ゼコ2ゴールのローマが快勝でGS突破に王手! 瀬戸フル出場のアストラはドローで2位浮上ならず《EL》
2016.11.04 05:02 Fri
▽ヨーロッパリーグ(EL)・グループE第4節のオーストリア・ウィーンvsローマが3日に行われ、アウェイのローマが4-2で勝利した。
▽ここまで1勝2分けでグループE首位に立つローマは、前回対戦で2点差を追いつかれて3-3のドローとなったオーストリア・ウィーンとのアウェイゲームに臨んだ。トッティやフロレンツィに加え、最終ラインに7人の負傷者を抱えるローマは、直近のリーグ戦で長期離脱から復帰後初先発を飾ったリュディガーと共に本職中盤のデ・ロッシがセンターバックでコンビを組み、前線はゼコとエル・シャーラウィ、ペロッティが起用された。
▽前回対戦で激しく打ち合った両チームは、この試合でも立ち上がりから打ち合う。開始2分、高い位置でボールを奪ったオーストリア・ウィーンは、右サイドのベルートがグラウンダーでアウトスウィングの高速クロスを入れると、飛び出したGKアリソンが弾き切れなかったボールにファーで反応したカヨデが泥臭く押し込んだ。
▽あっさり先手を許したローマだったが、失点からわずか3分後の5分にレアンドロ・パレデスのスルーパスに抜け出した右サイドのブルーノ・ペレスからグラウンダーの折り返しを受けたゼコがワンタッチで押し込んだ。
▽この同点弾で勢いづくローマは、ゼコの安定したポストプレーとブルーノ・ペレス、ペロッティの右サイドを起点に再三の決定機を創出。すると18分、パレデスの右CKからゼコの放ったヘディングシュートがストーンの位置に入っていた相手DFのクリアミスを誘い、ゴール前に詰めたデ・ロッシが難なく押し込み、逆転に成功した。
▽後半もペースを握るローマは、立ち上がりの49分と50分にパレデス、エル・シャーラウィの絶妙なスルーパスからペロッティとゼコに続けて決定機も、ここは相手GKの果敢な飛び出しを前に早々の追加点とはならず。
▽立ち上がり以降、ややこう着状態が続いた試合だったが、セリエAで絶好調のエースストライカーが試合を動かす。65分、左サイドでボールを受けたエル・シャーラウィの絶妙なフィードに反応したゼコがゴール前に抜け出し、右足インサイドのダイレクトボレー。このシュートは左ポストを叩くも、跳ね返りを冷静にプッシュした。
▽ゼコのこの試合2点目で貴重な追加点を奪ったローマは、79分にもパレデスのFKからボックス中央でルーズボールに反応したナインゴランが試合を決定付ける4点目を奪う。その後、エル・シャーラウィ、ペロッティの両翼を下げてジェルソン、イトゥルベを投入したアウェイチームは、試合終了間際に1点を返されるも、敵地で4-2の快勝。2位のオーストリア・ウィーンを撃破し、グループステージ突破に王手を懸けた。
▽また、同日行われたグループEのもう試合、アストラvsビクトリア・プルゼニは、1-1のドローに終わった。なお、アストラのMF瀬戸貴幸はフル出場した。この結果、グループEの順位表は首位ローマ(勝ち点8)、2位オーストリア・ウィーン(勝ち点5)、3位アストラ(勝ち点4)、最下位ビクトリア・プルゼニ(勝ち点3)となった。
▽ここまで1勝2分けでグループE首位に立つローマは、前回対戦で2点差を追いつかれて3-3のドローとなったオーストリア・ウィーンとのアウェイゲームに臨んだ。トッティやフロレンツィに加え、最終ラインに7人の負傷者を抱えるローマは、直近のリーグ戦で長期離脱から復帰後初先発を飾ったリュディガーと共に本職中盤のデ・ロッシがセンターバックでコンビを組み、前線はゼコとエル・シャーラウィ、ペロッティが起用された。
▽前回対戦で激しく打ち合った両チームは、この試合でも立ち上がりから打ち合う。開始2分、高い位置でボールを奪ったオーストリア・ウィーンは、右サイドのベルートがグラウンダーでアウトスウィングの高速クロスを入れると、飛び出したGKアリソンが弾き切れなかったボールにファーで反応したカヨデが泥臭く押し込んだ。
▽この同点弾で勢いづくローマは、ゼコの安定したポストプレーとブルーノ・ペレス、ペロッティの右サイドを起点に再三の決定機を創出。すると18分、パレデスの右CKからゼコの放ったヘディングシュートがストーンの位置に入っていた相手DFのクリアミスを誘い、ゴール前に詰めたデ・ロッシが難なく押し込み、逆転に成功した。
▽その後、ゲームを落ち着かせにかかるローマは、小気味いい中盤でのワンタッチ、ツータッチのパスワークで相手を翻弄しながら、追加点こそ奪えなかったものの前半を1点リードで終えた。
▽後半もペースを握るローマは、立ち上がりの49分と50分にパレデス、エル・シャーラウィの絶妙なスルーパスからペロッティとゼコに続けて決定機も、ここは相手GKの果敢な飛び出しを前に早々の追加点とはならず。
▽立ち上がり以降、ややこう着状態が続いた試合だったが、セリエAで絶好調のエースストライカーが試合を動かす。65分、左サイドでボールを受けたエル・シャーラウィの絶妙なフィードに反応したゼコがゴール前に抜け出し、右足インサイドのダイレクトボレー。このシュートは左ポストを叩くも、跳ね返りを冷静にプッシュした。
▽ゼコのこの試合2点目で貴重な追加点を奪ったローマは、79分にもパレデスのFKからボックス中央でルーズボールに反応したナインゴランが試合を決定付ける4点目を奪う。その後、エル・シャーラウィ、ペロッティの両翼を下げてジェルソン、イトゥルベを投入したアウェイチームは、試合終了間際に1点を返されるも、敵地で4-2の快勝。2位のオーストリア・ウィーンを撃破し、グループステージ突破に王手を懸けた。
▽また、同日行われたグループEのもう試合、アストラvsビクトリア・プルゼニは、1-1のドローに終わった。なお、アストラのMF瀬戸貴幸はフル出場した。この結果、グループEの順位表は首位ローマ(勝ち点8)、2位オーストリア・ウィーン(勝ち点5)、3位アストラ(勝ち点4)、最下位ビクトリア・プルゼニ(勝ち点3)となった。
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