【リーグ・アン総括&ベスト11】超WSの最優秀選手はカバーニ!

2017.06.01 21:00 Thu
Getty Images
★PSGの5連覇阻んだモナコが17年ぶりの戴冠
▽絶対的王者パリ・サンジェルマン(PSG)の5連覇濃厚と目された中、智将ファブレ新監督の下でロケットスタートを飾った伏兵ニースが前半戦を首位で終える大波乱となった今季のリーグ・アン。しかし、最終的にリーグタイトルを獲得したのは、シーズンを通して圧巻の戦いぶりを見せたモナコだった。
PR
▽マルシャルやコンドグビアら主力を抜かれた昨シーズンと異なり、主力の流出を最低限に留め、復帰のファルカオ、ジェルマンを含めグリク、メンディ、シディベとウィークポイントにピンポイント補強を行ったモナコは、超新星ムバッペやベルナルド・シウバ、ルマールらの急成長をキッカケに、これまでの守備的というイメージを払拭する超攻撃的なチームへ大変貌を遂げた。前半戦こそチャンピオンズリーグ(CL)との二足の草鞋に苦しみ、勝ち点を取りこぼしたものの、後半戦はシーズン100得点越えの圧倒的な攻撃力を武器に、17勝2分けの圧巻の戦績を残し、最終節を残して17年ぶり8度目の優勝を決めた。
▽モナコの後塵を拝して5連覇を逃した2位PSGは、史上最多勝ち点となった昨季の96ポイントから、9ポイント少ない87ポイントでシーズンを終えたものの、3連覇達成時とほとんど変わらない勝ち点を獲得した。だが、格下モンペリエ、ギャンガンに敗戦を喫するなど、昨年12月初めの3戦未勝利、モナコとニースとの直接対決をいずれも1敗1分けで終えるなど、要所で見せた勝負弱さが痛恨となった。

▽PSGと同様に優勝を逃したものの、3位に入ったニースは非常にポジティブなシーズンを送った。ファブレ新監督の下で攻守に内容が伴ったフットボールを展開し、劇薬と思われたバロテッリもデビュー戦でいきなり2ゴールを決め、サポーターの心を掴んだ。3度の退場処分という、らしさも出したが、最終的にチームトップの15ゴールを記録し、昨季のベン・アルファに続き、ニース再生工場を印象付けた。

▽第2集団では、シーズンを通しての安定感を欠いたものの、4位リヨン、5位マルセイユ、6位ボルドーと名門3チームが来季のヨーロッパリーグ出場権を手にした。シーズン途中にアメリカ資本への売却が決まったマルセイユは、途中就任のガルシア監督の下、冬に加入したパイエ、エブラというフランス代表のスターにけん引され、ゴミスやトヴァン、サンソン、マキシム・ロペスらも好パフォーマンスを披露。リーグ・アン初挑戦となった日本代表DF酒井宏樹もシーズンを通して右サイドバックのレギュラーを守り、厳しいマルセイユサポーターの心を掴んだ。
▽例年通り、ボトムハーフの戦いはシーズン終盤まで大混戦となったが、最下位のバスティアと19位のナンシーが自動降格。18位で残留/昇格プレーオフに回ったロリアンは、リーグ・ドゥ3位トロワに敗れて、こちらも無念の降格となった。その一方、今季昇格組で降格候補の最右翼と目された日本代表GK川島永嗣が所属するメスは、最終的に勝ち点43を稼ぎ14位でフィニッシュ。第3GKとして加入した川島は、第31節延期分のPSG戦でようやくリーグ・アンデビューを飾ると、第35節から最終節まで4試合連続でスタメン出場し、良い形でシーズンを終えた。

【最優秀選手&監督】
★最優秀選手
◆FWエディソン・カバーニ(パリ・サンジェルマン)
Getty Images
▽自身初のリーグ・アン得点王、フランスプロサッカー選手連合(UNFP)選出の年間MVPの個人2冠に輝いたカバーニが今季リーグ・アンのベストプレーヤーだ。イブラヒモビッチの退団、エメリ新監督の就任で転換期を迎えた中、苦しいシーズンを送ったPSG。そのチームが最後まで優勝を争い、大崩れしなかったのは、頼れるエースストライカーの孤軍奮闘あってこそだった。昨季までは絶対的エースの陰に隠れ、チームプレーヤーとして献身的な振る舞いを見せる一方、ビッグマッチや勝負所でのパフォーマンスは今一つだった。しかし、今季待望のセンターフォワードで起用されると、キャリアハイの35ゴールと大爆発。また、数々の決勝点や貴重な同点ゴールを決めるなど、エースストライカーに相応しいシーズンを送った。

★最優秀監督
◆レオナルド・ジャルディム(モナコ)
Getty Images
▽攻守両面で魅力的なフットボールを展開し、そのうえ絶対的王者から覇権を奪還した若きポルトガル人指揮官が最優秀監督だ。育成路線転換で選手の入れ替わりが激しい中、就任当時から定評があった組織的な守備に加え、今季は若き才能に溢れたタレントのポテンシャルを巧みに引き出し、最多116ゴールを記録したバルセロナに次ぐ、リーグ戦107ゴールを奪う超攻撃的なフットボールを披露し、国内のみならず、ヨーロッパ中を席巻した。[4-4-2]と[4-2-3-1]の布陣を併用こそしたものの、ビルドアップやプレッシングで特別な戦術を採用することはなく、非常にオーソドックスな戦い方だった。それでも、屈強なフィジカルを武器とするボランチコンビ、共に左利きのルマール、ベルナルド・シウバの両サイドハーフなど、適材適所の用兵、絶妙なターンオーバーが光った。また、ビッグクラブ垂涎の若手タレントの育成、主砲ファルカオの再生など、卓越したマンマネジメントも見事だった。

【期待以上】
★チーム
◆ニース
Getty Images
▽リーグ・アン初挑戦の智将ファブレ監督の下、望外の結果を手にした昨シーズンを上回る3位でフィニッシュする充実のシーズンを送った。昨季の躍進を支えたピュエル監督、ベン・アルファ、ジェルマン、メンディらがチームを去り、今季は苦戦が予想されたが、ボルシアMGなどで結果を残してきたスイス人指揮官の手腕は伊達ではなかった。3バックと4バックを併用しながら攻守に組織的かつ、躍動感のある戦いぶりでPSG、モナコを抑えて前半戦王者に輝くと、後半戦は主力の相次ぐ離脱で失速したもののシーズン終盤まで優勝争いを盛り上げ、来季のCL出場権獲得に成功した。また、今季15ゴールを記録した悪童バロテッリの再生、18歳の逸材DFマラン・サールの台頭、シプリアン、ダンテらの効果的な補強など、ファブレ監督とフロントの協力体制も見事に機能していた。

★選手
◆FWキリアン・ムバッペ・ロタン(モナコ)
Getty Images
▽今季のサッカーシーンで最も名を挙げた若手プレーヤーだ。昨シーズン、17歳の誕生日を迎える直前にトップチームデビューを飾り、17歳と26日で初ゴールを挙げた怪物FWは、レジェンドFWティエリ・アンリ氏の記録を抜いてモナコでの最年少得点記録を樹立。そのため、今季は開幕前から飛躍が期待されていたが、リーグ戦29試合出場で15ゴール11アシストという驚愕のスタッツを残し、周囲の予想を大きく裏切る途方もない成長曲線を描いている。異次元のスピードとテクニック、攻撃センス、決定力に加え、今季ベスト4進出を果たしたCLの舞台で証明したビッグマッチでの勝負強さと、スーパースターに求められる重要な要素を全て兼ね備えた正真正銘のメガクラックだ。既に1億ユーロに近い評価額を持つだけに、今後の去就は不透明だが、来季もモナコで躍動する姿を期待したい。

【期待外れ】
★チーム
◆パリ・サンジェルマン
Getty Images
▽国内カップ戦2冠を達成も、至上命令となっていた5連覇を逃したPSGにとって、今季は間違いなく失敗のシーズンだった。今季の勝ち点87という数字は、4連覇を達成したここ4シーズンのうちの2シーズン(いずれも勝ち点83)よりも優れた数字だ。そのため、モナコを称賛すべきとの声もあるが、そのモナコにも予算規模で桁違いの優位性を持っている絶対的王者への批判は免れない。今季の失敗の主な原因は、ブラン前監督の下でぬるま湯に浸かっていた一部主力の体たらくと、自らの戦術に固執し、スター選手たちの扱いを見誤ったエメリ新監督の采配。加えて、ベン・アルファ、ヘセ・ロドリゲス(ラス・パルマスへレンタル)、クリホヴィアクと全く使い物にならなかった補強失敗も痛かった。

★選手
◆MFアンヘル・ディ・マリア(パリ・サンジェルマン)
Getty Images
▽昨シーズン、加入1年目で10ゴール18アシストのハイパフォーマンスでPSGの史上最速優勝に貢献したディ・マリアだが、今季は開幕から低調なパフォーマンスに終始し、6ゴール7アシストと期待外れのシーズンとなった。とりわけ、シーズン中盤までの不振が顕著で、大きなケガがなかったにも関わらず、第30節までに奪ったゴールはわずかに2ゴールという体たらく。シーズン終盤に入ってようやくエンジンがかかるも、優勝争いにおいて重要だったニース戦では、敗色濃厚の試合終盤に危険なアフタータックルで一発退場となる愚行を犯し、散々な終わり方をした。

◆ベストイレブン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:スバシッチ
DF:シディベ、グリク、チアゴ・シウバ、メンディ
MF:ファビーニョ、セリ、バカヨコ
FW:トヴァン、カバーニ、ラカゼット

GK ダニエル・スバシッチ(モナコ)
▽リーグ2位の堅守を支えた守護神。今季は31失点と昨季の50失点から大幅に失点数を減らしたモナコの守備をけん引したスバシッチ。失点減の要因は中盤でフィルターをかけた若手ボランチコンビ、今季加入で圧倒的な空中戦の強さを見せたグリクの奮闘もあったが、ビッグマッチなどで圧巻のショットストップを連発したクロアチア代表守護神の存在感も大きかった。
36試合(先発36)3240分
28失点

DF ジブリル・シディベ(モナコ)
▽左右のサイドバックに加え、右サイドハーフでも安定したパフォーマンスを披露。リーグ屈指の右サイドバックとして昨夏リールからモナコに加入すると、卓越した身体能力とスタミナ、攻撃性能を発揮し、逆サイドのメンディと共にリーグ最高のサイドバックユニットを形成。とりわけ、タイミング抜群のオーバーラップが猛威を振るった。
29試合(先発26)2321分
2得点

DF カミル・グリク(モナコ)
▽闘争心に溢れるリーグ最高のエアバトラー。昨夏、トリノからディフェンスリーダーとして加入したポーランド代表DFは、圧巻のフィジカルとセリエA仕込みの統率力で最終ラインをけん引。とりわけ、空中戦の強さは絶大で、センターバックながら6ゴールを記録。アジリティには欠けるものの、スピードに優れる周囲との補完性が見事にはまった。
36試合(先発36)3240分
6得点

DF チアゴ・シウバ(パリ・サンジェルマン)
▽5連覇を逃したものの、世界屈指のセンターバックとの評価に恥じないパフォーマンスだった。昨夏、相棒ダビド・ルイスがチームを去るも、マルキーニョスとキンペンベというポテンシャルの高い若手をうまくサポートし、リーグ最少失点の守備を見事に統率した。
27試合(先発27)2385分
3得点

DF バンジャマン・メンディ(モナコ)
▽リーグ最高の攻撃的左サイドバック。0ゴール5アシストと目立った数字は残していないが、圧巻のスプリントと突破力を武器に、1列前のルマールと共に相手の右サイドを蹂躙し続けた。マルセイユ時代にビエルサの薫陶を受けており、集中力の問題こそあるものの一対一の守備にも強く、国外のメガクラブでプレーできるクオリティーの持ち主だ。
25試合(先発24)2055分
0得点

MF ファビーニョ(モナコ)
▽モナコ優勝の立役者。シディベの加入でセントラルMFに完全コンバートしたブラジル代表MFは、今季急成長のバカヨコとのコンビでいかなる試合でも中盤を制圧して見せた。188cmの恵まれたサイズと巧さを生かしたボール奪取に加え、優れた戦術眼を生かしたカバーリングと守備面の仕事量が多く、視野の広さや正確なキック、積極的な持ち上がりと、シンプルなプレーながら攻撃面での貢献も絶大だった。また、PKの名手として今季は7本を成功させた。
37試合(先発33)3073分
9得点(PK7)

MF ジャン・ミシェル・セリ(ニース)
▽ニースの大躍進を支えた“ネクストカンテ”。今季前半戦のMVPは、後半戦に入ってシプリアン、プレア、リカルド・ペレイラと主力の相次ぐ離脱で失速したチームを1.5人、時に2人分の仕事量で支えた。168cmのコートジボワール代表MFは、カンテほどのボール奪取能力やスタミナはないものの、同選手に勝る攻撃センスと得点能力で7ゴール10アシストを記録し、リーグ屈指の万能MFとの評価を確立した。
34試合(先発34)2982分
7得点(PK1)

MF ティエムエ・バカヨコ(モナコ)
▽完全覚醒したフィジカルモンスター。レンヌでの活躍を引っ提げて2014年に加入したものの、直近2シーズンはコンドグビア(現インテル)やモウティーニョの後塵を拝し、思うような活躍を披露できず。だが、フィジカル面の成長とジャルディム監督の粘り強い指導が実った今季は、圧倒的なフィジカルを生かした守備とシンプルな繋ぎでリーグ最高の守備的MFの称号を手にした。
32試合(先発25)2222分
2得点

FW フロリアン・トヴァン(マルセイユ)
▽不遇のニューカッスル時代を乗り越え完全復活。2015年に加入したニューカッスルで期待外れのシーズンを過ごし、昨季レンタルで戻ったマルセイユでも厳しい時期を過ごした。だが、今季途中就任のガルシア監督の下で右ウイングの主力に定着すると、日本代表DF酒井宏樹と右サイドで好連係をみせ、キャリアハイの15ゴール9アシストの大暴れ。これまでは高精度の左足とスピードへの依存が目立ったが、視野の広さや周囲を使うプレーを身に着け、オフ・ザ・ボールの質も上がり、今やレ・ブルー入りも果たす万能アタッカーに成長。
38試合(先発36)2956分
15得点

FW エディソン・カバーニ(パリ・サンジェルマン)
▽今季のリーグ・アン最優秀選手。イブラヒモビッチ退団で待望のセンターフォワードのポジションを確保すると、キャリアハイの35ゴールで自身初のリーグ・アン得点王に輝いた。また、以前と同様にビッグマッチでは献身的な守備でチームを助けた。
36試合(先発35)2965分
35得点(PK7)

FW アレクサンデル・ラカゼット(リヨン)
▽3シーズン連続20ゴールを達成するなど、相変わらずの決定力でリヨンの大黒柱として活躍。チャンスメーカータイプが多いチームの中でフィニッシャーに徹した今季は、PKによるゴールが10点と多かったものの、負傷に悩まされた時期があったことを考えれば、素晴らしい出来だったといえる。今季終了後のリヨン退団を明言しており、来季はアトレティコ・マドリー加入が濃厚だ。
30試合(先発28)2405分
28得点(PK10)

PR
関連ニュース

PSGが3年連続12回目のリーグ・アン制覇! シーズントレブルの可能性も

パリ・サンジェルマン(PSG)が28日、2023-24シーズンのリーグ・アン王者に輝いた。 24日に行われた延期分ロリアン戦の勝利で優勝に王手をかけていたPSGったが、27日に行われた第31節のル・アーブル戦を3-3の引き分けで終え、ホームでの自力優勝のチャンスを逃した。 それでも、28日に行われた同節で2位のモナコがリヨンに2-3で敗れたことで、残り3試合での勝ち点差が12ポイントとなり、3年連続通算12回目の優勝が決定した。 リーグ3連覇に向けてルイス・エンリケ新監督を招へいしたPSG。昨夏の移籍市場ではこれまでチームを支えたFWリオネル・メッシやFWネイマール、DFセルヒオ・ラモスらが退団したが、FWウスマン・デンベレやFWランダル・コロ・ムアニ、DFミラン・シュクリニアル、DFリュカ・エルナンデスら即戦力の補強に成功した。 しかし、開幕2試合連続ドローという低調なスタートを切ると、第5節のニース戦では初黒星を喫するなど難しい戦いが続いた。それでも、徐々に本来のパフォーマンスを取り戻すと12節のスタッド・ランス戦で首位に浮上。以降は一度たりとも首位の座を明け渡すことなく、20勝10分け1敗でタイトルレースを駆け抜けた。 なお、3シーズンぶりの決勝進出を決めているクープ・ドゥ・フランスと、準決勝まで駒を進めている悲願のチャンピオンズリーグ(CL)でタイトルを獲得した場合、トロフィーの種類は異なるものの4シーズンぶりのトレブル達成となる。 2024.04.29 07:00 Mon

リヨンとの打ち合いに敗れたモナコがリーグ戦9試合ぶりの黒星を喫す… PSGがリーグ3連覇達成!【リーグ・アン】

南野拓実の所属するモナコは28日、リーグ・アン第31節でリヨンと対戦し2-3で敗戦した。南野はフル出場している。 リーグ戦8試合負けなしの2位モナコ(勝ち点58)が、前節パリ・サンジェルマン(PSG)に惨敗した9位リヨン(勝ち点41)のホームに乗り込んだ一戦。この試合で南野は[4-4-2]の左MFで起用された。 結果次第でPSGの優勝が決定する一戦は、モナコが開始早々にネットを揺らす。22秒、ドリブルで持ち上がったアクリウシェのパスをボックス左の南野がダイレクトで折り返すと、ゴール前のバログンがフリックしたボールを最後はベン・イェデルがゴールに押し込んだ。当初はベン・イェデルのオフサイドと判定されたが、VARの介入で判定が覆って先制ゴールが認められた。 幸先良く先制したモナコは、15分にもアクリウシェのパスでDFの裏へ抜け出したバログンがボックス内まで持ち上がりゴールネットを揺らしたが、これはオフサイドの判定でゴールは取り消された。 徐々にリヨンにボールを握られる時間の増えるモナコは、22分に同点に追いつかれる。ドリブルで左サイド深くまで切り込んだベンラーマにクロスを許すと、ニアに飛び込んだマティッチはボールに届かなかったが、ゴール前でフリーのラカゼットが難なくゴールネットを揺らした。 さらにモナコは26分にも、カクレのスルーパスで右サイド深くまで侵入したマタにダイレクトクロスを許すと、中央に走り込んだトリソがトラップし損ねたをボールを収めたベンラーマがシュートをゴール中央に流し込まれ、逆転を許した。 ハーフタイムにかけては球際の激しい攻防が続いく中、何度かアタッキングサードまで攻め込んだモナコだったが、追加点は生まれず。前半は1点ビハンドで終了した。 迎えた後半、モナコはバログンやヴァンデウソンらを下げてエンボロやワタラらを投入する3枚替えを敢行。すると60分、右サイドからのスローインを受けたユスフ・フォファナがプレスをかけたDFと上手く入れ替わりクロスを供給。これをゴール前のベン・イェデルがヘディングでゴール右隅に叩き込んだ。 さらにモナコは78分にも、バイタルエリア中央右で獲得したFKからディアタがクロスを供給すると、ファーサイドに走り込んだベン・イェデルが左足ボレーでゴールネットを揺らしたが、これはオフサイドの判定でノーゴールの判定に。 一進一退の展開が続く中、モナコは84分にロングカウンターから再びリードを許す。自陣からのクリアをカクレとのパス交換でラカゼットが収めるとDFの裏のスペースへロングスルーパスを供給。DFとの走り合いを制したマリク・フォファナがそのままペナルティアーク左まで切り込み、ゴール左隅にシュートを流し込んだ。 結局、これが決勝点となり、モナコは2-3で敗戦。この結果、PSGの3年連続12度目のリーグ優勝が決定した。 2024.04.29 04:20 Mon

フル出場の南野拓実が攻守に躍動! 上位対決制した2位モナコが4連勝【リーグ・アン】

リーグ・アン第29節延期分、モナコvsリールが24日にスタッド・ルイ・ドゥで行われ、ホームのモナコが1-0で勝利した。なお、モナコのFW南野拓実はフル出場した。 前節、南野の今季8点目などでスタッド・ブレストとの上位対決を制した2位に浮上したモナコ。4連勝を狙ったミッドウィーク開催の延期分の一戦では4位のリールをホームで迎え撃った。この試合で南野は[4-4-2]の左サイドハーフで起用された。 立ち上がりから一進一退の攻防が続いていく。序盤はやや押し込まれたモナコは、ハラルドソンのボックス内での折り返しがDFにディフレクトしてあわやオウンゴールというピンチを招いたが、ここはGKマイェッキの好守で凌ぐ。 15分を過ぎた辺りから攻勢を強めるホームチームは20分、南野に最初の決定機。ボックス手前でベンタレブのトラップ際を狙って奪い切ると、鋭い右足のミドルシュートを放つ。無回転気味のシュートが枠を捉えたかに思われたが、わずかにクロスバーの上を越えた。 以降はセットプレーからフォファナの際どいヘディングシュートなどでチャンスを窺うモナコ。38分には再び日本代表FWに見せ場が訪れる。バイタルエリア中央でのアクリウシュとのパス交換でボックス内に侵入した南野はアンドレに後ろから当られながらも強引に左足シュートに持ち込んだが、これはわずかに枠の左に。また、この接触でPKを要求したものの、認められず。 結局、ゴールレスで折り返した試合。後半はよりオープンな展開で進んでいく。開始直後にグズムンドソンの左ポスト直撃のヘディングシュートで冷や汗をかいたホームチームだが、直後には南野やアクリウシュがボックス内で続けてフィニッシュに持ち込んでいく。 すると、この展開の中でモナコがゴールをこじ開ける。61分、相手陣内中央でのボール奪取からそのままペナルティアーク付近まで運んだフォファナが左足を一閃。DFヨロの股間を抜けた鋭いシュートがゴール右下隅の完璧なコースに突き刺さった。 良い時間帯に先制に成功したモナコは、さらに追加点にも迫る。69分、自陣での南野のパスカットからカウンターを発動。エンボロのスルーパスに反応したベン・イェデルがボックス内でGKシュヴァリエを右にかわしてシュートを放つが、これはシュヴァリエの見事なリカバリーに阻まれる。 その後もベン・イェデルに2度目の決定機が訪れるも、決め切ることができずに試合を殺せないモナコ。徐々に逃げ切りに態勢に入りつつ、前がかる相手を引っくり返す形で追加点を狙う形にシフトする。 その中で攻守両面に集中したプレーを見せる南野は、試合終盤にチアゴ・サントスにボックス内へのドリブル突破を許しかけるが、うまく身体を入れて交錯しながらもボールにアタックする好守も見せた。 そして、日本人エースの奮闘もあってフォファナのリードを守り抜いたモナコが難敵リールとの接戦を制して2位死守に成功した。 2024.04.25 06:20 Thu

「ガチでモナ王」「いい笑顔」南野拓実が今季8ゴール目! 一度取り消しもVARで覆り満面の笑み「このまま2桁いって」

モナコの日本代表MF南野拓実がゴールで勝利に貢献した。 21日、リーグ・アン第30節でモナコはアウェイでブレストと対戦した。 南野はこの試合も先発出場。トップ下での起用となると、ボールに絡みチームの攻撃のリズムを作っていく。 すると40分にデニス・ザカリアが見事なミドルシュートを決めてモナコが先制。0-1とリードして折り返すと、後半立ち上がりからモナコが押し込む展開に。すると48分に南野が魅せた。 モナコは左サイドから崩すと、クレパン・ディアタが持ち上がると、マゲネス・アクリウシェとのワンツーで抜け出すことに。ボックス内左の深い位置から折り返すと、ニアサイドに走り込んだ南野がダイレクトで合わせ、ネットを揺らすこととなった。 このゴールはディアタがワンツーを受けたところがオフサイドと判定。取り消されてしまったが、VARチェックの結果、オンサイドと結果が覆され南野のゴールに。今シーズンのリーグ・アン8点目が貴重な追加点となり、チームは0-2で2位ブレストとの上位直接対決を制し、2位に浮上することに成功した。 ファンは「ガチでモナ王になってる」、「いい笑顔だな」、「さすがモナ王」、「みんなに愛されてるな」、「本当に嬉しい活躍」、「このまま2桁いってほしい」と活躍を称えた。 <span class="paragraph-title">【動画】南野拓実が今季8ゴール目! オフサイド取り消しも覆り満面の笑み</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="aAXMBCqW0os";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.22 09:15 Mon

南野拓実が2戦ぶりの今季8点目! 終盤2人退場もモナコが上位対決制して2位浮上【リーグ・アン】

リーグ・アン第30節、スタッド・ブレストvsモナコが21日にスタッド・フランシス・ル・ブレで行われ、アウェイのモナコが0-2で勝利した。なお、モナコのFW南野拓実は84分までプレーした。 直近のリーグ連勝を含む6試合無敗と好調を継続する3位のモナコは、1試合未消化ながら1ポイントに迫る2位のブレストとのアウェイ開催の上位対決に臨んだ。南野はこの大一番においてトップ下でスタメン入りした。 上位対決にふさわしい緊迫感のある中でスタートした試合は、ホームのブレストペースで進んでいく。 ゴロビン不在の影響によって中盤と前線がうまく繋がらないモナコは、フォファナらがフィニッシュまで持ち込むシーンはあるものの攻撃が停滞。南野は周囲に積極的に指示を出しながら、何とか良い形でボールを引き出そうと腐心する。 大きなピンチこそないものの、敵地で難しい戦いを強いられたモナコだったが、前半終盤にワンチャンスを生かして先制に成功する。40分、アクリウシュの中央突破からボックス左でパスを受けたバログンがすかさず折り返す。これにゴール前で反応した南野はDFと交錯して合わせ切れない。だが、こぼれを中途半端に繋いだ相手からボックス手前でボールを奪い切ったザカリアがゴール右上隅へ絶妙な右足のコントロールシュートを突き刺した。 ザカリアのゴラッソによって1点リードで試合を折り返したヒュッターのチームは、後半立ち上がりに日本代表FWが魅せる。 開始直後にボックス右に抜け出して際どいラストパスを供給した南野は、直後の48分にアクリウシュとのワンツーでボックス左に抜け出したディアタのプルバックをニアに飛び込んで右足ワンタッチで押し込む。当初はディアタの抜け出しでのオフサイドと判定されたが、VARのレビューの結果、オンサイドでのゴールが支持された。 南野の2試合ぶりとなる今季8点目で最高の時間帯に2点目を挙げたモナコは、ここからゲームコントロールに重きを置いた戦い方にシフト。攻撃的なカードを切って前がかるホームチームの攻撃を受け止めながら、カウンターを起点に3点目を狙う。 南野は中盤でボールを落ち着かせながら、ピンチの際には低い位置まで下がってスペースを埋める。さらに、チャンスと見れば果敢にボックス内へ飛び出すなど、攻守両面で精力的なプレーを見せる。 その後も2点差を維持するモナコは84分、南野とバログンがお役御免となり、ベン・イェデル、負傷明けのエンボロがピッチに送り込まれる。試合最終盤には小競り合いの際に暴力行為を働いたベン・セギル、シンゴが続けて一発退場となって最後は9人で戦うアクシデントに見舞われたが、このまま0-2でのクローズに成功した。 そして、南野のゴールなどで上位対決を制したモナコが3連勝で2位に浮上した。 2024.04.22 02:07 Mon
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly