インザーギ兄弟が指揮官としてセリエA初対決!父は複雑「感極まるが応援はできない」

2018.12.25 22:40 Tue
フィリッポ・インザーギおよびシモーネ・インザーギの父であるジャンカルロさんが24日、イタリア紙『コリエレ・デロ・スポルト』のインタビューで複雑な思いを明かした。

ジャンカルロさんの息子2人は現在、いずれもセリエAで指揮を執る。元ミランのレジェンドである兄フィリッポは今夏からボローニャ監督に就任。一方、3歳年下の弟シモーネは2016年春から古巣ラツィオで指揮官を務める。26日にスタディオ・ダッラーラで行われるボローニャvsラツィオ戦では、インザーギ兄弟がセリエAの舞台で初めて相まみえる。父ジャンカルロさんは、指揮官である息子2人の対戦が実現したことを喜んだ。

「全く想像できなかった。素晴らしいことだ。セリエAでは初めてのことかもしれない。生涯忘れられない思い出として記憶に残るだろう。2人がベンチに座るラツィオ対ボローニャ戦を見たら、感極まってしまうだろう。普段は部屋にこもり、天戸を閉めて真っ暗闇の中で酒を飲みながら試合を見る。独りきりになって激しい応援をするんだ。私の妻は別の部屋で観戦しているよ」

■兄弟ともに譲れない一戦にしかし26日の試合は兄弟2人にとって譲れない一戦となる。フィリッポのボローニャは現在、降格圏の18位に沈んでおり、結果次第では指揮官の責任が問われる。一方、ラツィオのシモーネも勝利し、チャンピオンズリーグ出場圏内の4位を死守したいところだ。父親のジャンカルロさんは頭を悩ませる。

「応援は絶対できない。どうしたものか。難しいだろう。何を考えれば良いのか分からないな。シモーネは4位に再浮上したばかりで勝利は重要だろうし、ピッポにとってもボローニャを勝利へ導くことが本当に重要だ。だからスタジアムには行きたくなかったんだよ。だけどね、私は妻と一緒にダッラーラに行くつもりだ。フィリッポに説得されてね。『パパ、最初で最後のチャンスかもしれないから絶対来ないとダメだよ』と言われたよ」

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