鹿島が4発で浦和に勝利! 松本健闘も競り負け準々決勝は鹿島vs神戸に《天皇杯》

2017.09.20 21:25 Wed
©超ワールドサッカー
▽第97回天皇杯全日本サッカー選手権大会ラウンド16(4回戦)の浦和レッズ(J1) vs 鹿島アントラーズ(J1)が、20日に熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で行われ、2-4で鹿島が勝利した。

▽明治安田生命J1リーグで首位を快走しており、好調を保っている鹿島だが、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)はラウンド16で敗退、JリーグYBCルヴァンカップ(ルヴァン杯)も準々決勝で敗退と、残すタイトルレースは天皇杯とJ1リーグのみとなっている。比重の高くなる天皇杯に向けて。鹿島は、リーグ戦から引き続き[4-4-2]を採用。GKに曽ヶ端、DFに山本、昌子、植田、伊東を並べ、中盤にはレアンドロ、小笠原、レオ・シルバ、中村を起用し、2トップには土居と金崎が入った。

▽対する浦和は、ルヴァン杯で敗退し、J1では8位と中位に位置しているものの、ACLでは勝ち抜きを決めている。とはいえ、来シーズンのACL出場権を獲得するためには、天皇杯での勝ち抜きが求められる状況だ。この負けられない1戦に向けて、浦和は[3-6-1]を採用。GKに榎本、3バックに槙野、遠藤、森脇が入り、中盤に阿部、青木、長澤、駒井、武藤、高木を起用、1トップにズラタンを配した。
▽試合は、開始早々の7分に鹿島が先制した。カウンターの場面でボールを持った土居が、ディフェンスラインの裏に走る中村にスルーパスを供給する。独走状態となり、ボックス内でGKとの1対1を迎えた場面で、中村は並走していた金崎へのパスを選択。ボールを受けた金崎が無人のゴールに流し込んだ。

▽追いつきたい浦和は、ボールを保持しつつ、武藤や駒井を起点として同点弾を目指したものの、鹿島の牙城を崩すには至らず。16分には、右サイド深い位置から駒井がクロスを上げ、ズラタンがヘディングシュートを放ったが、GKがキャッチした。36分にも、右サイドを駆け上がった遠藤のクロスにズラタンが飛び込んだが、DFにクリアされた。
▽前半は、浦和の攻撃が身を結ぶことはなく、試合は折り返しを迎えた。すると、後半開始早々の50分に、鹿島が追加点を奪い切った。ボックス手前で細かくボールを繋ぎ、ボックス左でフリーとなっていたレアンドロに渡ると、クリアに出た榎本に倒されてPKを獲得。これを、キッカーの金崎が落ち着いて決めた。

▽リードを広げられた浦和だったが、直後の59分に差を縮める。左CKのこぼれ球をボックス右で槙野が拾い、中央の森脇に繋ぐ。森脇がボックス内中央にパスを供給すると、ズラタンがワントラップしてシュートを放ち、ネットを揺らした。

▽さらに69分、浦和が同点弾の奪取に成功した。右サイド深くに侵攻した遠藤が高い弾道のクロスを上げると、ボールはファーでフリーになっていた武藤の下に。落ち着いて右足を振り抜くと、シュートはGK曽ヶ端の股下を抜き、ゴールに吸い込まれた。

▽それでも75分、再び鹿島がリードする。右サイドでボールを受けたレオ・シルバが、ヒールで土居に落とす。土居がボックス手前中央にダイレクトでパスを送ると、待ち構えていた中村が右足でシュート。これがGK榎本にセーブされるも、ポストに跳ね返ってゴールラインを割り、勝ち越し点となった。

▽90分間で勝ち切りたい鹿島は、87分に中村を下げて安部を投入。前線の圧力を高めた。すると交代直後の90分、右サイドでボールを持った安部がドリブルで侵攻し、ふわりとしたクロスを供給。ボックス内の土居が高い打点からヘディングシュートを叩き込み、さらに浦和を突き放した。

▽直後に終了の笛が鳴り、鹿島の勝利が確定。昨年の天皇杯王者が、準々決勝に駒を進めることとなった。
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▽また同日、松本山雅FC(J2)vsヴィッセル神戸(J1)が、松本平広域公園総合球技場アルウィンで行われ、0-2で神戸が勝利した。

▽試合の序盤は、積極的なプレスを敢行した松本がややペースを握った。ロングボールを多用する神戸がチャンスを作り出せずにいると、7分には石原がドリブルでボックス内右まで持ち込んでシュートを放った。これは得点とはならなかったが、松本の攻撃陣が神戸のゴールマウスを度々襲った。

▽それでも23分、神戸が逆境を跳ね返す先制点の奪取に成功した。大森がボックス手前中央で溜めを作り、ボックス内中央で待つ中坂にパス。さらに、ボックス内左でフリーになっていた橋本に繋がると、左足を振り抜きネットを揺らした。

▽失点後もプレスをかけ続けた松本だったが、同点ゴールを生み出すことはできずに、後半に突入した。追いつきたい松本は、サイドからの攻撃を中心に、後半も攻勢をかけたものの、決め切ることができず。

▽すると81分、神戸が多くはないチャンスを再び確実にものにした。途中出場の渡邉がボックス右でボールを持つと、鋭い切り返しで相手を翻弄。そのままDFの股下にシュートを放ち、松本を突き放した。

▽その後の松本の猛攻も虚しく、試合はこのまま終了。効率的に得点を奪い、無失点に抑えた神戸が、次のステージに歩を進めることに。

▽この結果、10月25日に行われる準々決勝では、神戸と鹿島が激突することとなった。

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