FIGCが不正会計容疑のキエーボを正式処分! 勝ち点3ポイント剥奪に20万ユーロの罰金

2018.09.13 22:00 Thu
Getty Images
▽イタリアサッカー連盟(FIGC)は13日、不正会計疑惑のキエーボ・ヴェローナに対して、勝ち点3ポイントの剥奪と罰金20万ユーロ(約2600万円)の処分を科したことを発表した。
PR
▽イタリア『コッリエレ・デッロ・スポルト』が伝えるところによれば、キエーボは今年7月に破産宣告を受けたチェゼーナとの間で、選手移籍に関して2500万ユーロ(約32億4000万円)の架空の売却益を得たと虚偽の申請を行い、この不正会計によってセリエA残留に関して財政面の問題をクリアしていた。▽そして、このケースに関して再度調査が行われた結果、ジュゼッペ・ペコラーロ判事はキエーボのルカ・カンペデッリ会長に対して、36ケ月間の職務停止と共に15ポイントの勝ち点剥奪の求刑を求めていた。
▽だが、FIGCは今回、前述の求刑から大幅な減刑となる勝ち点3ポイントの剥奪と罰金20万ユーロ(約2600万円)の処分にとどめた。また、カンペデッリ会長に対しては3カ月の職務停止、それ以外のクラブ幹部に対しては1カ月と15日間の職務停止を科した。

▽なお、今季のセリエA第3節終了時点で勝ち点1のキエーボは、今回の処分によって勝ち点-2での再スタートを切ることになった。

PR

キエーボの関連記事

2021年に消滅したキエーボ・ヴェローナ。会長を務めたルカ・カンペデッリ氏が元関係者らに対する法廷闘争を始めた。『フットボール・イタリア』が伝えている。 長年のカルチョファンに親しまれたキエーボ。セリエA初挑戦となった2001-02シーズンの序盤戦で一時首位に立ち、最終順位も5位という大躍進を遂げ、ミラクル・キエ 2023.09.14 21:35 Thu
サンプドリアは11日、イタリア人FWマヌエル・デ・ルカ(23)を獲得したことを発表した。 192cmの大型ストライカーであるデ・ルカは、インテルとトリノの下部組織出身。トリノではトップチームデビューを飾れず、これまでアレッサンドリア、ヴィルトゥス・エンテッラなど下部リーグのクラブにレンタルに出されていた。 2021.08.12 01:30 Thu
ジェノアは11日、キエーボのクロアチア人GKアドリアン・センパー(23)を完全移籍で獲得したことを発表した。 U-21クロアチア代表歴を持つセンパーは、ディナモ・ザグレブの下部組織出身。2018年にキエーボへ移籍し、キエーボでは正GKとして公式戦83試合に出場した。 ジェノアでは新シーズン、トリノを退団した 2021.08.12 00:00 Thu
レガ・カルチョは26日、セリエBに所属するキエーボの登録を認めずセリエDに降格することを発表した。 税金の未払いがあったキエーボに関しては、シーズン中の破産を避けるべく、クラブの財政状態をレガ・カルチョに報告するよう命じられていた。 しかし審査の結果、登録が許可される財政状態にはなく、アマチュア扱いとなるセ 2021.07.27 08:00 Tue
ウディネーゼやサッスオーロで活躍したイタリア人FWアントニオ・フローロ・フローレス(36)が現役引退を発表した。 ナポリのユース出身のフローロ・フローレスは、ナポリやウディネーゼ、サッスオーロ、キエーヴォ、ジェノア、バーリなどでプレー。また、スペインのグラナダでもプレーした。 2018-19シーズンからセリ 2020.02.01 17:22 Sat

セリエAの関連記事

キエーボの人気記事ランキング

1

サンプドリア、破産キエーボからFWデ・ルカを獲得

サンプドリアは11日、イタリア人FWマヌエル・デ・ルカ(23)を獲得したことを発表した。 192cmの大型ストライカーであるデ・ルカは、インテルとトリノの下部組織出身。トリノではトップチームデビューを飾れず、これまでアレッサンドリア、ヴィルトゥス・エンテッラなど下部リーグのクラブにレンタルに出されていた。 そして昨年9月、キエーボに加入。キエーボではセリエB32試合に出場して6ゴールを挙げていた。 キエーボは新シーズン、財政難によりセリエB登録を認められず破産扱いとなってアマチュアリーグのセリエDから再スタートを切ることが決まっていた。 2021.08.12 01:30 Thu
2

2021年消滅のキエーボで会長務めたカンペデッリ氏、英雄ペリッシエル氏らへの法廷闘争を開始

2021年に消滅したキエーボ・ヴェローナ。会長を務めたルカ・カンペデッリ氏が元関係者らに対する法廷闘争を始めた。『フットボール・イタリア』が伝えている。 長年のカルチョファンに親しまれたキエーボ。セリエA初挑戦となった2001-02シーズンの序盤戦で一時首位に立ち、最終順位も5位という大躍進を遂げ、ミラクル・キエーボという今なお語り継がれる代名詞も誕生した。 その後もカルチョのプロヴィンチャ(中堅クラブ)として一定の地位を築いたが、財政難に端を発する様々な財務違反・不正会計が発覚。セリエBで昇格プレーオフを戦った直後の2021年7月にセリエDへの強制降格を命じられ、さらにその翌月、リーグへの登録期限までに買い取り先が見つからなかったことにより、1929年創立の由緒あるクラブは解散を余儀なくされた。 元凶となったのはクセありワンマン会長として知られたカンペデッリ氏だったわけだが、クラブ解散の同月、ミラクル・キエーボ時代の中心選手だった元イタリア代表FWセルジオ・ペリッシエル氏が発起人・オーナーとなり、事実上の後継クラブであるFCキエーボ2021(現:FCクリヴェンセ)がヴェローナの地に誕生した。 ペリッシエル氏自らも現役復帰して盛り上げたクラブは今季からセリエDへ昇格し、プロリーグであるセリエCまであと一歩。そんななか、カンペデッリ氏から横槍が入った。 イタリア『TuttoMercatoWeb』によると、カンペデッリ氏はイタリアサッカー連盟(FIGC)とガブリエレ・グラヴィーナ会長、そしてFCクリヴェンセとペリッシエル氏の計4者を相手取り、ヴェネツィア地方裁判所で告訴、受理されたという。 FIGCとグラヴィーナ会長に対しては「2021年のセリエBからの不当な排除」、FCクリヴェンセとペリッシエル氏に対しては「スポーツの商標登録に関する所有権侵害」を訴えており、総額1億4000万ユーロ(約221億3000万円)の賠償を求めているとのことだ。 キエーボの会長時代から何かと悪名高い存在だったカンペデッリ氏。FIGCはともかく、ペリッシエル氏とFCクリヴェンセを応援しているファンにとっては堪ったものではないだろう。 2023.09.14 21:35 Thu

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly