松下、中坂、増山の3人のJ初ゴールで神戸が快勝! 大敗名古屋は降格圏16位で最終節での逆転残留を目指すことに…《J1》

▽明治安田生命J1リーグ2ndステージ第16節のヴィッセル神戸vs名古屋グランパスが29日にノエビアスタジアム神戸で行われ、ホームの神戸が3-0で快勝した。

▽前節、ジュビロ磐田と引き分けて降格圏の年間16位に転落した名古屋が、ベガルタ仙台戦の敗戦で2ndステージ優勝の可能性が潰えて年間9位の神戸のホームに乗り込んだ一戦。敵地で必勝が求められる名古屋は、前節と同じ11人が先発。一方の神戸は、前節退場のニウトンと累積警告のレアンドロと2人の主力を出場停止で欠き、ペドロ・ジュニオールと渡邉の2トップで臨んだ。

▽互いに集中した入りを見せた中、ペドロ・ジュニオールの個人技を軸に攻勢に転じ始めた神戸が早い時間帯にスコアを動かす。15分、岩波からのロングフィードに抜け出した右サイドの高橋峻がボックス右で丁寧にクロスを上げると、これをファーに走り込んだ松下が滑り込みながら左足で合わせた。
▽松下のJ初ゴールで勢い付く神戸は、先制直後にも中坂がゴール前で決定機に絡むなど、攻勢を強める。一方、早い時間帯に追いつきたい名古屋は、24分にカウンターから右サイドを攻め上がった永井がボックス内でシュートも、ここはGKキム・スンギュの好守に遭う。

▽その後は一進一退の攻防が繰り広げられた中、試合巧者の神戸が追加点を奪う。37分、バイタルエリア中央でボールを持った中坂が縦に持ち出して右足を振り抜くと、美しいストレート軌道のシュートがゴール右隅に突き刺さり、松下に続き嬉しいリーグ戦初ゴールを奪った。▽神戸の2点リードで迎えた後半、ビハインドを追う名古屋にアクシデント発生。右ヒザを痛めた矢野がプレー続行不可能となり、立ち上がり4分に安田との負傷交代を強いられた。また、なかなか良い形で攻撃に出られない名古屋は、59分に磯村を下げて川又を投入。60分にはセットプレーの流れから永井にシュートチャンスも、ここは相手のシュートブロックに阻まれる。

▽一方、後半も危なげなく試合を運ぶ神戸は、64分に足を攣った中坂に代えて増山を投入すると、この交代策が3点目をもたらす。69分、ボックス付近で細かく繋ぎボックス左の松下が浮き球の低い折り返しを送ると、これをゴール前に走り込んだ増山がダイレクトで流し込み、この試合3人目となるJリーグ初ゴールを達成した。

▽この3点目で試合を決定付けた神戸は、名古屋の反撃を無失点で凌ぎ切り、2試合ぶりの勝利を収めた。一方、敗れた名古屋は降格圏の16位を抜け出せず、11月3日に行われる湘南ベルマーレとの最終節で逆転でのJ1残留を目指すことになる。