簡単ではない融合、ピッチ内で化学反応を起こすトライを/日本代表コラム
2018.10.14 21:30 Sun
▽森保新体制になった日本代表は、実戦2試合目となったパナマ代表戦でも3-0で勝利。9月のコスタリカ代表戦戦に続き、3得点&無失点と結果を残した。
▽コスタリカ戦では、MF堂安律(フローニンヘン)、DF佐々木翔(サンフレッチェ広島)、さらに途中出場のMF天野純(横浜F・マリノス)、MF守田英正(川崎フロンターレ)が日本代表デビュー。そして、パナマ戦では、19歳のDF冨安健洋(シント=トロイデン)、FW北川航也(清水エスパルス)がA代表デビューを果たした。
▽2試合で6名の新戦力を試し、しばらく代表から遠ざかっていたMF南野拓実(ザルツブルク)を起用すれば2試合連続ゴールと、森保監督の目利きという点ではここまで及第点と言える。
◆簡単ではない融合
▽パナマ戦後、森保監督が口にした言葉だ。3-0で勝利したこと、選手たちがしっかりと90分間戦えたことは評価できるが、内容にはまだまだ満足行かない部分があると口にした。
▽例えば、23分のプレー。青山が中盤から右サイドへ展開。DFの背後を室屋が上手く獲る。これに対し、ゴール前には大迫や南野、原口が飛び込み、室屋はシュートではなくクロスを選択した。シュートを打つという選択肢を選んでも良かった場面だが、室屋はクロスを選択。しかし、大迫や原口の特徴を掴み切れていない室屋は、マイナス気味のクロスを送った。
▽特徴を把握するには、当然ながら時間が必要だ。例えば、この場面でDF酒井宏樹(マルセイユ)が室屋位置に居たならば、クロスを選択したとしても、ゴールへ向かうクロスを選択したはずだ。GKとDFの間を抜け、ファーに走り込んだ大迫が触るイメージ。何試合も同じピッチに立っていれば、選択できた場面だ。大迫も試合後に「正直ボールの持ち方やタイミング、距離感はまだまだ」と語ったが、「これから先絶対に良くなると思う。もっともっとチャレンジして行きたい」と期待感も口にしている。これからのトレーニングで、融合が進み、精度が上がることに期待したい。
◆才能の片鱗を見せた2人
▽相手の立ち位置を見ては、高くポジションを取って潰しに行き、ロングボールを放り込まれれば、引いてしっかりと跳ね返す判断力も持ち合わせ、コンビを組んだ槙野が前に出たときは、しっかりとカバーに入った。対人の強さも見せるなど、ベルギーに行ってからの成長を見せた冨安。東京オリンピック世代の選手ではあるが、現時点からA代表としての経験を積むべき選手の1人であることをデビュー戦で見せつけた。
▽2列目の真ん中、トップ下とまでは行かないが、セカンドトップの位置でプレーする南野。9月のコスタリカ戦では、1トップに入ったFW小林悠(川崎フロンターレ)との良い連携を見せたが、大迫と組んだことでより良さが出た印象だ。基本の形は大迫が前で受け、南野が受けて展開するといったものだったが、ゴールのシーンでは下がっていた大迫の代わりに最前線に入ると、青山からの縦パスを見事な体の使い方でDFをいなして受け、冷静に決めた。
▽シュート能力の高さに定評があった南野は、欧州でプレーすることで身につけた体の強さ、使い方を発揮してのゴール。4年後に向けて、自身の能力を改めて見せつけている南野は、攻撃の軸になっていく可能性を見せている。
▽コスタリカ戦も含め、新戦力が個々の良さを発揮している側面は結果として出ているが、90分を通してはまだまだ連携不足を感じさせる場面もある。選手の距離感、上がるタイミング、パスの強さ、タイミング、距離…。始動してまだまだ時間が足りていない状況ではあるが、トレーニング、試合を重ねるごとに精度を上げなくては意味が無い。結果ではなく、どの様なプレーができたかを評価基準にする段階なのであれば、試合を追うごとに修正、成長した部分を見せる必要はあるだろう。
◆残された試合は「3」
▽4年後のカタール・ワールドカップを目指す日本代表だが、当面の目標は来年1月に行われるアジアカップだ。そこまで残された試合は、16日のウルグアイ代表戦と11月に予定されているエクアドル代表戦(11月16日)、キルギス代表戦(11月20日)の3試合のみ。次の代表招集が最後のアピールの場となる。
▽アジア王者の奪還という目標がある中、新たなチームの完成度はまだまだ。だからこそ、残りの3試合では結果以上に新たに目指すサッカーへのトライを求めたい。「チームとしてやろうとすることを、公式戦の中でレベルアップできるようにしてもらいたい」と森保監督はパナマ戦後に語った。トレーニングでは感じられないものを、ピッチ上で感じて成長できるかが、特に経験の少ない選手には求められること。まずは、残り3試合で1番の強敵となるウルグアイ戦で、世界のレベルを体感してもらいたい。
▽森保監督は「今回の10月の2試合で、できるだけ多くの選手にピッチに立ってプレーしてもらいたい」とも語っており、ウルグアイ戦に関してはパナマ戦に出場しなかったメンバーが起用されるだろう。新たな11名の組み合わせ。森保監督はどのような化学反応をピッチ内で起こさせる準備をするのか。選手のプレートともに、メンバー選考にも注目したい。
《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》
▽コスタリカ戦では、MF堂安律(フローニンヘン)、DF佐々木翔(サンフレッチェ広島)、さらに途中出場のMF天野純(横浜F・マリノス)、MF守田英正(川崎フロンターレ)が日本代表デビュー。そして、パナマ戦では、19歳のDF冨安健洋(シント=トロイデン)、FW北川航也(清水エスパルス)がA代表デビューを果たした。
▽2試合で6名の新戦力を試し、しばらく代表から遠ざかっていたMF南野拓実(ザルツブルク)を起用すれば2試合連続ゴールと、森保監督の目利きという点ではここまで及第点と言える。
Getty Images
「勝つことが大事だし、選手たちのハードワークは讃えたいと思いますが、内容をポイントで見ると、攻撃も守備もまだまだ上げていかないといけない」▽パナマ戦後、森保監督が口にした言葉だ。3-0で勝利したこと、選手たちがしっかりと90分間戦えたことは評価できるが、内容にはまだまだ満足行かない部分があると口にした。
▽実際にパナマ戦を振り返る。先発の11名には、DF槙野智章(浦和レッズ)、MF原口元気(ハノーファー)、FW大迫勇也(ブレーメン)とロシア・ワールドカップを経験した選手が3名入り、前述の冨安、佐々木、南野に加え、GK権田修一(サガン鳥栖)、MF青山敏弘(サンフレッチェ広島)、MF三竿健斗(鹿島アントラーズ)、DF室屋成(FC東京)、MF伊東純也(柏レイソル)とワールドカップに選ばれなかったメンバーを起用。11名の連係という点では、課題が残るのも仕方がない。
▽例えば、23分のプレー。青山が中盤から右サイドへ展開。DFの背後を室屋が上手く獲る。これに対し、ゴール前には大迫や南野、原口が飛び込み、室屋はシュートではなくクロスを選択した。シュートを打つという選択肢を選んでも良かった場面だが、室屋はクロスを選択。しかし、大迫や原口の特徴を掴み切れていない室屋は、マイナス気味のクロスを送った。
▽特徴を把握するには、当然ながら時間が必要だ。例えば、この場面でDF酒井宏樹(マルセイユ)が室屋位置に居たならば、クロスを選択したとしても、ゴールへ向かうクロスを選択したはずだ。GKとDFの間を抜け、ファーに走り込んだ大迫が触るイメージ。何試合も同じピッチに立っていれば、選択できた場面だ。大迫も試合後に「正直ボールの持ち方やタイミング、距離感はまだまだ」と語ったが、「これから先絶対に良くなると思う。もっともっとチャレンジして行きたい」と期待感も口にしている。これからのトレーニングで、融合が進み、精度が上がることに期待したい。
◆才能の片鱗を見せた2人
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▽一方で、守備面ではデビューとなった冨安が上々のパフォーマンスを見せた。パナマの攻撃精度が低かったこともあるが、局面ではフィジカルの強さを見せてきたパナマ。しかし、冨安は冷静な対応で、決定機という決定機を作らせなかった。▽相手の立ち位置を見ては、高くポジションを取って潰しに行き、ロングボールを放り込まれれば、引いてしっかりと跳ね返す判断力も持ち合わせ、コンビを組んだ槙野が前に出たときは、しっかりとカバーに入った。対人の強さも見せるなど、ベルギーに行ってからの成長を見せた冨安。東京オリンピック世代の選手ではあるが、現時点からA代表としての経験を積むべき選手の1人であることをデビュー戦で見せつけた。
Getty Images
▽また、2試合連続ゴールを記録した南野も能力の高さを見せた1人だ。南野に関しては、ヴァイッド・ハリルホジッチ元監督時代からも招集を受けており、その能力に疑いはなかった。しかし、クラブでの結果が伴わなくなると、競争に敗れ徐々に招集外に。しかし、森保監督体制では連続で招集され、ゴールという目に見えた結果を残した。▽2列目の真ん中、トップ下とまでは行かないが、セカンドトップの位置でプレーする南野。9月のコスタリカ戦では、1トップに入ったFW小林悠(川崎フロンターレ)との良い連携を見せたが、大迫と組んだことでより良さが出た印象だ。基本の形は大迫が前で受け、南野が受けて展開するといったものだったが、ゴールのシーンでは下がっていた大迫の代わりに最前線に入ると、青山からの縦パスを見事な体の使い方でDFをいなして受け、冷静に決めた。
▽シュート能力の高さに定評があった南野は、欧州でプレーすることで身につけた体の強さ、使い方を発揮してのゴール。4年後に向けて、自身の能力を改めて見せつけている南野は、攻撃の軸になっていく可能性を見せている。
▽コスタリカ戦も含め、新戦力が個々の良さを発揮している側面は結果として出ているが、90分を通してはまだまだ連携不足を感じさせる場面もある。選手の距離感、上がるタイミング、パスの強さ、タイミング、距離…。始動してまだまだ時間が足りていない状況ではあるが、トレーニング、試合を重ねるごとに精度を上げなくては意味が無い。結果ではなく、どの様なプレーができたかを評価基準にする段階なのであれば、試合を追うごとに修正、成長した部分を見せる必要はあるだろう。
◆残された試合は「3」
▽4年後のカタール・ワールドカップを目指す日本代表だが、当面の目標は来年1月に行われるアジアカップだ。そこまで残された試合は、16日のウルグアイ代表戦と11月に予定されているエクアドル代表戦(11月16日)、キルギス代表戦(11月20日)の3試合のみ。次の代表招集が最後のアピールの場となる。
▽アジア王者の奪還という目標がある中、新たなチームの完成度はまだまだ。だからこそ、残りの3試合では結果以上に新たに目指すサッカーへのトライを求めたい。「チームとしてやろうとすることを、公式戦の中でレベルアップできるようにしてもらいたい」と森保監督はパナマ戦後に語った。トレーニングでは感じられないものを、ピッチ上で感じて成長できるかが、特に経験の少ない選手には求められること。まずは、残り3試合で1番の強敵となるウルグアイ戦で、世界のレベルを体感してもらいたい。
▽森保監督は「今回の10月の2試合で、できるだけ多くの選手にピッチに立ってプレーしてもらいたい」とも語っており、ウルグアイ戦に関してはパナマ戦に出場しなかったメンバーが起用されるだろう。新たな11名の組み合わせ。森保監督はどのような化学反応をピッチ内で起こさせる準備をするのか。選手のプレートともに、メンバー選考にも注目したい。
《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》
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「全ての監督が日本人を指導すべき」守田英正に感銘を受けたスポルティング監督が絶賛「良いことしか言えない」
スポルティングCPのルベン・アモリム監督が、日本代表MF守田英正を絶賛した。ポルトガル『A Bola』が伝えた。 今夏サンタ・クララからスポルティングに完全移籍した守田。念願の移籍を果たし、ポルトガル国内でのステップアップを果たした。 ポルトガル3強の一角に加入したが、開幕戦から出場機会を得ると、プリメイラ・リーガ6試合全てに出場。チャンピオンズリーグ(CL)でも初戦のフランクフルト戦に出場し、アシストを記録した。 新天地でも順調なスタートを切り、カタール・ワールドカップ(W杯)に向けて準備を進めている守田だが、指揮官も大きな信頼を寄せている様子。日本人選手への評価が大きく変わっているようだ。 「全ての監督が日本人選手を指導すべきだと思う。常にチームを助け、どんなポジションでもプレーし、1日に1000回も謝る選手が、どのようなものであるかを理解するためにだ」 「守田には良いことしか言えない。テクニックのある選手だ。彼は6番でプレーしに来たが、8番でもプレーすることができる」 「私は彼にとても満足している。我々が守田を選んだ日、その価値と人柄をよく表している」 監督も絶賛する守田は、アンカーだけでなくインサイドハーフでもプレー。13日に予定されているトッテナムとのCL第2節でも先発が予想されており、さらに力をつけて日本代表にも貢献してもらいたいところだ。 <span class="paragraph-title">【動画】CLデビュー戦で守田が飛び出しから見事なアシスト</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="tvsV4ByUmUo";var video_start = 15;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2022.09.13 21:17 Tue2
アメリカ訪問中の岸田文雄総理と日本人選手2人が面会? 夕食会に招かれ対面
アメリカで活躍するなでしこジャパンの2人が岸田文雄内閣総理大臣とアメリカで対面した。 岸田総理は8日から14日までアメリカを公式訪問。アメリカでは、ジョー・バイデン大統領との日米首脳会談を行ったほか、さまざまな場所を訪れていた。 岸田総理は、裕子夫人と共に日本人留学生との懇談や日本語学習者との懇談を行ったほか、日系企業の訪問などを執り行っていた。 そんな中、12日にはノースカロライナ州を訪問しており、現地でスポーツや文化関係で活躍する日本人との夕食会を開催。外務省が公式X(旧ツイッター/@MofaJapan_jp)にアップした写真には、2人のサッカー選手が写っていた。 その2人は、ノースカロライナ・カレッジでプレーする、MF三浦成美とMF松窪真心。なでしこジャパンや世代別の女子代表でプレーし、ナショナル・ウィメンズ・サッカーリーグ(NWSL)でもチームを支えるプレーをしている。 夕食会では、岸田総理に対してそれぞれの活動を紹介したとのこと。日米交流に対する意見も述べたと外務省は発表している。 日本にいてはなかなか直接会うこともない総理大臣との面会に、写真の松窪はどこか緊張した面持ち。試合以上に緊張したのではないだろうか。 <span class="paragraph-title">【写真】岸田文雄総理と面会した三浦成美と松窪真心(右写真)</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">現地時間4月12日、<a href="https://twitter.com/hashtag/%E7%B1%B3%E5%9B%BD?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#米国</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%83%AD%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A%E5%B7%9E?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#ノースカロライナ州</a> を訪問中の <a href="https://twitter.com/hashtag/%E5%B2%B8%E7%94%B0%E7%B7%8F%E7%90%86%E5%A4%A7%E8%87%A3?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#岸田総理大臣</a> 夫妻は、現地で活躍する日本人等(スポーツ選手、文化関係者等)との夕食会を行いました。<br><br>概要はこちら<a href="https://t.co/NKVQzF93Hp">https://t.co/NKVQzF93Hp</a> <a href="https://t.co/lm0QMgbVme">pic.twitter.com/lm0QMgbVme</a></p>— 外務省 (@MofaJapan_jp) <a href="https://twitter.com/MofaJapan_jp/status/1779037758356652251?ref_src=twsrc%5Etfw">April 13, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.04.14 21:20 Sun3
今夏開催35歳以上のW杯、内田篤人氏が考える日本代表の仮想メンバーは?「空気の読める人を」…適任者に難しいと感じる人も
2024年夏に開催される予定の35歳以上のワールドカップ(W杯)。6月の初旬に行われる予定となっているが、元日本代表DFの内田篤人氏が日本代表の仮想メンバーを考えた。 2023年にトップレベルのもと選手たちとビジネスマンが提携したグループである「エリート・プレイヤーズ・グループ(EPG)」が主催する大会。35歳以上の元代表選手か、トップリーグで100試合以上に出場した選手に参加資格が与えられるという。 今回出場する国は、イングランド、アルゼンチン、ブラジル、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、ウルグアイのW杯優勝経験のある8カ国になり、トーナメント方式で開催される。 イングランドはマイケル・オーウェンやリオ・ファーディナンド、フランク・ランパード、ブラジルはカカ、ロナウジーニョ、リバウド、ロベルト・カルロス、イタリアはフランチェスコ・トッティ、ファビオ・カンナバーロ、フランスはティエリ・アンリ、アルゼンチンはエルナン・クレスポ、ドイツはメスと・エジル、スペインはダビド・ビジャ、カルレス・プジョール、ウルグアイはディエゴ・フォルランらが出場予定となっている。 懐かしのスター軍団が集まることが予想される今大会。日本は出場はできないが、内田氏が『DAZN』で配信中の「内田篤人のFOOTBALL TIME」で日本代表メンバーを考察した。 『DAZN』がその様子を公開。内田氏は「面白そうだな」と語り、「世界のオールスターじゃん」と語り、「これ日本出れる?」と驚いていた。 引退したメンバー限定だがFW三浦知良(オリヴェイレンセ)を呼びたいと話す中、内田氏はメンバー考察をする上で「(小野)伸二さんあたりが中心になれば集まるんじゃないかな」と語った。 メンバーには田中マルクス闘莉王、中澤佑二とW杯でコンビを組んでいたセンターバックや、GKには楢崎正剛と歴代のW杯経験者の名前が出る中で、MCの野村明弘さんは「できるだけ若い方が良い方が良いですよね?」とコメント。ただ、内田氏は「このメンバー相手に35歳ぐらいの動ける人を集めて勝ち上がったらなんなの?」と、ガチで戦うことは問題ありそうだとし、「空気の読める人を連れてこないといけない。闘莉王さんは絶対全部跳ね返しちゃうから。ガチで負けたくないから」とコメントした。また「(大久保)嘉人さんとかゴールすぐ狙うでしょ。振り向いてすぐシュート打つでしょ。松井さんとかドリブルとかしないし」と、本気で勝ちに行ってしまうメンバーは良くないのではないかと見解を示した。 今シーズン限りで現役引退を発表し、内田氏も日本代表で共に戦ったFW岡崎慎司の名前もだし「岡ちゃんも絶対に点取りにいく」と空気が読めないタイプだと感じているようだ。 その中ではやはり小野伸二氏は適任だとコメント。「そう考えると小野伸二さんは魅せられるじゃないですか」とし、技術で魅せられる選手が良いのではないかとした。 お祭りになるであろう「Over35 W杯」。内田氏はお祭りつながりで「Jリーグはオールスターやったら良いのに。なんでなくなっちゃったんだろう」と、2007年の開催を最後に開催されていないオールスターの復帰を望み「若い時凄く楽しかったのに」と、勝敗ではなくサッカーを楽しめる試みはあって欲しいとした。 <span class="paragraph-title">【動画】内田篤人氏が考えるOver35日本代表のメンバーは? 難しい選手も?</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="-zsyGTmQBtM";var video_start = 55;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.03.09 15:20 Sat4
【選手評】ハリルホジッチ監督、招集メンバー26名へ期待と要求…初招集FW中島翔哉は「日本になかなかいない選手」《キリンチャレンジカップ》
▽日本サッカー協会(JFA)は15日、国際親善試合及びキリンチャレンジカップ 2018 in EUROPEに臨む同国代表メンバー26名を発表した。 ▽メンバー発表会見に出席した日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、今回の選考基準を説明。代表復帰となったDF森重真人(FC東京)やFW本田圭佑(パチューカ/メキシコ)への期待や初選出となったFW中島翔哉(ポルティモネンセ/ポルトガル)の招集理由についても明かした。 GK 川島永嗣(メス/フランス) 中村航輔(柏レイソル) 東口順昭(ガンバ大阪) 「GKは3人。ただ、現段階のパフォーマンスに満足している訳ではない。もっともっと向上して欲しい。」 DF 酒井宏樹(マルセイユ/フランス) 遠藤航(浦和レッズ) 「酒井は日本人選手の中では、定期的に高いパフォーマンスを継続している。ここ最近調子も良い。遠藤は昨日のルヴァンカップで少し問題が出た。今検査をしている段階と聞いている。ただ、バックアップはすでに用意している。何が起きても問題はない」 DF 長友佑都(ガラタサライ/トルコ) 車屋紳太郎(川崎フロンターレ) 宇賀神友弥(浦和レッズ) 「次に左サイド。長友はクラブを変えたにも関わらず、定期的に試合に出場していて嬉しい。彼の存在は日本代表に必要不可欠だ。車屋と宇賀神の戦いは、これから始まる。合宿を多くこなしている訳ではないが、右サイドでもいけるのかというのも見極めなくてはいけない。どこまでついて行けるかをこれから見ていく」 DF 昌子源(鹿島アントラーズ) 植田直通(鹿島アントラーズ) 槙野智章(浦和レッズ) 森重真人(FC東京) 「それから真ん中。最初の3人(昌子、植田、槙野)はもっとできると思っている。そして、森重をなぜ呼んだか。まだ彼は準備できている段階ではない。すぐに使う訳でもない。ただ、彼がどのような状況になっているかを知りたい。励ますためにも呼んでいる。彼が以前のレベルに戻るかどうか。もちろん(吉田)麻也がいないということもある。彼の経験が我々にとってどこまで使えるかというのもある。ただ、まだまだトップパフォーマンスには程遠い。モチベーションを上げる努力をしていかなくてはいけない。早くレベルを戻してほしい」 MF 長谷部誠(フランクフルト/ドイツ) 三竿健斗(鹿島アントラーズ) 山口蛍(セレッソ大阪) 「長谷部は真ん中もできれば後ろもできる。本会までにケガなくいってほしい。三竿は、良いパフォーマンスを続けている。(山口)蛍は、常に呼んでいる選手だが、守備だけで終わるのではなく攻撃のところでもっと野心を持ってほしい。代表では良いパフォーマンスを見せている。イラク戦では我々を助けてくれた選手の1人だ」 MF 大島僚太(川崎フロンターレ) 柴崎岳(ヘタフェ/スペイン) 森岡亮太(アンデルレヒト/ベルギー) 「大島は国内でも優秀な選手の1人。彼もよくケガをするが、我々もしっかりとコンタクトをとって、そこを脱して良い状況が続いていると思う。(柴崎)岳と森岡は、(香川)真司と清武が居ないこともあり、10番や8番のタイプとして期待している。柴崎は、クラブで毎回先発という訳ではないが、レベルが上がってきていると思う。森岡はすでに2、3回観ているが、フィジカル的なところやデュエルの部分でまだ伸びると思う。ゴール数やアシスト数はリーグでも断トツ。ただ、ゲームのアクションの中でまだまだ伸びる部分はあると思う」 FW 久保裕也(ヘント/ベルギー) 本田圭佑(パチューカ/メキシコ) 「久保もまだまだ私の満足いくパフォーマンスではない。それから(本田)圭佑は、このチャンスを是非とも掴んでほしい」 FW 原口元気(デュッセルドルフ/ドイツ) 宇佐美貴史(デュッセルドルフ/ドイツ) 中島翔哉(ポルティモネンセ/ポルトガル) 「原口と宇佐美は、同じクラブでプレーしている。ここ直近の数試合で宇佐美は、しっかりと伸びている状況。ある時期はチームで干されるかもしれない状況だったが、今は出ている。原口も同じだ」 「それから長い間追跡している中島。本当にたくさん試合に出場していて、得点やアシストもしている。ドリブラーでここまで俊敏で爆発的なものを持っている選手は日本になかなかいない。前回のオリンピック代表の監督であったテグ(手倉森誠)さんともしっかりと話をして、オフェンス面で何かもたらせるのではないかという判断。ただ、守備面では代表で私が求めるレベルではない。様子を見たい」 FW 小林悠(川崎フロンターレ) 杉本健勇(セレッソ大阪) 大迫勇也(ケルン/ドイツ) 「最初の2人はここ最近で本当に伸びてきている。オフェンス面で日本で素晴らしい結果を出している。彼も自分たちのプレーの仕方を変えて伸びてきている。真ん中の選手として、アグレッシブに背後、そしてペナルティエリア内で存在感を出している。それから相手の最終ラインからの組み立てを最初に防ぐ仕事もしている。我々が観たここ数試合でも良いパフォーマンスだった。これを続けてくれと言いたい」 「大迫は、クラブで真ん中でなく、横や後ろでもプレーしているが、良くなってきている。代表ではクラブとは全く違うアクションをしてほしい。常に背負った状態でプレーするのではなく、ゴールに向いてプレーして欲しい。この3人は素晴らしいヘディングを持っている。W杯本大会でもこれが重要になってくる。もちろんFKを貰えればの話。守備でもしっかりと守らなくてはいけない。大事になってくる。W杯ではFKが決定的な状況を作ることもある」 ▽なお、日本代表は、3月のベルギー遠征で2試合の国際親善試合を予定。ロシアW杯に向けた選手見極めとチーム強化のため、マリ代表(23日/ベルギー)、ウクライナ代表(27日/同)と対戦する。 2018.03.15 19:50 Thu5