【日本代表プレビュー】経験値を優先し勝利を目指すのみ…UAEとの“シックスポインター”
2017.03.23 14:00 Thu
▽日本代表は23日、ロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第6節のUAE代表戦に臨む。約4カ月ぶりの代表戦となるこの一戦は、W杯出場に向けて絶対に落とせないものとなる。
◆初戦で敗れた因縁の相手
▽UAEといえば、ロシアW杯アジア最終予選の初戦で対戦し、1-2で敗れたことが記憶に新しい。初戦で敗れたチームはW杯に出場できないというこれまでのジンクスがあるだけに、この敗戦は大きな影を落とした。しかし、そこから日本は盛り返し、5節を終えてグループBの2位。自力でW杯出場権を掴める位置にいる。
▽2015年にオーストラリアで行われたアジアカップでも、日本は準々決勝でUAEと対戦。PK戦の末に敗れ、アジアカップ連覇を逃していた。公式記録上は引き分け扱いだが、実質UAEに連敗中。W杯の出場権を獲得するためにも、3連敗は許されない。
▽前回対戦で2ゴールを決めたFWアハメド・ハリル、快足FWアリ・マハメド・マブフートの2枚看板は健在。さらに、アジアカップを含め日本を苦しめているMFオマール・アブドゥルラフマンは今回も要注意だ。しかし、MFタリク・アフメドが出場停止、MFアメル・アブドゥラフマンが負傷欠場とみられ、MFマジェド・ハッサンも不在となり、中盤の安定感は欠くはずだ。日本としては先手を奪い、中盤でボールを失わないことが求められる。
◆厳しい後半戦もスタートが肝心
▽今回のUAE戦から後半の5試合がスタートする。予選初戦と同様の結果になれば、苦しい戦いが今後続くことは間違いない。日本は残りの5試合でアウェイゲームが3試合。すべて中東勢との対戦となる。独特の雰囲気の中、勝たなければいけないプレッシャーで予選終盤を戦うことは避けたいところ。このUAE戦は内容よりも結果が求められる。
◆主将の離脱、主力の試合勘不足
▽日本代表のキャプテンを務めチームを支えてきたMF長谷部誠(フランクフルト)が左ヒザの検査の影響で代表チームから離脱。多くの点でチームを支えてきた柱を1本失うこととなった。
▽また、DF長友佑都(インテル)、FW本田圭佑(ミラン)、FW宇佐美貴史(アウグスブルク)は所属チームでの出場機会が少なく、試合勘、試合体力への不安を抱える。能力に疑いはないものの、不安を拭うことは難しい。
▽一方で、久々に招集を受けたMF今野泰幸(ガンバ大阪)、MF髙萩洋次郎(FC東京)、MF倉田秋(ガンバ大阪)のコンディションは良好(高萩は前日練習を回避)。所属チームでのパフォーマンスも申し分ない。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の試合でのチョイスが注目される。
★予想フォーメーション[4-3-3]
▽最終ラインは右からDF酒井宏樹(マルセイユ)、DF吉田麻也(サウサンプトン)、DF森重真人(FC東京)、DF酒井高徳(ハンブルガーSV)となるだろう。4名共に所属クラブでは高いパフォーマンスを見せており、経験値も十分。大事な一戦でも最終ラインを任せて問題ない。
▽長谷部の離脱により注目が集まる中盤のボランチには、MF山口蛍(セレッソ大阪)、MF今野泰幸(ガンバ大阪)が並ぶだろう。ワールドカップでの経験もあり、最終予選の苦しい戦いを経験している今野が起用できることは大きい。また、トップ下にはMF香川真司(ドルトムント)が入るとみる。最近は試合での起用も増え、好パフォーマンスを見せている。MF清武弘嗣(セレッソ大阪)は負傷からの復帰明けということもあり、コンディションがまだ上がっていないだろう。
▽右ウイングには、FW久保裕也(ヘント)、FW浅野拓磨(シュツットガルト)と試合勘もある若手が控えているものの、ここはFW本田圭佑(ミラン)が入ると予想。今年はまだ1分間しか公式戦でプレーしていないため、試合勘の不足は大きな懸念材料だが、アウェイでのUAE戦ということを考えると本田を起用したい。調子、コンディション以上に経験が必要となる一戦では、本田がカギを握るだろう。試合序盤は動きが重い可能性もあるが、1試合を通して考えると本田が最適解と予想する。
▽また、左には不動のMF原口元気(ヘルタ・ベルリン)が入るだろう。最終予選での結果、所属クラブでのプレーぶりを見ても、左ウイングを任せられるのは原口しかいない。また、1トップにはFW大迫勇也(ケルン)が入るだろう。プレーの幅も広がり、高さでも勝負ができる大迫はUAE相手には有効だ。2トップでの起用が望ましいが、1トップでも仕事ができる存在になっており、調子の良さを日本代表でも見せてもらいたい。
▽久保や浅野、FW岡崎慎司(レスター・シティ)など前線に駒は揃っており、試合展開によって起用する選手が変わってくる。経験値のある岡崎をベンチに置くことで、ビハインドになった際にも躊躇なくカードを切ることができるはずだ。
◆勝ち点3以外はいらない
▽最終予選リスタートとなるUAE戦。同じ相手に2度負けるようでは、W杯に出場することは難しくなる。まずは、しっかりと勝ち点3を積み上げることが重要となる。
▽UAEは日本との勝ち点差が1の4位。勝てば2位以内も見えてくる。これまでのホーム戦を戦ったアブダビではなくアル・アインに変更したことも、本気の表れだろう。地の利を生かそうと考えたはずだ。
▽勝ち点差1に4チームがひしめく大混戦を抜けるためには、直接対決で勝たなくてはいけない。内容よりも勝ち点3。大事なUAE戦は23日(木)の24時30分にキックオフを迎える。
◆初戦で敗れた因縁の相手
▽UAEといえば、ロシアW杯アジア最終予選の初戦で対戦し、1-2で敗れたことが記憶に新しい。初戦で敗れたチームはW杯に出場できないというこれまでのジンクスがあるだけに、この敗戦は大きな影を落とした。しかし、そこから日本は盛り返し、5節を終えてグループBの2位。自力でW杯出場権を掴める位置にいる。
▽前回対戦で2ゴールを決めたFWアハメド・ハリル、快足FWアリ・マハメド・マブフートの2枚看板は健在。さらに、アジアカップを含め日本を苦しめているMFオマール・アブドゥルラフマンは今回も要注意だ。しかし、MFタリク・アフメドが出場停止、MFアメル・アブドゥラフマンが負傷欠場とみられ、MFマジェド・ハッサンも不在となり、中盤の安定感は欠くはずだ。日本としては先手を奪い、中盤でボールを失わないことが求められる。
◆厳しい後半戦もスタートが肝心
▽今回のUAE戦から後半の5試合がスタートする。予選初戦と同様の結果になれば、苦しい戦いが今後続くことは間違いない。日本は残りの5試合でアウェイゲームが3試合。すべて中東勢との対戦となる。独特の雰囲気の中、勝たなければいけないプレッシャーで予選終盤を戦うことは避けたいところ。このUAE戦は内容よりも結果が求められる。
▽今節は首位のサウジアラビア、3位のオーストラリアも下位と対戦。勝ち点3を積み上げる可能性は高い。日本もしっかりと勝ち点3を獲得し、残り試合につなげたい。
◆主将の離脱、主力の試合勘不足
▽日本代表のキャプテンを務めチームを支えてきたMF長谷部誠(フランクフルト)が左ヒザの検査の影響で代表チームから離脱。多くの点でチームを支えてきた柱を1本失うこととなった。
▽また、DF長友佑都(インテル)、FW本田圭佑(ミラン)、FW宇佐美貴史(アウグスブルク)は所属チームでの出場機会が少なく、試合勘、試合体力への不安を抱える。能力に疑いはないものの、不安を拭うことは難しい。
▽一方で、久々に招集を受けたMF今野泰幸(ガンバ大阪)、MF髙萩洋次郎(FC東京)、MF倉田秋(ガンバ大阪)のコンディションは良好(高萩は前日練習を回避)。所属チームでのパフォーマンスも申し分ない。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の試合でのチョイスが注目される。
★予想フォーメーション[4-3-3]
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▽まず、GKはこれまで通り西川周作(浦和レッズ)だろう。今シーズンのここまでのパフォーマンスが突出しているわけではなく、本調子とは言えないものの、ここまでの予選でのパフォーマンスを見ても西川で間違いない。▽最終ラインは右からDF酒井宏樹(マルセイユ)、DF吉田麻也(サウサンプトン)、DF森重真人(FC東京)、DF酒井高徳(ハンブルガーSV)となるだろう。4名共に所属クラブでは高いパフォーマンスを見せており、経験値も十分。大事な一戦でも最終ラインを任せて問題ない。
▽長谷部の離脱により注目が集まる中盤のボランチには、MF山口蛍(セレッソ大阪)、MF今野泰幸(ガンバ大阪)が並ぶだろう。ワールドカップでの経験もあり、最終予選の苦しい戦いを経験している今野が起用できることは大きい。また、トップ下にはMF香川真司(ドルトムント)が入るとみる。最近は試合での起用も増え、好パフォーマンスを見せている。MF清武弘嗣(セレッソ大阪)は負傷からの復帰明けということもあり、コンディションがまだ上がっていないだろう。
▽右ウイングには、FW久保裕也(ヘント)、FW浅野拓磨(シュツットガルト)と試合勘もある若手が控えているものの、ここはFW本田圭佑(ミラン)が入ると予想。今年はまだ1分間しか公式戦でプレーしていないため、試合勘の不足は大きな懸念材料だが、アウェイでのUAE戦ということを考えると本田を起用したい。調子、コンディション以上に経験が必要となる一戦では、本田がカギを握るだろう。試合序盤は動きが重い可能性もあるが、1試合を通して考えると本田が最適解と予想する。
▽また、左には不動のMF原口元気(ヘルタ・ベルリン)が入るだろう。最終予選での結果、所属クラブでのプレーぶりを見ても、左ウイングを任せられるのは原口しかいない。また、1トップにはFW大迫勇也(ケルン)が入るだろう。プレーの幅も広がり、高さでも勝負ができる大迫はUAE相手には有効だ。2トップでの起用が望ましいが、1トップでも仕事ができる存在になっており、調子の良さを日本代表でも見せてもらいたい。
▽久保や浅野、FW岡崎慎司(レスター・シティ)など前線に駒は揃っており、試合展開によって起用する選手が変わってくる。経験値のある岡崎をベンチに置くことで、ビハインドになった際にも躊躇なくカードを切ることができるはずだ。
◆勝ち点3以外はいらない
▽最終予選リスタートとなるUAE戦。同じ相手に2度負けるようでは、W杯に出場することは難しくなる。まずは、しっかりと勝ち点3を積み上げることが重要となる。
▽UAEは日本との勝ち点差が1の4位。勝てば2位以内も見えてくる。これまでのホーム戦を戦ったアブダビではなくアル・アインに変更したことも、本気の表れだろう。地の利を生かそうと考えたはずだ。
▽勝ち点差1に4チームがひしめく大混戦を抜けるためには、直接対決で勝たなくてはいけない。内容よりも勝ち点3。大事なUAE戦は23日(木)の24時30分にキックオフを迎える。
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