【J1ピックアッププレビュー】“ラ・ロハ”の盟友が牙を剥く! 勝負の舞台は欧州からJへ《神戸vs鳥栖》
2019.03.01 22:00 Fri
3月1日(金)から2日(土)にかけて明治安田生命J1リーグ第2節が開催。2日には、共にスペイン化を推し進めているヴィッセル神戸とサガン鳥栖が、ノエビアスタジアム神戸で激突する。
フアン・マヌエル・リージョ監督を招へいした神戸と、ルイス・カレーラス監督を招へいした鳥栖。神戸がMFアンドレス・イニエスタ、FWダビド・ビジャ、FWルーカス・ポドルスキを擁すれば、鳥栖に控えるはFWフェルナンド・トーレスとMFイサック・クエンカだ。ワールドクラスの助っ人たちが、舞台を欧州からJに移して火花を散らす。
◆“VIPトリオ”の真価発揮へ〜ヴィッセル神戸〜
始動から半年の期間を経たリージョ体制で開幕戦に臨んだ神戸は、[4-3-1-2]のフォーメーションでイニエスタに自由を与える形を採用したものの、セレッソ大阪に0-1で敗北。ポゼッションへのこだわりを見せ、左サイドに開く新加入のビジャが幾度もチャンスを作り出したが、冷静に守り所を見極める相手を崩し切るだけの練度は示せなかった。
そして、課題を残したまま次にホームに迎えるのは鳥栖だ。イニエスタやビジャにとっては、ラ・ロハ(スペイン代表)で共にワールドカップを勝ち取ったF・トーレスや、バルセロナで栄光を味わったクエンカとの再会となる。ポドルスキも加えて“VIPトリオ”と言われる大物たちが真価を発揮できるか否か。開幕戦の敗戦を払しょくして上昇気流に乗るためにも、現在の路線を突き進めていくためにも、鳥栖を撃破しなければ始まらない。
◆メンタル問われる熱戦で士気高揚を〜サガン鳥栖〜
キャンプから[4-3-3]の布陣でアタッキングフットボールを展開してきた鳥栖は、カレーラス監督初陣の開幕戦名古屋グランパス戦で[3-3-2-2]を採用。注目のクエンカはメンバー外となり、その戦いぶりも昨シーズンの“堅守速攻”を意識させるものとなった。しかし、時折5バックになるまで押し込まれる展開の中で“堅守”の部分は発揮されず、0-4の屈辱を味わっている。
【予想スタメン&フォーメーション】
◆ヴィッセル神戸[4-3-1-2]
DF:西大伍、大崎玲央、ダンクレー、初瀬亮
MF:山口蛍、三原雅俊、三田啓貴
MF:アンドレス・イニエスタ
FW:ルーカス・ポドルスキ、ダビド・ビジャ
監督:フアン・マヌエル・リージョ
基本的には開幕戦で見せた形を継続する。1日に滑り込みで選手登録を完了させた大型DFダンクレーが準備不足の場合は、DF渡部博文が引き続き先発することとなりそうだ。
◆サガン鳥栖[4-3-3]
DF:原輝綺、高橋祐治、ニノ・ガロビッチ、カルロ・ブルシッチ
MF:原川力、高橋秀人、高橋義希
FW:金崎夢生、フェルナンド・トーレス、イサック・クエンカ
監督:ルイス・カレーラス
クエンカに関しては長期離脱等の情報も伝えられておらず、神戸戦でデビューを飾ると予想。その場合、布陣もキャンプから好感触だった[4-3-3]となる。もしクエンカが出場出来ない場合には、前節同様守備の枚数を増やした[3-3-2-2]を採用するだろう。
【注目選手】
◆アンドレス・イニエスタ(ヴィッセル神戸)
しかし、C大阪戦では相手のネットを揺らすまでには至らなかった。ゴール前に入ってくる枚数が不足していたことが直接的な原因であることは明白だろう。そして、原因が明らかになっていれば、後はスペインのバルセロナでも試合を作っていた頭脳が修正するのみだ。共にワールドカップのトロフィーを掲げたF・トーレスの眼前で、その怖さを十全に発揮する準備は出来ている。
◆フェルナンド・トーレス(サガン鳥栖)
さらに、今シーズンにはサイドで起点を作れるクエンカが新加入。同選手と共にピッチに立った際のF・トーレスには明確にスコアラーとしての役割が求められ、中盤のフォローというタスクは軽減される。新布陣を揃えた鳥栖が新たな時代のスタートを切るためには、神出鬼没なこの男の爆発が欠かせない。
◆戦前のデータでは鳥栖有利
神戸と鳥栖は通算で12度対戦しており、鳥栖が5勝6分け1敗と大幅に勝ち越し。特に直近6試合で神戸は4分け2敗と全く勝てておらず、克服しなければならない壁となっている。近年では大幅に主力が入れ替わった神戸だが、生まれ変わった姿をファンに印象付けるためにも、今節の勝利は欠かせない。
また、鳥栖からしても、これまで負けていなかった相手に後れを取るわけにはいかない。特に今シーズンからはポゼッションサッカーを指向するカレーラス監督を招へいしており、完成に辿り着く時間を確保するためにも後退を感じさせてはいけない。内容面でも結果面でも、この90分間の戦いは世界的スター擁する両クラブの意地のぶつかり合いとなる。
神戸vs鳥栖は2日、15時にキックオフを迎える。
フアン・マヌエル・リージョ監督を招へいした神戸と、ルイス・カレーラス監督を招へいした鳥栖。神戸がMFアンドレス・イニエスタ、FWダビド・ビジャ、FWルーカス・ポドルスキを擁すれば、鳥栖に控えるはFWフェルナンド・トーレスとMFイサック・クエンカだ。ワールドクラスの助っ人たちが、舞台を欧州からJに移して火花を散らす。
始動から半年の期間を経たリージョ体制で開幕戦に臨んだ神戸は、[4-3-1-2]のフォーメーションでイニエスタに自由を与える形を採用したものの、セレッソ大阪に0-1で敗北。ポゼッションへのこだわりを見せ、左サイドに開く新加入のビジャが幾度もチャンスを作り出したが、冷静に守り所を見極める相手を崩し切るだけの練度は示せなかった。
そして、課題を残したまま次にホームに迎えるのは鳥栖だ。イニエスタやビジャにとっては、ラ・ロハ(スペイン代表)で共にワールドカップを勝ち取ったF・トーレスや、バルセロナで栄光を味わったクエンカとの再会となる。ポドルスキも加えて“VIPトリオ”と言われる大物たちが真価を発揮できるか否か。開幕戦の敗戦を払しょくして上昇気流に乗るためにも、現在の路線を突き進めていくためにも、鳥栖を撃破しなければ始まらない。
◆メンタル問われる熱戦で士気高揚を〜サガン鳥栖〜
キャンプから[4-3-3]の布陣でアタッキングフットボールを展開してきた鳥栖は、カレーラス監督初陣の開幕戦名古屋グランパス戦で[3-3-2-2]を採用。注目のクエンカはメンバー外となり、その戦いぶりも昨シーズンの“堅守速攻”を意識させるものとなった。しかし、時折5バックになるまで押し込まれる展開の中で“堅守”の部分は発揮されず、0-4の屈辱を味わっている。
カレーラス監督は、敗戦の原因を「(最初の)失点がチームの士気を下げ、その後に繋がった」と分析し、次戦に向けては「メンタル的に強くならなければいけない」と反省。そして、幸か不幸かそんな中で迎えるのは神戸との対戦だ。この対戦は開幕前からJで最も注目を集めるカードの1つと目されており、確実に露出は増える。建て直しが求められるタイミングで早くもメンタルが問われる状況に立たされているが、今節を制せばチームの士気はぐっと高まるはずだ。
【予想スタメン&フォーメーション】
◆ヴィッセル神戸[4-3-1-2]
(C)CWS Brains,LTD.
GK:キム・スンギュDF:西大伍、大崎玲央、ダンクレー、初瀬亮
MF:山口蛍、三原雅俊、三田啓貴
MF:アンドレス・イニエスタ
FW:ルーカス・ポドルスキ、ダビド・ビジャ
監督:フアン・マヌエル・リージョ
基本的には開幕戦で見せた形を継続する。1日に滑り込みで選手登録を完了させた大型DFダンクレーが準備不足の場合は、DF渡部博文が引き続き先発することとなりそうだ。
◆サガン鳥栖[4-3-3]
(C)CWS Brains,LTD.
GK:大久保択生DF:原輝綺、高橋祐治、ニノ・ガロビッチ、カルロ・ブルシッチ
MF:原川力、高橋秀人、高橋義希
FW:金崎夢生、フェルナンド・トーレス、イサック・クエンカ
監督:ルイス・カレーラス
クエンカに関しては長期離脱等の情報も伝えられておらず、神戸戦でデビューを飾ると予想。その場合、布陣もキャンプから好感触だった[4-3-3]となる。もしクエンカが出場出来ない場合には、前節同様守備の枚数を増やした[3-3-2-2]を採用するだろう。
【注目選手】
◆アンドレス・イニエスタ(ヴィッセル神戸)
(C)CWS Brains,LTD.
神戸のキープレーヤーは、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタだ。世界トップクラスのスキルを持つイニエスタは、今シーズンからその能力をより発揮できるポジションに身を置いている。理想としては、両ワイドに開いたビジャ、ポドルスキがディフェンスラインを押し下げ、中央に空いたスペースでイニエスタが存分にチャンスを作り出すという構想だ。しかし、C大阪戦では相手のネットを揺らすまでには至らなかった。ゴール前に入ってくる枚数が不足していたことが直接的な原因であることは明白だろう。そして、原因が明らかになっていれば、後はスペインのバルセロナでも試合を作っていた頭脳が修正するのみだ。共にワールドカップのトロフィーを掲げたF・トーレスの眼前で、その怖さを十全に発揮する準備は出来ている。
◆フェルナンド・トーレス(サガン鳥栖)
Getty Images
鳥栖のキープレーヤーは、元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスだ。開幕戦では不発に終わった同選手だが、随所でストライカーとしての迫力を見せていた。昨シーズンのリーグ3得点という不本意な結果を払しょくすべく、しっかりと調整を行ってきたことを印象付けさせている。さらに、今シーズンにはサイドで起点を作れるクエンカが新加入。同選手と共にピッチに立った際のF・トーレスには明確にスコアラーとしての役割が求められ、中盤のフォローというタスクは軽減される。新布陣を揃えた鳥栖が新たな時代のスタートを切るためには、神出鬼没なこの男の爆発が欠かせない。
◆戦前のデータでは鳥栖有利
神戸と鳥栖は通算で12度対戦しており、鳥栖が5勝6分け1敗と大幅に勝ち越し。特に直近6試合で神戸は4分け2敗と全く勝てておらず、克服しなければならない壁となっている。近年では大幅に主力が入れ替わった神戸だが、生まれ変わった姿をファンに印象付けるためにも、今節の勝利は欠かせない。
また、鳥栖からしても、これまで負けていなかった相手に後れを取るわけにはいかない。特に今シーズンからはポゼッションサッカーを指向するカレーラス監督を招へいしており、完成に辿り着く時間を確保するためにも後退を感じさせてはいけない。内容面でも結果面でも、この90分間の戦いは世界的スター擁する両クラブの意地のぶつかり合いとなる。
神戸vs鳥栖は2日、15時にキックオフを迎える。
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