元ユーベGKがドンナルンマに助言「君はまだ18歳、移籍は早い。ミランで成長を」

2017.07.03 16:16 Mon
ユベントスのレジェンド、ディノ・ゾフ氏が2日、イタリア紙『コリエレ・デラ・セーラ』のインタビューに応じ、ミランの18歳GKジャンルイジ・ドンナルンマについて「ミランに残留すべき」と助言をした。

■ミランとの契約拒否騒動がプレーに影響ライバルチーム、ユベントスやイタリア代表の守護神として活躍した経験を持つ75歳のゾフ氏はドンナルンマの現状を憂いている。U-21欧州選手権でのパフォーマンスにも影響が出ていたと指摘している。

「もはや、あの子は落ち着いてはいられないようだ。1キロ先から見ても分かる。彼自身では解決の出来ない大きな問題に直面してしまった。欧州選手権のパフォーマンスを見て欲しい。残念だけど、私はこうなることを予測していた。こんな混乱の中、私なら40歳でも動揺してしまっただろう。彼の年齢では当然だろう」

ゾフ氏はドンナルンマが移籍問題で頭を悩ませているような年齢ではないと考えている。できる限りピッチでプレーし、成長していくことが必要であると訴える。

「彼の年齢なら、ただプレーを続けて成長し、シュートを止めていくことだけを考えるべきなんだ。この間、(マッシミリアーノ)アッレグリも言っていたが、私も同意見だ。若手選手は出来る限りピッチでプレーして、自分たちのミスから学んでいかなければならない。彼だって他の選手と同じようにミスをする。もしこの問題が早急に解決しなければ、なおさらミスは増えるだろう。」

元GKとして、またドンナルンマの祖父とも呼べる人生の先輩として、プレーだけではなく、精神面での成長を期待している。

「人間としての成長、そしてプロ選手として技術面での成長、両方が同じスピードで進まなければならない。だからこそ、ミランに残留すべきだ。これまで育ってきた環境でプレーを続けることが望ましい選択といえる。キャリアを積み上げ、成熟期を迎えるためにすべき唯一のことだと考える」

■18歳ドンナルンマの移籍は時期尚早ドンナルンマがミランとの契約延長を拒否したことで、ゾフ氏の古巣であるユベントスへの移籍がうわさされているが、これには時期尚早であるとして疑問を呈した。

「どんな強豪クラブへ行ったとしても成功できると思うが、今ではない。先の話だ。レアル・マドリーやバルセロナ、ユーヴェに移籍するにしても、まだ時間があることを理解するべきだ。彼は自分がまだ18歳であることを自覚するべきで、それこそ幸運なことだ。急ぐ必要などないから。25歳や30歳なら残された時間を計算して、選択肢が狭められてしまう。だが、彼はまだ若造なんだ。お金のことなど考えるべきではない。何度も言ったが彼は素晴らしい選手で、輝かしい将来が待っている。だがすべては彼次第だよ」


提供:goal.com

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