シック躍動のローマが3部相手に4発快勝でベスト8進出! アタランタがカリアリとのセリエA勢対決制す《コッパ・イタリア》

2019.01.15 07:30 Tue
Getty Images
ローマは14日、スタディオ・オリンピコで行われたコッパ・イタリアのラウンド16でセリエCに所属するヴィルトゥス・エンテッラと対戦し、4-0で快勝した。

セリエA前半戦を6位という期待外れの順位で終えたローマが臨む2019年最初の公式戦。後半戦の巻き返しに向けて弾みを付けたい今季コッパ初戦に向けては直近のパルマ戦から先発5人を変更。

負傷のマノラスやジェコ、フロレンツィ、エンゾンジ、ザニオーロに代えてカルスドルプ、ファン・ジェズス、パストーレ、ロレンツォ・ペッレグリーニと控え選手を主体に起用。なお、ウォームアップ中に負傷したペロッティに代わってクライファートが急遽先発に入り、ファシオがキャプテンマークを引き継いだ。
試合はキックオフからわずか20秒で動く。右サイドのスペースに抜け出したジェンギズ・ウンデルがグラウンダーで折り返すと、これをニアに走り込んだシックが得意のヒールシュートでニアに流し込んだ。

セリエCチーム相手にいきなり格の違いを見せつけたローマだったが、直後に足を痛めたジェズスが負傷交代を強いられるアクシデントに見舞われマルカノを緊急投入。すると、これでリズムが狂ったのか、16分にはボックス手前で与えたFKからニッゼット、エラモと際どい枠内シュートを許すが、ここはGKオルセンのビッグセーブで凌ぐ。
その後は格下相手に行ったり来たりのバタついた展開に持ち込まれると、ハイラインの背後を取られてゴールネットを揺らされるが、ここはビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)によるオフサイド判定で事なきを得る。すると、前半終了間際のアディショナルタイムにはFKの二次攻撃からカルスドルプの速い縦パスをシックが巧みなワンタッチパスで折り返すと、これをマルカノが右足のダイレクトシュートで流し込んだ。

迎えた後半、ハーフタイム明けに2枚替えを敢行したエンテッラ相手にローマが再び電光石火のゴールを奪う。47分、パストーレの中央突破からボックス手前左でパスを受けたクライファートが丁寧に逆サイドのシックにパスを繋ぐと、これをチェコ代表が左足のダイレクトシュートでゴール左隅へ流し込んだ。

後半立ち上がりの3点目で相手の反撃の気運を完全に削いだローマは鋭いカウンターからシックやクライファートが積極的にフィニッシュに絡んでいく。だが、相手GKの再三の好守に阻まれてしまう。

それでも、74分にはシックの中央突破からボックス手前左のクライファートにパスが繋がると、クライファートの絶妙な斜めのスルーパスに反応した中央のパストーレが冷静にワンタッチで流し込み、自身久々のゴールとした。

その後、プリマヴェーラ出身の17歳MFリッカルディをトップチームデビューさせる余裕の采配を見せたローマがきっちりクリーンシートで締めくくり、今大会で快進撃を見せたセリエCチーム相手に格の違いを見せつける4-0の勝利となった。

また、同日行われたカリアリvsアタランタのセリエA勢対決はアウェイのアタランタが2-0で勝利した。

立ち上がりから一進一退の攻防となりゴールレスで後半終盤を迎えた中、アウェイのアタランタは88分にサパタのゴールで均衡を破ると、試合終了間際の93分にはパシャリッチがトドメの2点目を奪い、カリアリとの接戦をモノにした。

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