【天皇杯プレビュー】今夏加入選手も出場可能! それぞれの思惑が交錯する準々決勝

2017.10.25 16:30 Wed
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▽25日、第97回天皇杯全日本サッカー選手権大会の準々決勝4試合が行われる。4カードのうち、3カードが週末の明治安田生命J1リーグと同一カードとなる異例の事態となったが、各クラブの思惑はそれぞれだろう。

◆ヴィッセル神戸 vs 鹿島アントラーズ
[神戸総合運動公園ユニバー記念競技場]
▽神戸はリーグ戦5試合無敗と徐々に調子を取り戻していたが、前節のJ1第30節ではサガン鳥栖相手に1-2で敗戦。波に乗り切れなさを再び露呈してしまった。

▽今夏ガラタサライから加入した元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキと、元日本代表FWハーフナー・マイクが準々決勝から出場が可能に。バイエルン時代にDFBポカールやアーセナル時代にFAカップ、ガラタサライ時代にテュルキエ・クパス(トルコ)と3カ国でカップ制覇を達成。今シーズン神戸が獲得できる唯一のタイトルである天皇杯を制すれば、4カ国目のカップ獲得となる。
▽一方の鹿島は、大事なリーグ連覇に向けた戦いが続くが、前節の横浜F・マリノス戦で敗戦。2冠達成に向けて、天皇杯で負ける訳にはいかない。ターンオーバーの可能性もあるが、しっかりと神戸を下してリーグ戦に勢いを付けたいところ。リーグ戦で出場がなかったMF小笠原満男やMF遠藤康らの奮闘に期待だ。

◆セレッソ大阪 vs 大宮アルディージャ
[キンチョウスタジアム]
▽週末のJ1リーグでも対戦する両者。C大阪は逆転優勝、またはACL出場権獲得に向けて、一方の大宮は、J1残留という厳しいミッションに向けて、互いに勢いづきたいところだ。
▽C大阪は、YBCルヴァンカップも決勝に進出しており、わずかながら国内3冠の可能性を残している。若手の力で勝ち上がっているカップ戦だけに、ベスト4入りが懸ったこの試合でもMF福満隆貴やFWリカルド・サントスら、控え選手、若手選手を起用してくるだろう。タイトル獲得に向け、総合力が求められる。

▽対する大宮は、残留争い中ながら8月13日以来リーグ戦で勝利なし。苦しい状況が続いている。ゴールを奪えているだけに、勝利する可能性がありながらもドロー止まり。しかし、天皇杯は必ずや決着がつくため、しっかりと勝ち上がり、残留争いに向けて勢いを付けたい。今夏加入のFWマルセロ・トスカーノやMFカウエも出場可能となるだけに、チーム一丸で勝利を掴みたい。

◆横浜F・マリノス vs ジュビロ磐田
[ニッパツ三ツ沢球技場]
▽こちらも週末のJ1リーグの前哨戦。前節、鹿島を下し上位争いに生き残った横浜FMと、ACL出場権獲得を目指している磐田が激突する。

▽横浜FMは、ケガ人の多さに苦しんでいる状態であり、ターンオーバーできないポジションもあるだろう。それでも、前節は5カ月ぶりの起用となったFW伊藤翔がゴールを記録。さらに、MF遠藤渓太が良いプレーを見せるなど、チーム力がついてきている印象だ。リーグ戦のためにも、しっかりと磐田を叩きたい。

▽対する磐田はも状況は同じだ。リーグ戦3位の横浜FMとの勝ち点差は「4」となっており、ACL出場権獲得は実現可能な目標だ。古巣対決となるMF中村俊輔も出場が見込まれる。リーグ戦は上位対決を残しているだけに、高い目標に向け、調子を維持していきたい。

▽リーグ戦に向けた情報収集の場でもありながら、タイトルも目指したい両者。これまではターンオーバーを敷いていたが、果たしてこの一戦では手の内を明かしたベストメンバーなのか、それともカップ戦用メンバーなのかも注目だ。

◆川崎フロンターレ vs 柏レイソル
[等々力陸上競技場]
▽上記2カードと同様に、リーグ戦でも週末に対戦する両チーム。川崎Fは2位、柏は5位と上位を争っているだけに、レベルの高い試合が見られるだろう。

▽川崎Fは、リーグ戦、天皇杯に加え、ルヴァンカップも決勝に進出。3冠を狙える立場にあるだけに、しっかりとここは勝利したいはずだ。ルヴァンカップ準決勝、リーグ戦のベガルタ仙台戦を乗り越えたことで、一皮むけた感もある。FW森本貴幸やMF三好康児ら控え組の躍動で勝ち上がってきただけに、今日もチーム力で上回ることができれば、ベスト4入りも果たせるだろう。

▽一方の柏は、リーグ戦ここ3試合未勝利。しかも、相手は残留を争うヴァンフォーレ甲府、北海道コンサドーレ札幌、大宮と下位のチームだった。ここに来て調子を落としている感は否めなく、ラストスパートに向けて勢いづきたいところ。FWクリスティアーノも復帰するだけに、川崎Fとの打ち合いに期待が懸かる。

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