今後の日本代表に必要なのは経験者か、経験値か/日本代表コラム
2019.02.04 07:00 Mon
2大会ぶりのアジア王者まで、あと一歩と迫った日本代表。しかし、決勝では初優勝を目指すカタール代表の前に1-3と完敗。得点差以上に、内容で差をつけられ、目標であったアジア制覇はならなかった。
日本に足りなかったものは何だったのか。長らく言われ続けた、「個」の能力なのか。それとも、チームとしての「総合力」なのか。その答えを見つけ出すのは簡単ではないが、発足から約半年の森保一監督率いる日本代表のアジアカップでの戦いを見れば、どちらも必要と言えるだろう。
◆現段階では足りない経験値
今回のアジアカップに招集された日本代表23名のうち、13名がA代表のキャップ数が10試合以下。招集数も多くはなく、国際経験という点では乏しいものがある。
2018年、ベスト16に進出したロシア・ワールドカップ(W杯)でピッチに立ったのは、このうちの9名。MF青山敏弘(サンフレッチェ広島)は2014年のブラジルW杯を経験しているため、W杯経験者は10名となる(GK権田修一(ポルティモネンセ)、MF遠藤航(シント=トロイデン)はW杯メンバー入りも出場なし)。
今大会で主軸を担った選手の多くはW杯経験者であり、主軸では権田、DF冨安健洋(シント=トロイデン)、MF南野拓実(ザルツブルク)、MF堂安律(フローニンヘン)、MF遠藤が未経験者。しかし、冨安と堂安は2017年にU-20ワールドカップを経験。南野は長らくヨーロッパの舞台でプレーしている。
一方で、Jリーグ組の経験不足は否めない。グループステージ突破が決定した後の3戦目、ウズベキスタン代表戦では大幅にメンバーを入れ替えて日本は戦った。スターティングメンバー11名のうち、Jリーガーが8名。森保監督は、グループステージ首位通過が懸かった試合で、主力を休ませるとともに、経験の少ない選手たちをピッチに送り出した。
Jリーグにも素晴らしい能力を持った選手はおり、外国人選手のレベル、実績も年々上昇。それらの選手と対戦したり、味方であったりするわけだが、代表チームの公式戦とは訳が違う。タイトルを懸けた戦いでの真剣勝負を経験できたことは大きなプラス材料だ。
特にFW大迫勇也(ブレーメン)の影響は大きく、ピッチ内に居ると居ないでは大きく状況が変わることも今大会見られた。大迫以外にも、替えの効かない選手が増える状況は好ましくなく、チームとしての底上げという点でも、経験を積んでいく必要はあるだろう。マッチメイクも含め、JFA(日本サッカー協会)には真剣に考えてもらいたいところだ。
◆経験者の追加は必然ではない
翻って、経験値が不足していることを補うために、経験者が必要なのかというと、個人的には「ノー」と言いたい。アジア王者になることは日本代表として当然の目標であった。しかし、「ゴール」はここではなく、それは3年後のカタール、さらにその先にあるはずだ。
今回のメンバー構成を見ても、経験という点でのバランスは悪くはない。年代で見ても、W杯経験者と2020年の東京オリンピック世代が混ざっており、バランスは良いと考えられる。
一方で、これまで日本代表を支えてきたMF香川真司(ベシクタシュ)やFW岡崎慎司(レスター・シティ)、GK川島永嗣(ストラスブール)といった経験値のある選手たちは、ロシアW杯以降招集されていない。MF長谷部誠(フランクフルト)、MF本田圭佑(メルボルン・ビクトリー)は代表キャリアを終える意思を示しているが、そうでない選手は代表復帰を窺っているだろう。
もちろん、これまでの実績と経験、そして能力を考えれば、日本代表に値するかもしれない。しかし、将来性と現在のチーム作りを考えると、復帰が必然だとは思えない。
前述の3名は、チームで出場機会が限られている状況。香川は出場機会を求め、アジアカップ中にドルトムントからトルコのベシクタシュへとレンタル移籍。デビュー戦となった3日のアンタルヤシュポル戦では、81分にデビューを果たすと、ファーストプレーでゴール。さらに、約25mの位置からFKを直接叩き込む衝撃のデビューを見せたが、代表復帰にはこのパフォーマンスを継続する必要があるだろう。
若手の台頭という点では、カタールのアル・ドゥハイルへと移籍したMF中島翔哉、代表には招集されていないものの、クラブで結果を出し続けているMF鎌田大地(シント=トロイデン)もいる。最終ラインも冨安を筆頭に、今冬海外移籍を果たしたDF中山雄太(ズヴォレ)、DF板倉滉(フローニンヘン)と有望株が居る。東京五輪チームの監督も兼任する森保監督だけに、彼らをA代表で試す可能性もある。
これまで支えてきた選手たちを無下にする訳ではなく、同じレベルであれば、将来性を買う可能性は高い。必要とされるプレーに合わせなければならいことも出てくるだろう。一時的な復帰ではなく、将来的な戦力として計算する上では、経験者を呼ぶことよりも、経験値を積ませることが大切になるだろう。経験者には“プラスアルファ”を求めていいはずだ。
◆局面を打開する策の準備、求められる「再現性」
そして、今の日本代表に最も足りていないところは、相手チームのことをしっかりと理解し、判断し、戦うという部分だろう。
スカウティングという点では、今回の決勝・カタール戦も、ロシアW杯のラウンド16・ベルギー戦も、相手より遅れを取ったと言わざるを得ない。ベルギー戦では2点リードを追いつかれるまでの部分、カタール戦では相手の出方に合わせ戦い方をできずに2失点を喫した部分だ。
日本の立ち位置を考えれば、アジアでは相手が対策を練ってくる試合が多い一方で、W杯などでは相手への対策を練る必要がある。しかし、アジアで対策を練られた場合でも苦戦をし、相手への対策を用意しても、相手のさらなる変化にはついていけずに結果を残せなかった試合は、これまで少なくない。
ピッチ内での判断が最終的には重要となるサッカーにおいて、この部分の育成、成長は、今後レベルを上げていく上では必要条件だろう。それは「個」の能力でもありながら、チームとしての「総合力」でもあり、どちらも磨いていくことが重要となる。
そして、そこに関わってくるものが「再現性」だ。攻撃の形を持っていても、相手が対応してくれば崩すことは難しくなる。しかし、崩しの形を持っていなければ、相手にとっては怖さは格段に減ることとなる。活動期間が短い代表チームにおいて、プレーに「再現性」を求めるのは難しいかもしれない。しかし、これをなくしては、さらに上のレベルに到達することは難しい。

現に、決勝で日本が敗れたカタールは、「再現性」を持って、組織として高い完成度を見せて居た。それは、攻守にわたってのことであり、守り方、攻め方、選手の立ち位置を含め、チームとして機能することで、日本を翻弄していった。「経験値」では日本の方が高く、「個の能力」も日本の方が高かった可能性もある。しかし、相手への対策をピッチ内で変化させていったカタールには敵わなかったのだ。
それは、半年前に敗れたベルギーも同様だ。2-0とリードされたベルギーは、マルアン・フェライニを投入し、明確な攻撃の形を打ち出した。そして、ラスト14秒のカウンターも、チームとしての「再現性」があるからこそ、GKティボー・クルトワのキャッチから、日本ゴールを揺らすまでの一連の流れが、スムーズに生まれたはずだ。
日本代表に限らず、Jリーグでもプレーの「再現性」が高いチームは多くない。まだまだ、世界と比べれば、パターンを数多く用意して、相手や局面に合わせて選択するということはできていない。育成年代を含め、戦術的な要素、戦略的な要素をしっかりと鍛えることも、この先の日本サッカーのためには重要なポイントとなる。
まだまだチームが発足して時間が経過していないだけに、森保監督にはこの辺りを考えながらチーム作りをして欲しい。本番までは、まだ3年以上残されている。
《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》
日本に足りなかったものは何だったのか。長らく言われ続けた、「個」の能力なのか。それとも、チームとしての「総合力」なのか。その答えを見つけ出すのは簡単ではないが、発足から約半年の森保一監督率いる日本代表のアジアカップでの戦いを見れば、どちらも必要と言えるだろう。
◆現段階では足りない経験値

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今回のアジアカップに招集された日本代表23名のうち、13名がA代表のキャップ数が10試合以下。招集数も多くはなく、国際経験という点では乏しいものがある。
今大会で主軸を担った選手の多くはW杯経験者であり、主軸では権田、DF冨安健洋(シント=トロイデン)、MF南野拓実(ザルツブルク)、MF堂安律(フローニンヘン)、MF遠藤が未経験者。しかし、冨安と堂安は2017年にU-20ワールドカップを経験。南野は長らくヨーロッパの舞台でプレーしている。
国際経験というものは、その字のごとく経験を積まなければ身につくものではない。その点では、冨安、堂安、南野、遠藤が大会を通して経験を積めたことは大きい。特に、世代別でしか経験したことのないアジア諸国との戦いを、A代表の大陸王者を決める戦いで経験できたことは、9月から始まるカタールW杯予選にもプラスに働くはずだ。
一方で、Jリーグ組の経験不足は否めない。グループステージ突破が決定した後の3戦目、ウズベキスタン代表戦では大幅にメンバーを入れ替えて日本は戦った。スターティングメンバー11名のうち、Jリーガーが8名。森保監督は、グループステージ首位通過が懸かった試合で、主力を休ませるとともに、経験の少ない選手たちをピッチに送り出した。
Jリーグにも素晴らしい能力を持った選手はおり、外国人選手のレベル、実績も年々上昇。それらの選手と対戦したり、味方であったりするわけだが、代表チームの公式戦とは訳が違う。タイトルを懸けた戦いでの真剣勝負を経験できたことは大きなプラス材料だ。
特にFW大迫勇也(ブレーメン)の影響は大きく、ピッチ内に居ると居ないでは大きく状況が変わることも今大会見られた。大迫以外にも、替えの効かない選手が増える状況は好ましくなく、チームとしての底上げという点でも、経験を積んでいく必要はあるだろう。マッチメイクも含め、JFA(日本サッカー協会)には真剣に考えてもらいたいところだ。
◆経験者の追加は必然ではない

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翻って、経験値が不足していることを補うために、経験者が必要なのかというと、個人的には「ノー」と言いたい。アジア王者になることは日本代表として当然の目標であった。しかし、「ゴール」はここではなく、それは3年後のカタール、さらにその先にあるはずだ。
今回のメンバー構成を見ても、経験という点でのバランスは悪くはない。年代で見ても、W杯経験者と2020年の東京オリンピック世代が混ざっており、バランスは良いと考えられる。
一方で、これまで日本代表を支えてきたMF香川真司(ベシクタシュ)やFW岡崎慎司(レスター・シティ)、GK川島永嗣(ストラスブール)といった経験値のある選手たちは、ロシアW杯以降招集されていない。MF長谷部誠(フランクフルト)、MF本田圭佑(メルボルン・ビクトリー)は代表キャリアを終える意思を示しているが、そうでない選手は代表復帰を窺っているだろう。
もちろん、これまでの実績と経験、そして能力を考えれば、日本代表に値するかもしれない。しかし、将来性と現在のチーム作りを考えると、復帰が必然だとは思えない。
前述の3名は、チームで出場機会が限られている状況。香川は出場機会を求め、アジアカップ中にドルトムントからトルコのベシクタシュへとレンタル移籍。デビュー戦となった3日のアンタルヤシュポル戦では、81分にデビューを果たすと、ファーストプレーでゴール。さらに、約25mの位置からFKを直接叩き込む衝撃のデビューを見せたが、代表復帰にはこのパフォーマンスを継続する必要があるだろう。
若手の台頭という点では、カタールのアル・ドゥハイルへと移籍したMF中島翔哉、代表には招集されていないものの、クラブで結果を出し続けているMF鎌田大地(シント=トロイデン)もいる。最終ラインも冨安を筆頭に、今冬海外移籍を果たしたDF中山雄太(ズヴォレ)、DF板倉滉(フローニンヘン)と有望株が居る。東京五輪チームの監督も兼任する森保監督だけに、彼らをA代表で試す可能性もある。
これまで支えてきた選手たちを無下にする訳ではなく、同じレベルであれば、将来性を買う可能性は高い。必要とされるプレーに合わせなければならいことも出てくるだろう。一時的な復帰ではなく、将来的な戦力として計算する上では、経験者を呼ぶことよりも、経験値を積ませることが大切になるだろう。経験者には“プラスアルファ”を求めていいはずだ。
◆局面を打開する策の準備、求められる「再現性」

Getty Images
そして、今の日本代表に最も足りていないところは、相手チームのことをしっかりと理解し、判断し、戦うという部分だろう。
スカウティングという点では、今回の決勝・カタール戦も、ロシアW杯のラウンド16・ベルギー戦も、相手より遅れを取ったと言わざるを得ない。ベルギー戦では2点リードを追いつかれるまでの部分、カタール戦では相手の出方に合わせ戦い方をできずに2失点を喫した部分だ。
日本の立ち位置を考えれば、アジアでは相手が対策を練ってくる試合が多い一方で、W杯などでは相手への対策を練る必要がある。しかし、アジアで対策を練られた場合でも苦戦をし、相手への対策を用意しても、相手のさらなる変化にはついていけずに結果を残せなかった試合は、これまで少なくない。
ピッチ内での判断が最終的には重要となるサッカーにおいて、この部分の育成、成長は、今後レベルを上げていく上では必要条件だろう。それは「個」の能力でもありながら、チームとしての「総合力」でもあり、どちらも磨いていくことが重要となる。
そして、そこに関わってくるものが「再現性」だ。攻撃の形を持っていても、相手が対応してくれば崩すことは難しくなる。しかし、崩しの形を持っていなければ、相手にとっては怖さは格段に減ることとなる。活動期間が短い代表チームにおいて、プレーに「再現性」を求めるのは難しいかもしれない。しかし、これをなくしては、さらに上のレベルに到達することは難しい。

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現に、決勝で日本が敗れたカタールは、「再現性」を持って、組織として高い完成度を見せて居た。それは、攻守にわたってのことであり、守り方、攻め方、選手の立ち位置を含め、チームとして機能することで、日本を翻弄していった。「経験値」では日本の方が高く、「個の能力」も日本の方が高かった可能性もある。しかし、相手への対策をピッチ内で変化させていったカタールには敵わなかったのだ。
それは、半年前に敗れたベルギーも同様だ。2-0とリードされたベルギーは、マルアン・フェライニを投入し、明確な攻撃の形を打ち出した。そして、ラスト14秒のカウンターも、チームとしての「再現性」があるからこそ、GKティボー・クルトワのキャッチから、日本ゴールを揺らすまでの一連の流れが、スムーズに生まれたはずだ。
日本代表に限らず、Jリーグでもプレーの「再現性」が高いチームは多くない。まだまだ、世界と比べれば、パターンを数多く用意して、相手や局面に合わせて選択するということはできていない。育成年代を含め、戦術的な要素、戦略的な要素をしっかりと鍛えることも、この先の日本サッカーのためには重要なポイントとなる。
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世界中でも話題となり、本田圭佑からもツッコミを受けた日本代表のサポーターが意外な人物と繋がっていたようだ。 1日、カタール・ワールドカップ(W杯)グループスE最終戦で日本はスペイン代表と対戦。劇的な逆転勝利を収め、グループ首位でベスト16入りを決めていた。 ドイツ代表戦に続いてのアップセットは世界中を驚かせた他、逆転ゴールに繋がった三笘薫の折り返しのシーンがラインを割っていたかどうかが大きな議論を呼ぶことに。国際サッカー連盟(FIFA)が公式見解を示すほどにまで発展していた。 今大会では日本人サポーターが世界中でバズることが多く、ドイツ戦前にFIFAの公式映像に映ったことで、世界中で美女サポーターだと大騒ぎになったSHONOさん、ドイツ戦で「私のボスへ。2週間の休暇を取らせてくれてありがとうございます!」と紙に書いた上、上司から返事をもらった男性サポーターなどがいた。 そんな中、スペイン戦でも1人のサポーターが注目の的に。田中碧の決勝ゴールが決まった後、すでに涙した姿が映し出された男性サポーターが大きな話題に。「ABEMA」で解説していた本田には、「まだ泣くの早いって」とツッコまれてしまったサポーターだが、実は元Jリーガーの親友だったという。 その選手とは、サガン鳥栖やベガルタ仙台、ガイナーレ鳥取、横浜FC、奈良クラブ、栃木シティFCでプレーし、今シーズンは松本山雅FCでGKコーチを務めていたシュナイダー潤之介氏だ。 シュナイダー潤之介氏は、自身のツイッターを更新。「親友が世界的にバズってて最高」とし、その男性サポーターがカメラに抜かれた写真を投稿していた。 ゴミ拾いも含め、何かと注目を集める日本代表関係者。意外な繋がりは他にもまだまだあるのかもしれない。 <span class="paragraph-title">【写真】本田圭佑に「泣くの早い」とツッコまれたサポーターの男性は世界でも話題に</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">親友が世界的にバズってて最高 <a href="https://t.co/QlCar4pxMY">pic.twitter.com/QlCar4pxMY</a></p>— シュナイダー潤之介 (@j_schneider29) <a href="https://twitter.com/j_schneider29/status/1598648612720111616?ref_src=twsrc%5Etfw">December 2, 2022</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/Clo2ePCPNB8/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; 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overflow:hidden; padding:8px 0 7px; text-align:center; text-overflow:ellipsis; white-space:nowrap;"><a href="https://www.instagram.com/p/Clo2ePCPNB8/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" style=" color:#c9c8cd; font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; font-style:normal; font-weight:normal; line-height:17px; text-decoration:none;" target="_blank">ESPN FC(@espnfc)がシェアした投稿</a></p></div></blockquote> <script async src="//www.instagram.com/embed.js"></script> 2022.12.03 15:33 Sat4
森保監督続投で歴代最長監督はというと…/六川亨の日本サッカーの歩み
まだ正式決定ではないが、森保一監督の『2年間の』続投が決まったようだ。正式には来年のJFA(日本サッカー協会)理事会での承認待ちになる。その頃にはコーチ陣などのスタッフの詳細も決定しているだろう。 93年のJリーグ誕生以降、日本代表の監督は基本的にW杯の4年サイクルで交代してきた。例外は94年のアジア大会で韓国に敗れたロベルト・ファルカン氏、97年のアウェー中央アジア2連戦で更迭された加茂周氏、07年に病に倒れたイヴィチャ・オシム氏、15年に契約解除されたハビエル・アギーレ氏、そして18年に解任されたヴァイッド・ハリルホジッチ氏の5人しかいない。 そうした過去30年の歴史のなかで、初めて『続投』が決定的となったのが森保監督である。目標としていた「ベスト8」には届かなかったものの、大国ドイツとスペインに逆転勝ちを収めたことが高く評価されたことは言うまでもない。 そこで過去の歴代監督の任期を振り返ると、上には上がいるもので、長沼健氏(元JFA会長)は1962年から69年までの7年間と、さらに72年から76年までの4年間、トータル11年間も日本代表の監督を務めた。「時代が違う」と言ってしまえばそれまでだが、おそらく2度と破られることのない記録と言っていいだろう。 長沼氏が“長期政権"を担うことになったのには理由がある。64年に東京五輪があったからだ。このため62年に33歳の若さで監督に抜擢された。そして東京五輪ではグループリーグでアルゼンチンを倒して決勝トーナメントに進出。準々決勝で銀メダルに輝いたチェコスロバキアに0-4で敗れたが、ベスト8進出で日本に“第1次サッカーブーム"を巻き起こした。 さらに4年後のメキシコ五輪では、アジア勢初となる銅メダル獲得の快挙を達成。その再現を半世紀後の21年東京五輪で森保監督は期待されたが、残念ながらメダルにはあと一歩届かなかった。 長沼氏は69年のメキシコW杯アジア1次予選で、韓国とオーストラリアの後塵を拝したことで監督の座をコーチだった岡野俊一郎氏(元JFA会長)に譲る。しかし岡野氏が71年のミュンヘン五輪予選で韓国とマレーシアに負けたことで、日本サッカーの復権は再び長沼氏に託されることになった。 ところが73年の西ドイツW杯アジア予選はイスラエル(当時はアジアに所属し、中東勢が対戦を拒否したため予選は東アジアに組み込まれた)とマレーシアに敗れ、76年のモントリオール五輪アジア予選も韓国とイスラエルに敗れて監督から退くことになった。 当時の日本サッカーは、「W杯予選は負けても当たり前」であり、五輪予選で敗退するたびに監督は交代していた。Jリーグ開幕以前では、92年のバルセロナ五輪アジア最終予選で敗れた横山謙三総監督、88年ソウル五輪アジア最終予選で中国に逆転負けを喫した石井義信氏(故人)、80年モスクワ五輪アジア予選で韓国とマレーシアに及ばなかった下村幸男氏らである。 しかし96年のアトランタ五輪に28年ぶりに出場して以来、五輪出場は7大会連続して出場。その間には12年ロンドン五輪と21年東京五輪ではメダルまであと一歩に迫った。もう五輪は出場するのは当たり前で、次の24年パリ五輪は「メダル獲得」がノルマになるだろう。 同じようにW杯も98年以降7大会連続して出場中で、さらに2026年のアメリカ・カナダ・メキシコ大会は出場国が48に増えるため、出場権を失うことはまず考えられない。森保監督にとっては「ベスト8」への再チャレンジになるが、その前に横内昭展ヘッドコーチは磐田の監督に、上野優作コーチはFC岐阜の監督に転身するなどスタッフの陣容は一新せざるを得ない。 果たして新たなスタッフの顔ぶれはどうなるのか。そこに外国人コーチが入るのかどうかなどは楽しみなところ。 そして森保監督は、23年こそ秋まで親善試合しかない“静かな"一年になるものの、21年東京五輪は「金メダル」を目標に掲げながらも4位に終わり、カタールW杯も「ベスト8」が目標だったがラウンド16で敗退した。このため、まだ先の話ではあるが、24年のアジアカップでは『優勝』がW杯まで続投するためのノルマにすべきではないだろうか。 2022.12.26 22:00 Mon5
