広島vs神戸は痛み分けのドロー…神戸は連敗を「3」でストップ《J1》
2017.05.06 21:08 Sat
▽明治安田生命J1リーグ第10節、サンフレッチェ広島vsヴィッセル神戸が6日にエディオンスタジアム広島で行われ、1-1のドローに終わった。
▽リーグ戦3試合勝利がない16位の広島と、3連敗中で7位の神戸が今後に向けて巻き返しを図る一戦。前節、FC東京に敗れた広島は、その試合から高橋壮に代わってミキッチを復帰させた以外、同じメンバーを起用した。対する神戸はヴァンフォーレ甲府戦から先発2人を変更。松下、渡邉に代えて高橋秀、三原を起用し、広島に合わせた[3-4-2-1]の布陣を採用した。
▽立ち上がりから緊迫感のある攻防が繰り広げられた中、狙いどころを定めた守備と冷静なパス回しを軸にホームの広島が主導権を握る。この流れの中から工藤のロングシュートなどでゴールに迫ると、25分にはボックス内で塩谷からパスを受けた柴崎に決定機も、シュートを枠に飛ばせない。
▽一方、カウンターからチャンスを窺う神戸は、23分にドリブルでボックス内に進入したウェスクレイがシュートを狙うが、これは枠の左に外れる。それでも、序盤から前線で良い連係を見せていた3人のアタッカーが先制点をもたらす。32分、バイタルエリアでボールを持った田中からクサビを受けたウェスクレイが粘って田中に落とすと、田中のラストパスに抜け出した大森がペナルティアーク付近で放ったシュートがゴール左に決まった。その後、攻勢に出た広島の反撃を危なげなく凌いだアウェイチームが1点リードで試合を折り返した。
▽互いに選手交代なしで迎えた後半、開始直後に工藤の中央突破から柏がいきなり決定機に絡むと、広島に同点ゴールが生まれる。52分、右サイドでミキッチが入れたクロスをGKキム・スンギュが弾いたボールがファーに流れる。これを柴崎が丁寧に折り返す。ゴール前のアンデルソン・ロペスのボレーシュートはDFにブロックされるも、このこぼれ球を再びアンデルソン・ロペスが蹴り込み、今季初ゴールを記録した。
▽畳みかけたい広島は、58分に野上を下げてより攻撃的な森崎を投入。ベテラン司令塔を起点にプレーのリズムを上げていくと、71分には柴崎の高い位置でのボール奪取からボックス付近でラストパスを受けた工藤が鋭いシュートを放つが、これはGKキム・スンギュのビッグセーブに遭う。さらに75分にもバイタルエリアでボールを収めたアンデルソン・ロペスが反転してシュートを狙うが、今度は枠を捉え切れない。
▽後半に入って守勢が続く神戸は、75分にニウトン、ウェスクレイのブラジル人コンビを下げて、中坂と松下の若手コンビを同時投入する2枚替えを敢行。攻守にダイナミズムを加え、反撃を試みる。すると、82分にその若手コンビが決定機を創出する。ボックス手前で大森からの縦パスを中坂がフリックし、ボックス左に抜け出した松下にシュートチャンスも、左足のシュートはわずかに枠の右に外れ、絶好の勝ち越し機を逃した。
▽その後も一進一退の攻防が続く中、試合終了間際の87分にはボックス手前やや右の位置でFKを得た広島が、塩谷の直接FKでゴールに迫るが、このシュートは右のサイドネットを叩く。結局、試合はこのままタイムアップを迎え、1-1のドローで決着。ビハインドを追いついた広島だが、またしてもホーム初勝利ならず。一方、連敗を3試合でストップした神戸も、やや消化不良の結果となった。
▽リーグ戦3試合勝利がない16位の広島と、3連敗中で7位の神戸が今後に向けて巻き返しを図る一戦。前節、FC東京に敗れた広島は、その試合から高橋壮に代わってミキッチを復帰させた以外、同じメンバーを起用した。対する神戸はヴァンフォーレ甲府戦から先発2人を変更。松下、渡邉に代えて高橋秀、三原を起用し、広島に合わせた[3-4-2-1]の布陣を採用した。
▽立ち上がりから緊迫感のある攻防が繰り広げられた中、狙いどころを定めた守備と冷静なパス回しを軸にホームの広島が主導権を握る。この流れの中から工藤のロングシュートなどでゴールに迫ると、25分にはボックス内で塩谷からパスを受けた柴崎に決定機も、シュートを枠に飛ばせない。
▽互いに選手交代なしで迎えた後半、開始直後に工藤の中央突破から柏がいきなり決定機に絡むと、広島に同点ゴールが生まれる。52分、右サイドでミキッチが入れたクロスをGKキム・スンギュが弾いたボールがファーに流れる。これを柴崎が丁寧に折り返す。ゴール前のアンデルソン・ロペスのボレーシュートはDFにブロックされるも、このこぼれ球を再びアンデルソン・ロペスが蹴り込み、今季初ゴールを記録した。
▽相手の勢いに呑まれて試合を振り出しに戻された神戸だが、すぐさま反撃を開始。56分、田中のスルーパスに抜け出したウェスクレイがボックス右から足首の柔軟性を生かしたシュートを放つが、これはきっちり詰めたGK林に阻まれる。
▽畳みかけたい広島は、58分に野上を下げてより攻撃的な森崎を投入。ベテラン司令塔を起点にプレーのリズムを上げていくと、71分には柴崎の高い位置でのボール奪取からボックス付近でラストパスを受けた工藤が鋭いシュートを放つが、これはGKキム・スンギュのビッグセーブに遭う。さらに75分にもバイタルエリアでボールを収めたアンデルソン・ロペスが反転してシュートを狙うが、今度は枠を捉え切れない。
▽後半に入って守勢が続く神戸は、75分にニウトン、ウェスクレイのブラジル人コンビを下げて、中坂と松下の若手コンビを同時投入する2枚替えを敢行。攻守にダイナミズムを加え、反撃を試みる。すると、82分にその若手コンビが決定機を創出する。ボックス手前で大森からの縦パスを中坂がフリックし、ボックス左に抜け出した松下にシュートチャンスも、左足のシュートはわずかに枠の右に外れ、絶好の勝ち越し機を逃した。
▽その後も一進一退の攻防が続く中、試合終了間際の87分にはボックス手前やや右の位置でFKを得た広島が、塩谷の直接FKでゴールに迫るが、このシュートは右のサイドネットを叩く。結局、試合はこのままタイムアップを迎え、1-1のドローで決着。ビハインドを追いついた広島だが、またしてもホーム初勝利ならず。一方、連敗を3試合でストップした神戸も、やや消化不良の結果となった。
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