圧巻の香川が1ゴール1アシストも、新星ムバッペ2Gのモナコが敵地で先勝!《CL》
2017.04.13 03:47 Thu
▽チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝1stレグ、ドルトムントvsモナコが12日にBVBシュタディオン・ドルトムントで行われ、アウェイのモナコが3-2で先勝した。なお、ドルトムントのMF香川真司はフル出場し、1ゴール1アシストを記録した。
▽11日に開催予定もドルトムントのチームバスが爆発物による襲撃を受けたテロ事件の影響で1日延期となって行われたこの一戦。
▽ベンフィカとのラウンド16を2戦合計4-1で逆転突破したドルトムントは、直近のバイエルンとの“デア・クラシカー”で1-4の完敗を喫した中、モナコとの初対決に臨んだ。このモナコ戦に向けては、香川とヴァイグル、ピシュチェクの負傷明け3選手が復帰した一方、チームバスの襲撃を受けた際に負傷したバルトラが欠場を余儀なくされ、ギンターが代役に起用された。
▽一方、圧倒的不利という下馬評を覆し、2戦合計6-6という僅差の末にアウェイゴールの差で優勝候補マンチェスター・シティを退けたモナコは、今回の準々決勝で準優勝した2003-04シーズン以来のベスト4進出を目指す。国内リーグで5連勝中の首位チームだが、今回の一戦に向けては出場停止のバカヨコ、虫垂炎と打撲のシディベ、メンディの主力3選手が欠場。代役にはラッジとアルマミー・トゥーレが左右のサイドバックに入り、モウティーニョがファビーニョと共にセントラルMFに入った。
▽前日に起きたテロ事件の影響で両チームのサポーターが連帯感を示すエモーショナルな形で幕を開けた注目の一戦は、互いに様子見の入りとなる。その中でボールの主導権を握ったドルトムントは、香川の絶妙なスルーパスにオーバメヤンが抜け出しかかるなど、エースFWの個の力を生かして攻め手をうかがう。さらに11分には持ち上がったピシュチェクのスルーパスに反応したオーバメヤンがボックス右でシュートを放つが、これは枠を捉え切れず。
▽絶好の先制機を逸したモナコだったが、この直後に先制点を奪う。19分、カウンターから相手陣内をドリブルで持ち上がったベルナルド・シウバがボックス左に走り込むルマールにパスを通す。そして、ルマールの低い高速クロスをややオフサイド気味の位置にいたムバッペが太ももで泥臭く押し込み、CL3試合連続ゴールを記録した。
▽不運な形からアウェイゴールを献上したドルトムントは、すぐさま反撃を開始。31分にはボックス右でギンターがグラウンダーで折り返したボールを、中央に走り込んだ香川が右足インサイドでダイレクトシュートを狙うが、これはミートし切れず、枠の左に外れる。すると、絶好の同点機を逸したドルトムントは、再び不運な形で2点目を奪われる。
▽35分、左サイドを攻め上がったラッジのクロスに対して、ゴール前でファルカオとDFベンダーが反応する。この場面でファルカオと交錯してバランスを崩したベンダーのヘディングでのクリアが、そのままゴールネットに吸い込まれた。そして、痛恨のアウェイゴール2点を献上したドルトムントが、厳しい形で試合を折り返すことになった。
▽迎えた後半、ビハインドを追うドルトムントはベンダーとシュメルツァーの2選手を下げて、ハーフタイム明けにシャヒンとプリシッチを同時投入。この交代でギンターが3バックの左に下がり、右ウイングバックにプリシッチ、左ウイングバックにラファエウ・ゲレイロ、2ボランチの一角にシャヒンが入る攻撃的な布陣に変更した。
▽この選手交代で攻勢を強めるドルトムントは、キックオフ直後にボックス手前中央で得たFKをデンベレが右足で直接狙うが、これは枠を捉え切れない。それでも、全体を押し上げて相手を押し込み、ボールを奪われても高い位置でのハイプレスから奪い返す攻撃的な姿勢で厚みのある仕掛けを続けると、香川のアシストから1点を返す。
▽57分、左サイドでラファエウ・ゲレイロが上げたクロスをボックス中央のオーバメヤンがアクロバティックなプレーで合わせたボールが、ボックス左でフリーの香川に渡る。そして、左足で持ち出してGKをかわした香川のボールがゴール前に飛び込んだデンベレへのラストパスとなり、ホームチームが反撃の狼煙を上げるゴールを奪った。
▽このゴールで完全に勢い付いたドルトムントは、モナコを自陣深くに押し込んでワンサイドゲームを展開。香川を起点としたパスワークにプリシッチ、デンベレの個人技を織り交ぜた多彩な攻めで同点ゴールに迫るが、最後の場面で身体を張るモナコの守備をあと一歩のところで崩し切れない。
▽一方、後半に入って防戦一方の状況が続くモナコは、66分にベルナルド・シウバを下げて攻守にハードワークできるディラールを投入。75分には左サイドを持ち上がったルマールの浮き球パスに抜け出したファルカオが、ボックス内でGKビュルキをかわして左足のシュートを放つが、これは枠を外れた。
▽その後もドルトムントペースで試合は進むが、不用意なミスからモナコに3点目が生まれる。79分、最終ラインでのパス回しでヴァイグルからパスを受けたピシュチェクが中央のパパスタソプーロスに横パスを出すと、これをムバッペがインターセプト。そのままボックス付近に持ち上がったムバッペは、見事な右足のミドルシュートをゴール右隅に突き刺した。
▽厳しいアウェイゴール3点目を献上したドルトムントだったが、この窮地を再び香川が救う。84分、ボックス右でシャヒンからパスを受けた香川が巧みなボールタッチで2人のDFをかわし、最後は深い切り返しからGKスバシッチの脇を抜く左足のシュートを流し込み、日本人選手として初となるCL準々決勝でのゴールを記録した。
▽その後、同点を目指して猛攻を仕掛けたドルトムントは後半アディショナルタイムのセットプレーでゴール前のオーバメヤンがヘディングシュートを放つが、これはわずかにクロスバーを越えて試合はタイムアップ。香川が1ゴール1アシストの活躍を見せるも、新星ムバッペの2ゴールの活躍などで逃げ切ったモナコが、アウェイゴール3点を奪って先勝した。なお、モナコホームで行われる2ndレグは、今月19日に行われる。
▽11日に開催予定もドルトムントのチームバスが爆発物による襲撃を受けたテロ事件の影響で1日延期となって行われたこの一戦。
▽ベンフィカとのラウンド16を2戦合計4-1で逆転突破したドルトムントは、直近のバイエルンとの“デア・クラシカー”で1-4の完敗を喫した中、モナコとの初対決に臨んだ。このモナコ戦に向けては、香川とヴァイグル、ピシュチェクの負傷明け3選手が復帰した一方、チームバスの襲撃を受けた際に負傷したバルトラが欠場を余儀なくされ、ギンターが代役に起用された。
▽前日に起きたテロ事件の影響で両チームのサポーターが連帯感を示すエモーショナルな形で幕を開けた注目の一戦は、互いに様子見の入りとなる。その中でボールの主導権を握ったドルトムントは、香川の絶妙なスルーパスにオーバメヤンが抜け出しかかるなど、エースFWの個の力を生かして攻め手をうかがう。さらに11分には持ち上がったピシュチェクのスルーパスに反応したオーバメヤンがボックス右でシュートを放つが、これは枠を捉え切れず。
▽予想通り、堅守速攻の守備的な入りとなったモナコだが、組織的な守備でうまくボールを奪っては効果的にカウンターへと繋げていく。すると16分、裏へのボールに反応したムバッペがボックス内でDFパパスタソプーロスに後ろから倒され、PKを獲得。だが、17本連続でPK成功中の名手ファビーニョがシュートを枠の左に外してしまう。
▽絶好の先制機を逸したモナコだったが、この直後に先制点を奪う。19分、カウンターから相手陣内をドリブルで持ち上がったベルナルド・シウバがボックス左に走り込むルマールにパスを通す。そして、ルマールの低い高速クロスをややオフサイド気味の位置にいたムバッペが太ももで泥臭く押し込み、CL3試合連続ゴールを記録した。
▽不運な形からアウェイゴールを献上したドルトムントは、すぐさま反撃を開始。31分にはボックス右でギンターがグラウンダーで折り返したボールを、中央に走り込んだ香川が右足インサイドでダイレクトシュートを狙うが、これはミートし切れず、枠の左に外れる。すると、絶好の同点機を逸したドルトムントは、再び不運な形で2点目を奪われる。
▽35分、左サイドを攻め上がったラッジのクロスに対して、ゴール前でファルカオとDFベンダーが反応する。この場面でファルカオと交錯してバランスを崩したベンダーのヘディングでのクリアが、そのままゴールネットに吸い込まれた。そして、痛恨のアウェイゴール2点を献上したドルトムントが、厳しい形で試合を折り返すことになった。
▽迎えた後半、ビハインドを追うドルトムントはベンダーとシュメルツァーの2選手を下げて、ハーフタイム明けにシャヒンとプリシッチを同時投入。この交代でギンターが3バックの左に下がり、右ウイングバックにプリシッチ、左ウイングバックにラファエウ・ゲレイロ、2ボランチの一角にシャヒンが入る攻撃的な布陣に変更した。
▽この選手交代で攻勢を強めるドルトムントは、キックオフ直後にボックス手前中央で得たFKをデンベレが右足で直接狙うが、これは枠を捉え切れない。それでも、全体を押し上げて相手を押し込み、ボールを奪われても高い位置でのハイプレスから奪い返す攻撃的な姿勢で厚みのある仕掛けを続けると、香川のアシストから1点を返す。
▽57分、左サイドでラファエウ・ゲレイロが上げたクロスをボックス中央のオーバメヤンがアクロバティックなプレーで合わせたボールが、ボックス左でフリーの香川に渡る。そして、左足で持ち出してGKをかわした香川のボールがゴール前に飛び込んだデンベレへのラストパスとなり、ホームチームが反撃の狼煙を上げるゴールを奪った。
▽このゴールで完全に勢い付いたドルトムントは、モナコを自陣深くに押し込んでワンサイドゲームを展開。香川を起点としたパスワークにプリシッチ、デンベレの個人技を織り交ぜた多彩な攻めで同点ゴールに迫るが、最後の場面で身体を張るモナコの守備をあと一歩のところで崩し切れない。
▽一方、後半に入って防戦一方の状況が続くモナコは、66分にベルナルド・シウバを下げて攻守にハードワークできるディラールを投入。75分には左サイドを持ち上がったルマールの浮き球パスに抜け出したファルカオが、ボックス内でGKビュルキをかわして左足のシュートを放つが、これは枠を外れた。
▽その後もドルトムントペースで試合は進むが、不用意なミスからモナコに3点目が生まれる。79分、最終ラインでのパス回しでヴァイグルからパスを受けたピシュチェクが中央のパパスタソプーロスに横パスを出すと、これをムバッペがインターセプト。そのままボックス付近に持ち上がったムバッペは、見事な右足のミドルシュートをゴール右隅に突き刺した。
▽厳しいアウェイゴール3点目を献上したドルトムントだったが、この窮地を再び香川が救う。84分、ボックス右でシャヒンからパスを受けた香川が巧みなボールタッチで2人のDFをかわし、最後は深い切り返しからGKスバシッチの脇を抜く左足のシュートを流し込み、日本人選手として初となるCL準々決勝でのゴールを記録した。
▽その後、同点を目指して猛攻を仕掛けたドルトムントは後半アディショナルタイムのセットプレーでゴール前のオーバメヤンがヘディングシュートを放つが、これはわずかにクロスバーを越えて試合はタイムアップ。香川が1ゴール1アシストの活躍を見せるも、新星ムバッペの2ゴールの活躍などで逃げ切ったモナコが、アウェイゴール3点を奪って先勝した。なお、モナコホームで行われる2ndレグは、今月19日に行われる。
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