セビージャ善戦も得点奪えずゴールレス…準決勝の切符はバイエルンの手に《CL》

▽チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグ、バイエルンvsセビージャが行われ0-0のドローに終わった。この結果、2戦合計2-1でバイエルンが準決勝進出を決めた。

▽1stレグでは、敵地サンチェス・ピスファンの熱狂的なサポーターの後押しを受けたセビージャに劣勢を強いられるも、地力の違いを見せ逆転勝利を手にしたバイエルン。その後のアウグスブルクとのリーグ戦では主力を一部温存しながらも4-1で快勝、ブンデスリーガ6連覇を達成してこの一戦に大きな弾みを付けた。スペインの強豪をホームに迎える第2戦は、その試合から5選手を変更。[4-3-3]のフォーメーションにGkウルライヒ、4バックに右からキミッヒ、J・ボアテング、フンメルス、ラフィーニャ。アンカーにハビ・マルティネスを置き、ミュラーとハメス・ロドリゲスがインサイドハーフ。3トップにロッベン、レヴァンドフスキ、リベリが起用された。

▽一方、ホームで善戦もあと一歩及ばなかったセビージャはその後の国内リーグ戦でもセルタに4失点と調子は下向きのまま。アウェイでの逆転突破に向けて最低でも2ゴールが必要となる中、セルタ戦から5選手を変更。Gkソリア、最終ラインは右からヘスス・ナバス、メルカド、ラングレ、エスクデロ。ダブルボランチにバネガとエンゾンジ、2列目にコレア、フランコ・バスケス、サラビアが入り、ワントップはイェデルが張った。
▽まずは2分、味方のスルーパスに反応したレヴァンドフスキがボックス手前でファウルを受けてバイエルンにFKのチャンス。これをハメス・ロドリゲスが狙うがわずかにクロスバーの上に。さらに5分にはロッベンが左サイドから切り込む得意な形でシュートに繋げた。

▽バイエルンのシュートが枠に飛んだのは7分のこと。右サイドのキミッヒのクロスをレヴァンドフスキが頭で合わせたが、GKソリアが掻き出す。対するセビージャがゴールに迫ったのは12分、バネガのパスからサラビアがボックス内からシュートを放つ。▽その後も攻撃の主導権を握るのはバイエルン。右ウイングのロッベンを軸にサイドからセビージャの守備網を掻い潜ろうと試みる。だが、なかなかシュートは打たせてもらえない。

▽セビージャもボールを持てば相手の懐を突く縦パスを入れつつ、サイドに散らせながらバイエルンの守備の穴を探していく。すると26分、バイタルエリアでボールを持ったコレアから、左サイドを駆け上がってきたエスクデロにボールが渡ると、ボックス左から右ポストを掠めるシュートを放つ。

▽決定的なシーンが訪れたのは38分、ロッベンの突破からリベリにボールが渡されると、リベリはペナルティアーク付近から強烈なシュートを放つ。しかし、ここはGKソリアがファインセーブ。セビージャが粘り強さを見せる。さらに直後の40分には、リベリを狙ったミュラーのパスをヘスス・ナバスが決死のクリア。セビージャは2度のピンチを凌いで見せた。

▽前半はスコアは動かず、合計スコア2-1のまま迎えた後半、49分にセビージャの守りを左右に振ったバイエルンは、左サイドのラフィーニャのクロスをレヴァンドフスキがサイドネットを叩くヘディングシュートを浴びせる。

▽後半に入ってバイエルンのボール支配を前に、なかなか攻撃に転じることが出来ないセビージャ。60分頃にようやくボールを持てるようになると、縦の突破を試みたヘスス・ナバスがラフィーニャに倒され右サイドでFKを獲得。そのFKにコレアが頭で合わせるがクロスバーを直撃。

▽ピンチを凌いだバイエルンはこれまで通りセビージャを相手陣内に押し込む展開となる。63分にはミュラーとハメス・ロドリゲスが立て続けに枠内シュートを見舞うがネットは揺らせず。72分にはロッベンがボックス右から右足でシュートを放つがサイドネットに跳ね返る。

▽その後、バイエルンの攻撃を耐えきったセビージャだが、大事な得点が最後まで奪えず2ndレグは0-0でフィニッシュ。2戦合計スコア2-1で、バイエルンが2年ぶり準決勝進出を決めた。