乾先発で古巣ベティス初対戦の一戦は痛み分けのドロー《リーガエスパニョーラ》

2019.02.18 06:41 Mon
Getty Images
リーガエスパニョーラ第24節、ベティスvsアラベスが17日にエスタディオ・ベニート・ビジャマリンで行われ、1-1のドローに終わった。アラベスのMF乾貴士は先発出場し84分までプレーした。

6位のアラベス(勝ち点35)が、7位のベティス(勝ち点32)のホームに乗り込んだ一戦。

昨夏加入したベティスでポジション争いに敗れ、アジアカップ参戦後、アラベスにレンタル移籍した乾は、デビュー戦となった前節のレバンテ戦でいきなり先発デビューを飾り、決定機逸でデビューゴールこそ逃したものの、チームの5試合ぶり勝利に大きく貢献。そして、デビュー戦で信頼を勝ち取った乾は今節、引き続き先発で数週間前まで本拠地としていたエスタディオ・ベニート・ビジャマリンに乗り込んだ。
立ち上がりから圧倒的にボールを支配するベティスに対して守備を固めながら要所でハイプレスで牽制を行うアラベス。球際で激しくぶつかり合うインテンシティの高い攻防が繰り広げられる中、ベティスが先制に成功する。

15分、相手CKのカウンターから中央でプレスを剥がしたウィリアム・カルバーリョがそのまま中央をドリブル突破。ボックス左に走り込むヘセ・ロドリゲスにスルーパスを通すと、ヘセがすかさずシュート。これはGKに阻まれるも、相手のクリアが足下に転がってきたロ・セルソが冷静に無人のゴールへ流し込んだ。
幸先良く先制に成功したベティスは遅攻とカウンターを織り交ぜた攻撃からその後も追加点に迫っていく。27分にはロ・セルソのスルーパスに抜け出したヘセに絶好機も枠に飛ばしたシュートは必死の戻りを見せたDFマリパンにゴールライン上でかき出すスーパークリアで防がれる。

一方、守勢が続くアラベスだったが、先ほどスーパークリアを見せたマリパンが今度は攻撃で魅せる。28分、相手陣内で得たFKの二次攻撃からボックス右ライン際でピナが浮き球のクロスを入れると、ファーのチモ・ナバーロが頭で折り返す。これをGKより先に右足アウトで合わせたマリパンが同点ゴールとした。

早い時間帯に追いついたアラベスだが、その後はベティスの変幻自在のパスワークに翻弄されて守備の時間が続く。身体を張った守備で何とか2点目を凌ぐ中、カウンターから幾度かチャンスが訪れるも、フリーの乾がなかなかボールをもらえないなどカウンターを完結し切れず、前半はゴールレスで終了した。

迎えた後半もベティスが押し込む展開が続く中、52分にはカナレスのCKからフェダルがヘディングシュートもGKパチェコの好守に遭う。その後もサイドでのコンビネーションプレーを起点に再三相手ゴールに迫るホームチームだが、最後の最後で崩し切れない。

何とか勝ち切りたいベティスはセルヒオ・レオン、ホアキン、ロレンと続けてフレッシュなアタッカーをピッチに送り出し、強引にゴールをこじ開けにかかる。対して前半以上に守備の時間が長いアラベスは引き分けを意識した選手交代を行い、古巣相手にサイドの守備に奔走した乾は84分にディエゴ・ロランとの交代でピッチを後にした。

両軍ともに消耗色濃い最終盤にはアラベスがカジェリ、ベティスがロレンと共に絶好の勝ち越し機を迎えたが、いずれも決め切ることはできず。白熱の上位対決は痛み分けのドローに終わった。

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