【リーグ・アン・シーズン総括】最優秀選手はカバーニ!

2018.05.24 21:30 Thu
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★名門3チーム奮闘もスーパースター軍団PSGが2年ぶりの戴冠
▽近年、混戦模様となることが多いリーグ・アンだが、今季はFWネイマールやFWムバッペの加入で大きな話題を集めたスーパースター軍団のパリ・サンジェルマン(PSG)が、2シーズンぶりの覇権奪還を果たした。

▽昨シーズン、モナコに5連覇を阻まれたPSGは、今夏の移籍市場でネイマール、ムバッペ、DFダニエウ・アウベスら世界屈指の名手を札束攻勢で獲得し、勝負のシーズンに臨んだ。すると、ムバッペ、FWカバーニ、ネイマールの超強力トリデンテ“MCN”が早々に機能すると、圧倒的な攻撃力を武器に開幕6連勝。その後、チャンピオンズリーグ(CL)との並行から格下相手に勝ち点を取りこぼすも前半戦を余裕の戦いぶりで首位フィニッシュ。後半戦はネイマールの負傷離脱など幾つかのアクシデントに見舞われたものの、ライバルたちの取りこぼしを生かして首位を独走。そして、第33節のモナコ戦では昨季王者相手に衝撃的な7-1の圧勝劇をみせ、5節を残して2年ぶりの覇権奪還を果たした。なお、今季国内3冠を成し遂げたPSGだが、今季限りでエメリ監督の退任が決定し来季は智将トゥヘル監督の下で新たな黄金時代構築を目指す。

▽圧倒的な戦力を持つPSGの一人旅を許したものの、シーズンを通じて奮闘が目立ったモナコ、リヨン、マルセイユの名門3チームは最終節までもつれ込む来季CL出場を懸けたトップ3争いを展開。その三つ巴の争いを制したのは昨季王者モナコとリヨンの2チームだった。前述のムバッペを筆頭に優勝に貢献した主力を引き抜かれたモナコは若手主体の新戦力補強が機能せず、序盤戦は苦しい戦いを強いられた。それでも、CLグループステージ4位敗退に伴い、国内の戦いに集中できたことで徐々にチームの熟成も進み、主砲ファルカオやMFロニー・ロペスらを軸とする強力な攻撃陣を生かして最終的に2位フィニッシュを決めた。
▽一方、FWラカゼットやMFトリッソなど例年通り、主力を引き抜かれたリヨンだが、育成能力に長けたジェネシオ監督の下で世界屈指の育成組織から昇格してきた逸材たちが躍動。さらに、昨冬加入のFWデパイを含めFWトラオレ、FWマリアーノが新エースFWフェキルと2桁ゴールカルテットを形成し、リーグ屈指の破壊力で最終的に3位の座を死守した。

▽その2強との争いに敗れて来季のCL出場権を逃したマルセイユだが、就任2年目を迎えたガルシア監督の下でエースFWトヴァンやMFアンギッサ、MFマキシム・ロペス、DFブバカル・カマラなど期待の若手が急成長。さらにアメリカ人オーナーの下で獲得したMFグスタボやDFラミといったベテランが若いチームをしっかりとリードし、ヨーロッパリーグ(EL)準優勝など今後の飛躍を予感させるシーズンに。また、日本代表DF酒井宏樹も本職の右サイドバックに加え、左サイドバック、3バックの右ストッパーと新境地を開き絶対的な主力としてチームを支えた。
▽PSGの国内カップ2冠によって6位まで広がったEL出場権争いでは前述のマルセイユに加えて、レンヌとボルドーが熾烈な争いを制した。レンヌはクリスティアン・グルキュフからサブリ・ラムシ監督、ボルドーはジョスリン・グーヴェネックからグスタボ・ポジェ監督と共にシーズン途中の監督交代に踏み切るも、この選択が奏功して後半戦に勝ち点を積み重ねて逆転でのEL出場を手にした。さらに、レンヌではMFブリゴーとFWサール、ボルドーではFWマウコムと若手逸材の活躍も光った。

▽例年、熾烈を極める残留争いではアミアン、ストラスブールという昇格組がいずれも残留を果たすも、昇格・降格プレーオフを制して昇格したトロワが19位で1年での2部降格に。また、日本代表GK川島永嗣が正GKを務めたメスも最下位に終わり、2年での2部降格となった。なお、今季18位のトゥールーズはACアジャクシオとの昇格・降格プレーオフ初戦を3-0で快勝しており、残留が濃厚な状況だ。

【最優秀選手&監督】
★最優秀選手
◆FWエディンソン・カバーニ(パリ・サンジェルマン)
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▽前半戦で主役を担ったネイマールの活躍も見事だったが、シーズンを通した貢献度で勝ったカバーニがMVPに相応しい。昨シーズン、イブラヒモビッチが去ったチームでようやく主役の座についたものの、今季は新たにネイマールというスーパースターが加入したことで、再び脇役に回ることに。シーズン序盤にはPKキッカーを巡って衝突するなど精神的に難しい時期も過ごした。それでも、自身のエゴを封じて再びチームプレーヤーに戻ったカバーニはネイマールの負傷離脱で迫力不足となった後半戦の攻撃陣を見事にけん引し、28ゴールで2年連続の得点王に輝いた。

★最優秀監督
◆ブルーノ・ジェネシオ(リヨン)
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▽卓越した育成力と調整力で主力が大きく入れ替わったリヨンを見事にまとめ上げた。昨夏、主砲ラカゼット、中盤の要トリッソなど多くの主力選手が引き抜かれたリヨンは厳しいシーズンが予想された。しかし、若手育成に定評があるフランス人指揮官はMFアワールやMFエンドンベレ、MFトゥザールといった若手逸材を一人前に育て上げると、移籍市場で獲得したFWトラオレやFWマリアーノ、DFメンディら粗削りな逸材たちを見事に組織に組み込み、PSGやマルセイユ、モナコに勝るとも劣らない好チームに仕上げ、最終的にCL出場圏内の3位フィニッシュに成功した。今夏もフェキルを中心に主力の引き抜きが予想されるが、ヨーロッパ屈指の育成組織とジェネシオ監督の手腕を持ってすれば問題なく乗り切れるはずだ。

【期待以上】
★チーム
◆モンペリエ
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▽リーグ屈指の堅守を武器に最後までEL出場権を争う躍進のシーズンに。昨季、降格圏内とわずかのポイント差の15位と低迷を強いられたモンペリエだが、今季は堅実なチーム作りに定評があるデル=ザカリアン新監督の下で飛躍の1年となった。昨季チーム得点王のFWムニエ(現ハダースフィールド)とリーグ屈指の司令塔MFブデブス(現ベティス)の2大エースの流出によって降格候補の一角にも予想されたが、[5-3-2]の守備的な布陣を武器に序盤戦は勝ち切れなかったものの負けないチームに変貌。GKルコント、DFペドロ・メンデス、DFアギラールといった無名ながらも質の高い新加入選手に加え、来年41歳を迎えるレジェンドDFイウトン、今夏のビッグクラブ行き濃厚な若手DFムキエレ、DFルシヨンといった現有戦力がソリッドな守備を形成。さらに、後半戦に入ると、FWムベンザやFWジョバンニ・シオ、FWイコネといった攻撃陣の成長によりカウンターの精度も高まり、得点力に課題こそあるものの好チームに仕上がった。ラスト2試合の取りこぼしでEL出場圏内とは勝ち点4差の10位フィニッシュも、トップ4相手に1敗7分け、昨季66失点から33失点に半減させた、その変貌ぶりは今季のトピックの1つだった。

★選手
◆MFロニー・ロペス(モナコ)
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▽今季モナコの2位フィニッシュに貢献した成長株。FWムバッペ(現PSG)やMFベルナルド・シウバ(現マンチェスター・シティ)、FWジェルマン(現マルセイユ)と昨季優勝に貢献したアタッカー陣が相次いで流出したモナコはFWケイタ・バルデ、FWヨベティッチ、MFゲザルといった新戦力を補強したが、いずれの選手もケガの影響やチーム戦術への適応に苦戦し思うような活躍ができなかった。その中で主砲FWファルカオと共にチームを救ったのが、リールからレンタルバックした22歳のポルトガル代表MF。ベンフィカ、マンチェスター・シティの下部組織育ちの俊英はプレシーズンからアピールに成功すると、最終的にリーグ戦全試合に出場し15ゴール5アシストを記録。同胞で同じレフティのベルナルド・シウバの後釜として右サイドを主戦場に攻撃の起点となり、より優れた得点能力を生かしてチーム2位のゴール数も記録した。

【期待外れ】
★チーム
◆リール
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▽ルクセンブルク人実業家のジェラール・ロペス新オーナーの下で鬼才ビエルサを招へいしモナコのような育成型クラブを目指したリールだが、昨季に続き残留争いに巻き込まれる厳しい1年となった。今夏の移籍市場でMFチアゴ・マイアやFWポンセ、FWニコラス・ペペなど国内外の若手逸材をかき集めたリール。しかし、指揮官の難解すぎる戦術に若手選手が順応できなかったうえ、リーグ・アン初挑戦となった多くの選手がフィジカル的なスタイルに苦戦し、惨敗を重ねた。そして、昨年11月末には予てよりフロントとの確執が噂された指揮官が、ある意味予想通りに退任。その後、前サンテチェンヌ指揮官ガルティエ監督の下で再スタートを切ることになったが、後半戦に入ってもチームは安定することなく昇格・降格プレーオフ圏内の18位トゥールーズを勝ち点1差で振り切っての17位フィニッシュとなった。

★選手
◆FWコンスタンティノス・ミトログル(マルセイユ)
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▽新エースストライカー候補として加入もトップ3を逃す戦犯に。昨夏、ガラタサライに旅立ったFWゴミスの後釜としてFWジルーらの獲得を逃したクラブが最後に白羽の矢を立てて獲得したミトログルだが、19試合出場で9ゴールと期待外れの1年目となった。加入当初からコンディションに問題を抱えて出遅れると、ギアが上がり切らないままシーズンを終えることになった。最後までCL出場権を争ったモナコとリヨンとの間に大きな差はなかったものの、両チームがFWファルカオ、FWマリアーノとエースストライカーが決定的な仕事を果たした一方、マルセイユではミトログルとジェルマンが期待外れに終わり、それが最終的な順位に影響した印象だ。来季はコンディションを整えて捲土重来のシーズンとしたい。

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