移籍最終日の悲劇…ファンの猛抗議によりベティスFWゾズリャのレンタル移籍が17時間足らずで終了

2017.02.03 11:03 Fri
Getty Images
▽1月31日で閉幕を迎えた今冬の移籍市場だが、最終日に悲しい出来事が起こっていた。1人の選手が1つの勘違いからわずか16時間半でレンタル移籍が終了することとなった。『ESPN』など複数メディアが報じている。

▽その選手とは、ベティスからラージョ・バジェカーノへとレンタル移籍が決定したウクライナ代表FWロマン・ゾズリャ(27)。ディナモ・キエフでキャリアをスタートさせたゾズリャは、ドニプロで飛躍を遂げ、2016年7月にベティスへ加入。しかし、ベティスではフィットできず、ここまでリーガエスパニョーラで6試合の出場にとどまっていた。

▽出場機会を求めたゾズリャは、ラージョへのレンタル移籍に合意。移籍市場が閉まる1月31日に、シーズン終了までのレンタル移籍が発表されていた。しかし、ラージョサポーターの激しい非難により、約16時間半でベティスへの復帰が発表された。
▽ことの発端は、ドニプロからベティスに加入した際、ゾズリャが来ていた服にネオナチ団体のマークがついていた報じられていた。しかし、実際は勘違いであり、ウクライナに関する記章であり、ゾズリャに対しての誤解が生まれてしまった。

▽その後、誤解と分かったためにゾズリャに関する記事は削除され、メディアは謝罪。さらに、ゾズリャは移籍決定後ラージョファンに対して、公式な声明を発表していた。
▽しかし、当時の疑惑を拭えなかった一部のラージョファンがゾズリャ加入に猛抗議。「ヴァレカスはナチスの場所ではない」と抗議活動を行い、そのままゾズリャはベティスへと復帰することとなった。

▽記者会見に臨んだベティスのビクトール・サンチェス監督は今回の件に関し、「ここにやってきた時からプロフェッショナルで非の打ち所がない行動をしている選手を公にリンチした」とコメント。また、ベティスのキャプテンであるホアキン・サンチェスは「とても深刻な状況に憤りを感じている」と非難。「我々はゾズリャとともに」とコメントしている。

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