試合後に侮辱発言のフィル・ジョーンズがUEFAから2試合の出場停止処分
2017.08.24 14:30 Thu
▽マンチェスター・ユナイテッドのイングランド代表DFフィル・ジョーンズが、侮辱的発言によりUEFAから2試合の出場停止処分を下されたようだ。イギリス『マンチェスター・イブニング』が報じた。
▽ジョーンズは、2016-17シーズンのヨーロッパリーグ決勝のアヤックス戦でベンチ入り。チームは0-2で勝利しヨーロッパリーグを制したが、ジョーンズは試合に出場しなかった。
▽しかし、ジョーンズは試合後に実施されるランダムなドーピング検査の被験者に選ばれたものの、その際に悪態をついたとのこと。ここでの侮辱的発言が、出場停止に繋がってしまった。
▽ジョーンズが悪態をついた理由は、試合の2日前にマンチェスター・アリーナで起きた爆破テロの被害者に対し、ユナイテッドの選手たちが敬意を表した写真撮影に遅れるためだったという。UEFAのルカ・ザイツ氏は、この件についてコメント。ドーピング検査時のジョーンズの悪態について明かした。
「彼は最初にDCS(ドーピング・コントロール・ステーション)に来て、そこにいなくてはいけないことにとてもうんざりしていた」
▽しかし、我慢がならなかったジョーンズは直接的な侮辱発言や虐待的な言葉を浴びせかけたとのこと。不満を漏らしながらも、ジョーンズはサンプリングに協力したようだ。
▽侮辱的な言葉を浴びせられたザイツ氏だったが、ジョーンズが置かれていた状況などを考える余地はあると発言。本来であれば、侮辱的行為に対して3試合の出場停止となるものの、状況を加味し、ドーピング検査を受けたことから2試合に軽減したと明かした。
▽なお、同じくドーピング検査の被験者に指名されたオランダ代表DFダレイ・ブリントは、しっかりと写真に写っていた。侮辱行為はなかったため出場停止は避けられたが、5000ユーロ(約64万5000円)の罰金が科されており、管理ができなかったユナイテッドには1万ユーロ(約129万円)の罰金が科された。なお、ジョーンズにも5000ユーロの罰金は科されている。
▽ジョーンズは、2016-17シーズンのヨーロッパリーグ決勝のアヤックス戦でベンチ入り。チームは0-2で勝利しヨーロッパリーグを制したが、ジョーンズは試合に出場しなかった。
▽しかし、ジョーンズは試合後に実施されるランダムなドーピング検査の被験者に選ばれたものの、その際に悪態をついたとのこと。ここでの侮辱的発言が、出場停止に繋がってしまった。
「彼は最初にDCS(ドーピング・コントロール・ステーション)に来て、そこにいなくてはいけないことにとてもうんざりしていた」
「彼は、チームメイトともに祝い、写真を撮りたかったようだが、私は最初にサンプリングをしなければならないと伝えたんだ」
▽しかし、我慢がならなかったジョーンズは直接的な侮辱発言や虐待的な言葉を浴びせかけたとのこと。不満を漏らしながらも、ジョーンズはサンプリングに協力したようだ。
▽侮辱的な言葉を浴びせられたザイツ氏だったが、ジョーンズが置かれていた状況などを考える余地はあると発言。本来であれば、侮辱的行為に対して3試合の出場停止となるものの、状況を加味し、ドーピング検査を受けたことから2試合に軽減したと明かした。
▽なお、同じくドーピング検査の被験者に指名されたオランダ代表DFダレイ・ブリントは、しっかりと写真に写っていた。侮辱行為はなかったため出場停止は避けられたが、5000ユーロ(約64万5000円)の罰金が科されており、管理ができなかったユナイテッドには1万ユーロ(約129万円)の罰金が科された。なお、ジョーンズにも5000ユーロの罰金は科されている。
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