もう来年のことを考えないと…/原ゆみこのマドリッド

2018.12.14 19:01 Fri
▽「こっちは大丈夫だったか」そんな風に私がホッとしていたのは木曜日、お昼過ぎに決まったコパ・デル・レイ16強対決の組み合わせを見た時のことでした。来年1月8~10日、15~17日に予定されている2試合に挑むマドリッド勢はラージョを除いた4チーム。その脱落の原因を作ったレガネスが今度はレアル・マドリーとの兄弟分ダービーになってしまったのはちょっと皮肉ですが、実は昨季は準々決勝で大先輩を破ってしまった彼らですからね。もう1つの弟分、ヘタフェがバジャドリーとレベルの近い者同士でカップリングされたのも良しとして、何より助かったのはアトレティコの相手がお隣さんはもちろん、バルサやセビージャといった上位チームではなく、ジローナだったことでしょうか。

▽だってえ、CLグループリーグ最終節が終わり、2位突破となった彼らは来週月曜の決勝トーナメント16強対決の抽選でPSG、バイエルン、ユベントス、マンチェスター・シティ、ポルトのどれかと当たることになってしまったんですよ。そりゃあ、2月の1stレグでワンダ・メトロポリターノにネイマールやエムバペ、もしくはレバンドフスキ、クリスチアーノ・ロナウド、アグエロ、カシージャスといった有名どころが来るとなったら、観戦旅行を計画してしまうファンもいるかと思いますが、何せ今季はホームのワンダで決勝が開催。2014年、2016年に続いて3度目の大舞台に立つという野望をこっそり抱いているアトレティコですからね。初っ端から、準決勝になってもおかしくないカードを組まれては刺激が強すぎるかと。

▽ちなみに何故、そんな破目に陥ったのか、火曜のクラブ・ブルージュ戦の顛末をお話しすることにすると。うーん、前日練習でヒメネスがふくらはぎを負傷、リーガ前節のアラベス戦でケガしたリュカに代わり、今季4回目のケガから復帰したばかりというのにまたしても出場できなくなってしまった辺りから、もうケチがついていたんでしょうかね。それでも守備陣はこちらもケガが治ったばかりのゴディンとカンテラーノ(アトレティコBの選手)のモンテーロのCBコンビで問題なく、左SB絶賛修行中のサウールも序盤から、サイドを勢いよく上がり、10分にはゴール前に必殺クロスを入れるぐらい、上達ぶりが伺われたんですが、如何せん、後輩のトマスのシュートはGKホルバスの正面に。
▽他にも前半にはエリア前からグリーズマンが放った弓なりのシュートがそらされてしまうというアンラッキーがあったアトレティコだったんですが、やっぱり敵に3CB制を敷かれると上手く攻められないんでしょうか。後半もコケが遠目から狙った一撃が外れた以外、ゴール前で大騒ぎをしてもゴールは挙げられず。むしろ28分など、アムラバットのクロスからルアン・ペレスが撃ったヘッドをGKオブラクがparadon(パラドン/スーパーセーブ)してくれなかったら、惜敗もありえたかと。

▽結局、今季全公式戦でモナコ、ヘタフェ、サン・アンドレウにしか勝利していないという、アウェイでの力不足をこの日も露呈し、「Las ocasiones la estamos teniendo pero nos esta faltando esa pizca de fortuna/ラス・オカシオネス・ラ・エスタモス・テニエンドー・エロ・ノス・エスタ・ファルタンドー・エサ・ピスカ・デ・フォルトゥーナ(チャンスは作っているんだけど、ボクらにはちょっとしたツキが足りていない)
(コケ)という理由でスコアレスドローに終わったんですが、まったくもう。
▽何せその間、前節、まさしくこのクラブ・ブルージュと0-0で引き分けて、首位の座を譲ってくれたドルトムントがモナコに0-2と勝利。再び勝ち点で並んでしまったため、ドイツでの直接対決で4-0と大敗したのが祟って、アトレティコは2位になってしまったんですが、それでも昨季、アゼルバイジャンのカラバフと2引き分けして、3位でヨーロッパリーグに回ることになり、見事に優勝したという悲惨(?)な体験をしているせいですかね。試合後のシメオネ監督は「Estoy feliz porque llegamos a octavos de final/エストイ・フェリス・ポルケ・ジェガモス・ア・オクタボス・デ・フィナル(16強対決に出られて幸せだ)。クラブにとっても大事なことだから、満足しないといけない」とコメント。

▽まあ、その時はここまで対戦候補に強敵が並ぶとは思っていなかったのかもしれませんが、実は今週末のリーガも彼らはアウェイ戦。土曜午後4時15分(日本時間翌午前0時15分)から、ホセ・ソリージャでバジャッドリー戦となりますが、いえ、レガネスに2-4とやられた後、前節はレアル・ソシエダを1-2で下したセルヒオ監督は「Los partidos malos del Atlético son buenos para muchos de nosotros./ロス・パルティードス・マロス・デル・アトレティコ・ソン・ブエノス・パラ・ムーチョス・デ・ノソトロス(アトレティコの悪い試合というのはウチのような多くのチームにとっては良いもの)」と、彼らを立ててくれていましたけどね。今度はブルージュで出場停止だったサビッチもプレーできますし、守備は問題なさそうとはいえ、とにかくグリーズマンやカリニッチらにゴールが生まれてくれるといいんですが。

▽え、最後の詰めが甘いのはアトレティコだから仕方ないとしても、水曜にサンティアゴ・ベルナベウでグループ最終戦を迎えたお隣さんも相当なもんじゃなかったかって?そうですね、レアル・マドリーの首位突破はすでに前節で決まっており、16強対決で当たるチームも昨季の決勝で破ったリバプールやマンチェスター・ユナイテッドなど、強豪もいるものの、トッテナム、シャルケ、アヤックス、オリンピック・リヨンと比較的、楽そうに見える相手も複数、ありますからね。それだけは羨ましい限りですが、いくら消化試合だったからと言って、CSKAモスクワにあんなにボコボコにされてはファンが怒ったのも当然だったかと。

▽そう、来週にはクラブW杯も始まるため、「Asumimos los riesgos de presentar una alineacion asi/アスミモス・ロス・リエスゴス・デ・プレセンタール・ウナ・アリネラシオン・アシー(ああいうラインアップにする危険は承知していた)」というソラリ監督は、「休まないといけない選手やプレー時間と増やすべき選手、ケガが治って調子を整えないといけない選手」を考えてスタメンを構成。それでも前半30分頃まではアセンシオやビニシウスが積極的に攻めていたんですが、オディオソラ、バジェホ、カンテラーノのハビ・サンチェスら若手と故障明けのマルセロによる守備陣が崩壊してしまったんですよ。

▽ええ、37分にシャロフにエリア内から先制点を決められると、42分にもマリオ・フェルナンデスのシュートはGKクルトワが弾いたものの、フリーのシェニコフに決められてしまう始末。0-2とされて後半は反撃に出るのかと誰もが期待していれば、ベンゼマと交代でベイルがトップって、え、これってただの省エネ温存策じゃない?後半12分にはこちらもケガから戻ってきたクロースを入れ、まだカセミロがいないため、マルコス・ジョレンテを下げて休ませたり、足首を痛めたベイルに我慢してもらい、マルセロにムリをさせないようカルバハルと交代させたりしていましたが、ちょっとお。後半28分にはとうとう、シグルドソンにCSKAモスクワの3点目を決められていながら、得意のremontada(レモンターダ/逆転劇)の気配もないって、これ、本当にマドリー?

▽いやあ、後で相手のゴンチャレンコ監督も「マドリーは先に大事な試合があるから、全力で来なかった」と言っていましたが、とにかく勝敗より、選手たちのコンディション調整が優先されたのにはガッカリしたマドリーファンも多かったかと。そんな折、スタンドの八つ当たりを受けてしまったのはイスコで、後半10分に敵DFに邪魔されて、大きくシュートがそれてしまったのがキッカケとなり、pito(ピト/ブーイング)を浴びることに。いえ、ムカついて当人が「Qué queréis?/ケ・ケレイス(どうしてほしいって言うんだい)」とゴール裏のファンを挑発したのもいけなかったんですけどね。それからしばらく、ボールを持つたび、ピーピーやられていましたが、だからって、マルセロが交代する時、キャプテンマークを引き継ぐのを拒否したというのは悪意のある誤報だったようです。

▽そう、レギュラー選手たちが出なかったコパ・デル・レイのメリージャ戦2ndレグでイスコはキャプテンを務めており、マルセロが「He intentado dar el brazalete a Isco y me ha dicho que se lo tenia que dar a Carvajal, el por que no lo se/エ・インテンタードー・ダル・エル・ブラサレテ・ア・イスコ・イ・メ・ア・デッチョー・ケ・セ・ロ・テニア・ケ・ダール・ア・カルバハル、エル・ポル・ケ・ノー・ロ・セ(イスコに腕章を渡そうとしたんだけど、カルバハルにあげないとダメだと言われたんだ。何でだかは知らない)」とミックスゾーンでペラペラ話してしまったのも悪かったんですけどね。実は2人は同じ2013年夏の入団で、プレゼンがあったのがイスコの方が2日だけ早かったという事情が。

▽そこで両者の間で次の機会はカルバハルにキャプテンを譲るという約束をしていただけで、全然、大したことじゃないんですけどね。むしろ問題なのはマドリーがホームでのヨーロッパの試合でクラブ史上初の0-3という大敗を喫してしまったことで、しかもこのCSKAモスクワにはアウェイでも1-0で負けて2連敗。何せ、昨季の王者相手に殊勲の大金星を挙げながら、他会場ではビクトリア・プルゼニがローマに2-1で勝利したため、CSKAモスクワはELにも回れず、最下位で敗退となりましたからね。「サッカーにはよく非論理的なことが起きる」とゴンチャレンコ監督は達観してしましたが、やっぱり天下のマドリーにすれば、恥ずかしい結果ですよね。

▽え、もしかしてCSKAモスクワには昨夏、ベガルタ仙台から移籍した西村拓真選手がいなかったかって?いやあ、私もメンバー表を見るまで気づかなかったんですが、何せ今季はまだ先発も2回だけ。この日も後半ロスタイムにピッチに立ったものの、ボールに触る前に終了の笛が。ちなみにその点に関しては当人も「あの時間帯に呼ばれるっていうのが、今の評価だと思います」とミックスゾーンでは納得していたよう。「JリーグからCLになってスピード感、フィジカル、全てがワンランク上。近くで見て学べたのは良かった。この半年は我慢の連続だったけど、価値ある3カ月だった」そうで、冬季休暇明けのキャンプからまた、飛躍を目指してチャレンジする意志を表明していたため、来年はもっと出番が増えるといいですね。

▽そしてそんなマドリーは今週末、土曜午後6時30分(日本時間翌午前2時30分)から、弟分のラージョを迎えるミニダービーなんですが、今年のサンティアゴ・ベルナベウでの試合はこれが最後。リハビリ最終段階に入っているカセミロやレギロンも伴い、日曜にはチームはアブダビに飛んで来週水曜のクラブW杯準決勝の準備に入ります。決勝、3位決定戦が土曜になるため、年内最終節のビジャレアル戦は1月3日に延期となっていますが、彼らもようやくCL出場圏の4位に戻ったばかりですからね。ここは勝って気分良く、3年連続となる世界一のクラブの称号を狙いに行きたいところかと。

▽ただ、ラージョも残留ラインと勝ち点差4の18位と心配な位置にいるため、私も微妙な心持ちなんですが、ミチェル監督の辛いところはマドリーからレンタル移籍しているエースのラウール・デ・トマスが契約条項で出場できないこと。ベイルの足首の具合はまだわかりませんが、今度はソラリ監督もそうそう、大掛かりなローテーションはしないでしょうしね。白星は難しいかもしれませんが、先日のエイバル戦のようにマドリーの攻撃を上手くかわせれば、勝ち点1ぐらいは拾えるかもしれませんよ。

▽最後に他の弟分チームたちの今週末の予定を見ていくと、まず金曜にはレガネスがアウェイでセルタ戦。前節のヘタフェとのミニダービーで累積警告になったニヨムは出場停止、退場したルーベン・ペレスは上訴委員会の判定を待っているため、ビーゴ(スペイン北西部、セルタのホームタウン)まで一緒に行くそうです。そしてEL出場圏まであと勝ち点1に迫っているヘタフェは土曜の午後1時(日本時間午後9時)から、コリセウム・アルフォンソ・ペレスでレアル・ソシエダ戦なんですが、柴崎岳選手がアジアカップのため、日本代表に呼ばれたのは痛し痒しかも。

▽というのも1月中、当人がそれこそコパの試合に出られなくなってしまうからですが、巷ではこの1月の市場でいいオファーがあれば放出可のリストに入っているとも言われていますからね。アマトがヒザの靭帯断裂で今季絶望となったため、ベンチに入るチャンスは増えた彼ですが、来年はマドリッドでその雄姿が見れるのかどうか、ちょっと不安ですよね。

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2024-25シーズンのラ・リーガは第19節を消化。そこで本稿では前半戦のベストイレブンを超ワールドサッカー編集部が独自に選定した。 ◆ラ・リーガ前半戦ベストイレブン GK:レミロ DF:ミンゲサ、ビビアン、リュディガー、ミゲル・グティエレス MF:ヤマル、バルベルデ、ペドリ、ハフィーニャ FW:レヴァンドフスキ、グリーズマン GK アレックス・レミロ(29歳/レアル・ソシエダ) 出場試合数:19(先発:19)/失点数:13 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 安定感際立つラ・レアル最後の砦。サモラ賞レースでは12失点のオブラクが首位に立っているが、アトレティコとソシエダの守備力を考慮してレミロを選出。比較的メンバーが入れ替わるディフェンスラインで新加入アゲルドとともに攻守に安定したパフォーマンスを披露。ここまでチーム総得点が17点と常にロースコアの戦いを強いられるなか、高い集中力を維持し、12度のクリーンシートを達成。試合の流れを変えるパラドンの数々も印象的だ。 DF オスカル・ミンゲサ(25歳/セルタ) 出場試合数:18(先発:18)/得点数:2 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> バルサ育ちがガリシアの地で完全覚醒。バルセロナDFクンデやソシエダDFアランブル、ラージョDFラティウ、エスパニョールDFエル・ヒラリと今季前半戦は右ラテラルの活躍が光ったが、セルタで攻守に躍動したミンゲサを選出。バルセロナ時代にはディフェンスラインの便利屋という印象にとどまったが、今季のセルタでは左右のサイドバックとウイングバックを主戦場に2ゴール5アシストを記録。ビルドアップへの貢献度を含め、攻撃面において完全に殻を破った。すでに国内外の強豪クラブが関心を示しており、その去就にも注目が集まる。 DF ダニ・ビビアン(25歳/アスレティック・ビルバオ) 出場試合数:16(先発:14)/得点数:2 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 今季も抜群の安定感誇るディフェンスリーダー。昨季に完全に一本立ちした25歳は、屈強なフィジカルを武器に対人守備で無類の強さ。加えて、昨季の経験によって攻守両面で判断の質、ポジショニング、プレーの安定感が増しており、味方へのコーチングを含めてますますリーダーらしい存在感を放った。マドリー戦ではムバッペを完璧に封じ込んだのも印象的だった。 DF アントニオ・リュディガー(31歳/レアル・マドリー) 出場試合数:19(先発:18)/得点数:0 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> エル・ブランコの屋台骨支える。ディフェンスラインのマルチロールだったナチョの退団に加え、今季もミリトン、カルバハルが長期離脱となったマドリーのディフェンスラインでフル稼働。チュアメニやルーカス・バスケスとビッグマッチにおいて脆さを見せる相棒たちを見事にカバー。ムバッペの加入でより攻撃偏重なチームにおいて1試合平均1失点でとどまっている最大の要因は地対空で無類の強さをみせ、要所での気の利いたカバーリングを見せるドイツ代表の存在が非常に大きい。 DF ミゲル・グティエレス(23歳/ジローナ) 出場試合数:18(先発:18)/得点数:1 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> チーム苦戦の中で個人としては充実の前半戦。今季もミチェル監督仕込みの攻撃的なポジショナルプレーにおいて偽SB以上にフレキシブルな役割を担い、ピボーテやインテリオールとしてもプレー。昨季に比べて前線の質がやや低下し、1ゴール4アシストの数字にとどまったが、高精度のクロスやキーパスでその数字以上のチャンスを演出し続けている。 MF ラミン・ヤマル(17歳/バルセロナ) 出場試合数:16(先発:14)/得点数:5 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 17歳の怪物がトップ・オブ・トップの領域に。今季の前半戦では過密日程の疲労や細かいケガがありながらも、5ゴール10アシストを記録。レヴァンドフスキ、ハフィーニャとの最強ユニットでリーグダントツの51ゴールを挙げた攻撃陣を牽引。クンデの絶妙な後方からの支援を受けつつ、攻撃面では異次元の輝きを放っており、複数人にマークされながらも局面を打開。ときおり若さゆえのセルフィッシュな姿を見せる場面もあるが、視野や判断、オフ・ザ・ボールの向上によってコンプリートアタッカーに成長している。 MF フェデリコ・バルベルデ(26歳/レアル・マドリー) 出場試合数:19(先発:19)/得点数:5 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw7.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 躍動続けるエル・ブランコの新8番。クロースの背番号を継承し、気持ち新たに臨んだシーズンでより責任感を増したウルグアイ代表はピボーテにインテリオール、ときに右のラテラルでも起用され、チームのために献身。ベリンガムとともに前がかりなチームを守備で支えつつ、5ゴール2アシストを記録。“バルベルデ砲”と称される強烈なミドルシュートは、チームの窮地や勝負所で決まる場面が多く、勝負強さを含めてマドリーの前半戦ベストプレーヤーと言える活躍だった。 MF ペドリ(22歳/バルセロナ) 出場試合数:19(先発:17)/得点数:4 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw8.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 多くのケガを乗り越えて天才が完全復活。近年はピッチに出れば活躍を見せるものの、度重なるケガで稼働率の問題を抱えてきたが、今季は前半戦全試合に出場。試行錯誤のコンディション調整がようやく実を結び、離脱期間に集中して取り組んだウエイトトレーニングは主に守備面で力強さをもたらし、チーム事情で主戦場はインテリオールやトップ下からピボーテに変化。そのぶんボールに絡む機会が増えてゲームメイカー、リンクマンとして質の高い仕事を見せつつ、前半戦だけで4ゴールを記録。キャリアハイの6ゴール更新は確実か。 MF ハフィーニャ(28歳/バルセロナ) 出場試合数:19(先発:18)/得点数:11 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw9.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 新生バルサの象徴の一人に。昨季終了時点では換金対象の一人と目されたが、フリック監督の信頼を得て開幕から絶対的な主力に加え、テア・シュテーゲンら不在のなかで多くの試合でゲームキャプテンも務めた。左ウイングを主戦場に11ゴール8アシストとゴール関与数では前半戦リーグトップに輝くなど、圧巻の輝きを放った。さらに、元々定評がある運動量を武器に、守備面でもハイプレスに献身的なプレスバックとチームのために身を粉にして働く姿は、多くのクレから称賛を浴びている。 FW ロベルト・レヴァンドフスキ(36歳/バルセロナ) 出場試合数:18(先発:18)/得点数:16 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw10.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 恩師との再タッグで完全復活。加入2年目となった昨季は19ゴールを挙げるも、シーズンを通して安定感を欠いたが、今季はバイエルン時代に指導を受けたドイツ人指揮官の下で完全復活。ヤマル、ハフィーニャの両翼に加えて、配球力に優れるセンターバックコンビなどチーム全体でビルドアップ、チャンスメークの質が上がったなかで、よりボックス付近での仕事に集中できる環境が整えられて本領を発揮。ここまで16ゴールと2位以下に5点以上の差を付けてピチーチレースを独走。ケガさえなければ、1年目の23ゴールを更新し、自身初のピチーチ獲得は濃厚だ。 FW アントワーヌ・グリーズマン(33歳/アトレティコ・マドリー) 出場試合数:19(先発:17)/得点数:7 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw11.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 前半戦のMVP。11ゴール3アシストを記録した昨季に比べて7ゴール4アシストと数字は劣るものの、前線と中盤で多くの役割をこなすなど、その数字以上のインパクトを残した。フランス代表引退によってコンディションも維持できており、セルロートやアルバレスとの連携も深まりつつある後半戦ではさらなる躍動で、アトレティコを優勝へ導けるか。 2025.01.18 18:31 Sat

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