リバプールがホームで痛恨ドロー…オリジが公式戦4連発も脆弱守備は改善されず《プレミアリーグ》

▽リバプールは11日、アンフィールドで行われたプレミアリーグ第15節でウェストハムと対戦し、2-2で引き分けた。

▽前節、ボーンマス相手に痛恨の逆転負けでリーグ戦12試合ぶりの敗戦を喫した3位のリバプールは、リーグ戦5戦未勝利で降格圏手前の17位に低迷するウェストハムを相手に巻き返しの勝利を目指した。ボーンマス戦からのメンバー変更は1点。負傷明けのマティプがルーカス・レイバに代わって復帰した。

▽立ち上がりから優勢に試合を運ぶリバプールは、開始5分に先制点を奪う。ショートカウンターで中央から左サイドへドリブルで持ち込んだサディオ・マネの折り返しにニアでオリジが潰れ、ゴール前のララナの足下に渡る。落ち着いたステップワークでDFを外したララナが左足のシュートを流し込んだ。
▽開始早々のゴールで勢い付くホームチームは、流動的なアタッカー陣の連係からその後もチャンスを作るが、15分にボックス内でパスを受けたフィルミノはシュートを逡巡し、相手DFのブロックに遭い、追加点のチャンスを逃した。

▽先制直後の8分にカウンターからアントニオに決定機を許すなど、前節同様に守備面で甘さが散見されるリバプールは、27分に追いつかれる。ボックス手前中央の好位置でFKを与えると、名手パイエの左隅を狙ったシュートをGKカリウスが一度は触るも弾き切れず、ボールがネットを揺らした。▽この失点以降、流れを失って行ったり来たりの展開を強いられたリバプールは、39分に逆転ゴールを献上してしまう。相手右サイドからのフィードが味方に当たってボックス付近に向かうと、DFマティプが連係ミスか、ただ単に被ったのか、ボールを見送る。このボールをかっさらったアントニオが、右足アウトを使ったチップキックで飛び出したGKカリウスの脇を抜いた。その後、反撃を試みたホームチームは、前半終了間際に右CKから決定機を作るも、DFに競り勝ったマティプのヘディングシュートはクロスバーに阻まれた。

▽前節に続き難しい展開を強いられるリバプールは、前半に負傷したのか、ハーフタイム明けにロブレンに代わってクラバンが投入される。だが、自分たちと同じように守備面に問題を抱える相手のプレゼントから後半開始早々に追いつく。48分、ボックス左で粘ったマネのクロスに対して、パンチングではなくキャッチを選択した相手GKランドルフが痛恨のファンブル。このこぼれ球をすかさずオリジが流し込んだ。なお、オリジはこの得点で公式戦4試合連続ゴールとなった。

▽前半同様に電光石火のゴールで息を吹き返したチームは、マネやフィルミノを起点に3点目に迫るが、最後の場面で粘るハマーズの守備を崩し切れない。62分にはボックス左で仕掛けたワイナルドゥムに決定機も、ファーポストを狙ったシュートはわずかに枠の右に外れる。対するウェストハムは63分、古巣対戦となるキャロルをピッチに送り出した。

▽2試合ぶりの勝利に向けて攻勢を強めるリバプールは、70分に絶好の勝ち越し機が訪れる。ペナルティアーク付近でボールを受けたヘンダーソンが右足を一閃。ボールは枠の右上隅を捉えるが、後半立ち上がりのミスを挽回したいGKランドルフの圧巻のビッグセーブに阻まれた。試合終盤にかけても猛攻を仕掛けたリバプールだったが、最後まで3点目を奪うことはできず。ホームで痛恨ドローのリバプールは、リーグ戦2戦未勝利で優勝争いから一歩後退した。