【CLプレビュー】バルサ圧倒的優位は揺るがず! 重要なデルビー控えるローマの選択はいかに?《ローマvsバルセロナ》
2018.04.10 13:00 Tue
▽チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグ、ローマvsバルセロナが日本時間10日27:45にスタディオ・オリンピコでキックオフされる。1stレグで大き過ぎるアドバンテージを手にしたバルセロナと、奇跡の逆転劇を目指すローマによるリターンマッチだ。
▽4日にカンプ・ノウで行われた1stレグでは地力で勝るバルセロナが4-1で先勝。戦前の予想通り、圧倒的なボールポゼッションでローマを押し込んだホームチームは粘る相手に対して、36分と55分の2つのオウンゴールで先行。さらに、ロングカウンターから伏兵DFピケにもゴールが生まれ、60分までに3点のリードを手にした。その後、この3失点目で開き直ったローマの反撃からFWゼコにアウェイゴールが生まれるも、直後にFWルイス・スアレスのダメ押しの4点目が決まり、2ndレグを前にベスト4進出に大きく近づいた。
▽3年前のグループステージと同様にカンプ・ノウで大敗を喫したローマ。ディ・フランチェスコ監督の現実的な采配はある程度機能したものの、自陣ボックス付近での細かいエラーなどが響き厳しい敗戦となった。加えて、先週末のリーグ戦では好調フィオレンティーナ相手に0-2の敗戦を喫して公式戦3試合未勝利。3位こそキープしているものの、4位ラツィオと同勝ち点、5位インテルと勝ち点1差と来季CL出場権争いはし烈を極めている。その中で今週末には宿敵ラツィオと今季の趨勢を左右する重要過ぎる“デルビー・デッラ・カピターレ”を控える。今季の公式戦で一度も3点を奪われたことがないバルセロナ相手に3点以上を奪い、且つ無失点で試合を終えることは不可能に近い困難なミッションであり、ディ・フランチェスコ監督としてはホームゲームといえどもラツィオ戦を意識した采配を振るう可能性も否定できない。
▽一方、全体的なパフォーマンスはいまひとつもピケが「押し込んだからこそ生まれた」と主張する2つのオウンゴールなどで先勝したバルセロナ。また、先週末のレガネス戦では複数の主力を温存した中、エースFWメッシの圧巻ハットトリックの活躍によってリーガエスパニョーラ記録タイとなるリーグ戦38試合無敗記録を樹立した。さらに、同節では2位アトレティコ・マドリーと3位レアル・マドリーのダービーがドローに終わり、2位以下との勝ち点差が「11」に広がった。ただ、今週末にはリーガエスパニョーラ無敗新記録樹立を目指す中、5連勝中で直近8勝1分けと絶好調の4位バレンシアとの上位対決を控えており、今回の2ndレグの試合展開次第では早い段階で主力に休みを与えていく可能性もあるだろう。
▽両チームの勝ち抜けの条件はローマが3-0か、4点差以上を付けての勝利が必要となる。一方、バルセロナは引き分け以上で文句なし。また、2点失点以内での敗戦やアウェイゴール2つ以上を奪っての3点差の負けでも突破が決まる圧倒的優位な状況だ。なお、ローマが4-1で勝利した場合のみ延長戦へと突入する。(延長戦でもアウェイゴールルールは適用)
▽ローマ予想スタメン
DF:ブルーノ・ペレス、マノラス、ファシオ、コラロフ
MF:デ・ロッシ、ストロートマン
MF:フロレンツィ、ナインゴラン、エル・シャーラウィ
FW:ゼコ
負傷者:DFカルスドルプ、MFジェンギズ・ユンデル、FWペロッティ
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。負傷者に関してはふくらはぎのケガで直近のリーグ戦を回避したペロッティとカルスドルプの欠場が確定。招集メンバー入りしたジェンギズの出場も微妙なところだ。
▽システムとスタメンに関しては敗退濃厚の状況に加え、週末にラツィオとの重要なデルビーを控えていることで、ディ・フランチェスコ監督が割り切った用兵をみせ、一部主力を温存する可能性もある。その場合、ジェルソンやデフレル、シック、ゴナロンといった選手が起用されるはずだ。
▽バルセロナ予想スタメン
GK:テア・シュテーゲン
DF:ネウソン・セメド、ピケ、ユムティティ、ジョルディ・アルバ
MF:デンベレ、ラキティッチ、ブスケッツ、イニエスタ
FW:メッシ、スアレス
負傷者:DFディーニュ
出場停止者:MFコウチーニョ
▽前所属先のリバプールでCLグループステージに出場したコウチーニョがレギュレーションの問題で起用できない。負傷者に関しては1stレグに続きディーニュが欠場も、それ以外の全選手が起用可能だ。
▽スタメンに関しては1stレグと変更がないと思われるが、累積警告で出場停止にリーチがかかっているセルジ・ロベルトに代わってデンベレかパウリーニョを起用する可能性もありそうだ。また、コンディションにやや不安を抱えるブスケッツにもベンチスタートの可能性がある。
★注目選手
◆ローマ:FWエディン・ゼコ
◆バルセロナ:DFサミュエル・ユムティティ
▽4日にカンプ・ノウで行われた1stレグでは地力で勝るバルセロナが4-1で先勝。戦前の予想通り、圧倒的なボールポゼッションでローマを押し込んだホームチームは粘る相手に対して、36分と55分の2つのオウンゴールで先行。さらに、ロングカウンターから伏兵DFピケにもゴールが生まれ、60分までに3点のリードを手にした。その後、この3失点目で開き直ったローマの反撃からFWゼコにアウェイゴールが生まれるも、直後にFWルイス・スアレスのダメ押しの4点目が決まり、2ndレグを前にベスト4進出に大きく近づいた。
▽3年前のグループステージと同様にカンプ・ノウで大敗を喫したローマ。ディ・フランチェスコ監督の現実的な采配はある程度機能したものの、自陣ボックス付近での細かいエラーなどが響き厳しい敗戦となった。加えて、先週末のリーグ戦では好調フィオレンティーナ相手に0-2の敗戦を喫して公式戦3試合未勝利。3位こそキープしているものの、4位ラツィオと同勝ち点、5位インテルと勝ち点1差と来季CL出場権争いはし烈を極めている。その中で今週末には宿敵ラツィオと今季の趨勢を左右する重要過ぎる“デルビー・デッラ・カピターレ”を控える。今季の公式戦で一度も3点を奪われたことがないバルセロナ相手に3点以上を奪い、且つ無失点で試合を終えることは不可能に近い困難なミッションであり、ディ・フランチェスコ監督としてはホームゲームといえどもラツィオ戦を意識した采配を振るう可能性も否定できない。
▽両チームの勝ち抜けの条件はローマが3-0か、4点差以上を付けての勝利が必要となる。一方、バルセロナは引き分け以上で文句なし。また、2点失点以内での敗戦やアウェイゴール2つ以上を奪っての3点差の負けでも突破が決まる圧倒的優位な状況だ。なお、ローマが4-1で勝利した場合のみ延長戦へと突入する。(延長戦でもアウェイゴールルールは適用)
◆ローマ◆
【4-2-3-1】
【4-2-3-1】
▽ローマ予想スタメン

(C)CWS Brains,LTD.
GK:アリソンDF:ブルーノ・ペレス、マノラス、ファシオ、コラロフ
MF:デ・ロッシ、ストロートマン
MF:フロレンツィ、ナインゴラン、エル・シャーラウィ
FW:ゼコ
負傷者:DFカルスドルプ、MFジェンギズ・ユンデル、FWペロッティ
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。負傷者に関してはふくらはぎのケガで直近のリーグ戦を回避したペロッティとカルスドルプの欠場が確定。招集メンバー入りしたジェンギズの出場も微妙なところだ。
▽システムとスタメンに関しては敗退濃厚の状況に加え、週末にラツィオとの重要なデルビーを控えていることで、ディ・フランチェスコ監督が割り切った用兵をみせ、一部主力を温存する可能性もある。その場合、ジェルソンやデフレル、シック、ゴナロンといった選手が起用されるはずだ。
◆バルセロナ◆
【4-4-2】
【4-4-2】
▽バルセロナ予想スタメン

DF:ネウソン・セメド、ピケ、ユムティティ、ジョルディ・アルバ
MF:デンベレ、ラキティッチ、ブスケッツ、イニエスタ
FW:メッシ、スアレス
負傷者:DFディーニュ
出場停止者:MFコウチーニョ
▽前所属先のリバプールでCLグループステージに出場したコウチーニョがレギュレーションの問題で起用できない。負傷者に関しては1stレグに続きディーニュが欠場も、それ以外の全選手が起用可能だ。
▽スタメンに関しては1stレグと変更がないと思われるが、累積警告で出場停止にリーチがかかっているセルジ・ロベルトに代わってデンベレかパウリーニョを起用する可能性もありそうだ。また、コンディションにやや不安を抱えるブスケッツにもベンチスタートの可能性がある。
★注目選手
◆ローマ:FWエディン・ゼコ

Getty Images
▽ローマの注目プレーヤーはエースFWゼコだ。1stレグではチーム全体が押し込められた中、前線で孤立無援の状況を強いられるも見事な決定力で一矢報いるゴールを記録した。今季の公式戦で一度も3点を奪われたことがないバルセロナ相手に3点以上を奪い、且つ無失点で試合を終えることは不可能に近い困難なミッションとなる。その奇跡の逆転劇を実現できるとしたら、やはりエースストライカーの爆発以外に手立てはないはずだ。◆バルセロナ:DFサミュエル・ユムティティ

Getty Images
▽バルセロナの注目プレーヤーは、若きディフェンスリーダーのユムティティだ。卓越した身体能力と守備センスに加え、ビルドアップの局面でも少なくない貢献を果たしているフランス代表DF。ここ最近は給与面の問題からクラブ退団が噂されるも、ローマとの1stレグではチーム2点目に絡んだ場面でユニフォーム胸のクレストを掴むセレブレーションを披露。クラブへの忠誠を示し、自身の去就報道を見事にシャットアウトした。今回の2ndレグでは相手の戦い方次第ではあるが、守勢に回る時間も多くなるはずだ。その中で相手攻撃陣を冷静に抑え込み、チームの逃げ切りに貢献したいところだ。ローマの関連記事
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