【W杯ラウンド16プレビュー】20年ぶりの再戦! 5戦無敗イングランド優位も勢いで勝るコロンビアが初勝利狙う《コロンビアvsイングランド》
2018.07.03 12:05 Tue
▽ロシア・ワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦、コロンビア代表vsイングランド代表が7月3日27:00にスパルタク・スタジアムでキックオフされる。グループHを2勝1敗で首位通過したコロンビアと、グループGを2勝1敗の2位で通過したイングランドによる、1998年フランス大会以来となるW杯での再戦だ。
▽なお、両チームの通算対戦成績はイングランドの3勝2分け。直近の2005年のフレンドリーマッチでもイングランドが3-2で勝利している。なお、フランスW杯では共に1勝1敗で迎えたグループリーグ最終節で対戦しており、MFダレン・アンダートン、MFデイビッド・ベッカムの2ゴールによって2-0で勝利したイングランドがグループリーグ突破を果たしていた。
▽コロンビア予想スタメン
DF:アリアス、ミナ、ダビンソン・サンチェス、モジカ
MF:カルロス・サンチェス、ウリベ
MF:クアドラード、キンテーロ、ムリエル
FW:ファルカオ
負傷者:MFアギラール、ハメス・ロドリゲス
出場停止者:なし
▽システムに関しては[4-2-3-1]の布陣を採用する見込みだ。スタメンに関しては中盤でC・サンチェスの相棒にウリベ、バリオス、スタートからの起用が難しいハメス・ロドリゲスの代役にムリエル、イスキエルドのいずれを起用するかが注目ポイントだ。
▽イングランド予想スタメン
DF:ウォーカー、ストーンズ、マグワイア
MF:トリッピアー、ロフタス=チーク、ヘンダーソン、リンガード、ヤング
FW:スターリング、ケイン
負傷者:DFストーンズ
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。負傷者に関してはベルギー戦でストーンズがふくらはぎを痛めたものの先発起用に問題はない模様だ。
▽システムに関しては[3-5-2]と[3-4-3]を併用しているが、スターリングとケインを2トップに配した[3-5-2]で臨む模様だ。より守備的に戦う場合はロフタス=チークをヘンダーソンの横に並べて、ケインの下にリンガードとスターリングを並べることになる。スタメンに関しては大勝したパナマ戦をベースに負傷明けのデレ・アリがロフタス=チークに代わって復帰する可能性もある。
★注目選手
◆コロンビア:DFダビンソン・サンチェス
▽メンバー全員がプレミアリーグでプレーするイングランドに対して、コロンビアはC・サンチェス、ファルカオ、クアドラードが過去にプレー経験があり、守護神オスピナとイスキエルドとD・サンチェスが現在同リーグでプレーしている。とりわけ、昨季1年間トッテナムの主力センターバックとしてプレーしたD・サンチェスはケインやデレ・アリ、トリッピアーらのチームメイトに加え、その他のプレーヤーの特長も把握している。もちろん、その逆で自身の弱点も把握されている可能性はあるが、守勢が見込まれる今回の一戦で若きディフェンスリーダーの出来がコロンビア勝利のカギを握る。
◆イングランド:DFキーラン・トリッピアー
▽今回のコロンビア戦に向けては相手のキーマンの1人、クアドラードが右サイドでプレーするため、自身と逆サイドのヤングやリンガード、マグワイアが守備に追われる可能性が高い。逆に、ハメス・ロドリゲスがベンチスタート濃厚な相手左サイドは迫力を欠くためトリッピアーの攻撃参加が重要となる。卓越した正確性と多彩さを誇る得意のクロスで目下得点王のケインにチャンスボールを送り込みたい。同時に接戦において戦況を左右するプレースキックでも存在感を示したい。
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▽日本、セネガル、ポーランドと同居したグループHでは日本との初戦で開始早々のMFカルロス・サンチェスのPK献上と一発退場が響き1-2で敗戦する最悪のスタートを切ったコロンビア。しかし、第2節のポーランド戦で3-0の大勝を飾ると、セネガルとの最終節では終始押し込まれる苦しい展開の中でDFミナがセットプレーで挙げた2試合連続ゴールによって1-0で競り勝ち、見事に2連勝で首位通過を果たした。前回大会で躍動したMFハメス・ロドリゲスのコンディション不良など不安材料は多いが、難敵イングランド撃破で2大会連続のベスト8進出を果たしたい。▽一方、ベルギーとチュニジア、パナマと2強2弱と目されたグループGに入ったイングランドはチュニジアとの初戦をエースFWケインの2ゴールで辛勝すると、パナマとの第2戦ではセットプレーが機能しケインのハットトリックなどで6-1の大勝を飾り、順当に決勝トーナメント進出を決めた。最終節のベルギーとの連勝対決では多数の主力を温存した中、やや消極的な戦いぶりで0-1の敗戦を喫し、“狙い通り”の2位通過を決めた。トーナメントの勝ち上がり易さを考慮してコロンビアとの対戦を選んだイングランドだが、3大会ぶりのベスト8進出はなるか。◆コロンビア◆
【4-2-3-1】
【4-2-3-1】
▽コロンビア予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:オスピナDF:アリアス、ミナ、ダビンソン・サンチェス、モジカ
MF:カルロス・サンチェス、ウリベ
MF:クアドラード、キンテーロ、ムリエル
FW:ファルカオ
負傷者:MFアギラール、ハメス・ロドリゲス
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。負傷者に関してはアギラールに加えて、セネガル戦で負傷交代したハメス・ロドリゲスの起用が難しい状況だ。
▽システムに関しては[4-2-3-1]の布陣を採用する見込みだ。スタメンに関しては中盤でC・サンチェスの相棒にウリベ、バリオス、スタートからの起用が難しいハメス・ロドリゲスの代役にムリエル、イスキエルドのいずれを起用するかが注目ポイントだ。
◆イングランド◆
【3-5-2】
【3-5-2】
▽イングランド予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:ピックフォードDF:ウォーカー、ストーンズ、マグワイア
MF:トリッピアー、ロフタス=チーク、ヘンダーソン、リンガード、ヤング
FW:スターリング、ケイン
負傷者:DFストーンズ
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。負傷者に関してはベルギー戦でストーンズがふくらはぎを痛めたものの先発起用に問題はない模様だ。
▽システムに関しては[3-5-2]と[3-4-3]を併用しているが、スターリングとケインを2トップに配した[3-5-2]で臨む模様だ。より守備的に戦う場合はロフタス=チークをヘンダーソンの横に並べて、ケインの下にリンガードとスターリングを並べることになる。スタメンに関しては大勝したパナマ戦をベースに負傷明けのデレ・アリがロフタス=チークに代わって復帰する可能性もある。
★注目選手
◆コロンビア:DFダビンソン・サンチェス
Getty Images
▽コロンビアの注目プレーヤーは最終ラインを統率するD・サンチェスだ。日本との初戦では自身初のW杯の重圧か、C・サンチェスのPK献上に繋がる痛恨の入れ替わりなど硬さから来る細かいミスが散見された。しかし、第2戦のポーランド戦ではFWレヴァンドフスキ、最終節のセネガル戦ではFWマネと相手のキーマンをほぼ完璧に抑え込む見事なパフォーマンスを披露し、2戦連続クリーンシートに貢献。とりわけ、セネガル戦では前半序盤にゴール前へ完璧に抜け出したマネを圧巻のスライディングタックルでストップ。一時PK判定が下されるもビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)による検証の結果、ファインプレーの正当性が認められた。▽メンバー全員がプレミアリーグでプレーするイングランドに対して、コロンビアはC・サンチェス、ファルカオ、クアドラードが過去にプレー経験があり、守護神オスピナとイスキエルドとD・サンチェスが現在同リーグでプレーしている。とりわけ、昨季1年間トッテナムの主力センターバックとしてプレーしたD・サンチェスはケインやデレ・アリ、トリッピアーらのチームメイトに加え、その他のプレーヤーの特長も把握している。もちろん、その逆で自身の弱点も把握されている可能性はあるが、守勢が見込まれる今回の一戦で若きディフェンスリーダーの出来がコロンビア勝利のカギを握る。
◆イングランド:DFキーラン・トリッピアー
Getty Images
▽イングランドの注目プレーヤーは、今大会ここまでイングランドのベストプレーヤーの呼び声高いトリッピアーだ。ポジション争いのライバル、ウォーカーのセンターバックコンバートに伴い、右ウイングバックのポジションを獲得したトリッピアーは、“ベッカム級”と評される右足のキックを武器に攻撃面で多くのチャンスを創出。所属するトッテナムではMFエリクセンという、プレースキックの名手がいるため蹴る回数が少ないものの、今大会ではイングランドのメインプレースキッカーを務め多くのチャンスを演出している。▽今回のコロンビア戦に向けては相手のキーマンの1人、クアドラードが右サイドでプレーするため、自身と逆サイドのヤングやリンガード、マグワイアが守備に追われる可能性が高い。逆に、ハメス・ロドリゲスがベンチスタート濃厚な相手左サイドは迫力を欠くためトリッピアーの攻撃参加が重要となる。卓越した正確性と多彩さを誇る得意のクロスで目下得点王のケインにチャンスボールを送り込みたい。同時に接戦において戦況を左右するプレースキックでも存在感を示したい。
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