【CLグループD総括】経験値で上回ったポルトが首位通過、長友奮闘もガラタサライはELへ

2018.12.14 10:01 Fri
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▽ビッグクラブ不在の今大会最も地味なグループを突破したのはチャンピオンズリーグ(CL)常連のポルトと、4季ぶり出場のシャルケとなった。DF長友佑都の所属するガラタサライは及ばず、ヨーロッパリーグ(EL)に回ることとなった。
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■グループD順位表■
[勝ち点/勝/引/負/得失点]
1.ポルト[16/5/1/0/9]
2.シャルケ[11/3/2/1/2]
3.ガラタサライ[4/1/1/4/-3]
4.ロコモティフ・モスクワ[3/1/0/5/-8]◆3季連続ベスト16~ポルト~
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▽8季連続出場とグループ内で最もCLの経験値が高いポルトが1試合を残して首位通過を果たす貫禄を見せた。2季連続決勝トーナメント進出を果たしていたポルトガル王者は、初戦のシャルケ戦こそ引き分けたものの、その後は5連勝と格の違いを見せ付けた。守護神カシージャスを軸とした堅実な守備をベースに、エースFWのマレガがコンスタントに得点を重ね、安定した戦いを続けた。
◆青年指揮官が初挑戦で突破~シャルケ~
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▽33歳の青年指揮官であるテデスコ監督がCL初挑戦で結果を残した。ブンデスリーガではCLの影響もあって躓いているが、ライバルと目されたガラタサライとロコモティフ・モスクワ相手にしっかりと勝ち越し、1試合を残して2位通過を決めた。ポルト同様、テデスコ監督が植え付けた堅実な守備をベースとした安定した戦いでポルトに次ぐ2位の座を勝ち取った。

◆長友奮闘も及ばず~ガラタサライ~
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▽トルコ王者はシャルケとの実力差は僅かだったように思うが、ストライカー、センターバックの質の差で及ばなかった。得点源のFWデルディヨクは1ゴールに終わり、守備面でもセンターバックが脆さを見せてしまった。その中で左サイドバックのレギュラーとして奮闘したDF長友は肺気胸により1試合を欠場したが、及第点のプレーを披露。ベテランとしてチームを支える働きを見せた。
◆見せ場なかったロシア王者~ロコモティフ・モスクワ~
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▽14年ぶりにロシア王者となって15季ぶりにCL出場を果たしたロコモティフだったが、やはり厳しい戦いを強いられた。MFクリホヴィアク、DFヘヴェデスと実力者を補強したものの、彼らによって守備が強化されることはなく、ポルトとの連戦で大敗してしまった。第5節シャルケ戦でようやく初勝利を挙げたが時既に遅く、見せ場を作れなかった。

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