアポストに吸い込まれた。

乾の待望のアラベス初ゴールでリードを奪ったアラベスはホームチームの攻勢を受けて、85分には殊勲の乾を下げてワカソを投入。ここから逃げ切り態勢に入ると、何とか相手の攻撃を凌ぎ切って敵地で2-1の勝利。乾の値千金の決勝ゴールによって3戦ぶりの白星を手にした。

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