武藤途中出場のマインツが4試合ぶり黒星、逃げ切ったシャルケは4連勝で2位を死守《ブンデスリーガ》

▽ブンデスリーガ第26節、マインツvsシャルケが9日に行われ、0-1でシャルケが勝利した。マインツのFW武藤嘉紀は65分から出場している。

▽前節ハンブルガーSVとの残留争いを10人になりながらも引き分けに持ち込んだ16位マインツ(勝ち点25)は、3試合負けなしとし、自動残留の15位ヴォルフスブルクに勝ち点で並んでいる。そのマインツは武藤が先発を外れ、この冬に加入した新戦力のウジャーが初先発を飾った。

▽一方、前節ヘルタ・ベルリン戦を終始優勢に運んで順当に1-0と勝利し、3連勝で2位に浮上したシャルケ(勝ち点43)は、マックス・マイヤーやゴレツカ、オチプカら一部主力がベンチスタートとなってシェプフやベンタレブ、マッキーニーらが先発となった。
▽発炎筒の煙がスタジアムに篭ったことで5分ほど遅れて迎えたキックオフ。マインツがボールを保持する展開で立ち上がった中、シャルケは左サイドに入ったカリジウリがシュートを浴びせてけん制していく。

▽引き続きマインツが敵陣でのプレーを続けていくと、28分に決定機。FKの流れからボックス左でルーズボールを拾ったクアイソンがDFを背にしながら反転して右足を一閃。しかし、シュートはわずかに枠の右上に外れていった。▽ハーフタイムにかけても同様の構図で試合は推移。だが、スコアが動くことはなく前半をゴールレスで終えた。

▽やや低調だった前半を終えて、ハーフタイム明けに両チームが交代カードを着る。マインツはラツァに代えてマキシムを、シャルケはシェプフに代えてゴレツカを投入した。

▽その後半、マインツがブロシンスキやセルダーのシュートでオンターゲットを記録していくも、先制したのはシャルケ。55分、カリジウリがドリブルで前進し、ペナルティアーク左付近から右足でシュート。正確にコントロールされたシュートがゴール右上を見事に捉えた。

▽1点を追う展開となったマインツはデ・ヨングに代えて武藤を投入。攻撃の枚数を増やして反撃を狙うと、68分にセルダーのミドルシュートでGKフェールマンを強襲した。

▽終盤にかけてマインツが一方的に押し込む展開としたものの、ウジャーがブレーキとなってチャンスを生かしきれない状況が続く。結局、84分のエツナリのシュートはGKフェールマンのファインセーブに阻まれて0-1のまま敗戦。4試合ぶりの敗戦を喫し、残留圏内への浮上はならなかった。一方、逃げ切ったシャルケは4連勝とし、2位を死守している。