ローマ、ゼコ6連発逃すもゼーマン率いるペスカーラに完勝! ペスカーラは1年でセリエB降格…《セリエA》

2017.04.25 05:52 Tue
Getty Images
▽セリエA第33節のペスカーラvsローマが、24日にスタディオ・アドリアティコで行われ、アウェイのローマが4-1で快勝した。
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▽前節、アタランタとの上位対決をドローで終えた2位ローマ(勝ち点72)は、首位ユベントス(勝ち点80)との勝ち点差が8ポイントに広がり、逆転でのスクデット獲得が絶望的に。さらに、チャンピオンズリーグ(CL)ストレートインを争う3位ナポリ(勝ち点70)との勝ち点差も縮まり、これ以上の取りこぼしが許されない状況だ。▽前日に行われた試合でユベントスが勝利した一方、ナポリがドローに終わったため、勝ち点差を広げるチャンスを得たローマは、過去2度チームを率いた鬼才ゼーマン率いる最下位ペスカーラとのアウェイゲームに臨んだ。前節からのメンバー変更は3点。マリオ・ルイ、デ・ロッシ、ペロッティに代わって、エメルソン・パルミエリ、レアンドロ・パレデス、エル・シャーラウィが先発入り。恩師ゼーマンとの師弟対決が期待されたトッティはケガのため、招集外となった。
▽試合前にローマの新SD就任が発表されたモンチも視察に訪れた一戦は、開始直後にアウェイのローマに決定機。2分、左サイドのエル・シャーラウィが入れたクロスを中央のゼコがワンタッチでファーに流すと、浮き球のボールをサラーが左足ボレーで流し込んだ。だが、サラーがわずかにオフサイドラインを越えていたとの判定でゴールは認められず。

▽畳みかけるローマは、6分にも中央突破したサラーのお膳立てからエル・シャーラウィ、17分にはセットプレーの流れからゼコに決定機も相手GKの好守に遭う。さらに20分にはパレデスの浮き球パスに抜け出したナインゴランの強烈なシュートがクロスバーを叩いた。
▽相手を圧倒する攻めでゴールも時間の問題と思われたが、立ち上がりの決定機逸を受けて、焦れ始めたローマは、再三のオフサイドやラストパスのミスなど、攻撃に雑さが目立ち始め、徐々に行ったり来たりのゲーム展開に陥っていく。

▽それでも、ゴールレスでハーフタイム突入と思われた前半終盤にようやくゴールをこじ開ける。44分、パレデスの絶妙なフィードに抜け出したエル・シャーラウィがボックス左でDFとGKを引き付けて右を並走するストロートマンにラストパス。これをオランダ代表MFが冷静に流し込んだ。この先制点で重圧から解放されたアウェイチームは、この1分後にもサラーの鋭い突破からボックス左でゼコがマイナスに折り返したボールをナインゴランが右足で流し込み、今季リーグ戦10点目を記録した。

▽前半終了間際のゴールラッシュで本来の落ち着きを取り戻したローマは、後半開始直後の48分にペナルティアーク付近でパスを受けたサラーが狙い澄ました左足のコントロールシュートを左隅に流し込み、後半最初のゴールを奪取した。

▽この3点目で勝利を大きく手繰り寄せたローマは、熾烈な得点王レースに身を置くゼコにボールを集めるが、5戦連発中のエースは52分、56分のシュートチャンスをゴールに結び付けられず。すると、60分には高速カウンターからエル・シャーラウィのプレゼントパスをサラーが冷静に流し込み、ドッピエッタを達成した。

▽きっちり試合をコントロールするローマは、71分にゼコを下げてグルニエを投入。6試合連続ゴールを逃したゼコは不満を露わにピッチを後にするが、指揮官スパレッティは次節に控えるラツィオとの重要な“ローマ・ダービー”に向けて万全を期す采配を見せた。

▽その後、エメルソン、パレデスを下げてフアン・ジェズス、ペロッティを投入して試合を締めにかかるローマは、83分に一瞬の隙からベナリにゴールを許し、クリーンシートを逃がす。それでも、恩師ゼーマン率いるペスカーラに格の違いを見せつけたローマが敵地で4-1の快勝。3位ナポリとの勝ち点差を再び4ポイントに広げ、30日に行われる宿敵ラツィオとのダービーに弾みを付けた。

▽なお、最下位ペスカーラ(勝ち点14)は、17位エンポリ(勝ち点29)との当該成績が1敗1分けとなっているため、残り5節での逆転が不可能となり、1年でのセリエB降格が決定した。

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