カタール代表、AFC U-19選手権2018予選で劇的な予選突破! 急造GKがチームを救う

2017.11.10 00:56 Fri
Getty Images
▽U-18カタール代表が、劇的な形でAFC U-19選手権2018予選を突破した。イギリス『Who Ate all the Pies』が伝えている。

▽来年インドネシアで開催されるAFC U-19選手権2018本大会出場を懸けた同予選でカタールは、イラク代表、レバノン代表、アフガニスタン代表(不参加)と同じグループCに入った。自国開催となった中、共に2-0のスコアでレバノンを破ったカタールとイラクは、8日に行われた最終節で直接対決に臨んだ。

▽試合はカタールが前半に先制するも、イラクが後半立ち上がりにPKで追いつき、1-1のまイーブンのまま90分間の戦いを終え、試合の決着はPK戦に委ねられた。このPK戦では互いに譲らず、2-2のイーブンで4人目を迎えた。ここでカタールが成功した一方、イラクの4人目が失敗した。
▽そして、5人目では先攻イラクのM・モハメドが左隅を狙ったシュートをカタールGKシェハブ・マムドゥーが見事な反応でセーブし、カタールが見事にPK戦を制したかに思われた。だが、控え選手までピッチに入りカタール陣営が喜びを爆発させる中、主審はこのPKの場面でGKが先に前方へ動いたとの判定でPKやり直しを宣告。すると、この判定に激昂したGKシェハブ・マムドゥーが執拗に抗議を行うと、この試合2枚目のイエローカードが掲示され、まさかの退場処分に。

▽この退場によって、本職のGKを失ったカタールは、代役に主将MFアル・アラフラクを指名。カタールとしては、たとえこのPKを止められなくても5人目が決めれば勝利できる優位な状況だったものの、一度勝利を確信したことで集中力やメンタルの部分で難しさがあり、イラクに決められると、一気に流れを失う可能性もあった。
▽しかし、急造GKとなったアル・アラフラクは、キッカーのM・モハメドが左隅を狙ったシュートを手ではなくフィールドプレーヤーらしい見事なスライディングでブロック。そして、絶体絶命のピンチを急造GKのビッグセーブで凌いだカタールが劇的な形で本大会行きを決めた。

▽一方、PK戦で敗れたイラクだったが、グループ2位の上位5チームに入ったことで、こちらも本大会出場を決めた。

▽なお、極寒のモンゴル開催となったグループIを首位通過したU-18日本代表も参加するAFC U-19選手権2018は、来年10月18日から11月4日にかけてインドネシアで行われる予定だ。

◆頼れる主将がビッグセーブ!
https://streamable.com/rxyt9

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