ホーム初陣で勝利のスールシャール監督、「冷静に試合に集中できたことが驚き」

▽マンチェスター・ユナイテッドは26日、オールド・トラフォードで行われたハダースフィールド戦を3-1で快勝した。同試合後、ホームで初采配となったオーレ・グンナー・スールシャール監督が試合を振り返っている。

▽前節、サー・アレックス・ファーガソン政権以来の5ゴールでカーディフに圧勝し、スールシャール新体制の初陣を飾った6位のユナイテッドは連勝を狙う今節降格圏の19位に低迷するハダースフィールドと対戦。

▽ボールを保持する展開の中、28分にセットプレーからMFネマニャ・マティッチのゴールで先制すると、後半はMFポール・ポグバが2つの強烈なシュートを流し込み、点差を3点に広げる。その後、試合終盤に相手のセットプレーから1失点を喫するも、3-1の快勝でリーグ戦2連勝を飾った。
▽同試合後、公式会見に出席したスールシャール監督は3-1のスコア以上に苦しんだ試合だったと語った。クラブ公式サイトが伝えている。

「結果は素晴らしい。試合に勝ち、勝ち点3を獲得できたのだからね。序盤はスロースタートで、試合を通してスローだったかもしれない。ワンタッチが多過ぎたかもしれない。序盤はチャンスをあまり作れなかったが、先制してからは落ち着いてやれた。パスのスピードも上がった。前半を終える前にも2点目を決めるチャンスはあった。決めていたらゲームオーバーだっただろう」「後半は開始から7、8分苦しんだ。ダビド(・デヘア)のセーブがチームを救ってくれた。どのチームだろうと、ホーム、アウェイにかかわらずチャンスを作れる。プレミアリーグのチームには、それだけの力がある。あのセーブは私が見た中でベストの一つ。おそらく、ベストだろう」

▽また、難しい状況の中でチームを引き継ぎ、格下相手の連戦といえども2連勝と立て直しに成功したノルウェー人指揮官は、短い時間でもチームの意識を変えられたという実感を持っているようだ。

「たった1週間では何も変わらない。ただ、意識は変えられる。私は、選手たちに特定の方法でプレーしてもらいたいのでいくつか指摘はしている。チーム作りを進めているところで時間がかかる。これまでの監督が求めたディテールもある中で、私が改めて伝えていることもある。時間が経つごとに良くなっていく」

▽最後にスールシャール監督はオールド・トラフォードで受けたホームサポーターからの盛大な歓迎ぶりに感謝の言葉を語っている。

「誇らしい気持ちになったし恐縮もした。正直に言って、冷静に試合に集中できたことが驚きだった。ピッチに出てスタジアムの多くの人が私のチャントを歌ってくれて特別な瞬間に感じた。普段は私がゴールを決めた後で聞かれたもので、試合開始のタイミングではなかったからね」

「身が引き締まる思いがしたし誇らしくもあった。家族にも誇りに思ってもらいたい。ノルウェーでテレビを通じて見ている家族にも誇りに思ってほしい。ここまでの2試合は絶対に忘れない。楽しめたよ」