【リーガエスパニョーラ第33節プレビュー】今季最大の大一番“エル・クラシコ”! 乾エイバルはビルバオとの自治州ダービー
2017.04.21 18:00 Fri
▽先週に行われた第32節では、首位レアル・マドリー、2位バルセロナの2強が苦しみながらも共に勝利、暫定3ポイント差をキープして今季最大の大一番“エル・クラシコ”を迎えることになった。一方、2強以外の上位陣では3位アトレティコ・マドリーがオサスナ、6位ビルバオがラス・パルマスに快勝。だが、4位セビージャ、5位ビジャレアル、7位ソシエダ、8位エイバルがいずれも勝ち点を取りこぼす波乱があった。
▽迎えた第33節、最大の注目カードは言わずもがな首位レアル・マドリー(勝ち点75)と、2位バルセロナ(勝ち点72)がサンチャゴ・ベルナベウで激突する今季2度目の“エル・クラシコ”だ。なお、昨年12月に行われた前回対戦ではバルセロナがFWスアレスのゴールで先制するも、レアル・マドリーが試合終了間際のセットプレーからDFセルヒオ・ラモスが劇的同点ゴールを記録し、1-1のドローに終わっていた。
▽今回の一戦を前に両チームは、チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグというビッグマッチを戦ったが、レアル・マドリーがバイエルンとの120分の激闘を制し、準々決勝進出を果たした一方、バルセロナはユベントスの堅守を前にカンプ・ノウでゴールレスドローに終わり、1stレグの大敗を挽回できず、無念の準々決勝敗退を強いられた。
▽バイエルン戦の勝利で勢いづくホームのレアル・マドリーは、今回のクラシコでもバルセロナを蹴散らしてシーズン2冠に前進したいところだが、1試合未消化で3ポイント差という状況を考えれば、最優先は負けないことだ。また、中4日と相手よりも準備期間は1日多いものの、バイエルンと120分の激闘を戦った影響は大きく一部主力のコンディションが懸念されるところ。とりわけ、DFペペとDFヴァランの2センターバックが負傷を抱えているセンターバックにはバックアップがおらず、懸念材料の1つだ。また、欠場濃厚のMFベイルの代役にMFイスコを起用し、ポゼッションを高めるのか、攻守にハードワークできるFWルーカス・バスケスを起用して守備的に戦うのか、ジダン監督の用兵にも注目が集まる。
▽一方、ユベントスの堅守を前にカンプ・ノウで一矢報いることも叶わず、ショックが残るCL敗退となったバルセロナは、コパ・デル・レイと共にわずかながら可能性を残すリーガ3連覇に向けて必勝が求められる今季最大の大一番に臨む。このビッグマッチではマラガ戦での主審侮辱で3試合の出場停止を科されたFWネイマールの欠場が確定しており、後半戦の攻撃陣をけん引してきたブラジル代表FWなしで宿敵からゴールを奪い、勝利することが求められる。ユベントスとの2試合で沈黙したエースFWメッシ、スアレス、ネイマールの代役を担うFWアルカセルやMFデニス・スアレスらの奮起に加え、ルイス・エンリケ監督がいかなるシステムを採用するかが重要なポイントになりそうだ。
▽前節、バレンシア相手にドローゲームを演じ、アトレティコとの勝ち点差が3ポイントに広がった4位セビージャ(勝ち点62)は、降格圏の19位に低迷するグラナダ(勝ち点20)とのホームゲームに挑む。前述のバレンシア戦では崩しの切り札であるFWビトロが負傷交代し、得点力不足に悩むサンパオリ率いるチームにとっては痛恨だ。そのため、今回の一戦では代役の活躍に加え、MFエンゾンジやMFイボーラといった長身プレーヤーを生かしたクロスやロングボールが重要な攻め手になるかもしれない。一方、トニー・アダムス新監督の初陣となったセルタ戦を0-3で完敗したグラナダは、攻守両面で低調なパフォーマンスに終始しており、その敗戦からどこまで修正できるか、元アーセナルのレジェンドの手腕に注目が集まる。
▽その他の注目カードは、EL出場権を争う8位エイバル(勝ち点50)と6位ビルバオ(勝ち点53)が激突するバスク自治州ダービー。前節、難所ベニト・ビジャマリンでベティスに完敗し、連勝が「3」でストップすると共に6試合ぶりの敗戦を喫したエイバルは、逆転でのEL出場権獲得に向けてバスクの雄、ビルバオをホームに迎えるこのダービーでの勝ち点3奪取が必須。前回対戦で1-3の敗戦を喫したことに加え、ビルバオは直近のラス・パルマス戦でベテランFWアドゥリス、MFムニアインがいずれもドブレテを記録し、5-1の大勝を飾っており、この一戦では守備陣の奮闘がカギを握る。また、ベティス戦ではベンチスタートとなったものの、MFペドロ・レオンに決定機を供給するなど、まずまずの活躍を見せたMF乾貴士の先発復帰が濃厚。乾としてはこのダービーでチームを勝利に導く働きを見せたいところだ。
▽また、残り6試合となり熾烈を極める残留争いでは、最下位オサスナ(勝ち点17)と18位スポルティング・ヒホン(勝ち点22)の直接対決に注目。現在、残留圏内の17位レガネス(勝ち点27)との勝ち点差は、オサスナが10ポイント、ヒホンが5ポイントと、いずれも今回の直接対決で勝ち点3奪取が必須となる。
▽迎えた第33節、最大の注目カードは言わずもがな首位レアル・マドリー(勝ち点75)と、2位バルセロナ(勝ち点72)がサンチャゴ・ベルナベウで激突する今季2度目の“エル・クラシコ”だ。なお、昨年12月に行われた前回対戦ではバルセロナがFWスアレスのゴールで先制するも、レアル・マドリーが試合終了間際のセットプレーからDFセルヒオ・ラモスが劇的同点ゴールを記録し、1-1のドローに終わっていた。
▽今回の一戦を前に両チームは、チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグというビッグマッチを戦ったが、レアル・マドリーがバイエルンとの120分の激闘を制し、準々決勝進出を果たした一方、バルセロナはユベントスの堅守を前にカンプ・ノウでゴールレスドローに終わり、1stレグの大敗を挽回できず、無念の準々決勝敗退を強いられた。
▽一方、ユベントスの堅守を前にカンプ・ノウで一矢報いることも叶わず、ショックが残るCL敗退となったバルセロナは、コパ・デル・レイと共にわずかながら可能性を残すリーガ3連覇に向けて必勝が求められる今季最大の大一番に臨む。このビッグマッチではマラガ戦での主審侮辱で3試合の出場停止を科されたFWネイマールの欠場が確定しており、後半戦の攻撃陣をけん引してきたブラジル代表FWなしで宿敵からゴールを奪い、勝利することが求められる。ユベントスとの2試合で沈黙したエースFWメッシ、スアレス、ネイマールの代役を担うFWアルカセルやMFデニス・スアレスらの奮起に加え、ルイス・エンリケ監督がいかなるシステムを採用するかが重要なポイントになりそうだ。
▽逆転優勝は難しいものの、CLストレートインに向けて着実に勝ち点を伸ばしたい3位アトレティコ(勝ち点65)は、2連勝でヨーロッパリーグ(EL)出場圏内に肉薄する9位エスパニョール(勝ち点49)とのアウェイゲームに臨む。ミッドウィークのCL準々決勝2ndレグでは敵地でレスター・シティと1-1のドローで終え、見事に2年連続ベスト4進出を決めたシメオネ率いるチームだが、同試合でDFフアンフラン、DFフィリペ・ルイスの両サイドバックが負傷。手を負傷したフィリペ・ルイスに関しては起用可能な見込みだが、今季絶望のDFヴルサリコに加え、フアンフランを欠くことになった右サイドバックは、左利きのDFリュカ、センターバックが本職のDFホセ・ヒメネスのいずれかを起用せざるを得ない。古巣対戦となるキケ・フローレス監督は前回対戦でもゴールレスドローに持ち込んでおり、アトレティコにとってはタフな一戦になるはずだ。
▽前節、バレンシア相手にドローゲームを演じ、アトレティコとの勝ち点差が3ポイントに広がった4位セビージャ(勝ち点62)は、降格圏の19位に低迷するグラナダ(勝ち点20)とのホームゲームに挑む。前述のバレンシア戦では崩しの切り札であるFWビトロが負傷交代し、得点力不足に悩むサンパオリ率いるチームにとっては痛恨だ。そのため、今回の一戦では代役の活躍に加え、MFエンゾンジやMFイボーラといった長身プレーヤーを生かしたクロスやロングボールが重要な攻め手になるかもしれない。一方、トニー・アダムス新監督の初陣となったセルタ戦を0-3で完敗したグラナダは、攻守両面で低調なパフォーマンスに終始しており、その敗戦からどこまで修正できるか、元アーセナルのレジェンドの手腕に注目が集まる。
▽その他の注目カードは、EL出場権を争う8位エイバル(勝ち点50)と6位ビルバオ(勝ち点53)が激突するバスク自治州ダービー。前節、難所ベニト・ビジャマリンでベティスに完敗し、連勝が「3」でストップすると共に6試合ぶりの敗戦を喫したエイバルは、逆転でのEL出場権獲得に向けてバスクの雄、ビルバオをホームに迎えるこのダービーでの勝ち点3奪取が必須。前回対戦で1-3の敗戦を喫したことに加え、ビルバオは直近のラス・パルマス戦でベテランFWアドゥリス、MFムニアインがいずれもドブレテを記録し、5-1の大勝を飾っており、この一戦では守備陣の奮闘がカギを握る。また、ベティス戦ではベンチスタートとなったものの、MFペドロ・レオンに決定機を供給するなど、まずまずの活躍を見せたMF乾貴士の先発復帰が濃厚。乾としてはこのダービーでチームを勝利に導く働きを見せたいところだ。
▽また、残り6試合となり熾烈を極める残留争いでは、最下位オサスナ(勝ち点17)と18位スポルティング・ヒホン(勝ち点22)の直接対決に注目。現在、残留圏内の17位レガネス(勝ち点27)との勝ち点差は、オサスナが10ポイント、ヒホンが5ポイントと、いずれも今回の直接対決で勝ち点3奪取が必須となる。
《リーガエスパニョーラ第33節》
▽4/21(金)
《28:00》
セビージャ vs グラナダ
▽4/22(土)
《20:00》
マラガ vs バレンシア
《23:15》
ビジャレアル vs レガネス
《25:30》
オサスナ vs スポルティング・ヒホン
《27:45》
エスパニョール vs アトレティコ・マドリー
▽4/23(日)
《19:00》
ソシエダ vs デポルティボ
《23:15》
セルタ vs ベティス
《25:30》
ラス・パルマス vs アラベス
《27:45》
レアル・マドリー vs バルセロナ
▽4/24(月)
《27:45》
エイバル vs ビルバオ
▽4/21(金)
《28:00》
セビージャ vs グラナダ
▽4/22(土)
《20:00》
マラガ vs バレンシア
《23:15》
ビジャレアル vs レガネス
《25:30》
オサスナ vs スポルティング・ヒホン
《27:45》
エスパニョール vs アトレティコ・マドリー
▽4/23(日)
《19:00》
ソシエダ vs デポルティボ
《23:15》
セルタ vs ベティス
《25:30》
ラス・パルマス vs アラベス
《27:45》
レアル・マドリー vs バルセロナ
▽4/24(月)
《27:45》
エイバル vs ビルバオ
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