【質疑応答】最終予選で首位に立つもイラク戦に向けて「結局は予選を突破できるという言葉の罠に引っかかりたくない」
2017.05.25 18:41 Thu
▽日本サッカー協会(JFA)は25日、来月7日に行われるキリンチャレンジカップ2017のシリア代表戦及び同13日に行われるロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のイラク代表戦に臨む日本代表メンバー25名を発表した。
▽会見に出席した日本代表を率いるヴァイッド・ハリルホジッチ監督が、質疑応答を行った。
――今野の出場が微妙な状況のようだが
「今野はトレーニング続けており、午前と午後に連絡を取り合っている。スタッフも現場に行って会話している。できるだけ早くプレーして欲しいと期待している。イラク戦には彼がUAE戦で見せたようなパフォーマンスが必要だ。イラク戦前に数試合プレーして欲しい。2カ月プレーしていないことが影響としている。ただ、彼は攻守にわたって運動量が多い選手で、気持ちの部分やフィジカルも素晴らしいものがある。テクニックよりもフィジカルで相手を凌駕する選手だ」
「なので、まずは45分、60分とプレー時間を増やして試合に出て欲しい。シリア戦は様子を見る。そこまで段階を踏むことができれば、最終的にイラク戦への準備ができているのかどうかもわかる。ガンバのスタッフも協力的で、クラブも代表も一緒になって好ましいパフォーマンスを出せればと思っている」
――長谷部の代表への関わり方への期待
「これに関しては、内田のことも付け加える。今回は一緒にはいない予定だ。長谷部はすでにトレーニングを開始している。ちょっと無理して痛みがあり、トレーニングをやめていると聞いている。ただ、長谷部に関しては不安はなく、経験とメンタリティはわかっている。次は一緒にいるだろう」
――初招集となる加藤選手の特長は
「加藤は約1年間も追跡してきた。4度ほどスタッフが現地で見ている。蛍に似た選手で、アグレッシブであり組み立てもできる。攻撃でも良いパスが出せる選手だ。また守備の修正役を担える。良いパス持っているので、もっと攻撃的にいけると思う。しかし蛍ほどのパワーはない。予測とアグレッシブのレベルが高い」
「私はこれまでの期間で色々な選手をトライした。小林、柴崎。柴崎のパフォーマンスは忘れていない。永木も代表に入ったように多くの選手を呼んでトライした。つまり直接見て彼を判断したい。すぐにプレーさせる予定ではなく、ただ彼のことが知りたい。それでも何が起きるかわからない。ケガもあるだろう。他の選手も考えてある」
「小林はずっと先発で、彼とも会話している。小林は守備でアグレッシブにボールを奪うことが課題。テクニックは良いものを持っている。それでも我々はイラクとの試合を考えなければいけない。グラウンドも悪い状態のままかもしれない。そうなると奪うところでアグレッシブさが必要になってくる。そういうタイプの選手が良いプレーできるだろう。そこを踏まえてこの選手たちを呼んだ」
「この選手たちが定着するかわからない。なぜかといえば競争がある。より可能性の高い、より良い選手を呼ぶ。中盤は7名。普通は6名。7人目として加藤を知るために呼んでいる。それでも他の選手を忘れたわけではない。大島も忘れていない。またケガしたと聞いた。その前までは良いプレーしていた。本当に沢山の選手がいるポジションだ。代表で入ろうと思えば良い試合をしなければいけない。選手たちはそう思わなければいけない」
――アウェイでは相手の対策を練って、相手に合わせる試合をするケースが多い。今回も対イラクとして違った戦術があるのか
「アウェイの準備に関して言えば、大体のチームは国内で強い。UAEをを思い出して欲しい。あのチームでは国内で特に力発揮する選手がいた。10番のオマーンが右サイドにいて、彼が右から中に入ってくる。そこに佑都と今野を考えていた。彼らがコントロールして欲しいと思っていた」
「戦略として相手の長所を出させないこと。あの試合では他の選手をフリーにした方が良いと判断した。それだけ10番と7番が違いを生み出す選手だった。イラクにも長所がある。彼らはよりアグレッシブなプレーをするチームだ。テクニックはないがアグレッシブ。特に自分たちの国でアグレッシブに戦う」
「そしてもう一度言うがグラウンド状態も鍵になる。グラウンドが悪いとパス中心の組み立てはできない。空中戦、ロングボールが多くなるだろう。その空中戦に勝つ想定しなければいけない。そしてセカンドボールを奪う、それから数名の選手はドリブルする。この場面も考えて、ボールをを奪って、できるだけ早く前に繋ぐ。背後を突く。これが有効になるかもしれない」
「相手の長所と短所を考える。そして長所を消しに胃く。つまりそのための選手を選んだ。戦いに行く、ボールを奪うことが好きな選手が必要だ。それを1カ月以上考えて、できたのがこのリストだ。それを考えた上での新しい選手がいる。これはグループにも伝える。私のゲームプランに関して、選手がどうするか」
「また、テヘランではトレーニングしたことがある。ボールは跳ねるため、テクニックが使えない。ダイレクトプレーが必要になる。個人の素早い動きが必要で、常に戦えるかが大事。そしてFKで存在感がいる。FKでは左利き、右利きもいる。そして空中戦に強い選手がいる。そこに今野が有用だ。中盤の構成が今野、倉田、香川だと違う状況を生むだろう。さらに我々には彼ら以外にも4番目、5番目の選手がいる。そこを考えての戦略だ」
「そして我々は相手を苦しめることができる。これまで常に得点してきた。しかしデータでは、最初の15分と次の15分がよくないと出ている。つまり今回はフィジカルコンディションも大事となる。海外組はバカンスに入るが、選手には厳しい要求をしている。そして最後の15分はフィジカルのフレッシュさと集中が大事になる」
「また、相手は代表監督を変えたばかり。まだ確実な情報はないがおそらくイラク人がやるだろう。新たな監督は色々なことを仕掛ける」
「しかしこれらよりももっと重要なことがあって、私は色々な人と話をしてきたが、その中で、心配してもいつか最終予選突破できるよと言う声を聞く。厳しかったけど結局は予選を突破できると。私はその罠に引っかかりたくない。まだ突破していないんだ」
「順位は良いけれど、サウジアラビアの首都で最後の試合が待っている。だからこそできるだけ早くこの問題を解決したい。そのためにもまずはイラクに勝利すること。そのことでオーストラリア戦がファイナルになるかもしれない。状況によってはオーストラリア戦で、引き分けでもOKとなるかもしれない。しかし我々はホームで彼らに勝っていない歴史がある」
「今回の合宿は重要と言う言葉以上の重要性がある。本当にこの試合の勝利を厳しく要求して、最終予選を美しく終わりたい。悪い状況からスタート、敗退からスタートだった。今はまあまあ良い状態なので、このまま美しく終わりたい。選手には合宿で厳しく要求する。疲労やクラブの変更は置いておいて、まずは代表で出し切って欲しい」
――西川、森重、清武、宇佐美は長い間一緒に戦ってきた選手だったが、彼らを外して新しい選手を入れた時に、その決断の躊躇や迷いはあったか
「彼らは完璧に外したのではなく、他の選手が良かっと言うこと。就任当初から同じ発言をしているが、より良い選手に資格がある。そして彼らを完璧に外したのではない。パフォーマンスでチョイスしただけのことだ」
「一番良い証明となる選手は今野だろう。彼は呼ばれていなかったが、それはパフォーマンスが良くなかったから。しかし今彼の評価はどうだろう? そして34歳だ。つまりはみんなに門が開いていると言うこと」
「ただ、良いパフォーマンスを出せていないときでも、代表で自分の場所があると思っているのは間違いだ。これまでもずっと先発の選手を外して若手を使った。そして彼は良いパフォーマンスを見せた。ただ、性格上は優しい選手たちばかりなので何も問題はない。彼らにも説明はしたい」
「トレーニングしてパフォーマンスを見せて席を奪えと言いたい。そしてあなたたちには、外したという言葉は使わないで欲しい。私はより良い選手を選んだのだ。西川は、今まで先発だったがそこからパフォーマンス落ちて違う選手が入った。永嗣も東口も良い試合をしている。誰かに怒っている訳ではなく、パフォーマンスの部分で満足できなかったのだ。私は代表でこの基準は崩さない」
――コンディションが重要な中で今野と乾は状態が悪ければ連れていかないのか
「今野については先ほどから言っている通りで、クラブでフレンドリーマッチなどを行う予定となっている。また6月4日に試合があり、そこまでプレーできれば、シリア戦に出られるかどうかの判断ができる」
「乾については、まだ直接見ていない。昨日帰ってきて明日検査することになっている。その結果次第だ。日曜の朝に顔を合わせる。もしプレーできないのであれば他の選手を呼ぶことになるだろう。また、少しの微妙なことでも他の選手を呼ぶかもしれない。逆にこの一週間で治る可能性もある」
「フレンドリーマッチとイラク戦は違う状況だ。イラク戦では100%の準備ができる選手が必要となる。今日の経過だけで正確なことは言えない。ただ、代表に戻ってきたことを喜んでいるだろう。そして競争を生んでいる。今も数名呼ばれていないが、彼らも努力して戻ってきて欲しい。ワールドカップを準備しているんだということ。もっとレベル上げて準備していきたい。そのための準備をして欲しい」
▽会見に出席した日本代表を率いるヴァイッド・ハリルホジッチ監督が、質疑応答を行った。
――今野の出場が微妙な状況のようだが
「今野はトレーニング続けており、午前と午後に連絡を取り合っている。スタッフも現場に行って会話している。できるだけ早くプレーして欲しいと期待している。イラク戦には彼がUAE戦で見せたようなパフォーマンスが必要だ。イラク戦前に数試合プレーして欲しい。2カ月プレーしていないことが影響としている。ただ、彼は攻守にわたって運動量が多い選手で、気持ちの部分やフィジカルも素晴らしいものがある。テクニックよりもフィジカルで相手を凌駕する選手だ」
――長谷部の代表への関わり方への期待
「これに関しては、内田のことも付け加える。今回は一緒にはいない予定だ。長谷部はすでにトレーニングを開始している。ちょっと無理して痛みがあり、トレーニングをやめていると聞いている。ただ、長谷部に関しては不安はなく、経験とメンタリティはわかっている。次は一緒にいるだろう」
「内田には不安がある。彼の不在が長い。もう代表に一度入れるようなパフォーマンスを取り戻すのは難しいかもしれない。ただ、内田も素晴らしい能力、パフォーマンスができる選手だ。素早くパフォーマンスを取り戻して欲しい。良いパフォーマンスを見せる日を心待ちにしている」
――初招集となる加藤選手の特長は
「加藤は約1年間も追跡してきた。4度ほどスタッフが現地で見ている。蛍に似た選手で、アグレッシブであり組み立てもできる。攻撃でも良いパスが出せる選手だ。また守備の修正役を担える。良いパス持っているので、もっと攻撃的にいけると思う。しかし蛍ほどのパワーはない。予測とアグレッシブのレベルが高い」
「私はこれまでの期間で色々な選手をトライした。小林、柴崎。柴崎のパフォーマンスは忘れていない。永木も代表に入ったように多くの選手を呼んでトライした。つまり直接見て彼を判断したい。すぐにプレーさせる予定ではなく、ただ彼のことが知りたい。それでも何が起きるかわからない。ケガもあるだろう。他の選手も考えてある」
「小林はずっと先発で、彼とも会話している。小林は守備でアグレッシブにボールを奪うことが課題。テクニックは良いものを持っている。それでも我々はイラクとの試合を考えなければいけない。グラウンドも悪い状態のままかもしれない。そうなると奪うところでアグレッシブさが必要になってくる。そういうタイプの選手が良いプレーできるだろう。そこを踏まえてこの選手たちを呼んだ」
「この選手たちが定着するかわからない。なぜかといえば競争がある。より可能性の高い、より良い選手を呼ぶ。中盤は7名。普通は6名。7人目として加藤を知るために呼んでいる。それでも他の選手を忘れたわけではない。大島も忘れていない。またケガしたと聞いた。その前までは良いプレーしていた。本当に沢山の選手がいるポジションだ。代表で入ろうと思えば良い試合をしなければいけない。選手たちはそう思わなければいけない」
――アウェイでは相手の対策を練って、相手に合わせる試合をするケースが多い。今回も対イラクとして違った戦術があるのか
「アウェイの準備に関して言えば、大体のチームは国内で強い。UAEをを思い出して欲しい。あのチームでは国内で特に力発揮する選手がいた。10番のオマーンが右サイドにいて、彼が右から中に入ってくる。そこに佑都と今野を考えていた。彼らがコントロールして欲しいと思っていた」
「戦略として相手の長所を出させないこと。あの試合では他の選手をフリーにした方が良いと判断した。それだけ10番と7番が違いを生み出す選手だった。イラクにも長所がある。彼らはよりアグレッシブなプレーをするチームだ。テクニックはないがアグレッシブ。特に自分たちの国でアグレッシブに戦う」
「そしてもう一度言うがグラウンド状態も鍵になる。グラウンドが悪いとパス中心の組み立てはできない。空中戦、ロングボールが多くなるだろう。その空中戦に勝つ想定しなければいけない。そしてセカンドボールを奪う、それから数名の選手はドリブルする。この場面も考えて、ボールをを奪って、できるだけ早く前に繋ぐ。背後を突く。これが有効になるかもしれない」
「相手の長所と短所を考える。そして長所を消しに胃く。つまりそのための選手を選んだ。戦いに行く、ボールを奪うことが好きな選手が必要だ。それを1カ月以上考えて、できたのがこのリストだ。それを考えた上での新しい選手がいる。これはグループにも伝える。私のゲームプランに関して、選手がどうするか」
「また、テヘランではトレーニングしたことがある。ボールは跳ねるため、テクニックが使えない。ダイレクトプレーが必要になる。個人の素早い動きが必要で、常に戦えるかが大事。そしてFKで存在感がいる。FKでは左利き、右利きもいる。そして空中戦に強い選手がいる。そこに今野が有用だ。中盤の構成が今野、倉田、香川だと違う状況を生むだろう。さらに我々には彼ら以外にも4番目、5番目の選手がいる。そこを考えての戦略だ」
「そして我々は相手を苦しめることができる。これまで常に得点してきた。しかしデータでは、最初の15分と次の15分がよくないと出ている。つまり今回はフィジカルコンディションも大事となる。海外組はバカンスに入るが、選手には厳しい要求をしている。そして最後の15分はフィジカルのフレッシュさと集中が大事になる」
「また、相手は代表監督を変えたばかり。まだ確実な情報はないがおそらくイラク人がやるだろう。新たな監督は色々なことを仕掛ける」
「しかしこれらよりももっと重要なことがあって、私は色々な人と話をしてきたが、その中で、心配してもいつか最終予選突破できるよと言う声を聞く。厳しかったけど結局は予選を突破できると。私はその罠に引っかかりたくない。まだ突破していないんだ」
「順位は良いけれど、サウジアラビアの首都で最後の試合が待っている。だからこそできるだけ早くこの問題を解決したい。そのためにもまずはイラクに勝利すること。そのことでオーストラリア戦がファイナルになるかもしれない。状況によってはオーストラリア戦で、引き分けでもOKとなるかもしれない。しかし我々はホームで彼らに勝っていない歴史がある」
「今回の合宿は重要と言う言葉以上の重要性がある。本当にこの試合の勝利を厳しく要求して、最終予選を美しく終わりたい。悪い状況からスタート、敗退からスタートだった。今はまあまあ良い状態なので、このまま美しく終わりたい。選手には合宿で厳しく要求する。疲労やクラブの変更は置いておいて、まずは代表で出し切って欲しい」
――西川、森重、清武、宇佐美は長い間一緒に戦ってきた選手だったが、彼らを外して新しい選手を入れた時に、その決断の躊躇や迷いはあったか
「彼らは完璧に外したのではなく、他の選手が良かっと言うこと。就任当初から同じ発言をしているが、より良い選手に資格がある。そして彼らを完璧に外したのではない。パフォーマンスでチョイスしただけのことだ」
「一番良い証明となる選手は今野だろう。彼は呼ばれていなかったが、それはパフォーマンスが良くなかったから。しかし今彼の評価はどうだろう? そして34歳だ。つまりはみんなに門が開いていると言うこと」
「ただ、良いパフォーマンスを出せていないときでも、代表で自分の場所があると思っているのは間違いだ。これまでもずっと先発の選手を外して若手を使った。そして彼は良いパフォーマンスを見せた。ただ、性格上は優しい選手たちばかりなので何も問題はない。彼らにも説明はしたい」
「トレーニングしてパフォーマンスを見せて席を奪えと言いたい。そしてあなたたちには、外したという言葉は使わないで欲しい。私はより良い選手を選んだのだ。西川は、今まで先発だったがそこからパフォーマンス落ちて違う選手が入った。永嗣も東口も良い試合をしている。誰かに怒っている訳ではなく、パフォーマンスの部分で満足できなかったのだ。私は代表でこの基準は崩さない」
――コンディションが重要な中で今野と乾は状態が悪ければ連れていかないのか
「今野については先ほどから言っている通りで、クラブでフレンドリーマッチなどを行う予定となっている。また6月4日に試合があり、そこまでプレーできれば、シリア戦に出られるかどうかの判断ができる」
「乾については、まだ直接見ていない。昨日帰ってきて明日検査することになっている。その結果次第だ。日曜の朝に顔を合わせる。もしプレーできないのであれば他の選手を呼ぶことになるだろう。また、少しの微妙なことでも他の選手を呼ぶかもしれない。逆にこの一週間で治る可能性もある」
「フレンドリーマッチとイラク戦は違う状況だ。イラク戦では100%の準備ができる選手が必要となる。今日の経過だけで正確なことは言えない。ただ、代表に戻ってきたことを喜んでいるだろう。そして競争を生んでいる。今も数名呼ばれていないが、彼らも努力して戻ってきて欲しい。ワールドカップを準備しているんだということ。もっとレベル上げて準備していきたい。そのための準備をして欲しい」
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