【プレミア注目プレビュー】王者シティ絶対優位もユーベ撃破のユナイテッドも勝機あり《マンチェスター・シティvsマンチェスター・ユナイテッド》
2018.11.11 13:00 Sun
▽プレミアリーグ第12節、マンチェスター・シティvsマンチェスター・ユナイテッドによる“マンチェスター・ダービー”が日本時間11日25:30にエティハド・スタジアムでキックオフされる。開幕から無敗を継続する昨季王者で首位のシティ(勝ち点29)と、開幕から不調が続く7位のユナイテッド(勝ち点20)による今季最初のダービーだ。
▽開幕からリーグ戦9勝2分けの戦績で首位を堅持する昨季王者のシティは、直近のサウサンプトン戦、チャンピオンズリーグ(CL)のシャフタール戦をいずれも6ゴールを奪って圧勝。さらに1試合平均3ゴールの得点力に加え、11試合でわずかに4失点とリーグ戦では攻守両面での安定感が際立つ。ダービーに向けてデ・ブライネの不在が唯一の懸念材料だが、加入2年目で攻守に抜群の存在感を放つベルナルド・シウバがきっちり穴を埋めており、盤石の状態で重要な一戦に臨めるはずだ。
▽一方、チェルシー相手のドローを含め直近3勝1分けと復調気配を見せるユナイテッドだが、首位シティとの勝ち点差はすでに9ポイントに広がっており、逆転での覇権奪回に向けてはこれ以上の取りこぼしは許されない状況だ。ただ、第4節バーンリー戦を除き10試合すべてで失点を喫し、ここまで18失点と守備面に問題を抱えているだけに、難所エティハドでのダービーでは何とか失点を防ぎながら勝ち点1奪取を目指したい。直近のCLユベントス戦では終始相手に押し込まれながらも粘り強い守備で1点差をキープし、MFフェライニやMFマタの途中投入で終盤の劇的逆転劇に繋げており、今回のシティ戦でもその再現を狙いたい。なお、直近のボーンマス戦、ユベントス戦の決勝点はいずれも後半アディショナルタイムに決まっており、“ファギータイム”ならぬ“ジョゼタイム”との声も上がっている。今回のダービーで再び“ジョゼタイム”の発動なるか。
▽なお、2016年に両クラブの指揮官に就任したグアルディオラ監督とモウリーニョ監督の対戦成績は2勝2敗1分けの全くの五分だ。エティハド・スタジアムで行われた今年4月の直近の対決ではシティが前半に2点のリードを得るも、後半にMFポグバの2ゴールとDFスモーリングのゴールによってユナイテッドが3-2の劇的な逆転勝利を収めていた。
▽マンチェスター・シティ予想スタメン
DF:ウォーカー、ストーンズ、ラポルテ、メンディ
MF:ベルナルド・シウバ、フェルナンジーニョ、シルバ
FW:マフレズ、アグエロ、スターリング
負傷者:GKブラーボ、MFデ・ブライネ
出場停止者:なし
▽スタメンに関してはシャフタール戦で温存されたメンディとアグエロが復帰を果たし、デ・ブライネを除くベストメンバーが起用される。変更点があるとすれば、ラポルテの相棒とウイングのポジション。通常であれば、ストーンズとマフレズの起用が濃厚だが、ダービーで圧倒的な勝負強さを誇る主将のコンパニと、ユナイテッド移籍報道に対して、「マンチェスターの正しいほうにいる」という刺激的なコメントを残したザネ抜擢の可能性も考えられる。
▽マンチェスター・ユナイテッド予想スタメン

DF:ヤング、スモーリング、リンデロフ、ショー
MF:エレーラ、マティッチ、ポグバ
FW:マタ、ラッシュフォード、マルシャル
負傷者:DFジオゴ・ダロト、MFバレンシア、ポグバ、FWサンチェス、ルカク
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。負傷者に関してはジオゴ・ダロトの欠場が確定。軽傷を抱えるバレンシア、ポグバ、サンチェス、ルカクの4選手に関しては試合当日まで状態がチェックされることになる。
▽システムに関しては守備的な[3-5-2]のオプションも想定されるが、前回対戦の勝利と直近のユベントス撃破で用いた[4-3-3]の継続が濃厚だ。スタメンに関してはサンチェス、ルカクのコンディション次第だが、仮に2選手が間に合わない場合はラッシュフォードを最前線に配して右にマタ、左にマルシャルを置く3トップで臨むはずだ。さらにユベントス戦でMOM級のパフォーマンスを披露したエレーラも引き続き起用されるはずだ。
★注目選手
◆マンチェスター・シティ:FWラヒーム・スターリング
▽今週はシャフタール戦での物議醸すPK奪取に、2023年までの新契約にサインと話題の中心にいるイングランド代表FWだが、公式戦通算14試合の対戦で1度もゴールを決められていないユナイテッド相手の初ゴールで話題満載の1週間を最高な形で締めくくりたいところだ。左右どちらでスタートするかは不明だが、やや守備面で不安を抱える同胞たちを相手に積極的に仕掛けていきたい。
◆マンチェスター・ユナイテッド:FWアントニー・マルシャル
▽「彼は今トッププレーヤーになる寸前」とモウリーニョ監督も称賛を惜しまない絶好調のマルシャルは、出場したダービー4試合でゴールこそないが、今季のチェルシー戦で2ゴールを記録するなど、ルカクに比べてビッグマッチでの勝負強さも併せ持つ。今回の大一番でチームを勝利に導くゴールを決めてトッププレーヤーへの足掛かりとしたい。
▽開幕からリーグ戦9勝2分けの戦績で首位を堅持する昨季王者のシティは、直近のサウサンプトン戦、チャンピオンズリーグ(CL)のシャフタール戦をいずれも6ゴールを奪って圧勝。さらに1試合平均3ゴールの得点力に加え、11試合でわずかに4失点とリーグ戦では攻守両面での安定感が際立つ。ダービーに向けてデ・ブライネの不在が唯一の懸念材料だが、加入2年目で攻守に抜群の存在感を放つベルナルド・シウバがきっちり穴を埋めており、盤石の状態で重要な一戦に臨めるはずだ。
▽一方、チェルシー相手のドローを含め直近3勝1分けと復調気配を見せるユナイテッドだが、首位シティとの勝ち点差はすでに9ポイントに広がっており、逆転での覇権奪回に向けてはこれ以上の取りこぼしは許されない状況だ。ただ、第4節バーンリー戦を除き10試合すべてで失点を喫し、ここまで18失点と守備面に問題を抱えているだけに、難所エティハドでのダービーでは何とか失点を防ぎながら勝ち点1奪取を目指したい。直近のCLユベントス戦では終始相手に押し込まれながらも粘り強い守備で1点差をキープし、MFフェライニやMFマタの途中投入で終盤の劇的逆転劇に繋げており、今回のシティ戦でもその再現を狙いたい。なお、直近のボーンマス戦、ユベントス戦の決勝点はいずれも後半アディショナルタイムに決まっており、“ファギータイム”ならぬ“ジョゼタイム”との声も上がっている。今回のダービーで再び“ジョゼタイム”の発動なるか。
◆マンチェスター・シティ◆
【4-3-3】
【4-3-3】
▽マンチェスター・シティ予想スタメン

(C)CWS Brains,LTD.
GK:エデルソンDF:ウォーカー、ストーンズ、ラポルテ、メンディ
MF:ベルナルド・シウバ、フェルナンジーニョ、シルバ
FW:マフレズ、アグエロ、スターリング
負傷者:GKブラーボ、MFデ・ブライネ
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。負傷者に関してはブラーボ、デ・ブライネの長期離脱組を除いて全選手が起用可能だ。
▽スタメンに関してはシャフタール戦で温存されたメンディとアグエロが復帰を果たし、デ・ブライネを除くベストメンバーが起用される。変更点があるとすれば、ラポルテの相棒とウイングのポジション。通常であれば、ストーンズとマフレズの起用が濃厚だが、ダービーで圧倒的な勝負強さを誇る主将のコンパニと、ユナイテッド移籍報道に対して、「マンチェスターの正しいほうにいる」という刺激的なコメントを残したザネ抜擢の可能性も考えられる。
◆マンチェスター・ユナイテッド◆
【4-3-3】
【4-3-3】
▽マンチェスター・ユナイテッド予想スタメン

(C)CWS Brains,LTD.
GK:デ・ヘアDF:ヤング、スモーリング、リンデロフ、ショー
MF:エレーラ、マティッチ、ポグバ
FW:マタ、ラッシュフォード、マルシャル
負傷者:DFジオゴ・ダロト、MFバレンシア、ポグバ、FWサンチェス、ルカク
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。負傷者に関してはジオゴ・ダロトの欠場が確定。軽傷を抱えるバレンシア、ポグバ、サンチェス、ルカクの4選手に関しては試合当日まで状態がチェックされることになる。
▽システムに関しては守備的な[3-5-2]のオプションも想定されるが、前回対戦の勝利と直近のユベントス撃破で用いた[4-3-3]の継続が濃厚だ。スタメンに関してはサンチェス、ルカクのコンディション次第だが、仮に2選手が間に合わない場合はラッシュフォードを最前線に配して右にマタ、左にマルシャルを置く3トップで臨むはずだ。さらにユベントス戦でMOM級のパフォーマンスを披露したエレーラも引き続き起用されるはずだ。
★注目選手
◆マンチェスター・シティ:FWラヒーム・スターリング

Getty Images
▽シティの注目プレーヤーはゴール量産中のスターリングだ。グアルディオラ体制3年目で戦術面のアップデートが著しい23歳は、今季ここまで公式戦14試合に出場し7ゴール7アシストを記録。持ち味の相手守備陣を切り裂くドリブル突破に加え、センターフォワードの中盤へ落ちる動きと連動した絶妙なスペースの飛び出しでチームの攻撃をけん引。さらに、以前から大きな課題とされたフィニッシュワークに関しても昨季得たフィニシャーとしての自信か、ゴール前での落ち着きや冷静さが際立つ。▽今週はシャフタール戦での物議醸すPK奪取に、2023年までの新契約にサインと話題の中心にいるイングランド代表FWだが、公式戦通算14試合の対戦で1度もゴールを決められていないユナイテッド相手の初ゴールで話題満載の1週間を最高な形で締めくくりたいところだ。左右どちらでスタートするかは不明だが、やや守備面で不安を抱える同胞たちを相手に積極的に仕掛けていきたい。
◆マンチェスター・ユナイテッド:FWアントニー・マルシャル

Getty Images
▽ユナイテッドの注目プレーヤーはリーグ戦4試合連続ゴール中のマルシャルだ。今夏、指揮官モウリーニョとの確執から盛んに退団報道がされた22歳のフランス代表FWだが、主砲ルカクやサンチェスら主力の不振によって徐々に出場機会を手にすると、第8節ニューカッスル戦からリーグ戦4試合連続ゴールと大爆発。早期解任不可避と思われたポルトガル人指揮官を救う救世主のような活躍を披露し、今月の代表ウィークでは約8カ月ぶりのフランス代表復帰まで果たした。▽「彼は今トッププレーヤーになる寸前」とモウリーニョ監督も称賛を惜しまない絶好調のマルシャルは、出場したダービー4試合でゴールこそないが、今季のチェルシー戦で2ゴールを記録するなど、ルカクに比べてビッグマッチでの勝負強さも併せ持つ。今回の大一番でチームを勝利に導くゴールを決めてトッププレーヤーへの足掛かりとしたい。
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