マンジュキッチ攻守に躍動のユベントスがローマ撃破で8連勝!《セリエA》

2018.12.23 06:38 Sun
Getty Images
▽セリエA第17節、ユベントスvsローマが22日にアリアンツ・スタジアムで行われ、ホームのユベントスが1-0で勝利した。
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▽ここまで15勝1分けと開幕から未だ無敗を継続する7連覇中の絶対王者ユベントス(勝ち点46)と、昨季3位も今季は7位に低迷するローマ(勝ち点24)による好不調の明暗分かれる強豪対決。▽チャンピオンズリーグ(CL)のグループステージで2敗を喫したものの、セリエAでは開幕から無敗を継続するユベントス。直近の2つのデルビーではインテル、トリノ相手にウノゼロで勝ち切り、リーグ戦7連勝を達成した。すでに2位のナポリ(勝ち点38)との勝ち点差を「8」に広げて前半戦首位ターンを目指すチームは、そのトリノ戦から先発2人を変更。控えGKペリンに代わって古巣対戦のシュチェスニー、ジャンに代わって出場停止明けのベンタンクールを復帰させた。
▽一方、ベスト4進出を果たした昨季に続きCLの舞台では順当に決勝トーナメント進出を決めたローマ。だが、国内リーグでは格下相手の取りこぼしが目立つなど序盤から低迷。ディ・フランチェスコ監督の進退が懸かった前節のジェノア戦では2度のビハインドを撥ね返して公式戦6試合ぶりの白星を手にしたが、攻守両面で多くの問題を抱える。7連敗中の敵地での大一番に向けては先発2人を変更。ファン・ジェズス、クライファートに代えてサントン、シックを起用。ジェンギズとシックを2トップ、両ウイングバックにサントン、フロレンツィ、3バックの一角にコラロフを配する[3-5-2]の布陣を採用した。なお、負傷明けのエースFWジェコはベンチスタートとなった。

▽[5-3-2]のセットした守備とハイプレスを織り交ぜた、ここ最近と異なるゲームプランで臨んだローマは開始5分にザニオーロの高い位置でのボール奪取からエンゾンジが良い形でフィニッシュに絡む。
▽これに対してセーフティファーストを心掛けつつ要所で相手のプレスを剥がしてサイドを起点にボールを前に進めていくユベントスは7分、セットプレーの二次攻撃からデ・シリオのミドルシュートのこぼれ球をオフサイドラインギリギリのアレックス・サンドロがすかさずシュートもGKオルセンのビッグセーブに遭う。

▽最初の決定機を逃すも相手のプレスのかけ方を確認しながら徐々に相手陣内でのプレータイムを増やすユベントスはセットプレーから盛んに相手ゴールを狙う。さらに18分にはボックス左に侵攻したアレックス・サンドロが強烈な左足のミドルシュートを放つが、これもオルセンのセーブに遭う。

▽前半半ばから終盤にかけてはボールを保持して押し込むユベントス、手数をかけないカウンターを狙うローマという構図の下、緊迫感のある攻防が続く。フィニッシュの回数は明らかにホームチームが多いものの、ローマもシックがボックス内での反転シュートでゴールに迫る場面を作りだす。33分にはベンタンクールのパスをボックス左で受けたC・ロナウドが得意の角度から右足を振り抜くが、これもGKオルセンの好守に遭う。

▽幾つかの決定機がありながら決め切れない状況が続いたユベントスだったが、35分に先制点を奪う。相手陣内右サイド深くで競り合いのこぼれ球に素早く反応したデ・シリオがすかさず浮き球のクロスをファーサイドに上げると、DFサントンの後方から飛び込んできたマンジュキッチが打点の高いヘディングで合わせた。その後、ローマはDFキエッリーニのミスを突いたシックのボール奪取からサントンの右クロスにエンゾンジが合わせるが、これはGKシュチェスニーの守備範囲。前半はホームチームの1点リードで終了した。

▽迎えた後半、1点のビハインドを追うローマはフロレンツィを下げてクライファートを後半頭から投入。この交代でシステムを[4-2-3-1]に変更。立ち上がりからプレスの強度を高めていくと、47分にはボックス手前でザニオーロがミドルシュートを放つもDFのブロックに遭う。さらに相手陣内でのプレーを増やしていったことでセットプレーからチャンスをうかがう場面も。

▽一方、後半ものらりくらりの試合運びが続くユベントスは60分、ディバラの左CKをニアのボヌッチが頭で合わせてゴール方向に向かうと、これをC・ロナウドが押し込みにかかるが、GKオルセンのビッグセーブに遭う。

▽その後は中盤での潰し合いが目立ち試合は徐々に停滞。流れを変えたい両ベンチは選手交代を行っていく。攻勢を強めたいローマはジェンギズ、エンゾンジを下げてペロッティ、ジェコ。逃げ切りを図るユベントスはピャニッチ、ディバラを下げてジャン、ドグラス・コスタをピッチに送り込む。

▽試合の終盤にかけてはローマが押し込む時間を増やすが、中央のエリアではキエッリーニを中心にユベントスの守備陣が睨みを利かせてなかなかブロックを割ることができない。90分には相手陣内右サイドで得たFKの場面でペロッティのクロスをクリスタンテが頭で合わすが、ゴール左上隅を捉えたシュートはGKシュチェスニーにキャッチされた。

▽その後、ユベントスは試合終了間際にカウンターからC・ロナウドのボックス右からの折り返しをドグラス・コスタが沈めて2点目奪取と思われたが、これはビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)による検証の結果、カウンターの起点でファウルがあったとして認められず。それでも、代名詞のウノゼロで勝ち切ったユベントスはリーグ8連勝を飾った。

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