2度のVARなど激闘シーソーゲームを制したミランがキエーボに競り勝ちリーグ戦5連勝!《セリエA》

2018.03.19 00:56 Mon
Getty Images
ミランは18日、セリエA第29節でキエーボをホームに迎え、3-2で勝利した。

▽現在6位に位置しているミラン(勝ち点47)は、リーグ戦ここ8試合で7勝1分と好調。しかしヨーロッパリーグではアーセナルに歯が立たずベスト16で敗れ去ってしまった。

▽代表ウィーク前最後の試合となる16位のキエーボ(勝ち点25)戦では、直近のアーセナル戦から先発を3人変更。ロマニョーリ、モントリーボ、アンドレ・シウバに代えて、サパタ、ボナヴェントゥーラ、ビリアを起用した。
▽立ち上がりからボールを支配し攻め込んでいくミランはスソやボリーニの右サイドを中心にキエーボに襲い掛かる。左のチャルハノールからも前線のクトローネに配球されるが惜しくも合わない。それでも攻め続けるミランが先制するのは時間の問題だった。

▽10分、ボックス手前のスソの溜めから右サイドを上がってきたケシエにボールが渡される。ケシエのクロスはGKソレンティーノに弾かれるが、こぼれ球をフリーのチャルハノールが冷静に押し込んでミランが先制点を挙げた。
▽一方的な展開を見せるミランだが、キエーボも19分にイングレーゼがボックス中央からこの日最初のシュートを浴びせる。しかしシュートはサパタがしっかりブロック。さらに21分には、右サイドのカッチャトーレのクロスを受けたデパオリがオーバーヘッドで狙うがミランGKドンナルンマが阻む。

▽迎えた33分、徐々に傾いてきた流れをキエーボは見逃さなかった。ジャッケリーニの左からのクロスがサパタに当たって後方に流れると、詰めていたステピンスキが沈めて同点に。

▽さらにその直後の34分、今度は右サイドからのクロスをニアでステピンスキが潰れると、こぼれ球をイングレーゼがボックス左からゴール右上隅に突き刺し、瞬く間にキエーボが逆転に成功した。

▽まさかの展開となったミランは36分、チャルハノールがボックスの外からトライ。さらに42分には、ボックス右からスソが左足でファーを狙うが惜しくもボールひとつ分左に外れる。また、44分にはケシエがボックス内で倒れるがシミュレーションを取られイエローカードを受けてしまう。

▽ミランが1点リードされた状態で迎えた後半、前半と同様にミランが主導権を握る展開に。すると54分、ボリーニのクロスの跳ね返りをビリアが鋭いミドルシュートでGKを強襲。こぼれ球をクトローネが押し込んでネットを揺らすが審判はオフサイドと判定。これに不満を示したミランサイドはVARを要求。すると判定は覆されミランの同点ゴールが認められた。

▽以降も攻勢を続けるミランは57分に、スソのクロスにクトローネが頭で合わせてゴールに迫る。60分にはボリーニを下げてアンドレ・シウバを投入する。そのアンドレ・シウバは68分、スソのクロスからヘディングでファーストシュートを放つ。

▽攻めあぐねるミランだったが82分、ついに勝ち越しに成功する。左CKの場面。相手DFのヤロジンスキに当たってゴール前にこぼれたボールをアンドレ・シウバが押し込んでミランに3点目をもたらした。

▽ガットゥーゾ監督の期待に応えたアンドレ・シウバのリーグ戦2得点目で再び逆転したミランは後半アディショナルタイムの93分、チャルハノールのシュートが相手の手に当たっていたとして2度目のVARを要求。これがPK判定となりキッカーポジションにはケシエが立ったが、GKソレンティーノがビッグセーブ。試合を決める4点目を挙げることができなかった。

▽それでも、後半は相手に反撃の隙を与えなかったミランが3-2で勝利。シーソーゲームを制しリーグ戦5連勝を収めた。

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